R1200RT 3台で初のW親子タンデムツーリング

帰りは渋滞にハマってバテバテツーの巻

2007.11.25(日)走行

11月の3連休最終日の日曜日!

 BMW R1200RT(’07モデル 銀)乗りの下田さんと、同じくR1200RT(’07モデル 青)で私達と同じ様に親子タンデムを楽しんでいらっしゃるびっきさん親子、そして私は長男大貴(中1)をR1200RTに乗せツーリングに行って来ました。 今回は私達親子以外に親子で参加のびっきさん親子も一緒となり、初のW親子タンデムツーにもなった。それにディーラーさん主催のツーリングでもないのにBMW R1200RTが3台集まると言う偶然にも同一車種でのツーリングとなった。
 それから後で息子に言われて気が付いたのだが、振り返ってみれば大貴と一緒にツーリングに行った時はソロで行く時ばかりで、大貴としては初のソロ以外のツーリングとなる。大貴はR1200RTが3台と言うだけでもワクワクしたそうだ。

夜明け前のツーリング

 今回のコースは往きは中央自動車道を通り富士五湖方面を周り、東名自動車道で戻ってくると言う、いつもと同じく細かな行き先やスケジュールを全く決めないまま、行きあたりバッ旅のツーリングだ。
 集合場所は中央自動車道、談合坂SA(下り)に朝7時に待ち合わせとした。私と下田さんは八王子ICまでの区間、ETC早朝夜間割引適用の為6時までに調布ICや首都高速道路の料金所を通過しなければならない。下りるICは河口湖ICと決めていたので八王子からは100Km圏内となりETC通勤割引適用だけで済み、今回は八王子ICの6時迄に通過の必要はない。一方、びっきさんのRTもETCが装着されており、八王子近効に在住と言う事で同じくETC通勤割引の適用だけで済む。以上の様な点を考慮し、無理の無い時間、寒くない待ち合わせ場所、3台が合流しやすい場所として談合坂SAがベストと判断した。

 私達は余裕をみると5:15には自宅を出発しないと調布ICを6時前には通過出来ない。そこで4:30に起床し出発準備を行い、大貴を4:50に起こした。結局予定より5分遅れの5:20に出発したが、この時間帯はまだまだ完璧な夜空。真冬に見る夜空の様に澄んだ空気と空には丸い月が輝いていた。

 自宅から調布ICまでの道は空いていたのだが、信号のタイミングが悪くちょくちょく赤信号に引っかかる。(−−;) そして都道11号線「松原」交差点付近まで来ると下田さんの無線をかすかに受信した。その時下田さんは既に三鷹料金所付近を通過していたと思われる。しかし私達はまだ国領駅付近でもたついていてなかなか進めない状態だった。中央自動車道と一般道の高低差の為か、残念ながら私の無線の呼び掛け声は下田さんには伝わらなかった。その内下田さんの「調布ICを通過!」の声を最後に電波が入らなくなってしまった。

 その後やっと私達も調布ICから中央自動車道に入り、とりあえずETC早朝夜間割引対象の6時前には間に合う。ここからは先を走っていると思われる下田さんの後を追い、少しペースを上げて走行する。しかし、しばらく走っても無線での呼び掛けにも下田さんからの応答は無かった。走行中、後方の東の空が少しずつ明るくなって来る。しかしまだまだ日の出までには時間が有った。

夜明け前に談合坂SAに到着

 八王子料金所を6:05頃に通過、中央自動車道は渋滞も無く順調に走行し続けるが、追いつけると思った下田さんの姿はやはり無く6:20位に談合坂SAに到着した。待ち合せ時間よりかなり早い時間に到着。しかし、先を走っていたと思い込んでいた下田さんのバイク(R1200RT)が見当らない。実は後で判明したのだが、下田さんは八王子料金所手前の石川PAに立ち寄って休憩していたそうでその間に私達が抜かしてしまったらしい。
 他にRTの姿も無く、びっきさん親子も到着していなかったので、私と大貴は先に朝食をとる事にした。2人が朝食として食べたのはいつもの様にパン屋さんで、私が「こだわり粒あんぱん」と「クリームパン」。大貴は「フライドチキン」「トルティーヤ」や「ウィンナーロール」で3つも食べた。さすが育ちざかりともなると量が増えてきた。しめて 計780円+ドリンク代うーん・・・ 最近はツーリングの食費も鰻上りだ。 (^^;)

 テーブル席で食事をしているとびっきさん親子の姿を見付けた。(6:40頃) 実はびっきさんとは初めてお会いしたのだが、私は事前にびっきさんのブログ(びっきの親子日本一周ツーリング)を見てお顔を拝見していたのでびっきさん親子は直ぐに判った。(^^)
 手招きをして合図を送るとびっきさんも直ぐに私達に気が付いてくれた。びっきさんは私と同じ様に親子でツーリングを楽しまれている方で、ツーリングレポート(写真付)をブログで公開している。今回は3人のお子さんのうち颯太(そうた)君(小2)の順番との事で、歳は離れているが大貴と男同士と言う事でローテーション(子供を連れて行く順番の事 笑)としてはお互い良いタイミングだったと思う。
 挨拶を交ししばらく話しをしていると下田さんも到着。ここで先程触れた石川PAで抜かしてしまった事が判明した。 そして全員が揃ったのでツーリングルートを相談し、とりあえず河口湖ICを下り朝霧高原(あさぎりこうげん)方面へと向かう事を決めてから駐車場へと向かった。(7:05頃)

3台共アマチュア無線機を搭載

 外は何時の間にかすっかり明るくなっていて、私達が到着した時にしっかり見えていた月はうっすら見える程度になっていた。 駐車場に戻ると3台のBMW R1200RTが並んで停められている。大貴は「凄っ!」と言って嬉しそうだ。

 びっきさんはこの日の為に以前から使用していたアマチュア無線機(ハンディ機)をシート下に装着しての参加だ。周波数を決め通信が出来る事を確認する。これで3台共走りながらも色々話しが出来、ルートも相談出来るのでとても便利で楽しくなりそうだ。
 下田さんも前回より無線環境をパワーアップし、KTELの新型ステレオヘッドフォンセットをシューベルトのJ1へルメットに埋め込み装着、今回は万全の体制だ。
 ちなみに下田さんの話しでは、やはり格段にKTELでの運用の方が優れており、音質も良く快適だそうだ。下田さんから私もステレオヘッドフォンの装着をしたらどう!?と悪魔のささやきで強く勧められ、欲しいのはやまやまであるが、う〜ん・・・欲しい物が多過ぎて困りますよ。(笑)

いよいよ3台で走り出す

 7:20頃に談合坂SAを出発。まだまだ道は空いていて快適に走る事が出来た。空には青空が広がり雲1つ無い快晴だ。気温は低いが富士山の姿もハッキリ見え、皆、気持ち良く走る事が出来た。それにRT3台がきっちりとオフセットのポジションで並んで走る姿もカッコイイ!
 そして間もなく河口湖ICに到着。中央自動車道を下りると国道139号線(富士パノラマライン)を西へと進んだ。すると下田さんから給油をしたいとの無線連絡が入る。対向車線側であるがENEOSを発見。今回は下田さんだけ立ち寄りガソリンを入れようとすると、カードが使えないと断られ仕方無く次のガソリンスタンドヘと向かう事になった。断られたガソリンスタンドはカードの使用うんぬんに係らず、当初から面倒なあしらわれ方だった様だ。バイクだとあまりガソリンが入らず商売にならないと思われているからか?・・・(爆)

 下田さんの給油も終え更に国道139号線を進む。 (8:00頃) 樹海地帯へと入ると走行中無線で
「メーター内の表示に雪の結晶マークが点きましたぁ〜!」と言う声が聞こえてきた。私以外下田さんもびっきさんも今年の春以降にRTを購入したので初めての体験だったようだ。 勿論この表示は路面凍結注意の警告マークだ。気温が3℃以下になると点灯表示し、ライダーに路面凍結の危険性をうながす仕組みだ。道路に設置されている気温計は0℃を表示し、道の両側の歩道は霜が下り真っ白になっていた。そして車道の日影部分にも凍結箇所が出てきた。スリップの危険性が高そう箇所は3台共スピードを落とし慎重に走行する。

 本柄の先のワインディングロードを抜けると少し標高も下がってきたせいか路面が凍結している部分も無くなり、安心して走行する事が出来る様になった。しかし気温は以前として低く寒さが厳しい。するとびっきさんから颯太君がかなり寒がっているので、道の駅「朝霧高原」で休憩しませんか?と連絡が入る。私達もそのつもりだったので直ぐにOKと返事をした。

道の駅「朝霧高原」で休憩と情報収集

 道の駅「朝霧高原」に到着する(8:20頃) と野菜の販売が行われており、次々と新鮮な野菜が並べられているところだった。地元の農産物をお土産にと思っていた私はそれを横目にまずは館内へ。颯太君もやっとホッとした顔を見せていた。

 この道の駅の施設内には情報端末装置が設置されている。ここまではそんなに驚く事ではないが実はプリンターも内蔵しており、検索した情報やクーポン券までもがプリントアウト出来るのが特徴的で大変便利であった。これは活用するしかない。 私達も最初の目標を有名な「富士宮焼きそば」を食べると言う事に決定し早速調べてみた。これにより各店の休業日や営業時間、住所までもが把握出来た。そしてその中から撰択したのが1番最初に表示され営業時間も朝9時からと早い「うたちゃん」に決定した。
 右上の写真は子供達もこれから走るルートを地図で確認して参加している様子。(^^)

 身体も暖まり一息ついたので出発する事となった。私は先程目に留まった白菜(180円)を購入し早くもお土産としての1品を確保した。
バイクを駐車していた場所まで戻り、しばらくそれぞれ3台のRTを見眺めながら雑談し間もなく出発した。(9:35頃)

富士宮やきそばを目指して!

 富士宮へは国道139号線から県道414号線へと進み、富士宮市街に差し掛かった所でお店の場所を確認する為、精肉店「さの萬」さんの広い駐車場にバイクを停めた。すると丁度拡声器による町内放送が聞こえてきた。それによると私が以前妻とツーリングで立ち寄った事のある「人穴」付近で熊が目撃されたので、住民の方は注意して下さいと言うものだった。その時立ち寄った時はまさかそんな所に熊が出るとは思っていなかったので、その時熊と遭遇しなくて本当に良かったと今更ながら思った。

 下田さんのナビでお店の住所をセットしルートを確認すると、何と今居る場所から直ぐの所だと言う事が判明した。そこで下田さんを先頭に目的の「うたちゃん」へと向った。
「うたちゃん」のお店は知らなければ通り過ぎてしまう様な狭い路地沿いに在った。しかし到着すると店の前には大型バイクを3台も停めるスペースが無い。どうしょうか?と辺りを見まわしていると「うたちゃん」のおかみさんが出て来てお店の裏に駐車場が在る事を教えてもらった。

 店裏の駐車場は狭くて傾斜もしていたが、それでも無理なく停める事が出来た。これで安心してゆっくり食べられる。(^^) それに先程まではとても寒く感じていた気温も何時の間にか暖かくなり、大貴も私もインナーを脱ぎパニアケースに押し込んでからお店に入る。
(10:20頃)

富士宮の焼きそば屋「うたちゃん」

 「うたちゃん」の店内に入ると、大きな鉄板のテーブルが狭い店内にド〜ン!と置かれており、その光景はちょっと想像していたものとは異りビックリする。それにサービスで茹でた大粒の落花生が出て来たのもちょっと面白かった。聞くところによると、この富士宮では千葉県の食べ方と同じ、落花生を茹でて食べる風習があるらしい。その話を聞いて、先月妻とツーリングで立ち寄った千葉県の道の駅「ローズマリー公園丸山町」で、売り切れで食べれなかった茹でた落花生の事を思い出した。

 茹でた落花生を食べてみると柔らかい食感であるが確かにピーナッツの味がする。(当たり前か? 笑) 皮も剥きやすく、炒っていないせいか粒の大きさも大きい。でも、食べ慣れていないせいか、私としては普通の落花生の方が好みかも。(^^;)
 それから店内には常連客と思われる3人組のおじさん達が我々の後に座っており、案内に書かれていた「常連客がこぞって通う」に納得する。(笑)

 そそ、肝心の焼きそばの方だが、多分、このおかみさんが「うたちゃん」なんだろう。(?)鉄板の上に次々と具や焼きそばを乗せていき手際良く焼き始めた。そして最後に5等分に分け、最後に鰹節の粉をかけて出来上がりとなった。私達は目の前の鉄板から直にお箸で皿に取りながら食べる。 焼きそばは麺にモチモチ感が有ってとても美味しい。そしてもっと美味しく食べる為に一味唐辛子をふりかけて食べる事を勧められる。試しにふりかけて食べてみると、なるほど〜!一味唐辛子をかけても辛くはなく旨みが引き立てられる感じだった。辛いのがあまり得意ではない大貴も、一味唐辛子をふりかけ美味しいと言っていた。
う〜ん!これが富士宮名物の焼きそばかぁ〜!
また今度是非食べに来ようと思った。
 全員が食べ終わり1人500円を支払った後、鉄板の上で蒸し焼きにされていた輪切りのさつま芋も1つずつご馳走になった。
本当にご馳走様でした!美味しかったです!(^o^)

静岡県「宇津ノ谷峠」へ

 店を出て駐車場に戻るとここで次に何処に行くか相談する。するとびっきさんから静岡県静岡市の先、国道1号線の直ぐ近くに明治9年に完成したトンネルが在るとの事。これを見に行こうと堤案が有り直ぐに決まった。今度は私のRTのナビで目的地を設定。私が先頭を走り宇津ノ谷峠を目指した。(11:00頃)
 走ったルートは県道76号線(富士富士宮由比線)を走行。この道は狭く見通しの悪いカーブ、工事による片側車線のみの箇所、急勾配の箇所、広く整備された箇所等めまぐるしく変化する舗装林道みたいな道であった。そしてやっと海も見え、国道1号線に出ると大貴が「あれっ?ここ見覚えが有る!」と言い出した。それもそのはず、実はこの日の2日前に家族旅行(5人)で久々に車で由比経由井川湖に行くのに通ったばかりの道である。私にとっては原付二種スクーターでロングツーリングも強行し通っているので、最近やたらと何回も通っている場所でもあった。

道の駅「宇津ノ谷峠」に到着

 そして国道1号線も順調に走る事が出来、若干睡魔に襲われながらも何とか道の駅「宇津ノ谷峠」に到着した。(12:10頃) ここで少し休憩。この道の駅では飲み物を飲んだり、ヨモギの饅頭を食べたりした。そして私は2つ目のお土産として「たくあん」を購入する。このたくあん、本当にとても美味しく娘にも大好評だった。お勧めである! 但し、臭いが強いので持って帰るのに収納場所は要注意である。一緒にパッキングしたものはたくあんの臭いがたっぷりと付着するはずだ。(^^;)

「明治9年に完成したトンネル」ヘ

 そして十分休憩してから宇津ノ谷峠で最初に掘られたと言う「明治9年に完成したトンネル」ヘと向かう。ところがいつの間にか「昭和に出来たトンネル」を通ってしまう。明治に出来たトンネルヘの道を見落して通り過ぎてしまった様だ。するとびっきさんが「明治に出来たトンネル」への入口らしき道を見つけ、私と下田さんはUターンし、細い道に進入し進んだ。するとトンネル自体はまだ見えなかったが、「明治に出来たトンネル」の入口らしき場所に沢山の人が休憩している場所へと出た。そのままバイクならこの先のトンネルに入れそうな感じではあったが、人も多かったのでひとまずバイクを停め歩いてみる事にした。
(12:45頃)

 少し歩くと直ぐに「明治に出来たトンネル」は在った。一目見て、いかにも明治時代に造りましたと言うノスタルジックな風靡を持つトンネルである。しかし、その造りはしっかりしており、軽井沢方面のめがね橋近くのトンネルと比べると崩壊しかけている箇所もなく立派な状態の良いトンネルであった。
 反対側へと抜けるとこちら側には広場や駐車場も在り、バイクでトンネルを抜けても大丈夫な事が分った。バイク通行禁止の表示もない。そこでバイクを停めた所まで引き返し、今度はバイクでトンネル内をゆっくり通過した。

温泉への長い道のり

 これで目的は達成出来たので、そろそろ帰る方向へと進む事にした。(13:30頃) 途中、以前立ち寄った清水ICの先のENEOSでガソリンを入れ、国道1号線をひたすら走り続ける。私は前日珍しく3時間弱しか寝れなかったので、時折睡魔に襲われながらの走行だった。お昼ご飯も中途半端な時間に食べたのでお腹も空き、疲れも出てきた。そこで走りながら何処の温泉に立ち寄るか?無線で相談しながら走る。今回は中々決まらず、最終的には箱根に在る下田さんお勧めの日帰り温泉施設で温泉に入り食事をすると言う事に決定した。その後沼津の国道246号線との交差点付近で多少渋滞にハマるが、国道136号線との交差付近を過ぎるとやっと解消し、箱根峠までは順調に走る。大貴も私も少しバテ気味でやっと箱根峠に到着し、ここで久々に休憩した。それにしても颯太君の体力には感心した。小学2年生と言うのにこれだけ走り続けていてもとても元気そうであった。

選択を誤る?渋滞地獄へ突入

 箱根峠ではこれから進むルートについて3人で悩んでいた。(15:10頃)
と言うのも、目的の温泉は箱根湯本駅近くに在るらしい。1つ目のルートは国道1号線をひたすら走り続ける案。しかしこれは1番渋滞にハマるパターンと意見が一致し直ぐに却下。
 2つ目のルートは箱根新道。これが1番良さそうなのだが、前回下田さんとのツーリングでETC未装着の車が多く、料金所を先頭に激しい渋滞に巻き込まれた記憶がまだまだ新しい。
 3つ目のルートは箱根新道沿いに甘酒茶屋前や七曲がりを通る旧道ルートだ。もしかしたら料金所出口で混雑している新道よりもスムーズなのではないか?と言う事で、最終的にこの3つ目のルートに決定した。ま、今から振り返ればこの選択が渋滞地獄への入口だったのかも知れない。(爆)

 箱根峠から芦ノ湖へ出る道に入るとそれは突然始まった。渋滞である。それもほとんど動かないまま時間だけが経過する。これは箱根関所や遊覧船などの出入口が原因。大失敗であった。結局芦ノ湖畔を離れるまでに渋滞でバテバテになってしまった。3台共RTの乾式単板クラッチの焼け焦げる臭いを体験する嫌〜なノロノロ運転となった。

 やっと旧道に入るとここからは予想通り空いていた。やっと空いたぁ〜!と喜んだ矢先、最後の国道1号線と合流するT字路の交差点を起点に渋滞に再び巻き込まれた(−−;)
 自分達の忍耐力を試すかの様な試練に耐え、やっと国道1号線へと出ると東京方面とは逆方向の箱根湯元駅へと少し戻り、駅の先の路地へと進む。

 しかし、ここから先は私の想像を遥か超えた急勾配の上り坂が目の前に出現。ハッキリ言ってどんなに坂道発進が得意な人でも、絶対に途中で止まりたくない道であると確信した。(興味のある方は是非行って見てきて頂きたい) 勿論重量の重いRTではギヤは1速でしか上るのは無理。かなり緊張して上ったので、その時ばかりは眠気も疲れも忘れ一生懸命上った。そしてやっと温泉に到着。既に陽が暮れ暗くなっていた。

「ひめしゃらの湯」で湯ったり

 今回下田さんのお勧めで立ち寄ったのは「ひめしゃらの湯」である。大人は1,000円、小人(小学生)は500円でJAFカード提示により10%割引もあった。湯舟はそこそこ大きかったが洗い場の数は少ない気がした。でも、この日は持に混雑していたと思われるので仕方が無い。温泉は無色無臭だったと思うが、とにかく疲れていて冷えた身体にジワ〜っとしみ込み至福を感じたのは言うまでもない。ここでは5人で一緒に湯に浸かりのんびり出来た。
 そして温泉から出るとお腹が空いていたので皆で食堂へ。あっ!そうそうこの「ひめしゃらの湯」はブーツも余裕で入る下駄箱を始め、珍しく全てのロッカーが100円コインの投入が不要だったのは便利であった。
 食堂は空いていて私と大貴はカツ丼を食べる。味は美味しく量も満足。そして颯太君につられソフトクリームも続けて腹の中へ。これでやっとお腹も一杯になり満足、まったり気分となった。

時間が有れば本当はゆっくりしたいところだがそうも行かない。そろそろ帰ると決め駐車場ヘと戻った。

悲惨な事故現場に遭遇する。

 帰り道はびっきさんも含め小田原厚木道路で帰る事にし、まずは先程必死に上った坂を今度は下る。すると下り坂の途中で早くも渋滞発生。下田さんの「こんな坂では停まれないので前へ出ます!」を相図に当然こんな所では停まれないと後に続き、国道1号線へと出た。すると目の前には全く動かない渋滞の車列が有った。
 対向車も全く来なく、渋滞の前方では車から降りて前の方を伺っている人も見えた。
何かおかしい?・・・
センターラインはイエローだったが、バイクが通れるだけのスペースが空いていたので、前に前にと慎重に進む。するとまず目に入ったのが消防自動車の赤色灯だった。そして最前部付近まで来るとそこには前部が全く原型を留めない程大破したレーシングレプリカ型のバイクが対向車線側の中央に転がる悲惨な事故現場であった。そのバイクに乗っていたと思われる人影は消防自動車の影となり良く見えなかったが、しばらくして救急車も到着し大騒ぎとなっていた。 大貴もそのあまりにも悲惨な事故現場を見て、少し恐怖を感じたそうだ。私も改めて安全運転の大切さを実感する光景であった。事故に遭われた方が一命を取り留める事を願うばかりだ。
 しばらくしてやっと警察官の誘導により対向車が1台だけ通らせられ、次に前に停車していたバイクに続き、私達もその事故現場を通過する。すると大破していたバイク以外にアメリカンタイプのバイクやライダー、そして側面が大きく凹んだ車も確認出来た。
 事故現場を通り過ぎると対向車線側の激しい渋滞を見ながらもスムーズに走行する。

大磯PAでびっきさん親子とお別れ

 小田原厚木道路に入るとしばらく順調に進むが、大磯から先東名高速道路入口まで、そしてその先東名自動車道路も激しい渋滞が発生している事がびっきさんの情報から分かった。
まさに往きは良い良い帰りは渋滞地獄である。(−−;)

 びっきさんとは平塚で本日お別れの予定となっていたので大磯PAへ立ち寄る。温泉に入って少しは身体を休めたものの、これからの帰り道の渋滞を考えると気が重い。  とりあえず最後に写真を撮り、びっきさん親子はそのまま小田原厚木道路を平塚方面へ、そして私達と下田さんはこの大磯PAの出口を出て国道1号線で帰る事にした。 (19:25頃)

 びっきさん、そして颯太君、お疲れ様でした!また是非行きましょう!(^^)

下田さんにハプニング発生!

 びっきさんを見送ると直ぐに出発した。一般道を走っても所々で渋滞に巻き込まれるが、車線が多く広い道なのですり抜けでかわしながらとにかく進む。
ところが、伊勢原付近を走行中突然下田さんから悲鳴が!
「足をつりましたぁ〜!ちょっと停まります」
苦しそうな声が聞こえた。
「了解!こちらも停まりましたから慌てないで良いですよ!」と返答し、路側帯にバイクを停め少し待つと直ぐに下田さんが後ろに来て停まった。
きっと冷え込んできたせいだろうと思う。以前私も経験している。(^^;)
そんなハプニングは有ったが、結局その後も国道1号線をひたすら東へと走行し、所々渋滞にハマりながらも横浜新道を目指し、最終的には横浜新道戸塚PAで下田さんとの本日最後の休憩をとり、保土ヶ谷JCTにて下田さんともお別れし、第三京浜経由で帰宅した。

 今回のツーリングは記念すべき初の2組の親子タンデムツーとなった。実際に同じ様に親子タンデムを楽しんでいる方と一緒に走ると色々参考になる事もあった。びっきさん親子は音楽を聞いたり、しりとりをしたりして渋滞を克服し、そしてウェストバッグを活用してブレーキを掛けた時、子供が前の方ずれる事を防止していた。それから最後に長距離や渋滞に巻き込まれたにも係わらず子供達も最後まで寝ずに頑張り、颯太君も大貴も楽しかったと満足してくれたので本当に良かったと思う。

おわり