静岡県の海と山を巡るツーリング

スギ花粉対策の有無が大きな差を生んだツーリング

2008.3.16(日)走行

目的はマグロテールシチュー

 今回のツーリングは息子(大貴・中1)が楽しみにしていた沼津漁港の「丸天」にマグロのテールシチューを食べに行く事。これが今回最大の目的だ。前回のひかり(次女・小4)とのゆっくりめの出発が渋滞にハマリまくる結果となったので、今回は早い出発(5:30頃)で渋滞を避け、ETC早朝夜間割引も活用して少しでも交通費も抑える事にした。

 早朝出発の功が奏し、渋滞は無かったものの思っていたより朝は天気が悪く雲が厚かった。しかも横浜ICを過ぎたところでポツリポツリと一瞬だが雨も降ってきた。しかしこの雨はあくまでも一瞬だけで済み全く濡れる事は無かった。何時もの様に海老名SAでパンを食べようと立ち寄ったが、大貴が食べたかった和牛カレーパンはまだこの時焼きあがっておらず、結局何も食べずにそのまま出発する。

 今回大貴が自分のiPodを準備してきたので、FTM−10Sの外部入力機能を使用して音楽を聞きながら走行する。自分の息子が日頃どんな曲を聞いているのかが良く判ったが、その中の何曲かの曲は、この曲の何が良いのか理解に苦しむ様な曲も有ったのは私が歳をとったからであろうか?(^^;) 

 東名高速道路は裾野ICで下り、一旦沼津IC近くのENEOSに立ち寄り給油を行う。そしてその後早くも7:30頃には目的地沼津漁港の「丸天」に到着した。
 早朝だと言うのに何と店内は超満員。これには中に入って店内を見回したとたん、大貴も「何でこんなに朝早くから満席なの?」とさすがにビックリしていた。座った席はカウンター席、大貴はマグロのテールシチュー。私がマグロ漬け丼を注文した。

 マグロのテールシチューはとても巨大な大皿に、どうだ〜!と言わんばかりの見事な大きさのマグロが載っている。さすがに最近食べる量が多くなった大貴でも、1人では食べ切れそうもないと言うことで私も少し頂く。デミグラソースとマグロは意外とマッチしとても美味しい。大貴も以前食べたこの味が忘れられず楽しみにしていた。

 しかし、さすがにこの量の多さにはあえなくグロッキー。結局1/3位を残してしまった。このマグロのテールシチューは2人前有ると考えた方が正解。次回は1人前を2人で分けて食べようと思う。

 実は写真を見ても判るが、大貴も私と同じくスギ花粉症。それも2人共重症の部類だ。大貴はこの時点で既に目もかゆく、鼻水にも悩まされていた。しかし私の方は花粉用のマスクをしていたのが功を奏し、まったく症状が出なくて済んでいた。可愛そうだがどうする事も出来ない。

国道1号線をひたすら西へ

 沼津漁港からは県道163号線を経由し国道1号線に出た。その後は国道1号線をひたすら西へと進む。沼津バイパスや富士由比バイパスを順調に進むと、空は何時しか天気が良くなり青空が広がっていた。時折海も見え景色を楽しみながら順調に走行する。静清バイパスでは多少渋滞にハマッたが、それでも順調に進み道の駅「宇津ノ谷峠」で一旦休憩をとった。

 ここは以前R1200RT 3台で立ち寄った記憶がまだ久しい道の駅である。前回立ち寄ったときはここで売られている物を色々と食べたのだが、今回はまだ朝食の満腹感が消えず、それにどうしても食べたいと言う気持ちにさせる食べ物が無かったのでジュースだけを飲んで出発した。

大井川沿いを北上し、寸又峡へと向かう

 道の駅「宇津ノ谷峠」を出てからも更に国道1号線のバイパスを西へと向かい、藤枝バイパス→島田バイパスと走り、大代ICでやっと国道473号線に出た。ここからはツーリングマップルRでは「SLと併走する爽快なルート」と記された国道473号線を北上し、大井川沿いを寸又峡方面へと進んだ。

 この道は交通量も少なく、景色も良い爽快ルートだった。天気も良いし本当に走っていて気持ちが良い。朝ご飯が多かったので、これまであまりお腹は空いていなかったが、さすがにちょっと小腹が空いてきた気もする。そこでミニストップに立ち寄り「プリンソフト」を食べた。

大貴専用のライディングブーツ

 ところで今回大貴は自分専用のライディングブーツを手に入れ初使用となった。実はこれも前回のひかり(次女・小4)の赤いフルフェイスヘルメットと同じく、私の上司であるNさんからまた譲って頂いたものだ。丁度ブーツが欲しかった大貴は思いがけないマイブーツが手に入りとても喜んでいた。サイズもピッタリで、今迄冬のツーリングではとても寒かった足首がとても快適になったそうだ。(^^) この場をお借りしてNさんにお礼申し上げます。大貴も大切に履きますと誓っておりました。

千頭駅に立ち寄るが・・・

 先程も触れたがツーリングマップルRでは、「SLと併走する爽快なルート」と書いてあったので少しは煙をあげた蒸気機関車の走る姿を少しは見れるかも?と期待していたのだが、残念ながら今回は時間帯が悪く結局その勇姿を見る事が出来なかった。
 それでもSLの終着駅である千頭駅であれば停まっている蒸気機関車くらいは見れると思い立ち寄ってみたのだが、そこで見れたのはあまり手入れがされてなさそうな錆びた蒸気機関車が奥の方に見えただけで、結局今にも動きそうな蒸気機関車は停まっていなかったのである。う〜ん・・・残念・・・。

 この千頭駅の横には道の駅「奥大井音戯の里」がある。そこで見つけたのが右上の写真の猪と鹿肉を使った肉まん(250円)。お茶の葉を生地に入れているのか?定かではないが少し緑色をしている。横浜中華街の肉まんを食べ慣れている私にとっては感激する程では無かったが、味はまぁまぁ美味しかったって言うところか・・・(^^)

 ちなみにこの千頭駅を囲む山々は杉の木だらけだった。(−−;) 花粉を大量に含んでいると見られる雄花がたっぷり見える。(爆)風が吹くとスギ花粉が飛散するのが見えるほどで、この場所で大貴は花粉症の症状がかなり悪化、完全にグロッキー気味となってしまった。早くこの場から離れたいと言う気持ちだったらしい。

寸又峡の「夢の吊橋」

 千頭駅を後にして、次に向かったのは寸又峡だ。寸又峡ではバイクから降りて少し歩く事にする。目的地は「夢の吊橋」。「夢の吊橋」と言う橋はこの寸又峡だけでなく、比較的近くの井川湖の方にも同じ名前の橋が存在する。この地方では他にも「夢の吊橋」と言う橋が有るようで、何故かこの周辺は皆同じ名前ばかり付いている橋が多いのでとても不思議だ。

 寸又峡入口手前のかなり離れた場所の駐車場にバイクを停め、「夢の吊橋」を目指して歩きだす。遊歩道入口まででも結構上り坂で距離もあり、私はマスクをしているせいもあってちょっと息苦しい。やっとの思いで遊歩道入口までたどり着くと、ふとバイクのキーが見当たらないのに気が付いた。「もしかして・・・」バイクのパニアケースを開けた時に、差し込んだままにしてしまったのではないかと言う記憶が不安と共に頭の中を過ぎる・・・。大貴にここで待っているようにと伝え、私は急いで小走りにバイクを停めた駐車場に戻った。せっかく歩いて登ったかなりの距離である。(^^;)
 バイクが見えるところまで戻るとバイクは無事に停まっているのが確認出来た。近づいて見てみると思ったとおりパニアケースにキーが刺さっていた。無事で良かった〜!と安堵すると共にど〜っと疲れた。 そしてまた大貴の待つ遊歩道入口へと長い上り坂をてくてくと1人で歩いた。私はこれで既に汗だくとなってしまった。(−−;)

 遊歩道入口からの「夢の吊橋」までの間もかなりの距離があった。実に片道30分ほどであろうか、遊歩道を歩いていると見える景色は谷底までかなりの高さがあり、その景色はなかなかの迫力が有る。しかし、歩けど歩けど目的地である「夢の吊橋」は一向に見えてこない。駐車場と遊歩道入口を往復してしまった私にはちと辛いものが有った。

 トンネルを越えて少し歩くとやっと眼下に夢の吊橋が見えてきた。しかしまだまだ距離が有る。そして長い階段を下りしばらく歩くとやっと目的の橋に到着した。

 ところで、実はこの場所に来たのは私達は初めてではない。大貴が1歳の時、この場所にも来たし大貴は大井川鉄道を走る蒸気機関車にも乗ったのだが、大貴は蒸気機関車に乗ったことは覚えていたが、かなり前の事なので橋の事は良く覚えていないらしい。(私もだが・・・笑)

 しかし、今考えてみればあの時はまさか将来バイクで大貴と2人でツーリングを楽しむ事になるとは思ってもみなかった。(^^) 何となく感慨深げな気持ちとなったのは言うまでも無い。

 「夢の吊橋」を往復するとまた駐車場までの帰り道も遠かった。途中大きな石が転がりガードレールに引っかかっているのを見て、こんな石が上から落ちてくるのかと少し頭上を気にする場所もあった。そして2人共まだ3月だと言うのに汗だくになってひたすら歩いた。

 十分過ぎるほど寸又峡を堪能した後、帰り道は国道362号線を静岡方面に走行し、羽鳥ICから静清バイパス(国道1号線)に入り、清水ICから東名高速道路に入るルートを辿った。東名高速道路では御殿場を過ぎたところから25kmの渋滞に遭遇する。これは多分この日富士スピードウェイのイベントによる混雑の影響も有った様で、やたらと新型GTRやスポーツカーが目立った。

 今回のツーリングルートは結果的に杉の木がやたらと多いルートとなってしまった。私は花粉対策のマスクをしていたのが功を奏し、まったく症状の悪化が無く済んだのだが・・・
しかし、防寒用のマスクしか使わなかった大貴にはかなり辛いツーリングとなってしまったようだ。(^^;) 花粉対策用のマスク、これは本当に効果が有ることが判ったツーリングとなってしまったのは言うまでも無い。

おわり