雨のち晴れ!伊豆半島ツーリング

FTM-10Sの実践使用レポート

2008.4.13(日)走行

NR−77AMFTM-10S

今回のツーレポはFTM−10S中心のレポートです!

 先月予定していた下田さんとのツーリングは、ツーリング日直前に下田さんが体調不良でダウンしたため、下田さんとは2ヶ月振りのツーリングとなった。今回のツーリングルートプランは下田さんが担当する番。(実は交代でルートを決めてます) 本当は先月下田さんの計画したルートプランで伊豆半島ツーリングに行く予定だったのだが、私がここ最近伊豆半島に数回にわたって行っていたのを下田さんはツーレポコーナーで知っていたため、下田さんから行き先を違う所へ変更しますか?とのご配慮もあったが、予定通り下田さんの希望する伊豆半島へツーリングに行く事にした。(^^) ちなみに今回は久し振りにタンデムではなく、私は1人でBMW R1200RTに乗ってツーリングに行く。久し振りの1人乗りでいつもよりハンドリングや加速が軽快に感じ、走っていて気持ちが良い。

 待ち合わせは海老名SAに6:15の待ち合わせ。下田さんとはもう完全に定着化したETC早朝夜間割引の適用を考慮したいつもの時間と待ち合わせ場所となった。

直ぐにアンテナ交換の成果を実感!

 ツーリング日前夜、雨雲の通過の影響で急に強い雨が降ってきたのを雨音で気が付いた。日曜日の天気予報は曇りだったが、あまりにも本降りの雨だったので翌日の天気が少し心配になる。そして迎えた日曜日の朝、雨は予報通り止み一安心。予定通り5時に起き、準備を整えて5:30には出発した。

 無線機(FTM−10S)のスイッチは自宅出発時から既にON状態にする。以前は下田さんが東名高速道路の用賀付近を通過中、私が国道246号線と環八の交差点(瀬田交差点)で信号待ちしている時、初めて無線が通じた。この時の推定距離約1〜2km程度。
 ところがである。今回は環八通り 田園調布交差点よりずっと手前で用賀付近を走行中の下田さんの無線を受信出来たのだ。この時の推定距離約6km強。東名高速道路は高い位置である高架上を通っているが、こちらは若干標高が低い上り坂の下を走行中である。それにも関わらず実に3倍以上の距離で無線を受信出来たのには正直ビックリした。それも結構クリアーな音声が確認出来た。しかし、残念ながら私の返事の声は下田さんは気が付かなかったそうだ。後で思い起こせば若干雑音に入り混じって何かが聞こえたような気がしたそうだ。下田さんは車体に低めの位置のアンテナ基台で、かつ純正アンテナ(YHA−M10)を使用している。もしお互いがNR−77AMのアンテナだったら余裕で交信出来たのではないかと思う。NR−77AMへの交換の成果は確実に体感出来たのは嬉しい限りである。

雨に降られ、レインロックスーツも初使用(^^;)

BMW純正レインロックレインスーツ 東名高速道路に入り、先に走っている筈の下田さんを追っかけた。無線で呼びかけるが返事は無く、しかも川崎ICを過ぎたところで急に雨が降り出した。BMW R1200RTは小雨程度なら電動スクリーンを立てて100km/h位のスピードで走るとあまり濡れなくて済むので助かるが、天気の具合からして早めにレインスーツを着た方が良さそうな感じだった。すると急に無線から下田さんの声が聞こえた。下田さんは雨が降り出したので急遽港北PAに立ち寄ってレインスーツを着ていたそうだ。そこで私も港北PAに立ち寄る事にし、レインスーツを着る事にした。無線機がここでも役に立った。(^^)

下田さんとR1200RT 港北PAに入ると直ぐに下田さんの姿は確認出来た。下田さんは既にレインスーツを着ていた。東名高速に入った後、下田さんとなかなか交信出来なかったのは、下田さんが港北PAでレインスーツを着るため無線機を使用していなかったからみたいだ。下田さんの横にバイクを停め、私も直ぐにレインスーツを着る準備をする。普段だとあまり歓迎しない雨だが、私は先日購入したBMW純正のレインロックレインスーツを初めて着れる絶好のチャンスだったので、実は私としては少し嬉しい。(^^) しかし、実際に着ようとするとやはり私が当初から懸念していた通り、レインスーツに内蔵された収納ケースに入っている状態から出して着られるまでの準備に手間が掛かり、直ぐには着難いと言う事が証明される結果となってしまった。
やはり別途収納ケースを用意するしかないようだ。(^^;)

海老名SAにて朝食を食べる

 とりあえずレインスーツを着ると直ぐに港北PAを出て海老名SAへと移動した。海老名SAへ向かう途中若干雨が強まり、レインスーツを着て正解だった。海老名SAに到着すると、こんな雨が降っている天候にもかかわらず、予想以上の台数のバイクが停まっていた。 私達はこの海老名SA内のパン屋さんで何時もの様にパンを買い、軽い朝食を済ませた。久し振りの下田さんとのツーリングだったので、色々と話が弾み、結局7時過ぎまで雑談してしまう。さすがにそろそろ出発しようと言う事となり、バイクを停めている駐車場まで戻る。

下田さんの無線機にトラブルが発生!

 海老名SAを出発する時、下田さんが無線機の電源を入れ、KTELのケーブルを接続すると同時に下田さんの無線機(FTM−10S)が何故か送信状態になり、無線機のコントロールが利かなくなった。電源を入れ直すと送信状態は解除されたが、上手く無線が繋がらない。そうこうテストしている内に何とか無線が通じたので出発したが、走行中、下田さんの無線機が通じ難くなったりと動作が不安定になったままであった。

原因はコネクター内に染み込んだ雨

色々と便利に使えるバッグ 実はこれ、原因は無線機側のKTELの接続ケーブルのコネクター内に水が入ってしまったのが原因だった。私の場合、駐車時にはKTELのケーブルをバッグ内に保管しているが(右写真)、下田さんはそのままシートの上にムキ出しで置いたままだった。その為、たまたま上を向いていたコネクターの接続部分に雨水が入り、コネクター内部奥の配線にまで水が入り込んでしまったらしい。これが原因でトークボタンを押すと送信モードにはならずファンクションキー設定モードになってしまったり、不可解な挙動を繰り返す様になってしまったらしい。下田さんはこの経験を踏まえ、私と同じバッグを後日装着し、接続ケーブル収納(雨対策)や現金のみの料金所通過対策とする事にしたそうだ。

雨は止んだが無線機は回復せず

後ろを走る下田さん その後雨は厚木IC付近を通過した位から小康状態となり、気が付くと何時の間にかすっかり雨は止んでしまった。予定通り裾野ICで東名高速道路を下り、今度は修善寺方面を目指して走行する。しかし、下田さんの無線機は相変わらず調子が悪く、信号待ちの時にケーブルのコネクターを外して振って水分を外に出す事を試みるが、一向に改善されなかった。きっと奥まで水が染み入ると、中の配線はかなり複雑で精密なので、弱い電流が流れてしまいなかなか直らないようだ。

大仁付近を走行中 その後も下田さんは無線機を気にしながらも走行し続け、伊豆長岡付近のガソリンスタンドで2台とも給油、そして修善寺手前のマクドナルドに立ち寄った。このマクドナルド、実はFTM−10Sを初めて使用した時、やはりFTM−10Sの設定に問題が有り、その対処で立ち寄った事の有る思い出深いマクドナルド(大仁付近)だった。(^^;) 下田さんもその事を思い出し、FTM−10Sのトラブル対処で度々お世話になるこのマクドナルドとの因縁を思い出し笑った。

結局直らず考えた回避策

 コネクター内の水を抜くため振ってみたり、端子の接続部分に息を吹きかけたりしたものの結局状況は改善はされず、PTTスイッチの誤作動は直らなかった。そこで考えた応急処置(対応策)がボックス機能(VOX:マイクに向かって話すだけで自動的に送信状態になる機能)を設定(F46→F−HAND)し、しばらくはこの機能を使用してPTTスイッチを使用せずに無線機を使う事にした。ちなみにこのボックス機能を利用する時は、マイクをしっかりと口元すれすれに持ってこないと送信の切替が上手くいかないので注意が必要だ。

鹿が轢かれた事故現場を目撃

 マクドナルドで朝食を済ませた後は国道414号をひたすら南下する。ボックス機能の使用はPTTスイッチのトラブルにとても有効に機能し、その後の無線機での会話では、トラブルの影響は皆無となった。

 そして無線機で会話しながら走行していると、途中大きな鹿が車にはねられ瀕死の状態になってしまっている現場に遭遇する。どうやら道を横断中に事故に遭ったらしい。鹿はまだ生きており、何処から来たのか犬が鹿にチョッカイをかけていた。しかし、肝心の衝突した車の姿が見当たらない。きっとそのまま放置して走り去ってしまったようだ。あれだけの大きな鹿との衝突なら、車の方にもかなりのダメージがあった筈なのだが・・・(−−;)

旧天城トンネルをパスする

伊豆白浜海岸 本来なら旧天城トンネルに立ち寄る計画だったのだが、旧天城トンネルへの入口の道は急勾配の狭い道で、歩いている人も多く、とても大型バイクでは厳しい状況だったので諦め、そのまま河津まで走行する。 河津からは下田方面に向かい、本根岬の展望台(道の駅・尾ヶ崎)で休憩する。ここまで来ると朝の雨は嘘のように空は晴れ渡り、ここからの景色は水平線までハッキリ見え、右側には白浜海岸も良く見えた。とてもすがすがしい感じで気持ちが良い。

 そしてここで休憩していると、目の前の国道135号線には下田方面からKAWASAKIのバイク軍団が物凄い爆音と共に集団で走っていくのを目撃する。今朝の東京の天候を考えると、バイクツーリングに出掛ける人は少ないのではないか?との予想に反し、本当に多くのライダーをこの日は見掛けた。

多々戸浜へ

 尾ヶ崎のパーキングを出ると、国道135号線を下田方面に更に進み、下田を通り過ごして下田さんのお気に入りである多々戸浜へ行った。(ダジャレではありません。笑)

 下田さんはよくここでサーフィンをしていたそうだ。私は伊豆と言えば白浜には良く来ていたが、この多々戸浜には来た事が無く、まったくその存在を知らなかった。この美しい海岸にはゴミも無く、下田さんのお気に入りの海岸と言う事も十分納得する。(^^)

多々戸浜2台のR1200RTと多々戸浜

 そして多々戸浜からはまた下田方面へと向かい、河津を通り越してひたすら国道135号線を北上する。この時海岸線沿いの道路(国道135号線)は走行中急激な天候の回復を裏付けるような強風が吹き、天気は良いのだが所々緊張して走らなければならない事が多かった。

河津付近を北上中下田さんとR1200RT

赤沢日帰り温泉館で入浴する

 そして今回入浴する赤沢日帰り温泉館に到着。私は前回の伊豆ツーリングでもこの温泉で入浴したが、下田さんは初めてだった。見晴らしの良い展望風呂は今回も入っていて気持ちが良く、下田さんもとても気に入ったようだ。

赤沢日帰り温泉館の駐車場にて

3度目のカウボーイズ

 そしてその次に向かったのがこれもまた最近私は通っているかとも言える、ステーキのお店「カウボーイズ」。私は何時もの様に0.5ポンドステーキを食べる。下田さんも同じく0.5ポンドステーキを注文した。実は下田さんは当サイトのツーリングレポートを見て、このお店に是非行きたいと思っていたそうだ。念願がかなったと言う事になる。私は今年に入ってからはや3度目の来店であったが、その味に少しも飽きずまたペロリと食べてしまった。

カウボーイズの0.5ポンドステーキカウボーイズの駐車場にて

帰路は伊豆スカイライン&ターンパイクで

 そしてステーキのお店「カウボーイズ」を出るといよいよ帰路につく。国道135号線を北上し、宇佐美で県道19号線に入り伊豆スカイラインを目指して走る。前回走った時はタンデム走行で重く感じた走りだったが、今回は1人乗りだったので急勾配の続く亀石峠への道でも軽快に走れて気持ちが良かった。(^^)

 ところで私も今回はタンデムではなく、FTM−10Sのインターコム機能は使用しなくても良いので、私も初めてボックス機能を使用して通信を試してみた。結果、下田さんとも意見が一致したのだが、FTM−10Sのボックス機能を利用する場合でも、極力PTTスイッチを使用し、クラッチ操作等でPTTスイッチが押せない場合はボックス機能で話をすると言うのが現実的で一番お勧めである。何故かと言うと、やはりボックス機能だけだと会話途中で音声が途切れてしまうケースも多々あり、PTTスイッチの併用がやはり必要だと言う認識に至ったからだ。

桜舞うターンパイクと朝の雨効果

 伊豆スカイラインは霧が濃く、視界の利かない濃霧の中の走行となった。それでも特に不安は無く快適に走行する。そして「TOYO TIRES ターンパイク」に入ると、この道では都心ではすっかり葉桜になってしまった桜が満開で、桜吹雪の中を走行するという幻想的な雰囲気の中を走る事が出来た。

 その後は小田原厚木道路も朝の雨効果のせいか渋滞にも遭遇せず、東名高速道路も含めて快適に走れた。往きと同じく海老名SA(上り線)で休憩し、その後用賀ICまで一緒に走ってからここで下田さんとはお別れとなった。 今回はFTM−10Sをフル活用してのツーリングとなった。

おわり