国道299号線、十石峠往復ツーリング

桜の花びら舞う神流川沿いのノンストップロード

2008.4.20(日)走行

高速道路を使わないツーリングへ

 BMW R1200RTにETCを装着してからはや1年2ヶ月が経った。最近はETCの各種割引制度を利用し、高速道路を活用する機会がめっきり多くなった。そこで久し振りに高速道路を一切利用せず、一般道だけのツーリングをと考えた行き先が国道299号線を奥へ奥へと進み、十石峠まで行くと言うツーリングに出掛けることにした。

 今回一緒に行くのは「やっと順番が来た!」と言うひかり(次女・小5)だ。今回からBMW純正ウェアのジュニアクラブジャケットと、ストークスーツのパンツを履く。やっと身体に合ったバイク専用のジャケットとパンツを買ったのだ。(^^) そしてお気に入りのARAIの赤いヘルメットを被り、「温泉!温泉!」と嬉しそうに満足そうだった。

 高速道路に乗らない為、何時もより少し遅めの6:30に出発する。環八道路を北上し、新青梅街道へと向かうが、渋滞を覚悟していたにも関わらず道が空いていて順調に進んだ。北原交差点から所沢街道(都道4号線)へと入る。ここからは片側1車線の道路で、混雑時はよく渋滞に巻き込まれるのだが、ここでも思いのほか道が空いていて順調に国道463号線のバイパス道に出られた。本来なら国道463号線に出たところでマクドナルドに立ち寄り朝食を食べる事が多いのだが、あまりお腹が空いていないとの事なのでこの日はそのまま走り続ける事にした。
 そして国道463号線は国道299号線へとかわり相変わらず道は空いていたのだが、前を走る1台の軽自動車があまりにもスローペースだったので、もう少しペースを上げてくれたら・・・と思いながら走り続ける。しかしこの道、国道299号線は殆ど信号の無い区間。しかもセンターラインはイエローと言う事で、追い越しのためのはみ出しも禁止だ。追い越しを諦め何時もより景色を楽しみながら走行する。そしてやっとこの免許を返上した方が良いのでは?・・・と思ってしまうようなかなりの高齢なおじいさんが運転する軽自動車をやっと抜かせたのが正丸峠手前の信号待ちで引っかかった時だった。(^^;)

 この時期秩父付近は芝桜で有名な羊山公園の渋滞が予想される。そこでまだ渋滞が発生していない羊山公園付近を早めに通過し国道140号線まで抜けた。一気に自宅から秩父市街までノンストップで走ってしまった。ここまで来れば安心と言うことでナビでファミリーレストランを探す。すると道の駅「ちちぶ」の先にデニーズが在るのを確認しここに決定。デニーズでは休憩を兼ねゆっくりと食べることにした。 デニーズに入ると丁度国道140号線に面した座席に案内された。食事中、目の前の道には数多くのライダーが通過していくのが見える。

 ひかりは家族の中で食べるのが一番ゆっくりなのだが、やっと食べ終わったと思うとひかりは私の携帯電話で遊びだした。携帯電話を開いたり閉じたりすると携帯画面のペンギンの絵が次々に替わるのが気に入っていて、しばらく私の携帯電話をいじって遊んでいた。そしてひかりは食後のデザートとしてマンゴーを注文する。本人いわく、スイカの次にマンゴーが好きなんだそうだ。知らなかった。何時の間にマンゴーの味を覚えたのだろうか?(^^;)
結局、2時間弱もの時間をこのデニーズで過ごしてしまい、ちょっとゆっくりし過ぎた。

国道299号線をひたすら奥へ

 国道140号線から国道299号線に再び入り、奥へ奥へとひたすら進む。途中までは市街地を抜けるような道(黒海土バイパス)だが、県道37号線との交差点を抜けると狭い山道となる。志賀坂峠までの区間はまだまだ桜が咲いていて、所々景色の良い場所が点在する。そのビューポイントにはライダーがバイクを降りて写真を撮っている姿も良く見かけた。そして急勾配かつ急カーブの続く坂道をしばらく走ると恐竜の足跡が有る「さざ波岩」に立ち寄った。

 恐竜の足跡が残る「さざ波岩」には近くに専用の駐車場があるのだが、駐車スペースが若干傾斜しているので停めるのには注意が必要だ。でも、困難なほどではない。(写真左上) そしてその恐竜の足跡と言うのが右上の写真だ。窪みの部分と中央下の部分の凹んでいる部分が恐竜の足跡だそうだ。

 この「さざ波岩」の前も時折バイクが連なって走り去っていく。恐竜の足跡はこの道を挟んだ反対側の歩道から見る形になる。ひかりも私もここには以前立ち寄った事が有るのだが、ひかりがまた見たいと言うので立ち寄った。

 改めて周りを観察すると、公衆トイレの男女別マークも恐竜のマスコット表示、トイレ前の目隠しも可愛らしい恐竜の絵が画かれている。ここら周辺は本当に恐竜一色で、近くには恐竜センターと言う博物館もある。(^^)

十石峠

 平日毎朝見ているNHKのニュースと一緒に放送される交通情報で、国道299号線が通行止めと放送されているのを良く見掛ける。その国道299号線が通行止めとなっている場所と原因の殆どが十石峠周辺の土砂崩れだ。車では過去1〜2回通った事が有る場所だが、バイクでは今回が初めて。しかも前回は記憶が無いほど昔の事で、多分15年以上前の事。今回の目的地はこの十石峠まで行くこととしていた。狭い舗装林道のような道を延々と走り続けると、予想通り途中路肩が崩壊した現場を目撃する。そしてもう少しで十石峠と言う所に差し掛かったところで、目の前にバリケードが置かれ左の山側に臨時に造られた迂回路が有る場所に到着した。正直ここでこのまま進むか迷ってしまった。この迂回路、舗装がされておらず急勾配なのだ。スーパーシェルパで来ていたら何も迷わなくて済んだのだが、この大型ツアラーのR1200RTだとこの先このまま無事通れるのか少し不安だ。しかし、この迂回路のある場所はUターンするのも難しい。そこで覚悟を決めてこのまま走る事にした。結局この迂回路は何とか無事通過出来、久し振りに十石峠に到着した。

 下界では桜が満開でまさに春の景色だったが、十石峠はさすがに標高が高く(1351m)残雪も残り、木々も葉が無い冬景色だった。天気は相変わらず曇り空で日が射さないので余計寂しい景色にも見えるが寒くは感じなかった。展望台から見て写した左上の写真中央には、妙義山の姿も確認出来る。 ひかりは予想通り雪の上を歩き出しはしゃいでいた。

浜平温泉しおじの湯

 目標の十石峠も制覇したので今度はひかりの大好きな温泉に行くことにした。苦労して登ってきた峠道をひたすら下る。往きに躊躇した未舗装の迂回路では、狭く傾斜している場所で運悪く対向車とはちあわせするが何とか無事通過する。そして何回か立ち寄っている「浜平温泉しおじの湯」に到着する。

 ここの温泉はテラスの一部が休憩スペースにもなっており、開放感があって景色が良く見えるのがお気に入りだ。ここでは入浴後お蕎麦を食べようと思っていたが残念ながら売り切れていた。替わりに食べたのが猪豚カレー。このカレーも結構美味しい。
 ところで、このテラス席で食事をしている時、突然雨が降ってきた。ここに来る時は結構雨に降られるケースが多い。多分この地は雨が降りやすい場所なのだろうと思う。幸い雨は直ぐ止み、この日はレインスーツを着なくて済んだ。

 ひかりはこの日前日の寝不足がたたり、食後は少し昼寝することにした。しかしこのテラス席は可動式のガラス扉で覆われているが結構風が吹き込み少し寒い。風邪をひかないように私のジャケットをかけてあげる。しっかり1時間半寝てしっかり回復したようだ。この時隣のテーブル席にはBMW K1200Sに乗られている人を含めた3人のライダーの方がいて、少し話をしたりした。(^^)

通行止めで引き返す

 温泉を出ると国道299号線を東に進み、国道462号線で県道71号線土坂峠を目指した。途中桜やピンク色の花咲き、大きな岩が有ったり鯉のぼりが有ったりと中々見所も多い。沢山の鯉のぼりを見つけた時に何処かにバイクを停めようかと一旦その場所を通過し、県道71号線の入口付近でUターンしたのだが、その時初めて県道71号線が土砂崩れで通行止めなのに気が付いた。
 実は国道299号線を走行中にも土坂峠が通行止めと言う案内の看板は見掛けていたのだが、その土坂峠=県道71号線と言うことは知らなかったのである。往きは国道299号線、帰りは県道71号線と思ってここまで走ってきたが、結局国道299号線まで戻って往きと同じ道を帰らなければならなかったのだ。

鯉のぼりの街

 神流川ラブリバーエリアと呼ばれるこの場所には800匹の鯉のぼりが飾られておりまさに圧巻!こいこいばしと呼ばれる橋の下には駐車場もあり、ゆっくり見学が可能だ。

 こいこいばしには鯉の形をした車止めも有る。橋の欄干にはステンドグラスで鯉の形を彩った飾りもあり、先程の恐竜づくしから一転、鯉づくしの街だった。


     大きな岩が河岸にある         鯉のぼりは近くで見るととても大きい


    山の上から800匹の鯉のぼり        巨大ひかり出現!(笑)

大きな岩も見応え有り

国道462号線を走行していると大きな岩が目に留まるそれがこの写真だ。R1200RTと比較するとその大きさが良く判る。ひかりが岩を抱えているリアクションをとるが・・・(^^;)

 そして帰り道は予想通り所沢付近で大渋滞にハマる。ま、今回はこの帰り道だけ渋滞で、殆どが信号も少なく快適なツーリングだった。

 帰宅時間は遅くなり、自宅到着時間は21:30位だった。

おわり