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北海道一周キャンプツーリング

10泊11日の旅

2006.6.28(水)~ 2006.7.8

6/28(水)出発日は暑さとの戦い

  東京はまだ梅雨明け前だと言うのにも関わらず、出発日当日はこれより無いと思うほどの晴天に恵まれた。幸先が良い。北海道でもこの天気が続く事を心より願う。(^^)

 私にとって北海道ツーリングはこれで2回目となる。(前回は2003年) 今回は勿論北海道内を含め、有料道路は一切使わず走ろうと心に決めたので、一般道(中原街道→国道15号線→国道6号線)を走り、大洗のフェリーターミナルを目指した。

荷物満載のR1200RT。総重量は軽く300kg超?

 予定通り東京大田区の自宅を出発したのは9:55。平日と言う事もあり、トラックもかなり多く道は所々大渋滞。

 パニアケース+トップケース+タンクバッグ+キャンプ道具一式を押し込んだ防水バッグも積載と言う十分な装備の重たい車体では、思う様にはすり抜けも出来ず容易に渋滞に巻き込まれた。

 しかし・・・暑い・・・暑過ぎである。バイクの気温計は38℃と言う数値を表示し、油温計は4分の3を指すこともある。汗は額を流れ口に入り、しょっぱさを感じる程である。

 国道6号線沿い、石岡のサイゼリア(イタリアンカフェ&レストラン)で昼食を取る事にする。日替わりランチは¥500でドリンクバー付である。(^^) 時刻は丁度13:00。暑さが絶頂の時間帯だった。サイゼリアの店内は冷房がガンガンに効いていてまさにオアシス。ランチを頼むと直ぐにドリンクバーコーナーに行き、今まで流した汗の分だけ水分補給をしなければと、ドリンクバーのグラスで3杯のジュースを一気飲みした。サイゼリアで一時間程ゆっくりし、出る頃には日差しも和らいで、先程よりは楽になっていた。

フェリーターミナル

  前回(2003年)の夏休み時期に行った時はフェリーターミナルはバイクが沢山並んでいたが、今回はまだ時期的に早い事もあり、2~3台しかバイクが来ていない。

 ちょっとこれは北海道行き気分の盛り上がりに欠ける様な気がして寂しい気もする。バイクがごった返す程来ていれば、ライダーの聖地「北海道」を自分もこれから目指す一員って感じで盛り上がれるのだが・・・・。(^^;)

ちょっと盛り上がりに欠けるバイクの台数

★ ワンポイントアドバイス ★

  フェリーの乗船手続きには、ナンバープレートの番号等記入する事になるので、車検証等のコピーを事前に用意しておくと良い。

 それから乗船後は風呂に入ってさっぱりすることも出来る(シャンプー、ボディシャンプー有り)ので、タオル、歯ブラシ、着替え、カップラーメン(給湯室有り)や弁当などの食料を用意し、直ぐに必要なものを持って行ける様に一まとめにしておくと便利だ。

  航行中の船内は半袖シャツ&短パンで十分快適。スリッパは用意されている。(カジュアルルームの場合) それと航行中はバイクを載せた甲板には降りられないので、必ず出向前までに必要な荷物を取り出しておかなければならない。

6/29(木)航行中も良い天気に恵まれる

  5:00に起床。デッキに行ってみると今日も非常に良い天気で、陸地が良く見える。昨日買っておいたパンを朝食とし、6:45には朝風呂入浴。それからは船内映画を見たり、ごろごろしながらツーリングの日程を検討していた。

フェリー甲板よりフェリー甲板より

初日は一気に襟裳岬まで走行

  フェリーは予定通り苫小牧に13:30に到着。バイクを降ろすのには順番待ちで14:00頃になった。

 苫小牧は意外にもどんよりした雲行きだった。14:05、いよいよ苫小牧から出発である。数は少ないものの北海道に降り立ったツーリングライダーが一斉に初めの目的地へと走り出す。

  私は日高自動車道(高速道路だが、沼の端IC~日高富川ICは無料開放中)を利用し、一気に襟裳岬を目指した。 苫小牧はどんよりした雲行きだったが、高速道路を走っていると直ぐに天気は回復してきた。日高富川ICを出る頃にはすっかり晴天となっていた。少し安心する(^^;) 何しろ前回の北海道ツーリングは雨にたたられた記憶が強い。

まずはお土産を購入

 国道235号線は単調な道である。磯の香りを感じつつ、どんどん距離を稼ぐ感じでもある。途中、まずは道の駅「みついし」に立ち寄る。ここではまず、お土産を購入する予定であった。昆布である。日高と言えば昆布。(利尻昆布も有名だが・・・) が・・・いっぱい種類が有り過ぎてどれを買って良いものか・・・・。

 ここは素直に店員さんに売れ筋を聞いてみた。結局、「特選 日高三石昆布」と金色の北海道をモチーフとしたラベルの貼ってある昆布を購入。¥2,300だった。(500g)

 ちょっと小腹が空いてきたので揚げ芋(¥150)を食べる。途中セイコーマートでは翌朝用の菓子パン等を購入した。

襟裳岬は遠かった

 苫小牧~襟裳岬の距離は約170km。海岸線を走る道は北海道ならではの高速走行はあまり出来ず、当初思っていたより意外と遠く感じた。襟裳岬に到着した時はすっかり日が傾き、自分の影がかなり長くなっていたのに気が付く。

襟裳岬のバイク用駐車場襟裳岬

 襟裳岬は噂通り、森進一の「襟裳岬」の曲がず~っと流れていた。風の館を体験する時間的な余裕は無く、とりあえず岬の先端に立ち写真を撮る。途中案内板にあったアザラシの姿は岬にはまったく見る事が出来なかった。その後お約束の金子商店にて「襟裳岬到達証明書」を100円でGET。今日の目標は達成した。

襟裳岬襟裳岬期待したアザラシの姿は無い

百人浜キャンプ場

 初日のキャンプ地は「百人浜オートキャンプ場」である。襟裳岬からキャンプ場までの間、さっそくキタキツネを目撃。続いて直ぐにエゾシカをも目撃。アザラシは見れなかったが早速上陸初日から動物に会えた。

 百人浜オートキャンプ場は結構快適なキャンプ場(¥300)であった。テントサイトの直ぐ横にバイクを停める所が有り、荷物を運ぶのも楽である。既に3張のテントが張られていた。私も日が落ちる前にと慌ててテントを張る。隣接するお風呂は18:30迄の営業との事で、残念ながら今回は入れず。既に時計の針は18:30を指していたのだ。(TT)

 隣のテントは埼玉県から来たオフローダーのTNKさんで、既に長い期間旅をしていた。気さくに声を掛けて頂き、夜は一緒に北海道やツーリングのの話をして楽しく夜を過ごせた。夜になると、素晴らしい星空が天を覆った。

百人浜オートキャンプ場百人浜オートキャンプ場

 このキャンプ場ではもう1人、80歳にして日本一周中のチャリダーの方とも出会った。80過ぎとは思えないほどの若々しさであった。

百人浜オートキャンプ場にて 

6/30(金)北海道の朝は早い

 テントの外が明るくなってきて目が覚めた。天気は快晴! だが・・・時間はまだ3時をまわったところである。何とも早い夜明けである。一応2度寝する。(^^;)  そして5:00に起床。昨日買ったパンを食し、7:10にはキャンプ場を出発した。

帯広方面を目指す

 百人浜を発ち、まず見所は黄金道路である。途中、行きのフェリーで一緒だったリード90を見かける。黄金道路は断崖絶壁の海岸線に作られた、30km程の道路だが、道路完成までに黄金を敷きつめるほどの金額が投じられたと言われる道である。
実際に走ってみるとトンネルの多さ、長さが印象に残った。右に海、左に断崖絶壁、そして磯の香りが延々と続いた。

黄金道路黄金道路

フンベの滝

 黄金道路の途中、面白い光景に思わずバイクを停めた。「フンベの滝」である。この滝は道の直ぐ横に地下水が岩盤から吹き出る珍しい滝である。日差しが強いせいか滝に虹もかかり、涼しげな感じの良い景色であった。

フンベの滝フンベの滝

日本で唯一の無殺菌牛乳

 黄金道路(国道336号線)から国道236号線と進み、道の駅「なかさつない」に立ち寄った。

 ここには日本で唯一の無殺菌牛乳「思いやり牛乳(180ml ¥230)」と言う目当ての品があった。牛乳好きの私としては是非一度飲んでおきたいと計画していた。

意外とひっそりと売られていた無殺菌牛乳「思いやり牛乳(180ml ¥230)」

 飲んでみての感想は、やはり今まで飲んだ事のない独特な風味であった。最初はまるでバターの風味が口の中で広がる様な感じ、でも後味はさっぱりしている感じであった。まさに特別牛乳である。

 少し休憩した後、次の目標は「味処新橋」の豚丼だ。濃い味付けが魅力である。

 しかし・・・「ツーリングGo!Go!北海道」で確認すると営業時間は11:00からである。時間に余裕があるので愛国駅に行ってみた。

愛国駅愛国駅
愛国駅愛国駅

 道の駅「なかさつない」から程近い所にあり、あっと言う間に到着。思ったとおりのこじんまりとした感じであった。
時間が余っていたのでここでも少しのんびりしていたが、意外にも車で移動の観光客は絶え間なく訪れていた。

 さて、次はいよいよ豚丼である。早速本の情報を頼りに帯広駅方面に向かう。が・・・しかし、有名な「ぱんちょう」は直ぐに見つかるも「味処新橋」は見つからない。(^^;) 本の情報だと大雑把過ぎて判らず、国道38号線沿いかと思い隣の駅である柏林台駅まで行ってしまった。

  時間は10:55。それではと思い電話で場所を問い合わせてみた。電話には威勢が良く明るい感じのおじさんの声が出た。このおじさん、どうも店主のようだが面白く感じの良い方で親切に場所を教えてもらった。

 今後行かれる方が多いと思うので場所を説明しておこう。ずばり!「西2南4」の交差点を目指す!これで判ります。下の1枚目の写真がその交差点である。カワイのピアノの看板も目印になるかもしれない?そしてお店はその交差点付近から2枚目の写真のように駐車場の向こうに見えるのである。

味処新橋味処新橋
味処新橋味処新橋

 やっとの思いでお店が見つかったので良く確認せず慌てて店横の舗装されていない駐車スペースにバイクを停めたが、後で気が付いたのだがお店の向かい側にも広い舗装された専用の駐車場があった。(4枚目の写真)

味処新橋の豚丼

  お店に入るとすぐさま店主が、「さっき電話くれたバイクの人だね?」と声を掛けてくれた。電話でもそうだったが、本に記載通りのギャグ好きの感じの良い方だった。

← 肉盛豚丼(¥900)濃厚なたれは絶妙!(注!実物の見た目はもっと美味しそうです。)(^^;)

  肝心の豚丼だが、味は確かに濃い目で食が進む感じだが、不思議と後味はさっぱりししている感じがする。

 満腹になったところだが、次のターゲットは「六花亭本店」である。親から頼まれたマルセイバターサンドを買いに行く。

 六花亭本店前にバイクを停め店内に入ったが、後で判ったのだがこちらも裏手に回れば専用駐車場があった様だ。昨日購入していた日高昆布も一緒に宅急便で送って欲しいと、無理を承知で店員さんに頼んだところ、こちらも快く引き受けて頂けた。笑顔の接客でとても好感が持てた。さすが六花亭本店だけの事はあった。

苦戦したダート走行(十勝牧場展望台)

 次の目標は「十勝牧場の白樺並木」&「十勝牧場展望台」である。地図上でもこの道はフラットダートだとは認識していた。

 意外と沢山乗用車が通り、砂埃を巻き上げている。汚れるのは承知の上でと覚悟を決めてその先の展望台を目指すも、これが途中で後悔する事になる。ただでさえ重い車重のBMW R1200RT。しかもパニアケース内はキャンプ道具や緊急用の工具等満載で、その車重は優に300kgを超えているだろう・・・。これがあともう少しで展望台?と言う距離で深砂利ダートに変わったのだ。(TT)

  これはさすがにちょっとビビッた。展望台への道は他の車にもすれ違わないし、後輪は空転しながら前に進まなくなってきた。もう引き返そうと思った時、気が付けば舗装されたゴールと思われる駐車場が目の前に有ってホッとした。

十勝牧場の白樺並木十勝牧場展望台

 右上の写真を見ても判る様に私のバイクだけである。ここが十勝牧場展望台の駐車場。結局この場所では車を含め、他の車両は1台も見かけなかった。ゴール地点の駐車場が舗装されていて正直ホッとした。この十勝牧場展望台にはオフロード車でなければ避けた方が無難かも?

ナイタイ高原は快適ロード

 次の目標は「ナイタイ高原」である。まずは道の駅「ピア21しほろ」に立ち寄りナビで目標地をセット。すると少し甘いものを食べたい衝動に駆られている時にある看板が目に留まる。「なまらクリームプリン」である。

 これがまた濃いの甘いの・・・・まいう~だった。この道の駅のみの限定販売らしい。

なまらクリームプリン なまらクリームプリン

 ナイタイ高原への道はまさに快適ロード。まるで丘の上を吸い込まれるような感じで右に左へとほど良いコーナーが続く。ここでは久し振りに数台のバイクとすれ違う。

 このナイタイ高原は東京から実に890km離れた場所にあるらしい。改めてその距離を認識する。今回持って行ったツーリングGo!Go!北海道の本でも、表紙をめくった最初に「行くぜ、北海道。心に残る北の台地の名場面」と掲載されているのがまさにこの新緑の風景のナイタイ高原である。この牧場は日本一広い牧場だそうで、ここを訪れる人はまさにその中を走る事になる。新緑がとても印象的だった。

ナイタイ高原ナイタイ高原
ナイタイ高原東京まで890km

2泊目は「上士幌町航空公園キャンプ場」

 ナイタイ高原の到着時間は14:20。しばらくして、そろそろ今夜の宿泊を決めなければならない。

 一応予定していた「上士幌町航空公園キャンプ場」が近い事もあり、ここに決定。昨夜温泉に入り損ねているのと、砂埃と暑さで自分の身体が汗臭く感じる。 入浴は「上士幌温泉ふれあいプラザ」(¥380)にした。 ここはボディソープもシャンプーも無い。いざという時の為に用意していたので問題は無かったが、利用する人は注意が必要だ。この時は3回も頭や身体を繰り返し洗ってさっぱりした。

 その後セイコーマートに寄り、特売のバナナと虫除けスプレーをGET。この虫除けスプレーはもし買わなかったら、キャンプ場で蚊にボコボコにされていたかと思うと恐ろしい・・・。買って正解だった。

上士幌町航空公園キャンプ場上士幌町航空公園キャンプ場
上士幌町航空公園キャンプ場

← 夕方、空が鮮やかに彩られ感動。

 このキャンプ場はテントサイトが砂地になっており、通常使用しているペグがあまり役に立たない。

 風が強く吹いていたので、風向きを考慮して砂がテント内にあまり入らない様な位置に設置した。今年から有料になったらしく、テントを張る際、身分証明書を持った係のおじさんに¥500を支払う。

  今日は私以外、オートキャンパーの1組と、離れた所にもう1人のライダーしか居なく、結局離れた所にテントを張ったため誰とも話す機会は無かった。日が暮れだすと夕日が筋状の雲を彩り、何時見たかなぁ・・・・と思う様ななつかしい空を眺めて時を過ごした。いつしか強かった風も止んでいた。

 しかし、この日の夜はキャンプ場で迷惑な行為に多く遭遇した。オートキャンパーは夜遅くまで馬鹿騒ぎをし、特に女性の下品な大声がよく聞こえる。キャンプ場が広く、相手が林の向こう側にテントを張ったのがせめてもの救いである。もう1組、ライダーではないと思うが、いつの間にか音の出る花火を夜遅くまで長時間もやっていた。

 このキャンプ場のトイレは面白かった。水が常に流れっぱなしのトイレだった。これは私も初体験。この水はどの様な水を使っているのだろう???水が常時流れているので臭いも無く、とても清潔な感じがした。

7/1(土)三国峠でヒグマを目撃

 今日も朝5時に起床。そして快晴!テントを干しながらの撤収はゆっくり行なったので1時間半程度掛かる。

  今日の目標は稚内を目指す予定。本日最初の目的地は三国峠である。三国峠は写真でも非常に印象深い景色で、樹海の中に高架橋が掛かる景色は是非一度この目で実物を見ておきたいと思っていた。 そんなポイントを目指していた途中、景色を楽しみながら走行していると、倒木の大きな根っこの横にヒグマらしき姿を目撃する。これには少しビックリ。まさか本当に目撃するとは・・・・。

三国峠三国峠

 やはり北海道は雄大である。それを実感する様な景色が次々に目に飛び込む。ゆっくり走りたいような・・・早く次の景色も見たいような・・・・。

 今日は土曜日と言う事もあり、地元帯広ナンバーのライダーを良く見掛ける。そしてペースも速い。いつしか地元ライダーグループのしんがりで一緒に走る感じになってしまい。前を走る車が抜きたくなくても道を譲る・・・。(^^;) おかげでじっくり景色を楽しみながらと思っていたにも関わらず、層雲峡はただ走り続けて通り過ぎただけとなってしまった。失敗した。

 層雲峡から旭川市内に入り、一応「旭川らーめん村」前に行く。まだ開店前でお店は入れず。まだ、9:30だった。

 かなりのハイペースで走ってきた事をつくづく感じる。仕方が無いのでそのまま留萌を目指し、前回は時計と反対回りに走行したオロロンラインを時計回りに走行する予定である。(国道12号線 → 深川留萌自動車道(無料区間) → 国道233号線 → 留萌 → 国道232号線日本海オロロンライン)

日本海オロロンライン

 国道232号線(日本海オロロンライン)は左に海を眺めながらひたすら北上する快適ルートだ。天気も良く利尻富士が早くも視界に入る。海の青さや空の青さは勿論のこと、海とは反対側の新緑や花の色も素晴らしい。 前回は雨の中を走った訳だが、こんなに色鮮やかな景色だとは気が付かなかった。

国道232号線(日本海オロロンライン)国道232号線(日本海オロロンライン)

 今日は既にかなりの走行距離である。道の駅「富士見」では上富良野で宿を営んでいるライダーと話をした。その方の情報によると天塩では明日、しじみ祭が有るとの事。また、明日より警察の交通取締まりが強化されるとの事で注意した方が良いとの事だった。

  この道の駅からは利尻富士だけでなく、礼文島も良く見える。 そしてソフトクリームも目に留まる。(笑) そしてハスカップソフトを食べる。(^^)

国道232号線(日本海オロロンライン)道の駅「富士見」ハスカップソフト
国道232号線(日本海オロロンライン)国道232号線(日本海オロロンライン)
国道232号線(日本海オロロンライン) 

走り続けても視界に車が無い時が多い

 

 

 

 

 

 

 

稚内森林公園キャンプ場

 野寒布(ノシャップ)岬に着き、そろそろ今夜の宿泊地を決める。「稚内森林公園キャンプ場」(¥0)にする。
このキャンプ場は大正解であった。景色も良くサイトも綺麗。そして何よりもチャリダーやライダーとの交流が持てた。
しかし・・・ただ一つだけ不満が有った。それはあまりもの蚊の多さである。本当に半端ではない。虫除けスプレーもあまり効かずボコボコにされ、翌日薬局に立ち寄り薬を買う羽目に・・・。

稚内森林公園キャンプ場稚内森林公園キャンプ場稚内森林公園キャンプ場にて稚内森林公園キャンプ場にて稚内森林公園キャンプ場にて稚内森林公園キャンプ場にて

 結局22:00位まで雑談。本当に楽しい夜を過ごせた。この北海道旅行の中で一番色々な話をした夜だった。
星も良く見え夜景も綺麗だった。

7/2(日)太平洋側を南下

北防波堤ドーム

 3:00頃、蚊に刺されたところが痛かゆくて目が覚める。赤くこぶの様に腫れ、しかも熱い。持って来たムヒSもあまり効果が無いようだ。(爆)

  今日も朝焼けが美しい。そして2度寝する。 そして5:00、活動開始。今日も7:00頃には出発しようと決める。芝の露で濡れたテントを横にある低い木を利用して干しながら撤収。予定通り7:00には準備完了。皆に別れを告げ出発。

 まずは「北防波堤ドーム」を見に行く。う~ん・・・何て言う事は無い。

 そしてお決まりの宗谷岬に行った。前回も写真を撮った場所だが、あまりにも天気が良かったのでこの日も写真を撮る事にする。ここでは隣に停めていたハーレー乗りのおじさんと知り合った。この方も同じ方向(網走方面)を目指して走る方だった。

宗谷岬 宗谷岬

枝幸(えさし)で「かにまつり」に遭遇

 宗谷岬を後にし、しばらく快適な道を走っていると急に交通量が増え、渋滞が発生。と言っても駐車場に入ろうとする車が若干詰まった程度。交通整理を行っていた警察官に尋ねると「かにまつり」が始まるらしい。

 警察官にバイクを停める場所を教えてもらい、早速会場に行ってみた。そう言えば・・・今朝は朝食を食べていない・・・・。(^^;)

枝幸(えさし)「かにまつり」枝幸(えさし)「かにまつり」
「かに汁」¥300「かに入りコロッケ」¥100「かにめし」¥700「かにめし」¥700

左から・・  「かに汁」¥300、「かに入りコロッケ」¥100、「かにめし」¥700 そして蓋を開けたところ

 バイクを停める駐車スペースには既に10台近く停まっていた。駐車場から会場は直ぐ近くであり、会場内は何処にこれだけの人が居たのか?とびっくりする位の人だかりで大盛況だった。

  直ぐに買い食いしたい気持ちを抑え、一通り会場内を見てからかに汁やコロッケ、かにめしを次々と食べた。かに汁はこれでもかぁ~!と言う位にかにの足がはみ出すほどかにが入っている。コロッケはほっくほくのジャガイモの中にしっかりとかにの身が入っていた。かにめしも「う~ん・・・これは美味い!」と独り言が出る位美味かった。

  舞台の上ではかにの早食い競争が繰り広げられているが、見るより食べる方に専念。(笑) 朝食を取らなかったゆえにここではお腹一杯食べられ、大満足であった。

 十分「かにまつり」を堪能したので再度南下し始める。と、大きなドラッグストアを発見。ここでムヒSを上回る強力な塗り薬と、次回キャンプ時の食料買出しを済ませた。

次は北勝水産で鮭バーガー

 北勝水産と言えば有名なのが「ホタテバーガー」であるが、前回(2003年)はこのホタテバーガーを食べたので今回は「鮭バーガー」¥280を食べる事にする。続けざまに食い過ぎか?(^^;)

北勝水産北勝水産の「鮭バーガー」¥280

 前回食べたホタテバーガーは、ホタテを特に好きでもない私がとても美味しいと思ったほどだったので、鮭バーガーにも当然期待した。ちなみにここのバーガーは注文してから作り出すので、ちょっと待つ。その待ち時間にどんどん期待が膨らんだ。この鮭バーガー、その身の大きさ厚さにもびっくり。ジューシーなタルタル風ソースも美味しく、ボリューム満点だった。

今回初のユース宿泊だったが・・・

 北海道を走り始めて4日目、既に3泊のキャンプを行ったが、洗濯物も増えたのでここらでちょっとユースホステルを利用する事にした。今回の宿泊は「清里イーハトーヴYH」。小高い丘の上に在るちょっとお洒落な外観のユースだ。
やはりここでも人が少なく、本来4人部屋のところ1人での使用となった。

清里イーハトーヴYH清里イーハトーヴYH

 夕食やお風呂は外の温泉への車での送迎となった。しかし、ここで勧められた食事処は居酒屋で、私の嫌いな牡蠣づくしであった。(--;) 何とか無理して食べたが、ユースで事前に注文され作られていたおまかせ料理だったので変更も利かず、これには参った。少なくとも何か嫌いな食材でも聞いてくれればと思ってしまった。

牡蠣づくし清里イーハトーヴYHから見た夕焼け

7/3(月)いよいよ知床へ

 6:55に起床、7:30から朝食。8:15には出発した。天気は晴れ。上陸以来本当に天候には恵まれ続けた。

清里イーハトーヴYHの朝食

岩尾別温泉で朝風呂

 本日最初の目的地は岩尾別温泉(¥0)である。以前来た時も入浴したが、天気も良いし露天風呂を堪能したいと思って計画していた。考えてみれば北海道に来てからまだ露天風呂に入っていなかった事に気が付く。私としたことが・・・・(^^;)

 この露天風呂はホテルの駐車場からちょっと坂を下った場所にあり、何時人が来るか判らない。 しかも脱衣所なんて勿論無い。

岩尾別温泉岩尾別温泉

 幸いにも温泉には誰も居なく、もちろん素っ裸で入浴。湯船は3段に分かれているが、2段目までは熱くてとても入っていられない。3段目が湯加減も丁度良く、とても気持ち良く入れた。この温泉は気持ち良い。

岩尾別温泉付近にて岩尾別温泉付近に居たきつね

岩尾別温泉と道道93号線を結ぶ道で、またキタキツネを見かけた。右上の写真がその時の写真である。(犬ではない)

知床峠での再会

 国道334号線の知床横断道路を走った。前回来た時との差は世界遺産に指定された事を示す表示がいたる所に表記された事。それ以外は何も変わっていない風景だった。知床峠にて写真を撮るためにバイクを停めた。峠は勿論晴れていた!しかし羅臼側は霧のせいで雲海が見えた。

知床横断道路知床横断道路
知床横断道路知床横断道路

 バスでの観光客が多い中、何とか写真を撮りバイクに戻ろうとすると、昨日宗谷岬でお会いしたハーレー乗りの黒金さんとバッタリ再会した。

知床峠

← 偶然にも知床峠でバッタリ再会した黒金さん

 

 

 

 

 

 

霧の太平洋側・羅臼

 知床峠を越え、羅臼側に下るにつけ霧のため視界が悪くなってきた。気温も先程とはかなり低くなり、非常に涼しい。ちょっと道の駅「知床・らうす」に寄り、かに等を試食する。そして次の目的地、「純の番屋」に行く。

  「純の番屋」ではホッケ定食を食べるのが計画段階で固く心に決めていた。ホッケと言えば羅臼産と言うのが定番である。

純の番屋純の番屋
ホッケ定食

← ホッケの肉厚と味はさすが!美味い!

 この純の番屋、TVドラマ「北の国から・・・・」のロケで使われた番屋を再現したもので、食事処となっている。

 この営業は実は道の駅で先程かにの試食をした会社の直営店でもあるらしい。それだけに魚介類の品質は折り紙付である。

  美味しくない筈が無い。本当に美味しい!次回北海道に来た時も必ずや立ち寄ろうと思った。

  食事をしていると、標津方面から走ってきたライダーが寒そうに入ってきた。話しによると太平洋側はずーっと霧が立ち込めており、雨こそ降っていないものの非常に寒かったとの事。ジャケットを脱ぎ半袖姿の私と、ジャケットを着たままストーブで温まっている彼との差は、その天候の差を克明に表現しているかのようだった。

開陽台と直線道路

 次の目標は北19号などの直線道路が地平線まで続く風景だ。太平洋側の道路は情報通り霧がかかり、気温も13度と低目ではあったが、走っているうちに直ぐに晴れてきた。(国道335号線 → 国道244号線 → 道道975号線)そしていよいよ直線道路に差し掛かる。実はここら辺りも前回来ているのだが、野付崎に立ち寄ったため夕方到着となり、ゆっくりしていられなかった場所である。今回はしっかり日中に見ておこうと言う事である。

道道975号線北19号牛注意!

 直線道路は北海道では珍しくは無いが、やはり地平線の丘へと続く直線道路の有名所はここ北19号(上写真)である。

開陽台にて開陽台にて

 開陽台ではさすがにライダーを見かける事が出来た。その中には昨日北勝水産で見かけたライダー3人組とも再会する。今日2度目の偶然である。聞けば走ってきたルートはまったく違っていた。

また晴れていた摩周湖

 次に行ったのが摩周湖だった。実は摩周湖に来たのは高校生の修学旅行以来である。ただ1つだけ覚えているのは晴れていたと言う事。今回も晴れだった。

 この摩周湖は本来霧の摩周湖と言われ、晴れた摩周湖を見ると恋が成就しないとか噂で聞くが・・・・ま、いっか・・・。(^^;)

摩周湖の二輪駐車スペース摩周湖のバス停摩周湖

 ここでもソフトクリームが目を引いた。ソフトクリームは色々食べているが、色が摩周湖ブルーのオリジナルソフトだとか・・・。

なるほど微妙な色で珍しい!どんな味がするのだろうと早速食べてみる。 う~ん・・・結構さっぱり系の味。

摩周ブルー摩周湖ブルー味

ど迫力の硫黄山は必見!

硫黄山 摩周湖の次は硫黄山に行った。

 初めは特に立ち寄る予定ではなかった場所なのだが、前を走るライダーが向かっていたのと、摩周湖の有料Pが硫黄山の駐車場代金も含まれていたので寄ってみる事にしたのだ。

  ところが行ってみてビックリ!想像以上のスケールで、周りの山々とは一変して雰囲気が違うど迫力の風景が突然現れた。

 まさに火山地帯に足を踏み込んだ感じは圧巻だ!

 

硫黄山硫黄山硫黄山硫黄山

   噴煙口も足元間近で見れる。

和琴半島キャンプ場はお勧め!

 硫黄山を見終わり、そろそろ今夜の宿泊をどうするか?といつもならここで考えるところだが、今日の宿泊地は「和琴半島湖畔キャンプ場」と以前から決めていた。 このキャンプ場の魅力は何と言っても無料の温泉にいつでも好きな時に入れる事だ。バイクもテントの近くまで乗り入れられるので盗難や悪戯の心配も無く安心して時を過ごせる。

和琴半島湖畔キャンプ場和琴半島湖畔キャンプ場

 キャンプ場の入り口は少し判りずらかった。駐車場の手前奥、民宿の横付近に入り口があった。入り口ではバイクのエンジンを止めてからと注意書きが有ったが、大変申し訳ないがエンジンを止めてではこの重さの車体は不整地では難しい。日もまだ高かったのでエンジンを掛けたまま進んだ。

  既に地元ライダーのテントが幾つか張られていた。近くのライダーに声を掛けたが、札幌から来られたグループだそうだ。グループで手軽にこんなキャンプ場に来られるなんて羨ましい限りである。

 このキャンプ場は大変静かな湖畔のキャンプ場で、夕方になると魚が湖面を跳ねている光景がよくみられた。釣竿でも持って来れば良かったとも思う。釣りを楽しんでいる人も多かった。

 湖畔ゆえ水生昆虫や蚊も多かったが、川虫の飛ぶダンスは見ていて面白かった。夕日は美幌峠方向に沈み、夜になると星が空一面を覆った。

屈斜路湖屈斜路湖

 夜になるとこのキャンプ場は結構暗い。あまり外灯が無いのが幸いしてか星が良く見える。夕食をとり終わってから露天風呂に行ってみた。露天風呂までの道は真っ暗で足元が良く見えない。LEDヘッドライトの明かりを頼りに露天風呂付近まで行き、ライトを消してから近づいた。

露天風呂

  既に沢山の人が入浴している様だが、何人居るのか?水着を着ているのか?も判らない。女性や子供の話声も良く聞こえる。どうせ見えないので私も躊躇せず素っ裸で入浴した。

 星を見ながらの露天風呂。しかも湯加減も良いし流れ星や人工衛星まで見える。素晴らしい露天風呂だった。

 翌日早朝にも目覚めて直ぐにまた温泉に入った。(右写真)

 露天風呂の底は砂利だったが、時折気泡が底から湧き出ていた。地元の方の話によると、いつもはもっと澄んだ色なのだが、この日は硫黄成分が多く出ているようで乳白色がかった色が付いていた。日により色が違うとはこれが本当の自然な温泉なのだと実感した。

7/4(火)今ツーリング最大の危機発生!

 朝からどんよりした曇り空、それでも露天風呂に入り気分的にはとても良かった。(4:00頃)

 今朝も早起きしこのキャンプ場を名残惜しみつつ、6:30に出発しかけた。 朝早かったので今回はエンジンを掛けず、重たい車体を一生懸命押して出入り口を通過しょうとした時、事件は起こった!

 ハンドルを右に切り、出ようとしたした瞬間、車体が極端に左へ傾いていった!そう、立ちゴケならぬ押しゴケとも言うのであろうか・・・・・。まだこのR1200RTは一度も倒した事が無い。本当に必死で車体を起こそうとするが、何しろ相手は300kgを越えた巨体。しかもタンクバッグを装着しているためにハンドルを持つ手を邪魔をした。倒したら修理代は幾ら位になるのだろう?何て言う考えが頭の中で駆け巡る。

  「嘘だろう~!」「こんな所で倒したらせっかくの良い旅の思い出がー!」と心の中で叫びつつとにかく必死だった。

  そうしている内に昨日ちょっとだけ話をした札幌から来たライダーの1人がこの緊急事態を察知してくれたようだったので、「すみませ~ん!助けて~!」と言う様な事を叫んだ。(あまりにも必死だったので良く覚えていない)(爆)

  R100乗りのライダーともう1人すぐさま駆けつけてくれて、やっとの事で奇跡的に倒すことなく起こす事が出来た。本当に感謝!感謝!である。サイドスタンドを掛けた後はあまりにも力を使い過ぎ、手や腕にまったく力が入らなくなったほどだった。結局エンジンを掛け、跨ったままキャンプ場を出ることにした。

 この場を借りお礼を申し上げます。本当にあの時はありがとうございました。  何とかその後も無事倒す事無く東京に戻りました。m(__)m

霧の中を走る

 キャンプ場を後にし、まず向かったのは美幌峠である。勿論霧の中は承知であったが、一応行ってみようと思っていた。ただ、その走っている最中も、先程の間一髪だった出来事に動揺しつつ無事で良かったーと言う事ばかりが頭の中を過ぎっていた。

美幌峠道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」

 次に向かったのは釧路である。

 またまたお土産を購入するため、和商市場を目指した。

 霧は濃く、雨こそ降ってはいなかったが、スクリーンには水滴が付く位だった。

 考えてみれば前回も釧路への往復は豪雨だった事を思い出す。(爆) おまけにナビの調子も悪い。東京に帰ったら検査に出すつもりだ。orz・・・

 

霧の釧路湿原を走行

 国道243号線 → 道道53号線を走り釧路を目指した。

 途中馬や牛を良く見かける。霧はいつしか晴れたが空は相変わらずのどんよりした曇りだった。下3枚目の写真の上の方に釧路湿原が見える。

牧場風景牧場風景遠くの景色に釧路湿原

和商市場

 釧路駅から目視出来る距離に勝手丼で有名な和商市場がある。この和商市場も前回来た場所である。

 バイクは駐車場が無いために心配ながらも建物の横に路駐する。そして買い物だが・・・ 当初買わないつもりであったがかにも買う。メインはホッケだ。  勝手丼も食べた。あれもこれもと食材を選ぶと、結局高いものになってしまうので注意が必要だ。

左下:奥に見えるレンガ造りの建物が釧路駅。  右下:ローソンがあるこの建物の中が和商市場

釧路駅和商市場

 和商市場でお土産を買い、これからの行き先に迷う。天気が悪い(雨は降ってはいなかったが・・・)ので、一応日高方面に向かう事にする。

トンネルを抜けるとそこは晴れだった

 道の駅「樹海ロード日高」を目指し、 国道38号線 → 国道274号線 と進む。日勝峠まではどんよりした曇り空で、峠自体は霧に包まれていた。しかし、日勝峠のトンネルを越えたとたん目の前には青空が見えた。まさにトンネルを抜けるとそこは晴れだった!正解である。

  「樹海ロード日高」は各方面からライダーが集まると言われている道の駅である。現に私も前回北海道に上陸し、まず立ち寄った場所がここだったので期待したのだが・・・・。

 私自身、他のライダーと情報交換したいと思いここまで来たが、ライダーの姿が無い。仕方が無いのでお気に入りのラフランスのソフトクリームを食べて待つ事にした。このソフトクリームは本当に美味しい。でも、ちょっと溶けるのが早いのが難点。

ラフランスのソフトクリーム ← ラフランス(西洋梨の最高峰と言われる)のソフトはお勧め!

 結局長い時間(40分位)これから何処に行くか迷いつつも他のライダーを待ったが1人も来なかった。結局他のライダーとの接触はあきらめ、前回ゆっくり見れなかった夕張に行く事にした。

夕張でキャンプ泊

 夕張と言えば「幸福の黄色いハンカチ」である。まず目指したのが「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」だった。

 古い映画だが1回だけこの映画を見た事がある。駐車場に到着すると、R1150ロックスター乗りの方と出会った。この方はこの日の夜には小樽港からフェリーに乗って帰るそうだ。 「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」は無料で見られるところが良い。ちなみに夕張は映画の町と言われているそうだ。

幸福の黄色いハンカチ幸福の黄色いハンカチ幸福の黄色いハンカチの赤い車高倉 健?幸福の黄色いハンカチ幸福の黄色いハンカチ

 次に行ったのが「夕張メロン城」。確かに概観はお城である。

 中はブランデー等の製造工場と言う事だったが、機械は何も動いていなかった。ここで「夕張メロン熟しぼり」と言うジュースを発見。早速飲んでみる。う~ん、確かに夕張メロンの濃い味がする。果汁は30%だが・・・。(^^;)

夕張メロン城夕張メロン熟しぼり

 ここでも地元のライダーと話をする機会があった。私は夕張の市街に入ってからまずビックリしたのが巨大で豪華な施設が沢山建設中だった事。おりしも先日夕張市が財政破綻したと言うニュースを聞いていただけに、これがその原因か?とも思った。その地元のライダーも言っていたが、夕張が観光でにぎわうのが「映画の日」と言うイベント時だけだそうだ。それなのにお金を掛け過ぎて・・・と彼は言っていた。

  私は、それならライダーをターゲットにした宿泊施設、キャンプ場の整備や、イベントなど、ライダーが沢山来てくれるような町にしてくれればとも思った。アイデアはいっぱい有るのだが・・・。

 この日泊まったキャンプ場は「石炭の歴史村ファミリーキャンプ場」(¥0)だった。寒くもなく、蚊もそんなにいない。結構快適なキャンプ場だった。このキャンプ場では3人だけだったが、テントサイトが少し離れているせいか、あまり話さなかった。

石炭の歴史村ファミリーキャンプ場石炭の歴史村ファミリーキャンプ場

7/5(水)道南日本海側南下

 この日の行動は早かった。朝3:00には起床。朝からカレーライスを食う。(爆) 4:30には出発した。天気は曇り。
ラジオ放送で入手した少しでも天候の良さそうな日本海側海岸線を南下するルートと決める。札幌市内は渋滞しかけていたが、路側帯が広いので信号待ちのタイミングで前に出る。セルフのスタンドで給油、道東より¥10程安い相場だ。

 順調に進み余市に差し掛かると、国道沿いには沢山のお店がさくらんぼの販売を行っていた。一度は通り過ぎるが引き返し、300円のさくらんぼを食べる事にした。そして300円のさくらんぼを「持っていけないのでこの場で食べても良いですか?」と尋ねると、わざわざ椅子まで用意してくれてゆっくり食べる事が出来た。しかもおまけまでしてくれた。(おまけの内容は内緒です)感激である。そしてたらふく食べた!美味しかった~!こんなに1人でさくらんぼを食べる事はめったに無い。余市を通るライダーには是非さくらんぼを食べる事をお勧めしたい。

さくらんぼの木さくらんぼ
さくらんぼ販売
↑ 消防署交差点手前右側にあるお店がお勧め!

見応えあり食べ応えありの道南日本海側ルートはお勧め!

 日本海側ルートは思ったより天気が良かった。でも、風が非常に強い。強風にはこの後も何回もヒヤリとさせられた。ルートは 道道38号線 → 道道3号線 → 国道274号線 → 国道5号線 → 国道229号線 → 国道228号線 と進んだ。

  しかしこの道路、先日通った黄金道路よりもお金が掛かっているのでは?とつくづく思う。しかも絶壁はこちらの方がインパクトがあり、トンネルの上部には立派な滝も見え壮観だ!海岸線には奇岩も多く、お勧めのルートとも言える。

 弁慶岬の手前でYHの予約やルートの確認のためバイクを一旦停めた。すると間もなくして大型トレーラーが休憩のために停まり、ドライバーが降りてきて話しかけられた。 この運転手の方はいつもここを通っている方で、色々なルートやその所要時間、見所や美味しいお店などの情報を教えてくれた。きさくで感じの良い人だった。(^^)

対岸は弁慶岬弁慶岬

 瀬棚町手前のドライブイン「わっかけ」に立ち寄った。ここでは「イカメシ定食」を食べる事が目的だったが、ふとメニューを見ると「活うに」(¥300)が目に留まる。勿論これも追加した。生きているウニを食べるのは初めてだった。

 食べ方をお店の人に教えてもらい食べる。美味い!今まで食べたウニとは違う!結局このウニは食べ終わるまで動いていた。何でこんなに動いているのだろう?(驚) イカメシ定食も勿論美味かった。デパートで買う駅弁とは全然違う。

 そしてこの食堂では瀬棚の奇岩も窓越しに見え景色も良い。この日本海側ルート、北海道ではあまりメジャーでは無いが、確実に美味いものを食べれるルートとして本当にお勧めである。

ドライブイン「わっかけ」「活うに」(¥300)イカメシ定食瀬棚の奇岩

 函館までの日本海側ルートは結構距離がある。そして風力発電の施設が目立つ様に風も強く、この日は停めたバイクが風の力で倒れはしないか?と心配になり、風向きを考慮して駐車しなければならない程であった。

日本海側の海岸線を南下
島牧江差松前城道の駅「江差」
      ↑ 右上に松前城が見える。

やっと着いた函館

函館への道函館市街

 17時頃やっとのことで「函館ユースゲストハウス」に着いた。 さすがに今日の走行距離はかなりのものだったし、強風の中での走行だったせいか、かなり疲労した感があった。

 このYGHはビジネスホテル風であったが、バイクを置く場所が喫煙所の目の前でガラス越しに見える場所だったので安心感があった。4Fは展望室になっており、函館山が見える。

函館ユースゲストハウス函館ユースゲストハウス

定食は大盛り
   ↑ 夕食は近くの定食屋で。ご飯の量が多い。

漁火
   ↑ 函館YGH近くの海岸で見た夜景。海には漁火が。

 
    ↑ 函館YGHの展望室とサービスで出たアイスクリーム。濃い味で美味しかった。

 食事はYGH近くの定食屋で食べた。その帰り道、海岸まで歩いていき函館の夜景(漁火)も見る事が出来た。その後雨が降ってきて慌てて帰る。このYGHはアイスクリームやコーヒー等のサービスも有った。(^^)

7/6(木)今回初の雨中走行

 朝6:00に起床。天気は初の雨。7:00にコーヒーを飲み、7:20には出発した。
 とりあえずせっかく函館に来たのだから五稜郭位は見ないと・・・と思って行ったが、タワーに上らないと全体的な形がわからなく、そのまま美瑛に向かう。 そう、今日の予定は美瑛まで行く事。今夜の宿泊は美瑛に在る「美瑛ポテトの丘YH」なので、雨降る中ひたすら走る事となる。

雨の函館雨に濡れるR1200RT
雨の中、走行する
   ↑ やはり雨は辛い。だが、バイクツーリングを実感する時でもある。

 途中、給油した時も、ガソリンスタンドの店員さんが話しかけてくれる。彼の話では道南太平洋側は今日一日中まとまった雨が降り続くそうだ。(--;)

 道の駅「真狩フラワーセンター」で昼飯として、この地方特産のゆりねを材料にした「ゆりねかき揚げごはん」(¥1,200)を食べた。(左下写真) 何でもチャレンジだ!ゆりねは結構モチモチっとした触感で、結構淡白な味だった。

「ゆりねかき揚げごはん」(¥1,200)羊蹄山

 そしてラッキーな事に、食事が終わって外に出ると雨がかなり小降りになっていた。初めは確認出来なかった羊蹄山の姿も少し見え出していた。

 ルート的には、国道5号線 → 国道37号線 → 国道230号線 → 道道97号線 → 国道230号線 → 札幌市内 → 国道12号線 → 道道116号線 → 国道452号線 → 道道135号線 → 国道38号線 → 国道237号線 を使っての走行だった。

 ちなみに道の駅「ルスツ」の先の国道230号線では雨の中、スピード違反の取締りが行われていた。

結局雨は半日だけ

 札幌市内に入ると雨は止み、レインウェアを乾かすために中富良野までは着たまま走行した。

 中富良野のぶどう果汁工場でレインウェアをやっと脱ぐ。(下写真) ジュースを試飲し一息付き、YHを目指した。
そして16:10、美瑛ポテトの丘YHに到着。ほとんど1日走りっぱなしだった。天気は曇り。しかし、到着後また雨が降ってきた。

中富良野のぶどう果汁工場

正解だった「美瑛ポテトの丘YH」

 「美瑛ポテトの丘YH」は人気のYHとは知っていたが、その人気は泊まれば誰もが実感するだろう。今まで過去宿泊したYHの中で間違いなく最高の内容だった。食事が美味しい。掃除が行き届いている。ヘルパーさんをはじめ、オーナーさんの応対も素晴らしい。談話室も快適。同室に泊まった人も皆、「間違いなくここのYHはYHの中で1番良かった。」と言っていた。

美瑛ポテトの丘YHの夕食 美瑛ポテトの丘YHにて
    夕食後は美瑛のあまり知られていないお勧めのポイントの説明付き!

7/7(木)北海道最終日は旭山動物園と温泉

 いよいよ北海道最終日となる日がやってきた。天気は曇り。今日は天気もイマイチなので、以前から気になっている旭山動物園に行く事にする。この旭山動物園は最北端の動物園であるにも関わらず、入園者数は日本一。つまり東京の上野動物園よりも多い。その功績はTVドラマ化され、私もそのTVドラマを見て一度はこの目で実際に見てみたいと思っていた。

美瑛ポテトの丘YH美瑛ポテトの丘YHの朝食

 7:30に朝食を取り、8:15にYHを後にした。
旭山動物園に向かう途中、ゼルブの丘に寄る。そして旭山動物園に向かった。

ジャガイモの花せるぶの丘
    ↑ 左上の丘が白いのはジャガイモの花              ↑ この時はまだラベンダーはこれからと言う感じ

期待通りだった旭山動物園

 動物園はYHからそんなに距離は離れていなかった。8:50頃には到着した。しかし、9:30から開園と言うのにもかかわらず、既に行列が出来始めていた。空には晴れ間が見えてきて、気温もどんどん上昇してきた。<

旭山動物園

 この動物園は本当に面白い。

 上から下から間近から・・・色々な角度で動物を見られるし、飼育係の方の説明書きや直接のお話も出来るとまさに他の動物園にはないアイデアが満載だった。

 とても書ききれないので撮った写真の一部だけ載せます。

 ちなみに旭山動物園のお勧めのお土産はDVD。「体験!旭山動物園」¥2,940だ!

 

旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園旭山動物園

 結局旭山動物園には昼頃まで居たが、入園者数がどんどん増えてきたのを実感した。バイク置き場も何時の間にか多くのバイクが停められていた。

霧の中の温泉

吹上温泉吹上露天の湯へ向かう道

 旭山動物園を後にし、次に向かったのが「吹上温泉吹上露天の湯」だった。

 行く途中の白樺の木もとても美しかったが、温泉に近づくにつれ標高が高くなり、霧に包まれながらの走行になった。

  温泉への入り口は深い霧が発生していたが、思っていた以上に車も人も多かった。しかし、ライダーは自分一人だった。(^^;)

  お湯は丁度良い湯加減だったが、長くは入っていられない位の熱さだった。

吹上温泉吹上露天の湯吹上温泉吹上露天の湯

昼食はソーセージ

 お腹が空いたので、温泉に向かう途中気になったお店「歩人」に立ち寄る。ここはソーセージのお店で、注文したのは「8種類のハムやソーセージ・ベーコンのセット」(¥1,270)を注文した。

 店員さんがそれぞれのソーセージの説明もしてくれて、各ソーセージ類の説明が書かれているものもあった。美味しく頂いた。

「8種類のハムやソーセージ・ベーコンのセット」(¥1,270)歩人

いよいよ苫小牧へ

 苫小牧へ向かう途中、「かんのファーム」「ふくだメロン」等に立ち寄る。ふくだメロンではカットメロン(¥200→¥100 クーポン券使用)やミックスソフト(メロン&バニラ ¥200)を食べた。

  国道237号線 → 国道235号線 と進み、フェリー乗り場には18:00に到着。まだ時間が有るので「中野食堂」に行くが、既にのれんが外され、仕方なく近くのガソリンスタンドで最後の給油をして定食屋を尋ね、「明野食堂」で夕食を食べた。

「ふくだメロン」ふらのメロンとクーポン券ソフトクリーム

北海道内走行距離、3,256km

 時間が有ったので苫小牧周辺を周ったが、特にこれと言うものは無かった。もう少しゆっくりフェリー乗り場に来れば良かったと少し後悔する。そして乗船。結局、北海道内の全走行距離は何と3,256km。燃費は22.2km/Lだった。燃費はさすがに物凄く良かった。

7/8(金)フェリーは大洗に向かって・・・

 フェリー乗船時、夕方便と勝手が違う事が判った。一番の違いは食事のサービススタイルだ。

 乗船時、3食セット券(¥2,000)を購入する事をお勧めする。夕方便だとブッフェスタイルでかなり高額な食事となってしまうが、3食でこの値段は安い。しかもどの食事も美味しかった。是非皆さんにもお勧めしたい。

フェリーでの食事フェリーでの食事フェリーでの食事フェリーにて

今回全工程走行距離、3,568km

 19:15、定刻通りフェリーは大洗港に接岸した。天気は曇り。雨が降っていなくてホッとする。 夜は涼しくて走りやすく、しかも渋滞が昼間より断然少ない。意外と良かった深夜便。今後また機会があれば是非活用したいと思った。

 東京に戻った時、走行距離を確認すると、10泊11日の旅の全走行距離は実に 3,568km、給油したガソリン量 160.78L だった。翌日直ぐにエンジンオイル交換しに行った。

  それから・・・お気付きの方も多いと思うが、北海道には甘い誘惑が多かった。あらためて確認してみると、ソフトクリームやらアイスクリームを幾つ食べた事か・・・(^^;) ハードな走行距離でも体重が減らなかったのはそのせいか?

7/20(水)嬉しい便り

 私の今年の北海道の旅は終わったが、嬉しい便りが自宅に到着した。百人浜のキャンプ場でお会いした、自称飯炊きオフローダーの田中さんからの手紙だった。切手の消印が稚内で手紙にはあの日一緒に撮影した写真が添えられていた。田中さんは秋頃まで北海道で旅を続けると聞いていたが、手紙によるとその後も素晴しい旅を続けているようだ。(^^)
また、何処かで再会出来ればと心から願います。
田中さん!送って頂いた写真はしっかり部屋に飾っていますよ。(^^)

 おわり

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