大雨予報の中での強行ツーリング

宮ヶ瀬ダムとヤビツ峠

2008.8.31(日)走行


宮ヶ瀬(やまびこ大橋から撮影)

連日記録的大雨が続く中

 8月に入ってから連日の様に各地で記録的な大雨が降り、東京もうんざりする程大雨が続いている。8月の上旬に白馬や志賀草津にツーリングに行ってからというものの、その後は週末の度に悪天候が続き、なかなかツーリングに行けない日々を送っていた。今週末こそはと思っていても、窓を閉め切った自宅に居ても外の雨音がまるで滝の音の様に聞こえる程激しい雨が降る日が続く。(−−;)

 しかしそれにしても今年の夏は異常だ。29日(金)の夕方から未明にかけての激しい雷雨は何と7時間以上も続いた。電車も止まり停電や浸水の被害も凄かった様だ。私の自宅でも送電線への落雷により瞬間的だが停電が発生した。停電はここ25年以上発生した記憶が無く本当に久し振りの停電だった。

我慢出来ずに思い切ってツーリングへ

 8月最後の日曜日31日、関東地方はこの日も予報では昼から雨。それも局地的に短時間に猛烈な雨が降ると言う予報だった。(爆) しかし朝、目が覚めるとそんなに天気は悪くない。それどころか空には少し晴れ間も見えている。天気予報を再確認してみるとやはりお昼からは雨との事。しかし、もうじっとはしていられない。こうなったら大雨の中でも走ってやる!と覚悟し、急いで出発の準備を始めた。

 自宅を9:15に出発。今回はいざという時災害にも強そうなスーパーシェルパでツーリングに行く。これなら浸水した道も強硬突破出来そう。なんてね。(笑) グローブは最初からレイングローブを装着。シールドへの撥水コーティングも入念に行い大雨に備え万全の体制。 肝心の行き先は近場。とりあえず雨が降っても早めに帰ってこれそうな宮ヶ瀬ダム方面へ、国道246号線を厚木方面へと走行した。

青空の下、予想外の快適走行!

 大雨の影響での通過する河川(多摩川、相模川)の水位はいつも見るより上昇していた。しかし、河原にはバーベキューを準備している人達が沢山見える。これだけ大雨による被害が報道されている中、河川敷でバーベキューをやろうとしている人の気が知れない。ん?私自信もツーリングに行くのだから彼らと一緒か・・・?(爆) 

 国道246号線を突き進む。快適快適!スイスイ走れる。道は信じられない位空いていた。早朝ならまだしもこの時間(9:40頃)にこんなにもこの道(国道246号線)が空いているのは連日の大雨と天気予報の影響と思われる。

 ところが走れども走れども天気はすこぶる良好。青空が遠くまで広がり空が高く見え、そしてとても広く見える。走っていてとっても気持ちが良い。気温も暑くはなくメッシュジャケットで走っていて丁度良い。

 国道412号線に入ると白バイが前を走行していた。白バイ隊員ももしかして久し振りに白バイに乗れたのかもしれないと思いながら同じ方向へと走る。(^^;)

ライダーに人気の宮ヶ瀬ダム

 宮が瀬ダムは奥多摩と同様、都心から気軽にツーリングに行ける距離でライダーの人気スポットだ。私は昨年の秋以来久し振りに宮ヶ瀬ダムを訪れたが、今まで訪れた中で今回の景色が一番美しかった様に感じた。水の色も綺麗だったし空には青空と白い雲のコントラストも映える。近年この宮ヶ瀬ダムを訪れる度に水の量が少な過ぎる感が有ったが、最近の大雨のお陰か十分な水量を蓄えていたのも印象的だった。


左)虹の大橋:フェンスには虹が画かれているが、このフェンスは飛び降り自殺防止との説も・・・。(^^;)
右)鳥居原園地から見た虹の大橋。

 宮が瀬ダム周辺は宮ヶ瀬湖畔を周遊する道が走り易く、信号もほとんど無い為快適に走る事が出来る。奥多摩のワインディングの様なきついカーブも無く、初心者のライダーでも安心して気持ち良く走れるのが特徴だ。

鳥居原園地はライダーのオアシス

 その宮ヶ瀬ダムを訪れた際は鳥居原園地を目指す事をお勧めする。ライダーの休憩場所として最適だ。何故なら宮ヶ瀬ダムではこの鳥居原園地以外はライダーにとって居場所が無いのだ。以前は別の駐車場(宮ヶ瀬湖畔園地)に停めた事も有ったが、車以外は停められない。一応離れた場所にバイク専用駐車場が有ると書かれた案内が有るが、判り難い上にあまりにも離れた場所にあるので利用する気には到底ならないのである。せっかく多くのライダーが集まる場所なのだから埼玉県の小鹿野町の様な町興しをしてくれれば観光も潤う気がするのだが・・・。(−−;) とにかく鳥居原園地なら飲食やトイレ、休憩場所にも不自由する事は無いのだ。

 鳥居原園地は予想以上にライダーが集まっていた。車よりバイクの数の方が圧倒的に多い。アメリカン、スパースポーツ、オフロードバイク、スクーター、ネイキッド、クラシック等など、ありとあらゆるバイクが集まっていた。この日は鳥居原園地から先、県道513号線は何故か通行止めだった。もしかしたら大雨の影響か???

 朝食はしっかり食べて来たがやはりツーリングはお腹が減る。ふれあいの館では軽食も食べられるが、今回は草だんごを食べた。ちょっと高いが手摘みのヨモギを使用した美味しいだんごだった。

久し振りにヤビツ峠を走る

 実は学生時代、まだ宮ヶ瀬ダムが出来る前からヤビツ峠には度々訪れていた。その時走った道は今ではダムの底に沈んでいる。以前はほとんどがオフロードだった県道70号線、頻繁に夜な夜な車でダートラと言うラリーまがいの走りをして楽しんでいた事が有る場所だ。

 久し振りに走るこの県道70号線は所々有る程度は昔の面影も有るが全面舗装となり少し寂しい気がする。昔、夜間車で走行中、突然大きな鹿が目の前に現れてビックリした記憶も有るが今もこの辺りに鹿は居るのであろうか?

 走行中さすがに道には至るところに水が流れていた。土砂崩れが発生している場所は無かったが、横を流れる川の水は濁っておりかなりの水量だった。

 ヤビツ峠に近づくにつれ、前方には積乱雲がもくもくとわき上がってきていた。また激しい雷雨にならなければ良いが・・・と不安が過ぎる。そして無事ヤビツ峠に到着する。

大雨が何時降りだしてもおかしくない雲行きに・・・

 ヤビツ峠を少し下ると眼下に相模湾が広がる。ここは夜景が美しいところで車の通行も多くなる場所だ。しかし、頭上には暗雲が広がり何時大雨や雷が鳴ってもおかしくない状況となった。右上の写真でも判る様に手前には真っ黒な雲、そしてその先には青空、そしてそのまた先は積乱雲が発達と言う凄い天候だ。

 あまりにも黒く暗い雲が広がり、今日はこの辺で自宅を目指す事にする。

ナスとピーマンをお土産に・・・

 ヤビツ峠から国道246号線へと南下して坂道を下ってくると、道沿いに野菜を売っているのを見かけた。

 当然ここは立ち寄ってみる。するととても長いナスが売られていた。ピーマンも美味しそうである。おばちゃんが「このナスとっても美味しいわよ!」と勧めるので買って行く事にした。右上の写真がそのナスとピーマン。ちなみにナスは写真では判り難いが3本づつ入っている。腕時計と比較するとその長さが良く判る。

 ちなみにこのナスとピーマン、早速食べたが大好評だった。ナスは皮も柔らかく翌日には全て食べ終わってしまった。

帰りは渋滞

 何とかまだ晴れている場所を走れる事になり、自宅を目指した。国道246号線は国道129号線と合流する場所で急に混みだし、鶴間付近からは大渋滞が発生。何とかすり抜けして走り難を逃れられた。幸運にもその後も結局雨には降られず、最後に1人で少し遅い昼食をサイゼリア(イタリアンレストラン)で食べて今回のツーリングを終えた。自宅到着時間は14:10位だった。

 ちなみにこの日は夕方からまた雨が降り出し、夜はまた滝の様な豪雨が未明まで続いたのだった。走行距離は約165km。5時間弱のツーリングでした。

おわり

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