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9月21日 霧が峰&麦草峠ツーリングレポート、いわさき家編

 ツーリングクラブポップコーン編集長のいわさきです。今回は同行させていただき、本当に有難うございました。

  毎月、第1日曜日にクラブの月定例ツーリングがあるのですが、9月は仕事の都合で参加できませんでした。
そこへ、KTELの修理!と言う検索ワードから見つけて、親子タンデムを楽しんでいる先輩であるバイク龍人さんへメールを出すと、21日に日帰りでツーリングに行きますが、ご一緒にいかがですか?とありがたいお誘い。(本当は、誘ってくれないか?それとも、誘っちゃおうか?と…ねらっていました。)

  台風が発生していたので、気にならないことはなかったのですが、ネットなどで台風の情報を観察し続けると21日には通過して、ちょうど言い具合に「台風一過の好天」になりそうでした。

  20日(土)、台風一過の好天。バイクの給油と作動チェックと小物の買出しに行きました。昨年(2007年)の夏前から親子タンデムで3人の兄弟を順番にツーリングに連れて行くようになっていましたが、基本的に天気が少しでも悪くなりそうな時はツーリングそのものを中止していました…ので、実は子ども用の雨具は持っていなかったのです。小物…子ども用のグローブを探しに行ったのですが、めぼしいものは見つからず、念のため!と安価な雨具(…これも子どもサイズはなく、一番小さいSサイズ)を買ったのです。結果的に、これが幸いしたのですけど…。

いわさき親子の出発風景  前夜、早く寝るようにさんざん注意したにもかかわらず、エンタの神様(野球放送により30分繰り下げ)を最後までしっかりと見てから床に就いた長男ゆうや、それでも目覚まし時計のアラームで一発起床しました。

 時間は4時丁度。ごそごそと準備をしていると、ママも起きてきてくれました。予定より少し早めですが、4時20分自宅を出発しました。出発の時は、いつものようにママは出発前の写真を撮ってくれました。

  集合は談合坂SAに6時30分。道がすいていて交通が順調であれば、自宅からは1時間30分程ですが、初めて会うのに遅刻と言うのもあまり良くないと…暗い中を走り出します。いつもは狩場IC前のセブンイレブンに立ち寄って(クラブのツーリングの集合場所)いるのですが、今日は阪東橋から首都高を使います。いつもの道とは違うのに優弥は気がついて「今日は狩場寄らないの?」と…。けっこう道についても解かっているのだと、ちょっと感心しました。

  保土ヶ谷バイパス、16号と早朝…まだ暗い中を順調に進みます。橋本五差路も過ぎて…新しく道が出来ていて、その道の案内図に「長竹」と表示があったので、これまで相模湖ICへ行くには津久井湖を経由して行った事しかなかったのですが、新しいチャレンジをしてみる事にして、その方向に…。

 案の定、行き先の案内板には方向違いの地名がどんどん出てきます。時間に余裕があるとはいえ夜明け前の真っ暗な道、さすがに不安になって路肩に寄せて地図を確認しました。(間違ってはいなかったのですが、遠回りだったようです。)三カ木からは慣れた412号から相模湖駅前を経由して20号を相模湖ICへ。相模湖につく頃には、空が白みはじめて夜が空けてきました。何とか6時前には中央高速に乗って、早朝深夜割引適応になります。まだ混んでいない中央道を、集合時間に合わせようとゆっくり目に談合坂SAに向かいましたが、それでも6時10分には談合坂SAに着いてしまいました。

 二輪のスペースにバイクを停車させて「早過ぎちゃったかな…」なんてぶつぶつ言っているうちに、振り返ってみると子どもとタンデムをしたBMWR1200RTが…バイク龍人さんでした。「はじめまして」の挨拶をして、SAの休憩スペースへ。
優弥はいちおう、朝食にトーストを食べていますが、今回のツーリングは彼にとって未踏の450キロ!12時間以上の長丁場ですので、脳に糖分&体にエネルギーの補給として、ソフトクリームを…自分で買わせました。(もちろん、お金は出してあげましたけど。)そこへバイク龍人さんに着信。同行の佐藤さんから、少し遅れます!コールでした。佐藤さんが着くまで、コースについて軽く検討しました。

 バイク龍人さんは先に八ヶ岳公園道路から麦草峠を越えて蓼科へ!というコースを考えていたようでした。私自身はほとんど「八ヶ岳方面で蓼科」というので、無難に諏訪まで行って蓼科&麦草峠と…ただ、蓼科周辺でお昼と言うのであれば時間が早すぎるので、霧が峰を経由して時間をつぶすと丁度いいのじゃないか?なんてぼんやり考えていて…来月のクラブの定例がそちら方面だという事を知っていたバイク龍人さんもその案を受け入れてくださいました。

  ただ、今にして考えると、談合坂SAで天気はあまり思わしくなかったので、いきなり霧が峰まで走ってしまい、雨だろうがなんだろうが麦草峠越えないと帰れない!っていうコース設定はあまり好ましいものではなかった気がします。八ヶ岳公園周遊道路であれば、雨が降ってきたらさっさと南下して白州うなり何なり、東京に戻りながら走ればよかった…と言うエスケープルートも考えられたのに…なんて浅はかで考えなしな私…反省!!
まあ、さほど遅れなく佐藤さん親子も合流して、談合坂を出発しました。

 さて、勝沼ICで一度高速を降りて、甲府昭和で再度高速へ。とちゅう、給油をしましたが、街道沿いのぶどう園では何処もまだまだぶどう狩りのシーズン真っ盛りのようで、どの棚も巨峰や甲斐路などがたわわに実っていました。「次の日曜日には、家族みんなでぶどう狩りにでも来ようか?」などと優弥とインカムKTEL-DF1011で話をしながら…。

  甲府昭和から再び高速に乗って、今度は路肩の「標高の看板」や「キロメートルポスト」などについて話をしながら高速を進みました。同行の2台はBMWのツアラーです。さすがに、なかなか良いペースで高速を走っていきます。私のイナズマも、一応は大き目のカウル(シックデザインのガイラLサイズ…市販のスクリーンでは大きな方なはずなのですけど)を装着していますが、それなりに空気抵抗はありますが…後ろから見ていると、ぜんぜんぶれないものなぁ…BMWって。

 ちなみに、イナズマは3台のお値段でBMW—RT1台っていう事になります。史上最安値のリッターバイクのイナズマ1200…でも、長男と次男の間にいわさき家にやって来た私にとっては1.5男みたいな存在なので、手放す気も(手放して買い換える経済状態にも)ありません。外装は予備を一式そろえてあるし、伝統のGSX−R系のエンジンですから、生産中止になったとは言えそうパーツが欠品することもないでしょうし…まだまだ、乗り続けるつもりです。

  諏訪湖SAで休憩。空には雲、山にはガス…。雨が落ちてくる前に帰路に着ければ!と切に願っていたのですが、SAを出発する頃にはポツポツと空から天使の涙が…。
 ほんと、昨日雨具買っていてよかった…。雨の中のツーリングは、一年ぶりです。去年、クラブの定例ツーリングに5年ぶりに復帰したとき、やはり麦草峠を越えて蓼科の別荘地に通りかかったとたんに豪雨に見舞われました。このときは、通り雨だったようで高原を降り切った茅野てまえですっかり雨は上がったのですが、道を流れる川のような雨水と流されていく握りこぶしくらいある石ころは、いまだに瞼に焼き付いています。

  岡谷まで走ってきていますから、いまさら諏訪湖を一周して帰るっていうのもさびしすぎるわけで、予定どおり霧が峰へ上がっていきます。和田峠からビーナスラインへ入ると…霧でろくに前方さえ見えない状況に。

  頭の中にだいたいの地図は入っていますが、景色が見えないと現在地がまるっきり検討が着きませんでした。そろそろ鷲が峰を過ぎた頃だろうか?んじゃ、そろそろ八ツ島湿原だろうか?なんて思っているうちに、霧が峰に到着。霧が峰や八ツ島原湿原は、大学生時代に私自身が父親と冬山のトレッキングで年末年始を過ごしたところで、そこに今度は父親になった私が息子と…というのも、ちょっと感慨深いものもあったりしましたが…なにしろ、ろくに景色は楽しめませんでした。時折、霧が晴れかけて少しだけ高原の景色は味わう事も出来ましたけれど…。

  霧が峰は本格的な雨…。寝不足気味のはずの優弥は、よほどツーリングが嬉しかったのか非常にハイ!になっていて「何か食べるか?」の問いかけに「うん、ラーメン食べたい」…おぃおぃ、この後、さほど時間を置かずに昼食は蓼科でお蕎麦だってば、1時間も走らんだろうに…と言うことで、ラーメンは却下して、ジャンボフランクを食べてもらいました。

  いっこうに止みそうもない雨の中、ライダーがポツポツと霧が峰のドライブインに入ってきます。きっと、みんな「台風一過だぜ!天気が悪いわけない!」って思っていたのだろうなぁ…。ただ、親子タンデムでツーリングに来ているのは、我々のグループだけでした。そういえば、甲府で給油したのですが、ガソリンスタンドの人が「親子のタンデムが複数台とは、めずらしい」と言っていたと、佐藤さんが話してくれました。

  高速道路の二人乗りが解禁されて、タンデムライダーを見ることはありますが、たしかに、まだそんなにポピュラーではないですね、親子タンデム…。今年の冬の定例ツーリングでも横浜横須賀バイパスの横須賀PAで、けっこうタンデム(男女)の多いグループの人から「子どもとですか?良いですね…このシート(スタマタキス)良いですね」と声をかけられたりしたものなぁ…。

  ポップコーンも、15年以上歴史を重ねてくると、発足当初はみな独身だったのに、いつの間にか結婚して(しかも、クラブ内でのカップルも少なくはない)、子どもが出来て…で、子どもにだんだん手がかからなくなってきて、まずパパが定例に復帰、そしてママもライダーとして復帰と、そんな時期にさしかかっているようです。親子タンデムで参加しているのは、いわさき家だけですけど…これは、うちの奥さんがライダーではない事が、逆に功を奏しているのじゃないかと思うのですけどね。いずれにせよ、理解のある奥さんで助かっています。

  ビーナスラインはまるっきり景色が見えず…9月下旬って言ったらベストシーズンに近いと思うのですが、ここはリベンジを誓うこととして、兎にも角にも蓼科を目指します。

  雨で気温が低め…油温計は50度前後を表示しっぱなし。イナズマ、油冷エンジンですから、水冷のような大き目のオイルクーラーが着いています。晴れていれば120度を簡単に突破するのに、雨が降ると50度を割り込んだりします…。さすがに50度を割り込むとエンジンに元気がなくなり…走っているうちは良いのですが、停車すると標高の関係もあるのかアイドリングがちょっと不安定気味でした。

  何を話していたのか、すっかり覚えてはいませんが…ビーナスラインでのインカムによる親子の会話は、無線機を通して周囲に丸聞こえだったそうです。これは、DF1011の不調に拠るようで…おそらくはDF1011の欠点と言うより、私の使っているicon IC-3STとの相性の問題であるのですが、しばらく使うとインカムから電機がPTTに勝手に流れるのか?コンデンサに蓄積されるのか、無変調状態になってしまうのです。DF1011を介さずにKTELのヘッドセットと無線を繋げば正常に機能するので…、おそらくはDF1011の内部の何かに、IC-3STのどこかから余剰な電気が逆流してしまうのじゃないか?と…。

  この件については、KTELさんも三協特殊無線さんも何度か修理を行ってくれたのですが、原因が特定できないままでした。けっして、DF1011は悪い製品ではないです。 電気は目に見えないですし、最近はIC化が進んでいることもあり、チョットした部品の相性でトラブルが発生する事があるようです。ネットでの評価では、タンデムで使うアンプとしてであれば、FTM10SよりDF1011の方が評価は高いようなのですけど…。

  白樺湖を過ぎ、しらかば2in1スキー場を過ぎ、ピラタスロープウェイ入り口を通り越して蓼科高原の別荘地に入ります。いよいよ昼食ですが、順調すぎてまだ11時に届いていません。この辺りのほとんどの蕎麦屋は11時から(ネットで調べたのです…いちおう)ですから、ちょっと早くつきすぎてしまい、また、なんというか絶妙にカーブが現れてしまい、蕎麦屋を見つけても何件か通り過ぎてしまい…事前に調べた割にはなんとなく停めやすかったというだけの理由で「三五十屋(ミゴトヤ)」という蕎麦屋につけてしまいました。
やはり、11時からと言うので…店頭でかっぱを脱いだりして時間をつぶして…と言うほどもなく中に通されました。

天ぷらそば 天ざるセット

 私にとっては、仕事柄…外食なんてツーリングに来たときしか出来ませんから、予算の範囲で思いっきり豪華?に、天ざるセット1900円!をたのみました。優弥も暖かい方の「天ぷらそば」を注文。でも、いまHPを確認したら「わさびざる蕎麦」がお勧めってなっているじゃん!…バイク龍人さんたちはちゃんと「わさびざるそば」を注文していたよなぁ…う〜ん。それに、印刷していけば10%割引の券もあったんだなぁ…何のために調べたのだか?
でも、ちゃんとした蕎麦でしたよ。優弥は食べるのが遅いので、かけ蕎麦系は…食べる間にのびて行きます。「天ぷら」が品数豊富で盛りだくさんだったこともあり…少し手伝いましたが、すっかりのび切った麺だけ別けてくれても、素直に喜べなかったなぁ…。

  昼食後は、ココから諏訪に戻っても面白みがないということで、麦草峠を越えることとなります。ピラタス方面に戻って右折するのが299号に出る近道らしいとは知ってはいるのですが、全然自信がありません。(地図ソフトからプリントしてきては居たのですが、雨が降っていたりDF1011が不調になったり…でへこんでしまっていました。)バイク龍人さんに先導をお願いして、芹が沢から先頭で麦草峠に向かいます。

雨の麦草峠にて ここは、まだ結婚する前に女房とドライブで来たところで…その時も9月であまり天気は良くなく、アロハに短パンで来てしまった私はかなり寒かった思い出があります。
一応、写真タイムと言うことで日本国道標高第2位の看板をバックにちょっと写真を撮って次の休憩を確認。次は温泉ということで…佐藤さんの先導で小海「星空の湯りえっくす」に向かいます。晴れていれば、稲子湯なんていう、山小屋で入浴なんていうのも風情があってよかったのですけれど、雨・雨・雨…。

 小海リエックス…オープン当時は、良く来ました…当時の彼女とスキーに。標高が高いため雪質も割りと良く、施設も新しいので比較的におしゃれで…ただ、高速を降りてからかなり距離があるのが難点でしたけどね。たいていは途中の八ヶ岳ザイラーバレー(現シャトレーゼスキーリゾート)で滑っちゃっていましたモン。

 バイクツーリングで温泉利用なんて、それこそ…15年ぶりくらいじゃないかと思います。(最後は雁坂トンネルが開通する前の三富村の突き当たりのお土産屋の立ち寄り温泉でしたから。)リゾートホテルの奥に建っている立ち寄り温泉。値段が「リゾート」としては良心的でした。お湯も茶濁していて、本当に温泉っぽいし…。ココは2000円でランチ付きのプランもあるようですから、来年の夏、私がクラブの企画当番になったときは使っちゃおうかと思っています。アイスクリームも50円からで、佐藤さん親子が食べだしたのを見て、バイク龍人親子→岩崎親子と伝染していきました。

 温泉から出発する時は、雨もあがったので「帰りは!」と淡い期待を抱いたのもつかの間、松原湖を過ぎて141号に入り海ノ口を過ぎる頃には再び雨が降り出します。温泉から出発する時に優弥が「もう雨止んでいるから、合羽脱いで良い?」と訊いて来たのですが「もう少し様子を見よう!だから着ておいて」と言うのが残念ながら中ってしまいました。

  清里を過ぎて燃料にあまり余裕のなくなった私のイナズマ、優弥もちょっと疲れたらしくぐずりだしましたので、道の駅南きよさとに立ち寄ります。予定外の行動だったので、後についてきたバイク龍人さんと佐藤さんは、何事?とびっくりされたと思います。優弥には可哀想ですが、バイクを降りることなくチョットしたミーティングで韮崎から高速に乗る事と途中で給油する事ですぐに出発しました。
ちょっとでもバイクを止めたことが良かったらしく、優弥も元気を取り戻しました。(と、本人がインカムで言うのだもん)。

  韮崎から乗った高速の電光掲示板では案の定八王子まで3時間…。
渋滞があるので、出来るだけ距離を稼ぐという事で…途中、釈迦堂あたりで「休憩したほうが良いのか?それとも?」などと迷う瞬間がありました…こういう時にこそ、無線が使いたいのにもかかわらず…無線は使用不能…。

  結局、初狩のPAへ集合して、バイク龍人さんと佐藤さんとはココでお別れになりました。そう、横浜方面なので中央道のどうしようもない渋滞を避けて大月から都留、道志を経由して帰ろうと思っていたのです。ところが、いざ走り出してみると順調で、大月JCT手前の電光掲示板でも「この先渋滞4キロ、20分」が「この先渋滞2キロ、5分」に減っています。それにだまされてツイ、中央道をそのまま走り続けてしまい、大月IC以降は地獄のような渋滞を潜り抜けて、やっとの思いで相模湖ICを降り、所どころ冠水してしまい対向車から頭まで水しぶきを浴びたり、渋滞を嫌って412号から麻溝に抜けるつもりが16号の清新に出てしまったりと、まるで何かの罰が当たったかのような帰路になってしまいました。

  自宅帰着は19時45分…。荷物を降ろしてその後はお風呂も夕飯もそこそこに、バタンキュー(死語だよね)とまでは行かないまでも床に就いたのでありました。

  先日は、同行させていただいて本当に有難うございました。ペースも何も解からない状態で、お気に触れたことも少なくなかったのじゃないかと思います。それらについては、この場を借りてお詫びさせていただきます。
また、機会があれば、ご一緒させていただきたく思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。