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江戸時代へタイムスリップツーリング

大内宿(南会津郡)

2009.4.19 走行

大内宿

2週続けて東北方面へ

 今週は下田さん(R1200RT)、Iさん(CB1300SB)、私(R1200RT)とひかり(次女・小6)の3台4人でのツーリングとなった。待ち合わせの場所は東北自動車道蓮田SAに6:15。先週とまったく同じ待ち合わせだが、今回は娘とタンデムなので湾岸道路から葛西JCTを経由し東北道へと向かう大回りのルートとなった。そのため私達が出発したのは4:50、いつもより少し早めの時間となった。

 予定通り下田さんとIさんと合流し東北自動車道を快走する。下田さんとはアマチュア無線機機(FTM-10S)を使って会話しながら走行する。

 私とひかりはタンデム走行時はBMW ZUMO Navigatorでナビゲーション機能とMP3プレーヤーの音声を聞き、FTM-10Sの無線機能とインターコム機能で会話を楽しむと言う使い方をしている。この組み合わせはとても実用的で、音楽を聴いているとナビの音声が割り込み、更に無線の音声が最優先で割り込む。そしてその音声全てがひかりに聞こえており、ひかりとの会話は全てにおいて優先的に聞こえると言う具合だ。

 ちょっと複雑な説明となってしまったが、お解かり頂けたであろうか?(^^;) タンデム走行では理想的な使い方が出来るので、ZUMOとFTM-10Sの組み合わせを是非お勧めしたい。

桜の花びら舞う道を行く

国道118号線

 渋滞も無く東北自動車道は須賀川ICで下りた。(9:10頃?)

 国道118号線を走行していると東京ではすっかり散ってしまった桜の花が満開を迎え、時折桜の花びらが舞う中を走り抜ける場所も有った。

 道は真っ直ぐ伸び、周囲には高い建物も少ないおかげで見晴らしも良く開放感がある。信号も極端に少なくスピードを抑えて走っていても気持ちが良い。

 前方には山々の稜線がくっきりと見える。のんびりしたこんな風景の中を走るのも大変良いものだ。

コンビニで見つけるご当地グルメ

これもご当地グルメ

 上河内SAからは休憩もせずに走って来たのでコンビニ(セブンイレブン)に立ち寄る事にした。

 私は地方のコンビニに立ち寄った時、ご当地グルメと思われる食べ物を探すのが1つの楽しみで、今回も左の写真に写っている2点を見つけ購入した。

 おにぎりは福島県信夫山育ちのゆずを使用した味噌焼おにぎり。早速食べると何ともいえないゆずの味と香りが口の中に広がりとても美味しかった。

 酪農カフェオレはやはり福島県で生産されたものらしく、一般的なカフェオレより牛乳の量が多めでミルキィな味、最初は要らないと言っていたひかりに一口飲ませたところ、「あっ!これ美味しい!」と言って半分近くも一気に飲まれてしまったほどだ。(^^) 売場での陳列面積も、異常なほど広いコーナーを設けられ販売されていた。

コンビニ駐車場にて

 こんな風にコンビニでも探せばその地方でしか販売されていない食べ物が売られているので面白い。

 稀に気がつかなかったご当地グルメの存在に気がつかされることもあるので、私にとっては食の情報源の1つとして役立っている。

 コンビニでしばらく休憩した後、再び国道118号線をひたすら走行する。

 国道118号線は走りやすい直線基調の道が多く、その後鳳坂峠付近に差し掛かると若干山間部らしい道も楽しめるが、初心者にも安心して楽しめるような道だった。

 羽鳥湖を通り過ぎるとまたしばらく走りやすい道が続く。

羽鳥湖国道118号線の走行景色

大内宿に到着

大内宿付近の歩道

 国道118号線を左折し、国道121号線へ入って直ぐに県道329号線へと右折する。大内宿へ近づくと急に渋滞が発生した。

 既に大内宿の駐車場は満杯状態。駐車場に入れない車の渋滞が発生していたのだ。

 渋滞に巻き込まれて周りの様子を見ていると、私達の横を他のグループのBMWバイクが通過していった。

 私達も後に続いて渋滞している車をパスするとバイクを駐車する事が出来る場所を発見、そこに駐車した。

 バイクを駐車した場所からは大内宿は直ぐの場所だった。だが、一歩その中に足を踏み込むとそこはまさに江戸時代にタイムスリップしたかのような風景が目の前に広がった。

大内宿

 そして私は早速こんなものを発見する。名物「しんごろう」である。と言っても初めて知ったのだが・・・(^^;)

  この「しんごろう」はどんなものかは写真中の説明に任せますが、食した感想はと言うと思っていたよりもご飯っぽい食感でもっとお餅っぽい物だと思っていた。私はお味噌が好きなので美味しいと思ったが、ひかりの口には少し合わなかったようだ。

しんごろう

 この日は寒くなく、上着を着ていると汗ばむほどだったが何とここにはまだ雪が少し残っていて、雪融けの水が流れていた。

大内宿

 それからこんな貴重な風景も見られた。茅葺の屋根の葺き替え作業が行われていたのだ。

茅葺風景

 こちらは茅葺屋根の建物の1つ、この中にあった囲炉裏の写真。想像以上に上部のすすが凄く、まるでコールタールでも塗っているかのような汚さでした。

囲炉裏

 左下写真が「雪隠」、いわゆるトイレ。こんなものの中にするなんて・・・(--;) その後の処理の事を考えるとぞっとします。(^^;) そして右下がお風呂。こちらはIさんが入ってみたいと言ってました。(爆)

雪隠お風呂鎧

 その他にもこのように鎧など古いものが沢山展示されていたが、江戸時代のものから昭和初期?までの物まで混在して展示されていたので、果たしてこれは何時の時代のものなのか?と少し考えてしまう事もあった。

 

 

 

 

茅葺

 上の写真は茅葺屋根の造りを解説した展示物。意外と多い種類の材料を使用しているのを初めて知る。昔の人の知恵は今の時代のエコより進んでいたとも言える。

大内宿の風景

2階部分

 狭い2階部分から外を見るとこんな感じ。

 ここから眺める景色は人と車の姿が無ければ江戸時代そのもの。

 何故かうちの娘達は昔の古い建造物を見るのが好きだそうで、ひかりもこの「大内宿」を楽しみにしていたのだが、期待通りでとても喜んでいた。

 

 

お蕎麦屋さん

 そろそろお腹が空いてきた。そして目に付いたのはこの看板。 ん?ねぎ一本で食べるねぎそば???
それを確かめるべく当然このお店に入る。少しだけ行列に並んだが、思っていたより早めに席に着けた。

ねぎ一本で食べるねぎそば

ねぎそばの食べ方

 ねぎ一本で食べるそばには温かいおそばと冷たいおそばがあった。

 私が注文したのは冷たいおそば。見た目は汁の中に入っており、温かいおそばと変わりは無い。

 そしてこれがねぎ一本で食べるねぎそばの食べ方。箸の代わりにねぎを使って食べる。そしてそばを食べながら薬味として少しずつねぎをかじって食べるのが正しい食べ方だそうだ。

 しかしこのねぎ、結構辛い。特に青い部分の方に進むにつれとても辛いのである。

大内宿を見下ろせる高台へ

大内宿を見下ろす

 お腹が満たされた後は大内宿全体を一望できる高台へと登ってみた。

 この高台へは急な石段の階段を登るのだが、私やひかりにとってはそんなに苦にならない程度だった。

 高台へ登るとまるで白川郷を見下ろす展望台と同じように大内宿が眼下に見下ろせる。いつまでもこんな景色を見続けれるよう大切に守ってもらいたい素晴らしい風景だった。

 それから、この高台には一風風変わりな神社があった。それが下の写真だ。

お寺お賽銭はここから

 何とこの神社、お賽銭を投げ込む小さな窓しか開いておらず、この窓らしきところから中を覗いても中は暗くてどうなっているのか判らなかった。どうしてこのような造りになっているのか?とても不思議だったが、その事を解説する案内板もなく判らずじまいだ。

お土産品お土産品

 高台から下りるとお土産品を売っている店先を見て周った。写真の通りかなりカラフルで綺麗な飾りを中心に売られていた。この後ラムネ(100円)を飲んだりしてしばらく散策してから大内宿を出発した。ちなみに大内宿の駐車場の渋滞は相変わらず長い列をなしていた。

塔のへつりへ

 大内宿の次に向かったのは「塔のへつり」へと向かう。途中でガソリンスタンドに立ち寄り3台共給油する。塔のへつりへは急勾配の坂道を下って向かう事になる。

塔のへつり

 塔のへつりは手前にある駐車場が自動車専用であったため、そのまま通過し一番奥まで行く。何処にバイクを停めようか少し迷ったが、何とか良い場所に停める事が出来た。

塔のへつりでひかりと記念撮影

 へつりとは地元の方言で険しい崖のことだそうだ。

 結構揺れる吊り橋を渡り対岸へ、すると丁度人が通れる高さで岩をくり抜いたような凹みがあり、これがここの見所となっている。

 川の水の色も美しかったが、多分この場所はもう少し新緑が鮮やかな季節や紅葉の進んだ季節の方が美しかったと思う。まだ冬の面影が強い景色は奇岩は印象的だったが何だか少し寂しい気もした。

 塔のへつりを後にし、次に向かったのはツーリング目的の1つである温泉。温泉好きのひかりだけでなく、下田さんも温泉が大好き。ひかりと下田さんとのツーリングでは絶対に外せないポイントだ。(^^)

塩原温泉へ

 温泉へと向かう途中、セブンイレブンに立ち寄りまたまた発見。今回コンビニで発見したご当地グルメの第二弾、「福島県産桃クリームのパン」だ。これも一口食べると桃の甘さが口の中いっぱいに広がりとても美味しい。食感はメロンパンにも似ていた。これもお勧めだ。

桃クリームのパン塩原温泉「華の湯」

 塩原温泉の華の湯へは以前立ち寄った事があったのだが、気が付いたら目の前を通り過ぎてしまい、しばらく走った後Uターンして引き返した。

 立ち寄った温泉は塩原温泉「華の湯」。(大人700円、小学生300円) ここでゆっくり温泉に浸かり、その後少し仮眠を取った。1時間ほどぐっすり寝て鋭気を養った。

高速道路の渋滞は当たり前の時代

しょうが焼き定食

 4人共お腹が空いたので、温泉施設の食堂で何か食べようと思ったのだが、相談の結果高速道路のSAにて夕食を食べる事となった。

 東北自動車道へは西那須野塩原ICを目指して走ったのだが、ICまではまだ空が明るい時間だったにも係わらず、ほとんど観光客の姿が見られなかった。

 これならもしかして渋滞もないのでは?と淡い期待もあったのだが、高速道路の交通情報の電光表示板には20km+30kmの渋滞が表示されていた。(爆)

 多分渋滞を予想して観光地からの帰宅時間を早める人が多くなった気がする。その分観光地では以前はまだ賑わっていた時間帯でも閑散としてしまうのだろう。

 その分SAのレストランは賑わっていた。立ち寄ったSAは上河内SA。ここで豚のしょうが焼き定食を食べたのだがとても美味しかった。

HITAIR MC2

 ところで余談だが今回のひかりの服装は上着がBMWクラブジュニアジャケット、パンツがBMWストークスーツ、そして無限電光 HITAIR MC2 エアーバックベストの組み合わせだ。

 HITAIR MC2は今回初めて着させたのだが、今まで着させていたエアーバック付きベストよりは軽量で気に入ったそうだ。

 最初本人はワイヤーを外さずに間違って作動させてしまったらどうしょうと言っていたが、慣れてくると心配も無くなったそうだ。

 しかしこの装備、役に立つような事が無いよう願いたい。

 さて、この日の帰宅時間は22時頃となった。幸いにも上河内SAを出てからは渋滞が解消されていた為スムーズに帰る事が出来た。

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