鮎釣りナイトツーリング
桂川にて鮎の友釣りを楽しむ(山梨県)
2009.6.6~7 走行
鮎釣り解禁に合わせて夜間出発
久し振りに会う学生時代からの友人(Aさん)と鮎釣りを楽しむべく、6日(土)夜19時に山梨県大月にあるAさん宅を目指してスーパーシェルパに乗り出発した。鮎釣りの解禁日時は7日(日)の朝4時。つまり翌日が鮎釣りの解禁日で、早朝から釣り人で大混雑が見込まれるためAさんからは可能なら前日の夜には来て欲しいと連絡が入っていた。そのため私にしては珍しく夕暮れ時の出発となった。
当初週末は関東地方に強い寒気が流れ込み、天候が不安定となり金曜日時点での予報では週末は雨だった。しかし土曜日には天気予報が一転急変し、当日(日曜日)は晴天で真夏の暑さとなるとの事だった。
心配していた出発時の天気も朝まで降っていた雨がお昼前には止んでしまい、当初覚悟していたレインスーツは何とか着ずに出発する事が出来た。
中原街道を走行し多摩川は丸子橋を渡り直ぐに左折、多摩川沿いの道(幸多摩線)を稲城方面に向かって北上する。
多摩川沿いの道を走行していると前方にはまだ黒く厚い雲が見えたが、それでも雲の切れ間は夕陽が当たり赤く染まっていた。
いつもなら朝日が登ってくる景色を見ながら目的地へと進む事が多いが、今回は夕焼けを見ながらの出発で何となく新鮮ささえ感じてしまうのであった。
多摩川沿いの道は信号が少なく空いていれば快適な道なのだが、何時も通行する時間帯とは違うせいか予想していたよりも交通量が多く、所々で渋滞にはまってしまった。まぁ特に急ぐことも無いので今回は高速道路は利用せず、ひたすら国道20号線を走りのんびり行く事にする。そして混雑気味の道も日野バイパスからやっと空き渋滞も無くなり快適走行となった。
日野バイパスはスピード違反をしないよう特に注意して走行する。ここはスピード違反の取り締まりが特に多く行われている路線なので何時も慎重に通過するのだ。
走行ペースが上がると日中はあまり天気が良くなかったせいか思っていたより肌寒く感じられた。
メッシュジャケットの下には即乾性のTシャツ1枚のみで震えるほどではないが薄着を少し後悔した。途中で見かけた気温計は18℃を表示している。
八王子市街や高尾山付近の景色は結構見慣れている景色なのだが、いつもはこの時間逆方向へ走っているせいか違う景色にも見える。
そのため今回は鮎釣りのために大月に向かって走っているのだが、こんな時でも十分ツーリング気分を味わう事が出来たのだった。
夜の大弛見峠は前後に車の影もなく快走する。スーパーシェルパのエンジン音と排気音だけが心地良く聞こえた。
ゆっくり走っていたせいかふと気が付くと意外と時間が掛かっている事に気が付いた。
そう言えば最近は高速道路のETC休日特別割引のお陰で高速道路を利用する事が多くなり、片道約90km程度の道のりは高速道路を利用すれば短時間の距離だが、一般道のみを走行する場合はやはりそれなりに時間が掛かるものだと再認識する。(^^;)
そして自宅を出発してから約2時間後の夜21時頃、無事友人宅に到着した。
夜間のうちに駐車場所の確保へ
友人宅に到着し久し振りにAさんと再会。そしてしばらくはゆっくりくつろぐが、Aさんが翌朝川の側に車を駐車するのに満杯で、車が駐車出来なかったらどうしようと不安になっていた。
そこで今の内に重たい道具を積んで車を置きに行こうと言う事になる。
友人宅から鮎釣りが出来る川までは急な下り坂を下りていけば歩いても行ける近さである。しかし、急坂は往きは良いが帰りは車で上らないとさすがにきつい。
早速道具一式を車に積み、Aさんの車とスーパーシェルパの2台で目的地へと向かった。(21:40)
あっ!そうそう。ちなみに私は鮎釣りの経験は1回のみ。今回は久し振りの鮎釣りだし前回のことはあまり覚えていないので初心者同然。それに鮎釣りの道具は一切持ってなく、道具は全てAさんが全て用意してくれた。感謝!感謝!である。
川への狭い道をAさんの車の後について走る。すると「えっ?こんな狭い道に入って行くのぉ?!」と思わず独り言を言ってしまう位の狭い道を通っていった。坂も急だがそれよりも民家の庭先に入って行くような道だった。こんな道はR1200RTでは絶対無理。今回はスーパーシェルパで来て良かったと本気で思った。
現場に到着すると既に鮎釣り目的の人達が集まり賑わっていた。
河原にイスやテーブル、ランタンを持ち込んでいる人も居る。
暗闇の中、車とバイクのライトの光を頼りに車を駐車した。何とかまだ余裕のある内に駐車出来、Aさんはホッとしていた。
車を駐車するとAさんにスーパーシェルパの狭い後席に乗ってもらいAさん宅へと戻った。(21:55)
この日は日本のW杯出場を掛けた試合の日で、この後TVでこの試合を見てから就寝した。
鮎の棲む川へ
そして翌朝は4時に目が覚める。昨夜は夜空に星空が見えていたのだが、朝起きてみると天気は一変しどんよりとした曇り空だった。う~ん・・・こんな筈ではなかったのだが・・・とこれからの天候が心配になる。
Aさんも朝4時頃に起きたのだが、ま、解禁日だからと言ってそんなにガツガツ釣らずとも久し振りに会ったのだからゆっくり話そうとしばらく話をしたり朝食を食べたりしていた。
途中Aさんの奥さんが起きてきて「あれ?まだ行っていなかったの?」と不思議そうな表情だった。
結局川へと向かったのは6時位だった。
左の写真はAさん宅から国道20号線へと出る坂道。
写真で見るより実際には勾配がきついが下りなら楽ちん楽ちん。(^^)
鳥の鳴き声が聞こえとても気持ちが良い。ちなみにここら辺りは熊や猪、蛇なども出るとか・・・。(^^;)
Aさんの話によるとAさんの子供達は学校に通う時、熊避けの鈴を付けているそうだ。
それに近所では猪に体当たりされて怪我をした人も居るそうで、青森県出身の人から「ここは青森よりも田舎だ」と言われたそうだ。(^^;)
坂を下った場所の近くにあるお店(たき乃やさん)におとり鮎と入漁券を買いに立ち寄る。
国道20号線沿いにあるこのお店の特徴は何と言ってもこのウルトラマンの看板だ。何となく不気味とも思える怪しさを放ちとにかく目立つ。(^^;)
鮎釣りに興味がないライダーも国道20号線を走る人なら記憶に残っている人も多いかもしれない。
鮎の引換券を購入してからこの階段を下り鮎を受け取る。
ちなみに日釣り券は1,800円。おとり鮎は一匹600円だった。結構高額。もう少し安くても良い気がするのだが・・・。(^^;)
そしてこれが昨夜も通った川へと下りる狭い道だ。夜間初めてここを通るには勇気が要ると思う。
先程のたき乃やさんの横から入れるのだが、途中から道が荒れているのでツアラー系のバイクでの浸入は避けた方が無難だ。
車は通れるが奥の駐車スペースが満杯の場合、転回出来る場所へは幅の狭い土橋を渡らなければならないので脱輪しないように注意が必要だ。
整然と駐車された鮎釣り目的の人達の車。ところどころ前日の雨のせいで大きな水溜りが出来ていた。
鮎の友釣り
川に到着すると車に乗せていたウェーダーに履き替え、釣竿やおとり鮎を持っていよいよ釣りを始める。
私の方はまったくの初心者なのでAさんが私が最初の一匹を釣るまで手取り足取り教えてくれる。感謝!感謝!Aさんは鮎だけでなく海釣りなど全ての釣りにおいて師匠でもある。
鮎釣り用の竿は長いので少し取り扱いが難しい。初めは慣れず苦労する。
さすがAさん、魚の居るポイントを知り抜いている。的確な指示により何とかポイントにおとり鮎を誘導出来た。
するとほどなく無事一匹目が釣れる。釣れた鮎もこの時期としては型もまずまずだ。
釣り始めてからしばらくしてふと日差しの強さを感じた。
先程までの雲は何時の間にかスッキリと晴れ、その代わりに強烈な日差しが容赦なく降り注ぐ。日焼け止めを忘れた事に気が付いた時にはもう既に時遅しである。
さすがに鮎釣りを楽しむ人は多く、比較的空いていると言われるこの場所でさえかなりの混雑だ。
青い空の遠くにぽっかりと雲が浮かんでいる。鮎釣りは真夏の釣りとも言われているらしいがまさにその通りになった。
釣りをしてのんびり時間を過ごす。鳥のさえずりや水の音に囲まれて本当に気持ちが良い。これでもう少し涼しかったら言う事なしなのだが・・・。
最初の一匹はそこそこ早く釣れたのだが、その後がなかなか続かない。
まったりした時間を感じる。
ブヨの被害に遭う
結局鮎釣りを夕方4時位まで楽しんだ。
釣果は10匹程度。思ったより少なかったが私にとっては十分に楽しめた。
車の所に戻りウェーダーを脱ぎ短パンに履き替える。直ぐに車を走らせ帰るので、特に気にしていなかったのだがここで思わぬ攻撃に遭ってしまった。
ブヨである。 ( ̄▽ ̄;)!!ガーン
車が動き出したとたん足元に違和感を感じ、触ってみると指先に血と潰れたブヨが付いていた。
良く見ると何時の間にか車内はブヨだらけ。結局6箇所も刺された。
実は翌日皮膚科の病院に行く羽目になってしまったのだ。皮膚科のお医者さんには「また今年ももうその時期なのね」と毎年通院する羽目になる私に季節感を感じているらしい。このツーレポを書いている今も劇印の塗り薬と抗生物質の飲み薬のお世話になっている。(´_`。)グスン
帰り道は大渋滞
この日はAさん宅でシャワーを浴び、夕食もご馳走になってから帰る事となった。
Aさん宅の2階からは丁度中央高速道路が見えるのだが、事故でも有ったのではないか?と思うほどの大渋滞が続き赤く光ったテールランプが延々と続いているのが見える。
Aさん宅を21:30に出たが、その時間でも高速道路の渋滞の様子は変わらない。
「ま、どうせ私は一般道で帰るのだし、あまり影響を受けそうも無いから関係無いな。」と高をくくっていたが、これがとんでもない渋滞に巻き込まれる事に。
上野原市街へと続く道は一般道(国道20号線)でも大渋滞が発生。車はまったく動いておらず渋滞と言うよりは交通マヒと表現した方が正しい程。
乗っていたバイクがスーパーシェルパだった為、すり抜けをしてある程度は渋滞をかわせたが、それでも帰りの所要時間は2時間半強と往きよりも30分程時間が掛かった。
夜中0時を回ったところでやっと自宅に到着した。今回の走行距離は往復約180kmでした。