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2泊3日淡路島・四国・広島ツーリング(3日目)

雷雨&大雨洪水警報発令中 しまなみ街道~広島~東京へ

2009.7.18(土)~2009.7.20(月)走行

3日目の朝

 2日目の夜は快適な「ライダーズイン」のおかげで早い時間に何時の間にか寝てしまい夜明け前に目が覚める。まだ3時頃だった。外の様子は暗くて良く見えなかったが雨はまだ降り出していない。二度寝して再び起きたのが6時過ぎで身支度を整え出発したのは6:50頃だった。

 まずは国道197号線を東へと走る。3日目の最初の目的地は「四国カルスト」だ。路面は夜中に通り雨が降ったかな?と思える程度にところどころ濡れていたが、全般的には乾いた路面状況で快走する。

国道197号線

 本来なら「東津野城川林道(舗装路)」を走るつもりだったが、車の通りがほとんど無い道を気持ち良く走ってしまい国道439号線 → 県道48号線のルートを走ってしまった。この国道439号線は快走路なのだが、県道48号線(四国カルスト公園線)は狭い、勾配がきつい、路面も荒れているの三拍子が揃ったような厳しい道だった。スーパーシェルパならトコトコツーで楽しめるが大型ツアラー(R1200RT)ではちと厳しい。(^^;)

 下の写真はそんな県道48号線沿いに有った大きな丸い岩だ。今にもゴロンと転がりそう。道端にこんな大きな岩があるスリリングな道でもあった。

 何とか無事四国カルストの尾根道(県道383号線)に到着すると視界がほとんど無い位霧と言うか雲に包まれてしまった。下の写真は大分霧が薄くなった時に撮影した写真。本当ならここから絶景の景色が拝める筈だったのだが・・・残念。

 生之越付近に来ると雲の下に出る事が出来た。一瞬で有るが青空と遠くの景色もチラッとだけ見る事が出来た。そして初めて周りが牛だらけと言う事に気が付いた。昨夜食べた「カルスト牛カレーうどん」はここの牛だったのか!と思い出していた。

四国カルスト

 すると何処からか視線を感じるなぁ・・・と振り返ると、この視線(下写真)が原因でした。(爆)
お互い無言でじ~っと見つめあってしまいました。結構至近距離でした。

牛の視線

 そして少しだけ進み姫鶴荘前に到着。(8:00頃) 更に視界が広がるとテントサイトや遠くの景色が良く見えてきた。涼しくて気持ち良い。これで天気が良ければ最高だったのだが・・・残念。

 「四国カルスト」からは北上し、いよいよ松山方面へと向かう。国道440号線 → 国道33号線と北上する。このルートは高知と松山を結ぶ快走路で、川沿いの渓谷美を楽しみながら走行する事となった。

 ここまで何とか雨に降られずにいたが、松山市街を見下ろせる三坂峠に達したところでとうとう急に雨が降ってきた。しかも峠を下り松山市街に近づけば近づくほど雨足が強くなってきた。さすがに峠を下る途中でレインスーツを着る。雲が徐々に厚くなり昼間だと言うのに何だか暗い・・・。(--;)

 こんな天候ではどこかに寄り道しようと言う気にもなれず、松山市街から国道11号線 → 国道317号線と言うルートでそのまましまなみ街道を目指して走行し続けた。

 国道317号線に入り再び山道に差し掛かるととうとう雷雨となり天候は更に悪化するばかり。雷鳴と稲光に怯えながらも一生懸命走行ししまなみ街道へと急いだ。そして10:46今治ICから念願の「瀬戸内しまなみ海道」へと入った。

 しまなみ海道に入ると直ぐに来島海峡SAに立ち寄った。窓越しに来島海峡大橋が見えたが、その先の島々にはまるで雲が這い上がっているかのような景色が見える。(--;) そして・・・SA到着時には小康状態となっていた雨も時折大きな雷鳴が轟き雨も強く降ると言う最悪の天気に変わっていったのだった。

 

 ジタバタしても始まらないのでここで名物らしき物を食べて腹ごなしする事にした。まずは昼食として「たこ飯セット(うどん付)」を食べる。そして食後も「じゃこてん」と言う食べ物が売られているのを見つけ食べてみた。どんな食べ物かは下の写真の解説を見て下さい。(画像をクリックすると大きな画像が表示されます)

じゃこてん図鑑

 じゃこてんは見た目よりは脂っこくなく食べ易い感じでした。食感はまるでモチモチっとした油揚げのよう。味は若干濃いめでしたが、いわゆる「ガンモ」みたいな苦味は無くとても美味しかったです。

 さて、雨が本格的に降る中これからどうしようかとしばらく悩んだ。この雷雨では走りや景色を楽しむと言うのはかなり難しい・・・。そのまま帰るのはもったいない。(--;)

 最終的な結論は一度はこの目で見てみたいと思っていた広島原爆ドーム、そして広島平和記念資料館なら屋内でもあるし、最後に立ち寄る場所としてはベストと思いこの機会に行く事にした。

 そんな訳で大雨の降る中、バイクを走らせ広島を目指して出発した。(12:00)

 

大雨洪水警報発令!

 出発したのは良いが、しまなみ海道を走行中は目の前の山に落雷する瞬間を目撃したりとかなり緊張する中での走行となってしまった。雨の勢いも小康状態になったと思えば直ぐに激しく叩きつけられるような雨足になったりと激しく変化した。(--;)

雷雨の中のしななみ海道走行

 そんな天候の中でも地元の人と思われる人達が雨の中橋を自転車で渡っている姿を多く見かけた。(^^;)

 しなまみ海道を走行中、電光表示板には「大雨洪水警報発令中!」との表示が・・・。(爆)

 やっと「しまなみ海道」を渡りきり今度は山陽自動車道を広島方面に向かう・・・つもりだったのだが、道を間違え尾道バイパス(国道2号線)を西方面に走ってしまい一般道へと下りてしまった。道の左側に海が広がる景色を見ながら進むとそのうち海が川の景色となった。しかしこの川、水位が異常に高く今にも水が溢れそうな危険を感じた。

 その後本郷ICから山陽自動車道に再び入り広島東ICから広島高速(安芸府中道路)を経て広島市街に入った。ここまでの道のり、激しい雷雨と豪雨の中の長時間走行でかなり大変だった。(疲) 広島市街に入っても相変わらず激しい雨が降り続いたが、実は後で知ったのだがこの雨はこの日中国・四国地方に大規模な水害をもたらしたそうで梅雨前線の影響による集中豪雨だったらしい。

 原爆ドーム付近までやっとたどり着いたが、バイクを何処に停められるか?タクシーの運転手さんに尋ねたり乗用車専門の駐車場の人に尋ねたりとバイクを停められる場所をしばらく探し回った。すると入口は狭くて滑り易そうな床質だったが大型バイクでも停められる公共の駐車場(地下)を発見、何とかバイクを停める事が出来た。その駐車場の写真が下の写真だ。

 この駐輪場の方達はとても親切な方達だった。バイクが大きいからここで良いよ!と十分スペースの在る場所に置かせてもらう事が出来た。そして「こんな大雨の中、良く来たねぇ?」とあまり大雨の事情を知らなかった私にやたらと感心していた。(^^;)

 ちなみにこの駐輪場、原爆ドーム近くで川から一本道を挟んだ所に在る公園の下に在ります。バイクで行かれる方は是非参考にして下さい。(下写真)

(左上写真) 左の方、赤い傘を差した人の前辺りが駐輪場入口。       (右上写真)川沿いから見た駐輪場が地下に在る公園の風景。

原爆の悲惨さに絶句する

 駐車場から外に出ると奇跡的にも雨が止んでいた。おかげでゆっくりと生まれて初めて見れた原爆ドーム。その光景は原爆の恐ろしさを十二分に感じさせられたものでした。こんな天候の中でも外国人観光客の多さが印象的でした。

広島原爆ドーム

 そして慰霊碑の前で黙祷を捧げた後、「広島平和記念資料館」を訪れた。(入館料はたった50円でした。) この広島平和記念資料館内は撮影OKではありましたが、私はそこに展示されている展示物や人形であるとは判っていながらも皮膚が原爆の熱線により焼け爛れた姿などはあまりにも悲惨であり、見ていて胸が締め付けられる思いでした。ゆえに館内ではとても写真を撮れませんでした。(TT)

広島平和記念資料館

 一度は見てみたいと思っていた「ヒロシマ」 改めて平和の尊さや人間が行った大きな過ちを考えさせられました。

自宅までの遠い道のり

 ヒロシマを後にしいよいよ自宅へと帰路についた。帰りのルートはあえて中国自動車道を通るルートを選択し、東京とは逆方向の広島JCT方面に走行し広島自動車道に入った。安佐SAに立ち寄りビーフシチューを食べこの後の長距離走行に備える。天気は回復しレインスーツをやっと脱げるようになりホッとする。

 この後は途中関西エリアで激しい渋滞に遭遇。車線幅の狭さにすり抜けも出来ず走行を断念、しばしPAにて休憩を取るなどペースは一向に上がらず四苦八苦する。やっとの思いで新名神自動車道を抜けても東名阪自動車道で事故渋滞発生などでまたまたSAで休憩取得となり大変な思いで東京に帰りました。帰宅時間は朝の4:10頃。さすがに今回はちと疲れました。(^^;)

おわり

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