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8泊9日、息子と北海道タンデムツーリング(1日目)
東京から大間まで自走、そして恐山観光
2009.8.8(土)~2009.8.16(日)走行
8月8日(土)未明の出発
数年前から息子(大貴・中3)との約束だった北海道へのキャンプツーリングを決行した。計画当初は往きも帰りも大洗⇔苫小牧間はカーフェリーを利用する予定であったが、高速道路のETC休日特別割引はとても魅力的で、せめて往きだけでも経費を抑えようと思い青森県大間までは自走して行く事とした。
東京は出発直前まで激しい雷雨に見舞われていた。夜中1:30には荷物を積載し2時には出発しようと予定していたが、仮眠する21時頃にはまだ激しい局地的な豪雨が降っていた。そして4時間後の午前1時に起きる。雨は何とか止んだようだ。直ぐにTVのスイッチを入れデータ放送で天気予報を確認する。天気予報では東北自動車道の途中(福島県付近)で雨に降られそうだが回復傾向であることを確認出来た。
出発の準備をしつつ大貴を起こす。大貴はまだ若干眠そうだったが本人は「大丈夫!起きた!」と言っている。そして2時丁度位には出発した。
今回こんなに早く出発したのには理由がある。ゴールデンウィークにひかり(次女・小6)と東北キャンプツーリングで下北半島を目指した際、午前3時頃に出発したにも係わらず東北自動車道は積算すると3百Km以上ものとんでもない渋滞に巻き込まれ、到着が夕方太陽が沈みかけていた時刻になってしまったからだ。(爆)
奇跡的に渋滞を回避
レインスーツを着ずに出発出来たのはラッキーだったが、今回は中学3年生の息子とのタンデム、しかもキャンプ用品満載&長期となるとさすがにTOPケース内にはテントを収納出来ず、TOPケース上に載せて固定と言うかつて挑戦しなかった荷物の積載量&重量。
う~ん・・・さすがに重い・・・。(^^;)
昨年の夏より確実に身長が伸び、妻よりも大きくなった息子を乗せてのタンデム&キャンプツーは考えてみれば初体験だった。
これで渋滞の中、すり抜け走行が安全に出来るのだろうか・・・?と早くも不安が頭の中を過ぎる。
タンデム走行が出来ない首都高速2号線を避け、環七道路に入り大井南ICから首都高速湾岸線(B)へと入る。さすがにこんな夜中なので道は空いている。しかし、葛西JCTからC2へと入ると交通量は確実に増えていった。やはりお盆の混雑である。(^^;)
夜中の東北道を走り続ける。交通量は多いが渋滞は発生していなかった。しかし矢板北PAを過ぎた辺りからとうとう雨が降り出したのである。そして渋滞も発生・・・しばらく濡れながら走り黒磯PAに到着。入口付近の陸橋下にバイクを停めレインスーツを着た。(^^;) 夜中にも係わらず他にもライダーの姿は多く、他のライダーも同じ様にレインスーツを着るために続々とPAに入ってきていた。
私と大貴はレインスーツを着ると直ぐに出発する。夜が明けないうちに少しでも距離を稼いでおきたい。遭遇した渋滞は事故発生による渋滞で4km程で抜けられた。その後は夜も明けるが雨はパラパラと降ったり止んだりの繰り返し、空には厚い雲が広がり夜が明けてもなお暗い感じが続いた。その後も渋滞は無いが抜かす気も無いのに追い越し車線でタラタラと走っている迷惑な車が流れを悪くしているのを多く目撃し、ちょっとイラッとする。
こんな時はやっと重さに慣れた私はヒュンヒュンと遅い車を抜かし、順調に距離を稼いだ。その甲斐有ってか? 7:30過ぎには前沢SAに到着し、ここで朝食として前沢牛の牛丼を食べた。(1人前950円)
前沢牛の牛丼はなかなか美味しかったが、この前淡路島で食べた牛丼(3,500円)があまりにも超越した美味さであったため私にとってはインパクトが薄かった。これはこれでかなり美味かったのだが・・・。(^^;) ちなみにこのSAでやっとレインスーツを脱ぐ事が出来たのだ。(^^)
恐山観光
その後も奇跡的に全く渋滞に遭わず天気も急速に回復し、予想もしていなかったほど早い時間に下北半島に上陸した。前回(ゴールデンウィーク)では到着時間が遅かったせいと、また翌日は降雪の為行かれなかった恐山には12:25に到着する。実に5時間半以上早く到着したのである。(驚)
恐山はもっと標高の高い山の上に在るものと思っていたのだが、宇曽利山湖(うそりやまこ)と言う湖の湖畔にあって私の思っていたイメージとはかけ離れたものであった。入口付近にはアイスクリームを売っており、霊場と言うよりは観光地と言った印象だった。陽射しが強くバイクのシートの上にジャケットを置いて身軽になって見学する。ちなみに恐山の見学には入山券を購入しなければならず、大人500円、小中学生200円であった。
幾ら身軽になったとは言え、そこそこ広い恐山を歩いて周るのは大変であった。まぁ10時間以上も走りっぱなしだったので疲れもあったのだろう。パンフレットには詳しい順路が書かれていたが、多少端折って見学する。下の写真は入口入って直ぐ左側に在る温泉である。ちなみにこれは冷抜の湯(男湯)、そして向かい側にもう一つ古滝の湯(女湯)が在った。私達は入らなかったが、タオルさえ持って行けば誰でも入浴出来るそうだ。
恐山の荒涼とした雰囲気は、この地が火山活動により温泉や硫黄などが湧き出しているための様だ。唯一つ、不気味に思えるのは風車(かざぐるま)があちこちで回っている光景である。(--;)
次の写真は「血の池地獄」。水が赤いのかと思いきや何の変哲も無い普通の色であった。
但し、普通の色をしていなかったのが次の写真(宇曽利山湖)である。遠浅で美しく透き通った水の色だがその先にはまるで油の虹色の様な色をしている箇所があった。ちなみにこの湖は強酸性の水質箇所があるらしい。(恐)
恐山観光の締めくくりにアイスクリームを食べた。暑くてまるで灼熱地獄の様だったからである。そう言う意味では確かに地獄を感じた。w
ゴールデンウィークの時にはまだ道路際に雪が残り、雪も降った事が信じられない。(^^;)
食べたのはこれ、ヨモギとブルーベリーとバナナのミックス。味はと言うと・・・コクがなく、あっさりし過ぎって言う感じ。しかし、火照った身体には染み渡るようであった。ちなみにそれでも結構売れていた。でも、美味しいと言う言葉は何処からも耳にしなかった。(^^;)
恐山を見た後は県道4号線(むつ恐山公園大畑線)を通り薬研温泉へ向かった。この時はまだ国設薬研キャンプ場にテントを張るか?それとも大間崎にある無料のキャンプ場にテントを張るか迷っていたのである。一応薬研温泉の「夫婦かっぱの湯」まで走行し、前回も入らなかった温泉がどんな所か確認しに行く。そして大貴と相談した結果、やはりこれから大間崎へも行くし、ここまで戻るのも時間の無駄なので大間崎のキャンプ場にテントを張る事にした。
大貴念願の大間崎へ
大貴が北海道上陸以外に楽しみにしていた場所が大間崎であった。大間と言えばマグロ。大貴の大好物と言えばマグロで当然マグロを食べるつもりだった。まずはテントを張り荷物を降ろす。(14:45) そして大間崎でまずは記念撮影。ひかりの写真に対抗して腕相撲のポーズ。(大貴はひかりの写真を見て、パフォーマンス精神に欠けると酷評していた。)
そして大胆にマグロの背中乗り。 オイオイ・・・(^^;)
ちなみにこの大間崎の碑の上にいる鳥は生きてる本物のウミドリ。人間を恐れず堂々としている。
そして本州最北端の碑にもウミドリが・・・。(^^;)
大間崎を一通り見て写真も取ったところで早めの夕食とした。(15:35) 入った食事処は「かもめ食堂」 ツーリングマップルにも掲載されているお店だ。勿論食べたのはマグロ丼だ。マグロは中トロで本当に美味しかった。大貴も大満足であった。
長距離走行での汚れと暑くていっぱい汗をかいたので、やはりお風呂に入ってさっぱりしたいという事で「かもめ食堂」の方に近くで入浴出来る場所は無いか尋ねてみた。すると「海峡保養センター」を教えてもらい早速地図とナビを頼りに行ってみた。とても徒歩では行けない距離(約4km弱)だがバイクでは直ぐに到着。ここで汗を流しゆっくりくつろぐ事が出来た。
「海峡保養センター」を出ると直ぐ近くのスーパーで朝食を買いキャンプ場に戻った。すると大間崎に近づくにつれ霧が発生しだす。雨こそ降っていないがかなり濃い霧となってきた。見た目では判らないが写真を撮ると下の様にフラッシュの光が霧に反射して写っている。
夕方となり濃霧の中 バイクや車で到着して暗くなる前にとテントを張り、慌てて食事をし出す人が増えてきた。そしてこの日は丁度お祭りが有るらしく祭ばやしの音も聞こえる。私と大貴は既に寝る準備を開始、さすがに明朝早い時間のフェリー乗船を考え19時迄にはシュラフに入り寝てしまい長い1日目が終わった。
大間のこのキャンプ場。無料とは思えないほど設備が充実ししかも綺麗である。住民の方々には感謝したい。
つづく