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3泊4日、娘(小6)と九州タンデムツーリング(1~2日目)

1日で東京から一気に鹿児島県へ

2009.9.19(土)~2009.9.22(火)走行

夜中に出発する強行軍

 今回のツーリングは娘(あかり・双子長女小6)との3泊4日のキャンプツーリングだ。あかりとは久し振りのツーリングとなり、あかりもとても楽しみにしていたようだ。今年はゴールデンウィークに娘(ひかり・双子次女小6)と3泊4日の東北キャンプツーリング、そして夏休みは息子(大貴・長男中3)との8泊9日の北海道キャンプツーリングを既にこなし、今回は九州初上陸を目指す。

 東京から九州へは本当に長い道のりだが丁度九州に実家があるカメさん(FJR1300)と一緒に2台で九州上陸を目指す事となり心強い。(^^)
ゴールデンウィークに東北に行った時の渋滞も酷かったが、9月19~23日のシルバーウィークの方がもっと渋滞が酷くなると予想した私達は、何と真夜中の1時出発と言う強行軍となった。 そのためあかりは前夜夕食を食べたら直ぐ寝かせると言う対策も行った。

 そして渋滞の予想は的中する。と言うより予想以上に混んでいた。夜中なのに用賀ICから東名高速に乗ると既に渋滞気味。(爆) 東名高速に乗り無線でカメさんを呼ぶとタイミング良く数Kmしか離れておらず応答が有った。この時点でカメさんは既に首都高速道路の大渋滞にハマり若干お疲れ気味だった。(^^;)

 東京料金所を過ぎてしばらく走行するとカメさんが追いつき無事合流する。海老名SAに1:40待ち合わせを予定していたが、これで立ち寄らずに済みそのまま走り続ける事となった。それにしてもこの交通量、とても真夜中とは思えない混雑振りでペースの遅い車を次々と抜かしながらひたすら走り続けたが、それでもあまりにも多い車に行くてを阻まれペースは上がらず、やっとの事で伊勢湾岸道路に差し掛かったのはすっかり明るくなった5:40位だった。( ´Д`) 予定より1時間以上遅れている。

 その後も東名阪 → 新名神 → 名神 → 京慈バイパス → 名神 と最短と思えるルートを走行。渋滞が酷くなる前に通過したかった中国自動車道 宝塚IC近くでは24kmの渋滞に2回遭遇する。

京慈バイパスの渋滞

 この間に休憩で立ち寄ったのは新名神の土山SAのみ。後は給油の為立ち寄った牧の原SA&諏訪湖SAだけでバイクからは一切降りていない。土山SAまで来てカメさんとあかりはやっと初顔合わせ。あかりはここまで何とか眠らずにしっかり起きていたが、走行中寒かったらしく顔色があまり良くなかったので温かいココアを飲ませた。(^^;) そして体調は悪くないとの事でまた直ぐに出発し、この後数々の渋滞をくぐり抜けたのだった。

 この日始めてゆっくりと休憩を取ったのが加西SA。(8:57到着) ここでは朝食を食べるためにレストランに入った。まぁここまで走れば後はさほど酷い渋滞にハマる事も無いだろうと一安心したのもここまで到着してからだった。

加西SA

 加西SAにて食事をした後は再び九州を目指しての長い道のりを行く。まだここまで走っても目的地までの半分すら至っていない。だが、ここから先しばらくは交通量も減りやっと快適な走行を楽しめる様になったのだ。

中国自動車道

壇ノ浦PAに到着

 壇ノ浦PAに到着したのが14:10。ここまで加西SAから給油以外走りっぱなしで来た。さすがに少しお尻が痛い。 壇ノ浦PAではPAに駐車しようとしていた車が列をなし渋滞していたが、バイクは駐車スペースが空いており直ぐに停められたのは幸いだった。

カメさんとFJR1300

 壇ノ浦PAではカメさんに関門橋をバックに私達2人の写真を撮ってもらった。ここの景色は青い空と海の美しさが印象的だ。天気も最高!そしてさすがにお腹が空いたのでここのレストランでお昼ご飯を食べる事にする。

関門橋

 レストランは結構混雑していたが、そんなに待つ事もなく着席する事が出来た。そして私が注文したのはふぐと明太の石焼丼。(980円) 結構これ美味しかったです。

 そしてこちらがあかりが注文した「馬関祭膳」。(1,880円) ふぐの王様「トラふぐ」の刺身が付いた一品。結構豪華だ! ちなみに手前はうに丼であかりは苦手との事で私が食べた。 あかりとしては初めて食べたふぐ体験。 「美味しい!美味しい!」を連発しているあかりを見て、食欲もある元気な姿に正直ホッとした。(^^)

 食事を楽しみながらそろそろ今夜の宿泊地をどうするか?3人で相談した。既にカメさんは鹿児島県の加治木IC付近のビジネスホテルを予約済みだった。私とあかりの2人は本当に九州までたどり着けるか?あかりの体調や渋滞の影響等未知数なところが多かったので行き当たりバッタリのスケジュールしか立ててなかったのだ。そして悩んだ挙句最初に桜島まで行っておけば後が楽だろうとの事で、カメさんと同じく加治木IC近くのキャンプ場「さえずりの森」に宿泊する事にした。

いよいよ九州上陸!

 壇ノ浦PAを出発しいよいよ九州へ上陸すべく関門橋を渡る。しかし、下の写真をご覧頂きたい。この通りいきなり大渋滞と遭遇。思わず安全確保のため後続車からの追突を避けるため左に寄って走行する。

関門橋で遭遇した渋滞

 渋滞は結構長い距離が続き、やっと順調に流れ出したのが鳥柄JCTを過ぎてから。(^^;) 広川SAで給油をしながらキャンプ場へ連絡し予約を取ったのが16:49だった。 う~ん・・・これはきっと明るいうちには到着出来ないなぁ・・・と若干諦めるが、もう強行するしかない。カメさんが一緒だったのがせめてもの幸いだった。

 下の写真は九州自動車道を走行中にあかりが撮ったもの。写真はブレているが夕焼け空の景色がとても美しかったのは伝わると思う1枚だ。そして加治木IC付近では夕焼けと桜島、そして街の明かりの夜景が大変感動的な美しさだった。

九州自動車道を南へ

さえずりの森キャンプ場

 加治木ICを下り、宿泊予定の「さえずりの森キャンプ場」へと向かった。加治木ICから「さえずりの森キャンプ場」までは直ぐの距離だったが、もう既に辺りは真っ暗となっていた。キャンプ場の受付に急いで行き受付を済ませる。テント1張・2名シャワー利用料込みで720円だった。まぁまぁ安い。

 テントを張る指定場所の説明を聞き、さっそくテントを張る場所へと向かう。すると当初想像していたのと全く違い、人の気配の無い奥まった場所だった。あかりも私ももっと人が大勢居るものと思っていたのだが、何故か誰も居ない真っ暗な場所にテントを張る事になった。でも、何故私達だけここに?右側の小高い山の上には人の気配を感じるが・・・。(^^;)

 まぁ、私は最初広くて良い場所かも?とも思っていた。そしてカメさんと別れ、あかりと2人でテントを何処に張るか場所を確認するため奥の丘へと進む。すると・・・

見てはいけないモノを目撃してしまう・・・?

 私はここで驚愕のモノを目撃してしまう。それは白くボャ~っとした人の形に似た影が少し離れた奥の方の丘の上をスゥ~っとゆっくり横切ったのだった。  ガーーン ( ´Д`;) 見てはいけないモノを見てしまったととっさに悟ったのは言うまでも無い。ガクガク・・・ブルブル・・・

 あれは絶対生きた人間の人影ではない・・・ 動物でもない・・・ でも、しっかり確実に見てしまったのだ。(爆)

 幸いにもあかりはそれに気が付かず、私はそれを見た事を話さず悟られないように務めた。そしてテントを奥の方ではなく入口付近に張る事にした。しかし、今回初めて使用する新しいテント(小川キャンパル スティシーⅡ)の組み立てに四苦八苦、ただでさえコツを掴めていない上に真っ暗な闇の中、LEDのヘッドライトとLEDランタンの光だけを頼りにテントを張ったので少してこずった。

 やっとテントを張り終えるとシャワーを浴びに行く。人の気配がまったく無く不自然ささえ感じるが、遠くでは人の話し声がかすかに聞こえる。結局この日は直ぐに寝る事にし、夕食も食べずに寝てしまう。しかし、私は先程見てしまったアレが気になり中々熟睡出来なかったのである。

清々しい朝を迎える

 さすがに私も何時の間にかウトウトと寝てしまったが、夜が明ける前に目が覚めた。テントの近くに動物か何かの気配を感じる。時折何かの泣き声や風は無いのに草木が不自然にカサカサと揺れる音がする。時間を確認すると丁度夜中の3時だった。恐怖感は無いが何とも気になる。しばらくテント周りの気配を気にしながら夜が明けるのを待った。

 幸いにも特に睡眠不足や疲れなどを感じずに夜が明け清々しい朝を迎える事が出来た。夜の暗闇の感じとは一変し、明るくなるとテントサイトの周りの雰囲気は悪くない。バイクもテントの横に駐車出来便利でもある。

 因みに下の写真の奥に写っているのが例の「奥の丘」。勿論何かを目撃したのは丘の近くに行った時で至近距離での目撃だった。そしてこのテントが新調した小川キャンパル製の「スティシーⅡ」だ。

 この日あかりには出来るだけ睡眠を取ってもらおうと思っていたので自然に起きるまで待つ事にしていた。それでもあかりが7:30位に起きたのには正直驚いた。普段自宅では起こさなければ何時まで寝ているか判らないほど寝ているので眠り姫とのあだ名まで付いているのだ。

 あかりは食欲の方も旺盛で、朝食は朝からご飯を炊きカレーライスを食べる事になった。(^^) 昨日の疲れが出ないか心配だったが、これで安心した。

さえずりの森キャンプ場

 これがテントサイトへの入口。重量級ツアラーでも難無く走行出来るが、手前の坂道が急坂なので出入の際は少し緊張を伴う。

キャンプ場のテントサイト入口

桜島へ

 「さえずりの森キャンプ場」を後にし、桜島へと向かった。(9:15頃出発) 加治木ICから国分ICまでは高速道路を利用。国分ICから国道220号線を南下する。すると電光表示板に「火山灰によるスリップ注意」と言う様な表示を目撃する。ん?そう言えばカメさんからの情報では数日前にまた噴火したとの情報を聞いていた事を思い出した。(^^;)

 確かに国道220号線を走行していると、民家脇に駐車している車がかなり汚れている。そして道端には火山灰らしい黒い砂のような物が堆積しているではないか。もしかしたら私達も火山灰だらけになってしまうのではないか?と不安になってくる。その不安に追い討ちを掛ける様に、対向車のライダーはしっかりと粉塵用のマスクをしているのを目撃してしまったのだ。

桜島

 しかし、結局天気も良く桜島も海を挟んでクッキリと見えていたのでそのまま突き進む事にした。 国道224号線に入るともう目の前には迫力の有る桜島の御岳の姿が間近に見える。

 国道224号線を走ると目の前に現れたのは溶岩の姿だった。ふと、北海道の昭和新山の風景を思い出してしまった。

 それにしてもこの溶岩の迫力は凄い。異様な風景だ。

 私達は途中何処にも立ち寄らずそのまま走行し続け、道の駅「桜島」へと向かった。

道の駅「桜島」

 そして道の駅「桜島」に到着。この時、とにかく気温が高く真夏日そのもの。到着して直ぐに脳裏に浮かんだのは少しでも火照った身体を内側から冷やそうと思っていたのだ。

 勿論火照った身体を内側から冷やすにはこれ、ソフトクリームが最適だ。 このソフトクリームの名前は「桜島小みかんソフトクリーム」 とても美味しくてお勧めの一品だ。

桜島小みかんソフトクリーム

 道の駅の売店ではこんな物も売られていた。火山灰を小瓶に詰めた物。250円だ。

桜島の火山灰も販売

桜島フェリーに乗る

 そして桜島から鹿児島へはフェリーを利用した。何と15分間隔で出航しているので勿論予約不要。しかも24時間運行しているのでとても便利だ。乗船料金はまるで有料道路の料金所みたいなゲートで支払うのも特徴的だった。

桜島フェリー

 そして乗船方法はあかりを後席に乗せたまま、2人乗りのままで行う。前向き乗船でそのまま前向き下船出来るので便利だ。乗船時間は15分ほど。湾内のお陰で波が穏やかで揺れないせいか、バイクもまったく固定されずにそのまま航行した。

鹿児島で回転寿司

 フェリーで鹿児島に到着すると、フェリー乗り場の直ぐ近くに有るドルフィンポートと言う商業施設に立ち寄った。何となく横浜に似た雰囲気が有る場所だ。そろそろお昼時だったのでここで昼食をとることにした。(11:50) あかりはまだそんなにお腹が空いていないとの事だったので好きな量だけ食べられる回転寿司が最適と考え入ったお店がここ「めっけもん」だ。

回転寿司屋「めっけもん」

 この「めっけもん」はとにかく店員さんの元気が良いのが印象的だった。そして肝心のお寿司はと言うとこれがまた抜群に美味しい。価格は1皿300円~400円が中心となりネタも上質。結構人気店の様でとても混雑していた。下の写真は丁度本マグロの解体ショーが始まったところ。パフォーマンスやサービスも今まで行った事のある回転寿司屋とは一味違うお勧めのお店となった。

マグロの解体ショー

 お寿司を食べてお腹が一杯になったので、次はいよいよ阿蘇方面へと向かった。鹿児島北ICから九州自動車道を利用し熊本ICまで走行。熊本ICで高速を下り、国道57号線を走り出すと阿蘇方面からの対向車線が結構渋滞していた。

 ところで、あかりは着替えの靴下を忘れたとの事でこの後ジャスコ菊陽店に立ち寄り靴下を購入して調達する。ついでに食材もGETする。国道57号線沿いにはジャスコなど大型店舗が多くあり、買い物をするのにはとても便利だ。

阿蘇へ向かう

まさかの予期せぬ渋滞にハマる

 既に時刻は夕方と言える16:40。(下の写真を撮った時刻) しかし、国道57号線は阿蘇方面へと向かう道路がご覧の通りの大渋滞。夕方になれば普通は観光地へと向かう道は空く筈と思い込んでいたのだが、これが大きな誤算であった。

阿蘇への渋滞

2日目もキャンプ!

 そしてやっと到着したキャンプ場は「鍋平キャンプ村」だ。(17:20) 翌日の阿蘇山観光への拠点として最適な位置に有り、設備も整っているとの事でここにしたのだがここでも若干の誤算が有ったのだ。

 それはガイド本での紹介ではバイクの乗り入れ可となっていたが、テントサイトはバイクを乗り入れるには超重量級のツアラー系バイクだと辛そうな轍通路。しかも、バイクをそのままテントの横には置いておけず荷物の運搬時のみ可となっていた。 そしてシャワー有りとなっていたが実際にはトイレ内にシャワーが1つだけ有るのみ。 テントサイトも結構傾斜した場所だった。

鍋平キャンプ村

 リスクが高い行動は避け、私達はバイクをキャンプ村入口付近に駐車し、テントや荷物は歩いて運んだのだった。

鍋平キャンプ村

 2日目も渋滞のお陰で到着が遅れ、さっさと行動しないと日が暮れてしまうので慌ててテントを張り、夕食はスパゲッティナポリタンを作って食べたのだった。食事が終わり後片づけを済ませると丁度日が沈み夜を迎えたのだった。この日はお風呂にも入らずシャワーも浴びずにそのまま寝る事にした。暗くなっても次から次へとこのキャンプ場に到着するライダーの姿は多かった。

 そそ、このキャンプ場での夜は満天の星空を楽しむ事が出来た。月も出ていなかったお陰で七入キャンプ場(福島県)で見た星空に勝るとも劣らないプラネタリウム並みの素晴らしい星空を堪能出来たのは嬉しかった。

つづく

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