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3泊4日、娘(小6)と九州タンデムツーリング(3~4日目)

ダイナミックな阿蘇の風景に感動!

2009.9.19(土)~2009.9.22(火)走行

3日目の朝

 早いものでもう3日目の朝を迎えた。この日も天気が良く早朝から朝陽が眩しい。(6:46) 夜から朝にかけては少し肌寒いが日中は物凄く暑くなる。昼夜の寒暖の差が激しいせいかテントのフライに付いた露の量が結構多かった。

鍋平キャンプ村の朝

 新しいテントはとても快適だ。今回は前室部分を開放し、タープ代わりに使用してみた。ちなみに2回目のテント設営はとてもスムーズに行えた。
但し一点、設営中にフレームが交差する金具部分のボルトが外れ、持っていた工具(+ドライバー)を利用してボルトを締め直すと言うハプニングが有った。この部分の紛失と管理は今後注意しなければならないと感じた。

朝陽を浴びるステイシーⅡ

 テント前の前室部分にはレジャーシートを敷いた。これにより靴を脱いだり履いたりするのが楽になっただけでなく、ご覧の通りリラックスして座るのにも役に立った。(お勧め) ちなみにこのアイデアはMk73さんより頂きました。m(_ _)m

キャンプ好きの娘

阿蘇山でハプニング発生!(--;)

 「鍋平キャンプ村」を出発したのは8:15頃。混雑する前に阿蘇山山頂を目指して走ろうと思っていた。山の稜線もクッキリと見え、これは山頂からの景色が良く見えそうだと期待する。

阿蘇を望む

 県道111号線で阿蘇山へは一気に高度を上げていくので眼下に見える景色がとても圧巻だった。草原が広がり高い木が無いため視界はすこぶる良好だ。車体はキャンプ道具満載で重たかったがワインディングも何とか楽しめた。

県道11号線

 阿蘇山への道(県道11号線)は空いており、最初は快適に走行出来たのだが・・・。前日目撃した余りにも凄まじい渋滞の酷さが脳裏を過ぎる。

阿蘇まであと僅か

 阿蘇山公園道路に入ると予想通り渋滞気味となる。この日二輪だけは通行料が無料だった。料金の支払いに手間取るのを嫌っての事だろうか?山頂に近づくにつれ斜度も更にきつくなり停車すると結構厳しい状況となった。そして・・・

 ガッシャーン! 私の着ていたエアバックジャケットも作動し膨らんだ。 そう、久々に立ちゴケしてしまったのだ。私は弾みで結構豪快に転がってしまった。(爆)
 私自身、長年エアバッグジャケットを使用しているが、テスト以外でエアバッグジャケットが作動したのは初体験だった。幸いにもあかりには全く怪我が無かったのがせめてもの救いだった。やはりパニアケースが装着されていたのが功を奏したのだろう。足も挟まれずに済んだ。ちなみにあかりの着ていたエアバッグベストは投げ出されなかった為作動しなかった。

 しかし、ここからが問題なのである。R1200RTはキャンプ道具満載で当然軽く300kgを越す重量。しかも急坂での引き起こしは到底1人では無理だ。そこへ直ぐに2~3人の人が助けに来てくれたのは本当に助かった。(^^) あかりとテントとタンクバッグを下ろしてから車体を引き起こす。でも、中々3人がかりでも引き起こせない。そして4人がかりでやっと引き起こせた。本当に感謝!感謝!である。私も全くの無傷。山頂まで直ぐそこまでの距離だったのであかりには徒歩で登ってもらい、RTを駐車場まで運転して何とか停めたのだった。

阿蘇山公園道路

 結局2人共無傷、しかもRTの車体もミラー部分に少し傷が付いただけで済んだだけだったのは不幸中の幸いだった。立ちゴケしてしまったが、特に精神的なショックも無く済んだ。

 気持ちを取り直して阿蘇山の観光を続ける事となった。ちなみにこの時の時間は9時。この日は夜から天気が下り坂との予報だったので、翌日帰りのあかりの体力温存の為、この日の夜はキャンプではなく何処かに宿泊しようと思っていた。そこで由布院近くのユースホステルに電話を掛けるが、さすがに満員でNG。この後も国民宿舎などにも電話するが当然ながら何処もかしこもNGだった。

阿蘇山頂付近

阿蘇山ではこんな看板が目に付いた。火山ガスの警報だ。この日は青の一番安全な表示だった。

火山ガス注意!

 そしてこちらが阿蘇の中岳火口。黙々と湧き上がる蒸気だけでなく、沸々と沸騰する湖面も良く見える。白根山や蔵王など色々な火口湖を今まで見て来たが、これだけ迫力が有り美しくダイナミックな景色は初めて見た。素晴らしく感動モノであった。

阿蘇山の火口

 ここでは何枚も記念写真を撮った。下の写真はその中の1枚。あかりもこの景色にとても感動していた。

阿蘇山の火口をバックに

 ここでは硫黄や鉱物の販売もされていた。あかりがとても欲しがっていたので記念にと2種類購入。(200円×2個)
 結構飛ぶように売れていた。(^^;)

商売繁盛

 阿蘇山を堪能したので今度は大観峰を目指して「阿蘇パノラマライン(県道111号線)」を走行する。すると途中でこんな美しい形をした美しい形の山を見掛けた。米塚と言うらしい。(9:55)

米塚

大混雑の大観峰

 阿蘇駅の近くを通り国道212号線経由で大観峰に到着する。(10:35) ここでも駐車場を先頭に大混雑。バイクのみ奥へと進む事が出来、係員に誘導され道沿いの端に停めるよう指示された。大観峰へは徒歩で登る。この日の夜から天気が下り坂とは到底信じられないほど。天気が良くしかもかなり暑い。ジャケットは当然バイクのシート上に置いて身軽に行く。

大観峰

 大観峰も見晴らしの良い眺めの良い場所で阿蘇外輪山の最高峰だそうだ。この景色の中、沢山のラジコン飛行機の愛好家達がここで陣取りラジコンの操縦を楽しんでいた。

大観峰からの眼下の景色

 大観峰から戻るとお約束のソフトクリームタイムとなった。しかしソフトクリーム売場では長い行列が出来ており、やっと自分達の順番だと思った矢先に生産が追いつかないとの事で少し待たされる程だった。(10:53)

ソフトクリーム売場での行列

 左がアップルマンゴーソフト(私)、右がこだわりソフト(あかり) アップルマンゴーは味が濃く感じられ美味しかった。

ソフトクリーム

 さて、大観峰の次は今回の九州ツーで必ず立ち寄りたいと思っていた湯布院を目指して走行する。

 大観峰からは県道45号線(阿蘇公園菊池線) → 県道11号線(やまなみハイウェイ) → 県道537号線(湯平温泉線) → 国道210号線経由で湯布院を目指した。このルート、途中で県道537号線に入ったのが大正解であった。と言うのも、由布院の街は大渋滞で水分峠から湯布院までの国道210号線は大混雑だったらしい。(後でそのルートを走ったカメさん談より)

 ちなみにこの日はカメさんと合流する予定だったので、定期的に連絡を取り合った。

湯布院は想像を絶する混雑

 道の駅「湯布院」に到着したのが12:30頃。この道の駅の直ぐ手前に湯布院ICがあるが、湯布院の中心街から続く渋滞の列が料金所内にも伸びており大渋滞を引き起こしていた。とりあえず私達は道の駅内にある案内所で泊まれるところを探すのに情報を得ようとするが、実際同じ様な事を考えている人が多く居て、既に案内所で相談をしていて「もう何処も一杯で空いているところがありません」と言われていた。(^^;)

 私達も案内所の方に2~3箇所問い合わせて頂いたが、やはり何処も無く自力で探すしかなかった。最後に持っていた0円マップ九州で掲載されていた湯布院より少し離れた場所にある「民宿旅館一休」さんに電話を掛けるとOKとの事。あかりの分の料金は大人と一緒となったが2食温泉付きで1人6,150円との事でお願いする事にした。

 宿泊場所が決まったのでこれで安心。混雑している事は判っていたが、若干大回りして湯布院市街を目指してみた。途中までは順調だったがやはり下の写真の通り激しい渋滞に巻き込まれた。(13:47) 仕方なくローソンの駐車場に避難するが、その後は諦め民宿に向かう事にした。

クロネコヤマトに立ち寄る

 この日の宿泊場所が決まったので重いキャンプ道具は必要なくなった。そこで途中たまたま見つけたヤマト運輸の営業所に立ち寄り、シュラフやコッフェル、テントなど、危険物を除きこれからの行程に不要となった荷物を自分宛発送する事にした。ダンボールは一番大きな物を購入。ダンボールが350円、宅急便代が1,900円だった。ちなみにダンボールに詰めた荷物の重量は約20kg弱。これだけ荷物を減らせれば、一気に身軽になれてこの後の走りに余裕が持てる様になったのは言うまでも無い。この方法、かなりお勧めします。(^^)

由布院のヤマト運輸営業所

民宿旅館「一休」

 湯布院ICから高速道路に乗ると、高速道路の本線(対向車線側)が湯布院IC出口を先頭にかなり長い渋滞の列が出来ているのを目撃して改めて驚かされた。渋滞は完全停止状態でまったく動いていない。

 大分自動車道を走行し天瀬高塚ICで下りる。国道210号線に出たところでガソリンスタンドに寄り給油していると、カメさんから電話が掛かって来た。そしてカメさんも民宿旅館「一休」で合流する事となった。

 民宿旅館「一休」は湯ノ釣温泉地区の国道210号線沿いに在るので直ぐに見つかった。到着時間は16時位だった。民宿旅館「一休」は確かに名前の通り民宿旅館そのものって感じの宿だった。造りは古いが何となく落ち着けるし何よりも部屋が想像以上に広かったのにはビックリ!意外と景色も悪くない。まずはお茶を飲みながら少し休み、そして昨日は入れなかったお風呂に入ってゆっくりした。

2部屋分の広々とした部屋

嬉しい事にお風呂は温泉だ。温泉も造りは古いが旅館並みの広さが有る。まだ時間が早かった事も有り本当にゆっくり浸かれたのは何より気持ちが良かった。(^^)

お風呂から上がってしばらくゆっくりテレビを見ながらゆっくりしているとカメさんが到着。再び合流が実現した。下の写真は窓からカメさんの到着が見えた時に撮った写真だ。カメさんも到着後直ぐに温泉に入った。

 夕食はお願いしていた予定時間通りの18時に食べ始める。何と食事は部屋食。味もとても美味しかった夕食に3人共大満足だった。
これで1人6,150円(入浴税等全て込み)は格安である。(^^) 絶対お勧めの宿です。

 ところで、カメさんに「さえずりの森キャンプ場」で目撃した幽霊の話をしてみた。すると・・・ 実はカメさんも昔からそのキャンプ場で幽霊の噂がある事を知っていたとの話を聞いて2度ビックリ。カメさん自信、その話は知っていたが単なる噂で都市伝説かと思っていたらしい。しかし、私の目撃談の話を聞き、まさか本当にそんな話を聞くとは?とビックリしたそうだ。(^^;)

 ちなみにバイクは車庫の中に入れさせてもらったので、仮に雨が降っても心配は要らなかった。これも◎である。

トイレ内のカマキリ

 まぁ、強いて難を言うならトイレが狭かった事。そして虫さんを多く見掛けた位。(右の写真はトイレ内で発見したカマキリ君)(^^)

 あっ!そうそう。虫が多いと言っても虫嫌いであるあかりが大丈夫だったので誤解の無い様に。(^^;) あかりはカマキリを見つけて喜んでいた。

 でも、おばさんが一生懸命作ってくれた食事は美味しかったし、気遣いやおもてなしには本当に感謝したい。この民宿に住む家族の方(男の子)もきちんと挨拶してくれてとても好感が持てた。

 カメさんとはせっかくの合流だったが夕食を食べ、かめさんは少し仮眠し、夜中にカメさんのみ早めの出発となった。翌日用事が有るらしい。

 私とあかりは勿論予定通りそのままゆっくり宿泊。本当にぐっすり寝られ、翌朝はまた朝7時から部屋食となり朝食を美味しく頂いた。予想されていた雨も未だに降っておらずまだ降りそうな気配すら感じない。

 そして私とあかりもいよいよ東京の自宅に向け出発したのが8時頃だった。一応念のため、2人共レインスーツを着ての出発となる。

大阪までは順調に走行、しかしその後は地獄の渋滞

 帰りはざっくり考えても東京(自宅)まで1,100km以上はある。かなりの距離だ。(^^;) 取りあえず心配していた雨も殆ど降られず、渋滞にも遭わずに大阪付近まで順調に走れた。しかし、大阪付近の中国自動車道からとうとう渋滞に巻き込まれ、その後は京都、亀山・鈴鹿、豊田付近で激しい渋滞に巻き込まれた。特に伊勢湾岸道路を通過中は短時間ではあったが局地的な雨にも遭遇した。

 しかし、渋滞の本命は更にその後だった。沼津ICから12km。そして御殿場ICから50km以上の渋滞に遭遇する。さすがに富士川SAに立ち寄った時は、あまりもの長時間の運転続きでお尻は痛いは腰は痛いはで、歩く姿ががに股になってしまいあかりにからかわれる始末。しかし自宅到着まで元気だったあかりは本当に大したものだと感心させられた。

 結局自宅到着は22時。何とか日にちが変わる前に帰宅出来た。そして何と言っても本当に丸一日走り続けた感じ。
3泊4日の全走行距離 3,165kmでした。

おわり

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