TOP > ツーリングレポート > 2010 > 国道17号+国道8号北上ツーリング
国道17号+国道8号北上ツーリング
原付二種スクーター日帰り限界ツーリング
2010.4.18(日) 走行
新潟駅に到着~!
一般道のみ走る日帰り720kmの旅
朝、5:30時点のオドメーター 20,384.9km → 約19時間後 21,105.4 原付二種スクーターでの日帰り走行距離 720.5km (汗)
本来、長距離ツーリングなら翌日が休みの日の土曜日に出かけたいのだが、生憎土曜日はこの時期としては東京でも実に41年振りとなる雪が降り、自宅の外階段もみぞれ混じりの雪が積もる天気となった。 そこで土曜日は十分な睡眠を取り、翌日の長距離ツーリングに備えた。
18日(日)5:30に中原街道沿いに在る駐車場の広いコンビニで日本走郎さん(LEAD)と待ち合わせをする。今回のパートナーは原付二種スクーターによる長距離ツーリングを熱望していた日本走郎さんだ。
毎年恒例と成りつつあるこの原付二種スクーターによる日帰り長距離ツーリング。 果たして原付二種スクーターかつ日帰りで、何処まで行って帰って来れるのだろうか?に挑戦しているのである。 但し、誤解を招かない為にも一言付け加えさせて頂くが、別に距離だけを稼ぐ目的で走っているのではない。 あくまでツーリングを楽しみながら、原付二種スクーターの可能性を試しているのだ。
このホームページをご覧の方は私が日本走郎さんを巻き込んだかの様に思われているかも知れないが、実は日本走郎さんからかなり前から、「今度は何時頃原付二種スクーターでの長距離ツーリングに行くんですか?今度のツーリングはスクーターで行きませんか?」と誘われていたのである。(^^;)
ま、当然私もそろそろとは思っていたものの、「何だ・・・日本走郎さんも原付二種スクーターの旅に行きたいんだ・・・」と知り、今回日本走郎さんの為に企画した様なものであったのだ。それを証明するものがこれだ。
日本走郎さんのスクーター(LEAD)をチェックしてみよう。ナビ、グリップヒーター、ウィンドスクリーン、無線、ヒットエアー(エアバッグ)用ハーネス、ハンドルガード、前カゴ、タンデムアンプ(音楽・ナビ・無線の音声切替用)、TOPケースなど、通常考えられるツーリングバイク以上の充実装備である。当然高速道路には乗らないのでETCは装着されていないのだが、原付二種スクーターとしては過剰装備である。
この過剰装備のスクーターがその証拠と言っても過言では無い。皆さんにもやっと気付いて頂けたと思う。(笑)
さて、待ち合わせの時間は5:30だったが、日本走郎さんからメールが来て10~15分遅れますとの連絡が入る。そして20分遅れの5:50に日本走郎さんが到着するが、ナビや無線の準備で更に待つ事に・・・。(^^;) 更には最近ヘルメットに埋め込み装着したマイクが作動せず、せっかく準備していた無線の交信が出来ないと言う事態が発覚、ヘルメットの内装を取り外しても原因が判らず首を傾げていた。(爆)
無線交信出来ぬまま出発
取りあえず無線の私の声は聞こえるとの事なので、取りあえず出発しましょうと提案し、45分遅れの6:15の出発となった。無線で交信出来ないと言う事は、今回の長距離ツーリングでは一番大切な意思疎通が行えないと言う事になる。
会話しながら楽しく走りたいと思っていた我々には想定外の展開であり、私自身、今回のツーリングの目的地(目標地)を変更し、中距離程度のツーリングにして新潟行きを諦める事も考えていた。 日本走郎さんもかなりブルーな気分となっていたのは言うまでもなかった。装備には相当気合いを入れていたのだから・・・。(^^;)
しかし、原付二種スクーターは信号待ちなどで気軽に横に並ぶ事が出来、ある程度の会話は出来たのがせめてもの救いだった。まずは環七通りを北上し国道17号線の起点である川越街道の北町8の交差点を目指して走行する。
環七通りは丸山陸橋を越えてから環七通りから逸れて練馬駅方面へと抜け、一旦環八通りに出てから川越街道へと出た。 すると直ぐに国道17号線の起点に到着した。(6:35)
さて、ここからいよいよ国道17号線を北上する。 まずは大きな笹目橋を渡り埼玉県へと渡る。国道17号線は高架やアンダー、車線数も多くバイパス特有の車の流れが良い道であった。他の車の流れに乗り、どんどん走りひたすら北上して距離を稼いでいった。
無線機復活
上尾付近からはまだバイパスが未開通な為、複雑に車線を変える場所もあったが、相変わらず流れが良かった。そして熊谷付近で取りあえず朝食を取ることにして吉野家に入った。(7:50頃)
吉野家ではテーブル席に座ることが出来、日本走郎さんにはヘルメットに装着したマイクの点検を勧め、ヘルメットを店内に持って来てもらった。 マイクを装着した時の話を聞き、私の経験に基づいたアドバイスをしたりして不具合の原因を話したりしていたが、断線の疑いもあるとのことで復旧の見通しは暗かった。
しかし・・・吉野家を出発して走り出すと、色々いじったせいか奇跡的にマイクが使えるようになり、日本走郎さんの嬉しそうな声が聞こえる様になった。ここからのツーリングは、やっと会話を交えながらの楽しいツーリングが出来るようになったのである。(^^)
吉野家の先の佐谷田北交差点を右折し、手前で入り損ねた熊谷バイパスに入って北上を続ける。道は依然として空いており、大型バイクでもまったくストレス無く快走出来る感じだった。
深谷バイパスもあっと言う間に走り切り、高崎市付近に差し掛かったところで一時的に環状線に入る。そしてまた国道17号線に復帰した所で初めての給油を行った。(9:20)
快走が続く国道17号線ツーリング
それにしても順調なツーリングである。信号も少なく渋滞知らずの快適な走りを楽しめるルートだ。
その後も渋川伊香保ICを通過し、清水街道区間へと入った。ここからは今までの国道17号線との雰囲気とはガラリと変わり、川沿いの山間部を走るルートになる。信号更にほとんど見かけなくなり、気持ち良く走り続けた。
そして関越自動車道の月夜野ICを越えると本格的な山を越えるルートとなる。標高はぐんぐん高くなり、ツーリング気分も盛り上がる。取りあえずは苗場スキー場を目指して走行する。
苗場スキー場
そして・・・苗場スキー場に到着~!(11:05)
う~ん・・・良くここまでスクーターで来たものだと自分でも関心する。ここでは苗場の看板やスキー場をバックに写真を撮ったりした。 しかし、苗場はまだ今回のツーリングの中間地点にしか過ぎなかったのだ。まだ新潟駅までの距離の約半分である。
一通り写真を撮りまくると直ぐに再出発した。ところで、この三国峠越えは前日の降雪の影響はなく、心配していた雪や凍結による支障は全く無かった。次々と通過するスキー場前の道を走り、湯沢へと抜けた。ここからはまた平坦な道が続く。
道の駅「越後川口・あぐりの里」
そしてかなり走ってから休憩と昼食をとるため、道の駅「越後川口・あぐりの里」へと立ち寄った。(12:38)
今回のツーリングは普段買い物に使用しているスクーターでもあるため、野菜直売所を見つけたら野菜の1つでも買って帰ろうと思っていたが、この道の駅で売られていたと思われる沢山のキャベツのトレーは全て空となっていた。う~ん 残念。
鮎の田舎焼き
ここでは鮎の形をした一見鯛焼き風のものが売られていた。しかし、実はこれ、鯛焼きとは全く食感の異なるものだった。名前は「鮎の田舎焼き」だ。
何とあんの代わりに地元ではオーソドックスな食べ物だと言う「かぐらねぎ」が入っている。周りの皮ももちもちっとした食感で、鯛焼きの様なパリッとしたものではない。
最初注文したときに、おばちゃんに「食べたこと有る?」と聞かれた。試しに「かぐらねぎ」を少し指にもらい味見をさせてくれた。
まぁ予想の範囲内の味だったので食べてみることにした。こう言う食べ物に関して、私は常にチャレンジするのがモットーなのだ。(^^)
実際に焼きたてを食べてみる。もちもちっとした食感と独特の味の「かぐらねぎ」が意外とマッチし想像以上に美味しい。
出来上がりゆえ特に美味しかったかもしれないが、普通のあんこの入ったものも食べてみたが、意外にもかぐらねぎの方がこの食べ物は合っているような気がした。
この道の駅では割れせん(割れたお煎餅)をお土産として購入した。1袋200円。これはかなりお得だ!
製造はあの有名な越後製菓だ。このお煎餅、もの凄く美味しく量も多く入っているので是非皆さんにもお勧めしたい。
国道17号線を走破
さて、国道17号線の北上ツーリングはそろそろ(前半の)終盤に差し掛かる。 小千谷バイパスを走り信濃川を数回渡り長岡東バイパスに入る。 すると川崎IC付近で国道8号線へと表示が変わり国道17号線を走破したのだ。 ここから今度は国道8号線を更に走り続けるのである。そして本日2回目の給油を新潟県三条市で行う。(13:55)
ところで・・・ 途中、何故か道が赤い箇所が有った。 まるで金属が錆びたのがそのまま付着しているかの様だった。何故でしょう???
新潟駅に到着!
そして更に国道8号線を北上し、新潟バイパスに入る。ここから新潟駅まではナビが装着されている日本走郎さんが先導する事となり、桜木ICでバイパスを下りてやっと目的地の新潟駅へ到着した。(「14:50)
新潟駅前(南口)には広い歩道や自転車置き場が在り、まずは新潟駅をバックに写真撮影。
写真を撮り終えるとせっかくなので新潟駅構内を見学する事にした。スクーターは駅前にある駐輪場に駐車する事が出来た。(無料)
新潟駅構内を少し見学する。お土産売場を覗くと、柿の種が入ったふりかけが売られていた。さすが柿の種で有名な新潟ならではの一品だ。
新幹線の料金表を見ると、東京までは 円も掛かる事が判った。原付二種スクーターなら片道のガソリン代が1,500円程度と思われるので、所要時間を除けばある意味スクーターがとても経済的な乗り物だと言うことが証明された。
新潟駅ではこんな銅像も発見する。「忠犬タマ公」だ。碑文によれば飼い主を雪崩の中から2度も助け出したとの事だ。
そして最後にコーヒーでも飲んで行きましょう!と言うことになり、1Fにある「」へ。(15:32) 私はコーヒーとチョコレートムースケーキを食べた。日本走郎さんはと言うと・・・アイスコーヒーとホットコーヒー。ん?何で?(^^;)
日本走郎さんは大きなペットボトルのお茶も度々飲んでいたが、それでも喉が渇いて2つ注文したらしい。(笑)
復路
さぁ、もう16:30だ。そろそろ帰らなければ・・・ (^^;) これからまた350km以上の道のりを走って行くのである。ちなみに左下の写真がこの時点でのオドメーター。20,747.9kmだった。
新潟駅から出発すると往きとは違い渋滞が発生し始めていたが、渋滞に強い原付二種スクーターゆえにスイスイと、渋滞をものともせず突き進んでいけた。
新潟バイパスを抜けると渋滞区間から抜け出る事が出来、ここからまた快走が始まる。
ひたすら走る
帰りの道も往きと同じルートを走行する。国道8号線からやっと国道17号線に入り、帰路の最初の休憩場所は道の駅「ちぢみの里おぢや」だった。(18:13)
そして更に国道17号線を走り続ける。そして本日3回目の給油を南魚沼市塩沢付近で行った。(19:11)
私のリード100や日本走郎さんのリードは燃料計の針が半分位になると急に減りが早くなる。それゆえ給油タイミングを余裕を持って行おうとしないとガス欠の恐れがあるので注意が必要だった。
今回はタイミング良く営業しているガソリンスタンドに立ち寄れたが、日曜日の夜、この新潟県内の国道17号線沿いは次のガソリンスタンドまでガス欠にならないか?と心配になってしまうのである。
そしてガス欠の次に気がかりだった三国峠越えに差し掛かった。その心配とは路面凍結である。
往きは良く晴れた日中だったので心配は無かったが、帰りは夜になりグッと冷え込んできていたので路面凍結が心配だったのだ。
しかし、心配していた路面凍結もなく、順調に峠を越えることが出来たのであった。
本当は苗場付近で温泉にゆっくり浸かってから帰ろうとも思っていたが、生憎時間の関係で断念する事となった。
三国街道の峠越えの時、日本走郎さんと若干離れてしまったので側道にスクーターを停めしばらく待つこと。そして日本走郎さんが追いつき再び走り出す。
夕食はラーメン
夕食はさすがに寒かったので、ラーメンを食べようと言うことになった。そこで美味しそうなラーメン屋が無いか探しながら走った。
入ったラーメン屋は「おぎのや」。(21:28) お客さんも入っていて活気がありそうだし、駐車場も目の前にあってフル装備の日本走郎さんも安心してスクーターを停めておけるのがポイントとなった。
ここで私が食べたのが「辛味噌ラーメン」。
これだ・・・
見るからに辛そうな赤い色をしている。
味はまぁまぁ。
しっかりと私の身体を内側から温めてくれた。(汗)
ラーメンを食べた後はまたしばらく走り、最後の給油を埼玉県北本市付近で行った。入ったガソリンスタンドは宮内のENEOS。(23:15)
セルフのスタンドだが事務所にはお店の方が1人居た。
給油の度に毎回欠かさずトイレに立ち寄る日本走郎さんがトイレに入ろうとするが、トイレが在る事務所のドアには鍵が掛かっており、トイレに入れない。
日本走郎さんがトイレの場所をお店の人に尋ねると、予想外の答えが返ってきた。
「実は夜間のトイレの使用を警察から差し止められている」との説明だった。(爆)
初めは単にトイレを使わせたくないのかと思ったのだが、ガソリンスタンドから出て走り出すと、この近辺の治安が悪いが感じられた。
対向車線を走ってきた原付スクーターの暴走族が、こちらを見ながら騒ぐ。一瞬私達を敵対グループか仲間と思ったのか?私達の本格的なライディングウェア姿を見てそのまま通り過ぎて行ったが、もし私達がジャージ姿だったら絡まれていただろう。(^^;)
ところで・・・原付二種日帰り限界ツーの場合も、しっかりとしたライディングウェアを着ることをお勧めする。やはりスクーターとは言え、大型バイクに乗る時と同じ様な装備の方が疲れないで済むのだ。
笹目橋を渡り、東京都の表示を見た時はやっと帰ってきた!と少し感動する。
そして川越街道から環七通りへ入り自宅へ無事帰着したのが12:38頃だった。
給油量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|
5.79 | @131 | 758 |
6.36 | @133 | 846 |
4.4 | @134 | 589 |
6.04 | @124 | 749 |
合計 22.59 | 合計 2,942円 |
おわり