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子供用ヘルメット選びでの注意点
安全性以外にも留意したい快適性能
バイクに乗る時には欠かせない装備であるヘルメット。親として子供に被らせるヘルメットには安全性を最重要視するのは当然で大切な事ではあるが、子供に数多くの種類のヘルメットを被らせて使わせてきた私の経験からご紹介すると、安全面だけでなく、快適性能とのバランスを重要視する事をお勧めしたいと考えている。
子供は被るヘルメットによってはツーリングが楽しくなったり辛くなったりするので、安全面だけでなく多角的に気を配るべきアイテムと言える。下記ではヘルメットのタイプによる特徴やその問題点をご紹介します。
安全性最重視ならオフロードタイプのヘルメット?
フルフェースが1番良いと言う意見も有るだろうが、顎の部分をガードし、しかも首にもあまり負担が掛かり難いようヘルメット自体が軽く作られているのが特徴。また、子供用サイズのヘルメットを探すとやはりこのタイプが一番多く売られており、サイズ的にも選択しやすいヘルメットがオフロードタイプだ。
但し、このヘルメットの問題点は次の様なものが挙げられる。
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ゴーグルの着用が面倒。
メガネを掛けている場合、ヘルメットの脱着時にメガネを一旦取らなければならない。 -
ジュース等飲む時、ヘルメットをいちいち脱がなければならず面倒。
暑い時など熱中症や脱水症状を避けるため、子供には十分な水分を取らせる。 -
顎の下、目の周りから風が入る構造の為、冬だと寒いらしい。
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バイザー部や顎部の突き出しがタンデム時、親のヘルメットの後頭部に多々当たる。
前で運転している親のヘルメットの後頭部に接触する。前席との間隔が狭い場合前を向き難い。
フルフェース型
安全性能重視の代名詞でもあるフルフェース型。しかし意外にもサイズ的に子供用ヘルメットがなかなか見つからないケースも多い。また、視界がジェット型より狭いのと、やはりジュース等飲む時ヘルメットを脱がなければならないとか、子供がメガネを掛けている場合はヘルメットの脱着が面倒なのはオフロード型と同じである。
また、安い商品の中にはヘルメット自体がかなり重い製品があるので注意が必要だ。肩が凝ったり首が疲れるなど疲労感も増すからだ。
ジェット型ヘルメット
一方、ジェット型は快適性が売りで視界が広く、メガネを掛けている子供でもメガネをしたまま脱着も可能。勿論飲んだり食べたりも自由だ。但し、やはり安全性能を考えるとフルフェースよりは多少劣ってしまう。子供用サイズはオフロードタイプに次いで多い。
但し、ジェット型ヘルメットにもチンガードが付く製品がある。これなら安全面で問題は無くなるが、フルフェースと同じ着脱方法となってしまうのと、チンガードを外さなければ飲食はかなり厳しい。
お勧めのチンガード開閉可能なフルフェース型
結局のところ我が家の場合、子供達に一番人気なのがこのチンガードが開閉可能なフルフェース型である。安全性も使い勝手も優秀だ。
しかしこの型のヘルメットにはタイプによって安全性能には差が有るので十分認識しておかなければならない。
チンガード開閉時、チンガードのロック機能が有る物と無い物では安全性能には雲泥の差がある。ロック機能が無い物はメーカー側でも安全性能より快適性能を売りにしている。
これは顎への衝撃が有った場合、チンガードが跳ね上がってしまう為でバイク用品店でもわざわざその違いを説明する場合も多い。ロック機能が有るものは安全性は高いが若干重量が増える傾向がある。また、想像するよりフルフェース程密閉性が良くはなく、走行風が繋ぎ目から入ったり、風切り音も意外と耳障りらしい。
ちなみに下の写真のヘルメットは娘のあかり用に買ったヘルメット。同モデルでももっと女性らしいデザインや色が有ったのだが、本人の希望でこの男っぽいデザインが気に入ったとの事で購入した。(^^;) 特徴としてバイザーも内蔵されている。
圧迫感がなくゆるくない適正サイズを!
当たり前の話だが、ヘルメットを被って圧迫感が無いものを選ぶ事が重要。圧迫感があると肩が凝ったり頭痛を伴ったりと被っている事自体が苦痛となってしまう。その為購入時は念には念を入れてしばらく被らせてフィット感を確認させる事をお勧めする。
また、顎紐はしっかり締めなければ安全性は損なわれるので、顎紐がしっかりと適切な締め具合に出来るかどうか確認して頂きたい。
最初は子供。我が家の子供達は行く場所によってはヘルメットを選んで着用している。どちらにしても子供のヘルメットを選ぶ時は、子供に安全性や快適性などを十分に説明し、最終的に子供が気に入ったヘルメットを被らせるのもひとつの方法だ。
ステッカーでワンポイント!
子供によってはヘルメットにキャラクターのステッカーを貼ると自分専用のヘルメットとして喜ぶ場合も有ります。自分専用のヘルメットと言う意識が高まり子供自信がヘルメットの取り扱いを大切にするきっかけにもなると思います。(経験談です)