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冬の雪山限界ツーリング

スーパーカブ110で草津への日帰りロングツー

2011.2.26(土) 走行

雪景色の鳥居峠(国道144号線・群馬県・長野県の県境)にて撮影

雪景色を見ながら温泉に入りたい

 一週間後に1泊2日の伊勢神宮ツーを予定しており、前週にあたるこの週末は何処にもツーリングに出かけないつもりでいた。それに最近特にツーリング回数が多くなっており、支出もかさみ経済的にも厳しくなってきている。しかし、私のストレス発散にはツーリングと言う処方箋は欠かせないのも事実である。

 そこで今回のツーリングはお財布にも優しく、しかも走りを十二分に楽しめる恒例の「原付二種限界ツーリング」を決行した。
しかも今回のテーマは真冬なのに山方面。あわよくば雪景色を眺めながら温泉に浸かりたいとも思った。(^^) 今回のこの企画に手を上げてしまったyoshiさん、バイクは原付二種ではないが総排気量223ccのHONDA XR230で参戦した。

 ちなみに今回の走行ルートは下記の通り。(クリックすると大きな画像が見れます。)

走行ルート

北風が吹き荒れる寒い朝

 前日の暖かな日とは一転し、北からの強風が吹き荒れる寒い朝だった。朝起きると外から風の音が良く聞こえる。この時点で大型バイクでのツーリングでなくて本当に良かったと正直思った。(^^;) 車重の重い大型バイクだと強風に煽られた時に支えきれず立ちゴケしてしまう恐れがあるが、車重の軽いスーパーカブ110なら強風でも余裕で踏ん張れる。w

 私は4:30に起床、5時には自宅を出発し待ち合わせ場所であるマクドナルド環七豊玉店へと向かった。さすがにこの時間はまだ真っ暗な夜中だ。

 ところが・・・ 環七はこの時間に予想だにしていなかった渋滞が発生していたのだ。スキー場へ向かうと思われる車が非常に多かったのだ。(^^;) しかし、私のバイクはスーパーカブ110である。いざとなれば押して歩道を進む事も十分可能な無敵とも言える機動力を持っているのである。まぁ今回は環七の一部だけの混雑だったので、この機動力を発揮することも無く何とか順調にマクドナルドに5:40頃到着した。ちなみにyoshiさんは既に到着していた。

予定通り早朝出発!

 朝6時にマックを出発する予定を立て、当初の予定通り6時に出発する。まずは目白通りに出て環八通りで右折し、川越街道から国道17号線へと進んだ。国道17号線は空いていて順調に走行する。

 下の写真は私のスーパーカブ110。現在は既に改造を重ね、完璧とも言えるツーリング仕様となっているのだ。(^^)

スーパーカブ110ツーリング仕様

 国道17号線を走行していると、私もyoshiさんも目の前の車に目を奪われた。肉巻きおにぎり・・・美味しそう・・・。宮崎県から遥々来ているとは凄い。(埼玉県内国道17号線にて)

肉巻きおにぎり

 国道17号線は信号が極端に少ないバイパスが多い。そのため順調過ぎるほど快走する。渋川伊香保付近まで走ると、国道17号線は途中からチェーンが必要と電光表示で確認出来たので、yoshiさんと相談した結果草津方面へと進む事にした。

 国道145号線に入ってからしばらく走るが、前日の暖かさと数日前に降った大雨の影響か?雪の景色が何処にも見当たらない。やっと遠くに見えてきた標高の高い山には雪の面影が見えたのだが、周囲の山は上の方を見ても残雪が全く無い状態だった。

吾妻渓谷を散策

 吾妻渓谷を通過中yoshiさんが滝が凍っているのを見つけた。一旦通り過ぎてしまったが引き返してバイクを停め、少し散策してみた。(10:34)

吾妻渓谷

 下の写真がその凍ってしまっていた滝。

草津温泉の湯畑へ

 私達はまず草津の湯畑を目標と定め国道292号線を走行する。さすがにこの道は110ccのスーパーカブでは勾配がきつ過ぎる。(^^;) スピードが鈍り、上るのが大変な場面もあったが既にタンデムで走った経験もあるので心配はしていない。当初、
yoshiさんは路面凍結を気にしていたのだが、湯畑へ近づくも雪が殆ど無い景色がしばらく続き、湯畑には問題なく到着すると私は確信した。

 そして予想通り湯畑に無事到着。しかし、私達以外にバイクで来ていた人は何処にも居なかった。(^^;) やはりこの時期ツーリング目的で来る変人は私達しか居ないのかも知れない。(笑) 下の写真、私のスーパーカブ110とyoshiさんのXR230だけが停まっている湯畑の風景。(11:09)

草津湯畑にて

 この日の湯畑の様子。とても2月の景色とは思えない程雪は見当たらない。

草津湯畑

 そして湯畑まで来たら外す事の出来ないお約束の揚げ饅頭を食べる。私はこれが草津で一番美味しい饅頭だと思っている。

やまびこの揚げ饅頭

 湯畑から一井ホテルの横を抜ける道を歩いてみた。すると場所によってはこんなに雪が残っていた。除雪をしていない所では雪が残ったようだ。

 お土産屋が建ち並ぶ通りを歩き、饅頭やせんべいを試食したりしながら散策する。そして下の写真のここまで来たらまた引き返して歩いた。

草津市内

 途中で見かけた温泉たまご。yoshiさんが食べたいとの事で一緒に食べる事にした。

温泉たまご

 その場で割って食べる。これも美味しかった。

 食べ歩きはまだ続く。次は蜂蜜入りのソフトクリームだ。(寒) さすがになかなかソフトクリームが溶けないのでゆっくり食べられた。

蜂蜜入りのソフトクリーム

 ソフトクリームを食べながら歩いているとこんな温泉を発見。 「関の湯」 時間帯によっては町民専用となるそうだ。

そして限界まで走る

 湯畑まで戻ると今度は白根山方面へ走ってみる事にした。当然今の時期は志賀草津道路は冬季閉鎖となっている。小型バイクゆえに行けるところまで行ってみよう!と言うノリである。(^^)

 で、何処が限界だったかと言うと・・・ 何と「殺生河原」付近まで行く事が出来た。(^^)v ここが本当に限界。これ以上先は道が雪に埋もれていて無くなっていた。周りを見るとスキーやスノボーを楽しむ人のみ。(当たり前か・・・)

 雪山の景色は美しく、青空もすがすがしい。ここまで来た甲斐があった!最高!(12:04)

殺生河原付近

 下る時も所々で停まって景色を楽しんだ。yoshiさんは生まれて初めてスキー場の景色を生で見るそうだ。 下の写真、スーパーカブ110の向こう側にはゲレンデが広がっている。

スキー場にて

 志賀草津道路を走行中、見えた遠くの山にも雪景色が広がっていた。

志賀草津道路にて

 下の写真は西の河原の上部付近(草津スキー場の手前)の風景。(12:16)

 ふと横を見ると湖が凍っていた。写真だとちょっと判り辛いかも知れない。

凍っている湖

鳥居峠へ

 草津で雪景色を見ながら温泉入浴と考えていたものの、何だか天気も良いしこのまま時間を費やすのはもったいない気がした。そこで思い切って草津を後にし、菅平方面へと向かったのだった。(12:17)

 万座温泉入口前を通り過ぎ、国道144号線を走り続けると標高は徐々に高くなっていく。途中までは余裕の乾燥路面であったが鳥居峠へ近づくにつれ路面には凍結の気配が漂よいはじめた。結果的には無理はなかったものの路肩付近は雪が積もっていた。

 そして鳥居峠に到着。ここは国道144号線の長野県と群馬県の県境となっている所だ。標高は1,362mもある。草津の湯畑が標高1,156mなので200m以上も高いのだ。(13:06)

 私達はこの何も無い雪景色の道端で休憩した。立ち話をしているとそこに群馬県警のパトカーがやって来た。この場所でUターンをするらしい。そのまま立ち去るかと思ったが、若い警察官が珍しそうにパトカーから降りてきてしばらく雑談する。

 さすがにこの時期ここまでツーリングに来る人は珍しいそうだ。(爆) ま、こんな所で立ち話をしているので職務上声を掛けてみたのかも知れない。(我々は不審者?)www 警察官は丁寧な言葉遣いで少し雑談した後、群馬県側に戻って行った。

鳥居峠にて

 そそ、ここではyoshiさんが持って来たバーナーでお湯を沸かしコーヒーを入れてくれた。う~ん ナイスです。熱いコーヒーを飲みながら雪景色とコーヒーの味を楽しんだのだ。(お菓子付き) ご馳走様でした。(^^)

鳥居峠でコーヒーを飲んだ

 当初は群馬県側に戻ろうと思っていたのだが、そのまま同じ道を戻るのも面白味が無いので長野県側に下ってみる事にした。調子に乗って長野まで走ってみようかと思ったが、今回は菅平口で上田方面へと南下する。

 下の写真はトイレ休憩のために立ち寄ったセブンイレブン真田店。(長野県上田市 14:02頃)

セブンイレブン真田店

 そして上田市まで南下すると今度は東に進路を変え、国道18号線を軽井沢方面へと走行する。左前に浅間山が見えてきた。浅間山からは噴煙が見られず、火山活動は収まった感じだ。青空が広がり素晴らしい。

浅間山

 国道18号線。追分宿付近を通過。(15:04)

追分宿

 そして軽井沢へと進み、軽井沢銀座手前の「おぎのや」の販売所で峠の釜飯を食べようとするがお店が無くなっていた。(爆) 仕方なく軽井沢IC方面へと向かったが、ここで思わぬ凍結路に遭遇する。

 県道43号線 軽井沢側から和美峠(標高970m)までは特に問題無く走行するが、和美峠を越えてからの下り坂は所々凍結路となっていた。これはちょっと想定外。鳥居峠(標高1,362m)よりも遥かに低い峠にも係わらず、こちらの方が凍結箇所が多く緊張した。

 そして何とか軽井沢IC手前にある「おぎのや」の販売所に無事到着。(15:40頃) ここでやっとお昼ご飯の峠の釜飯を食べられた。

おぎのや

 久し振りに食べる「峠の釜飯」(900円)は相変わらず美味しい。

 考えてみればまともな食事は朝マックから食べていなかった。www 本日やっと2食目。

軽井沢IC付近

 峠の釜飯を食べ終わると再び軽井沢方面へと戻らなければならなかった。凍結気味の路面に注意しながら走行し再び和美峠を越え軽井沢方面へ走行。国道18号線を右折し給油後碓氷バイパスを走行する。(16:09)

碓氷バイパス

 国道18号線を走り続けると、ふと以前立ち寄った温泉施設を思い出した。雪景色は無いがそろそろ太陽も低くなってきたので寒さも感じる。身体を温めるつもりでその記憶を頼って温泉へと向かった。立ち寄った温泉は坂本宿の「峠の温泉」。JAF割引適用で450円で入浴出来た。(正規料金は500円)

坂元宿 峠の湯へ

 温泉施設は清潔感を感じる造りで気持ちが良かった。温泉に入りゆったりくつろぎ至福の時を過ごす。入浴後の休憩所も快適だった。

夕食は「すき家」で牛まぶし

 夕食は温泉施設では食べず、しばらく東京方面に走った後、yoshiさんのお勧めである「すき家」(熊谷BP店)の牛まぶし(大盛)と、おしんこセット(計650円)を食べた。(21:05)

 帰り道もすこぶる順調なツーリングを楽しむことが出来、自宅到着時刻は23:31。本日の走行距離は約495kmだった。詳細データは下記の通りだ。

給油タイミング ODO 給油量 単価 燃費 燃料費
出発時 4821.7km        
D.Dセルフ前橋小出店 4943.3km 2.45L @132 49.63km/L 323円
軽井沢72ゴルフ軽井沢給油所 5146.3km 3.0L @141 67.66km/L 423円
D.Dセルフ環七目黒南店 5316.2km 3.01L @133 56.44km/L 400円
帰宅時 5316.6km        
総走行距離 494.9km 8.46L   燃料代 1,146円

 今回の限界ツーは距離的には500kmをギリギリ超えなかった様に、私としては若干控えめなツーリングとなった。しかし、草津白根山を目指して行ける所まで行ってみたと言う事もあり、達成感は十分に感じられた。一方、yoshiさんは翌日も神奈川県の宮ヶ瀬へソロツーに出かけたとの事。(^^;) そんな事ならいっそのこと2人で日本海でも見てくれば良かったと少し後悔してもいる私が居る。(笑)

 次回の限界ツーはもう少し気合を入れようと決意した。(爆)

 おわり

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