山梨県林道タンデムツーリング

焼山林道〜川上牧丘林道〜水ヶ森林道  2006.8.16走行

キャンプツーリング延期

  息子DK(小6)と2人で15日(火)から1泊2日の予定でキャンプツーリングに行く筈だった。しかし、台風接近の影響で天候が思わしくなさそうなので延期にはしたが、15日は想像していた以上に天気が良く16日もそこそこもちそうである。「これならば強行して行けば良かったかなぁ?」と話していると、DKも「日帰りでも良いから何処か行きたい!」と言う。そこで結局16日に日帰りでツーリングに行く事にした。15日の夜は天気予報を何度も何度も繰り返し確認し、少しでも天気が良さそうな山梨県方面にツーリングに行く事にした。

 8月16日(水)、5:00丁度に起きて大貴を起こし、外を確認すると・・・何と予報が外れて明け方には止む筈の霧雨がまだ降っていた。殆ど濡れなさそうな霧雨で、天気予報ではこの雨は直ぐに止むとの事なので、レインウェアの上着だけ着て強行に出発する事にした。

 今回のルートは散々迷った挙句行き先は林道コースと言う事で、出動はオフ車のスーパーシェルパである。予定では調布ICから大月まで中央高速に乗り、勝沼→川上牧丘林道→三国峠→中津川林道→中津峡→大滝大橋→秩父と言う様な、林道三昧のコースを考えていた。

雨対策の大失敗

 お盆の影響も有り、調布IC迄の道は何時もとは違いかなり空いていた。雨も相変わらず霧雨で一向に回復する気配は無い。高速道路を走っても急に雨が降ってきたら・・・と言う考えも働き、結局今回も一般道をひたすら走り続けた。高尾山近くまで来ると霧雨も若干強めの霧雨に変わり、相模湖付近のセブンイレブンで仕方なくレインコートのズボンも履く。この時、もっと早くレインコートのズボンを履いておけば良かったのだが、履くのが面倒なのと暑くなるのを嫌い強行したのが運の尽き・・・何時の間にか靴下が濡れ、それをつたってせっかくの防水であるシューズの中まで濡れていたのを後で初めて気が付いた。(TT)

塩山から川上牧丘林道へ

 笹子トンネルを抜けると予想通り空には青空が見えていた。勝沼から塩山に向かうとあちこちにぶどう畑や桃畑が目に付く。大きくなったぶどうや色付いた桃を間近に見て、改めて「今はぶどうや桃の季節なんだなぁ」と感じた。
 塩山市内のセブンイレブンでやっとレインコートを脱いだ。(8:50) 晴れているとさすがに暑い。おにぎりや肉まんで腹ごしらえをし、水分補給をして林道に入る手前でガソリンも給油した。スーパーシェルパの難点は燃料タンクがあまりにも小さく、まめに給油しないと直ぐにガス欠になってしまう。一般道ではまだしも、さすがに山の中の林道でのガス欠だけは避けたい。
 ガソリンスタンドのおじさんが川上牧丘林道への道順を教えてくれた。2つのルートが有り、1つは県道206号線を通り、道幅が狭い焼山林道を通るルート。もう1つは県道210号線を通り、比較的道幅の広い杣口林道を通るルートである。道的に走って面白いお勧めルートは焼山林道ルートだそうだ。

道の駅に寄り道

 ガソリンスタンドを出て走り出すと道の駅の案内板が目に留まった。どんな感じの道の駅か?ちょっと気になったのでトンネルを越え立ち寄る事にした。道の駅の名前は「まきおか はなかげの郷」だ。ここには地元で採れたぶどうや桃、野菜が大変安く売られており、きゅうりとナスをお土産用として買い、ぶどうは2人でその場で食べるために買った。(9:20) 道の駅には木製のベンチが所々に有り、食べるのにも丁度良い。勿論ぶどうはとても美味しかった。(^^)

 ← 1パック¥300 のぶどうを食べる

 道の駅から出発する時、DKがスーパーシェルパの狭い後席に跨る時いつも四苦八苦しているので跨り方を再度教える。ところが・・・早速実践してみると足が滑ったらしく仰向けにバイクから落ちた。まったくもってドジである。(^^;) 勿論怪我はなく2人共大笑いであったが・・・。

焼山林道

 道の駅から元来た道を戻りトンネルを抜け県道206号線に入った。そして焼山林道に入ると急にのどかな田園風景から一気に山道の景色へと変わった。(9:53) 途中若いアベックの2台のオフ車に抜かれた以外に人気は無く、木々の間からの木漏れ陽と、静けさが印象的な林道だった。焼山林道は全線舗装林道だった。

 ← 焼山林道入口近くにて

川上牧丘林道 

 金峰牧場付近に差し掛かるとダンプの姿を良く見かけるようになった。この付近はまだ大型ダムの建設中でダンプがひっきりなしに通っていた。多分杣口林道を通ってきたらこのダンプに多く遭遇しただろう。焼山林道を通って来て正解だった。
 そしていよいよ川上牧丘林道である。この道は昔パジェロに乗っていた時、林道走行が好きで良く通った道だ。しかし、10年近く来ていなかったのとバイクでは初めて来たので新鮮に思えた。結果的には大弛峠までの山梨県側は殆ど舗装済みでしかもかなり整備された道だった。乗用車だけでなくタクシーや自転車までもが通り、林道とは言え観光地のイメージが強い感じだった。

 

大弛峠で無念の引き返し!

 大弛峠付近に差し掛かると急に雲が厚くなり、殆ど濡れない位の霧雨が降ってきた。峠に到着(10:40)すると駐車場には20台以上もの車が停められていた。殆どが登山目的の人達の車の様だ。家族連れの姿も多く、近くでは「やっほー!」と何度も大声で叫んでいる子供達の声までもが聞こえる。
 一休みと言う事で写真を撮りながら休んでいると、突然雨が降ってきた。結構本降りの雨である。実はこの川上牧丘林道、山梨県側は舗装がされているが、この先峠を境にして長野県側は舗装されず悪路で有名である。ここからがオフロード走行本番と言う所だったが、どうも長野県側はあまり天気が良くなさそうだった。そこで急遽予定を変更し、天候に恵まれた山梨県側に引き返す事にした。しかし、先程まで晴れ間が見えていた地点に下りてきても、天気はなかなか回復しなかった。(ーー;)

 ← 行きでは見えていた山梨県側の青空だったが・・・

 結局雨が止んだのは川上牧丘林道入口付近であった。焼山峠付近の駐車場でバイクを止め、これから何処に行くかを考えた。
 この場所はクリスタルラインとの分岐点でもあり、ダム建設中のダンプ出入口でもあった。ここには駐車スペースの他に案内板や水洗トイレも有る。この付近を通る人は知っていて損は無いだろう。 やはりせっかくのスーパーシェルパで来たのだからダートを走りたいと思い、舗装されていない箇所が有る「水ヶ森林道」を走って甲府市街に出る事にした。

水ヶ森林道

 水ヶ森林道に入る為に、クリスタルラインに入ったところでちょっとしたハプニングが有った。乙女高原の手前で対向車のパジェロが脇見運転し、もう少しで突っ込まれそうになった。物凄く危なかった訳ではなかったが真っ直ぐこちらに向かってくるパジェロにはかなり焦った。相手の運転手もこちらのクラクションで初めて気が付き、慌てて急ハンドルで戻したが、しきりに謝って通過して行った。(^^;;)

 水ヶ森林道も舗装化が進んでいたが、所々ではダートが残っていた。やっとスーパーシェルパの本領発揮である。しかし、タンデム走行ではちと走り難い。w 途中開けた場所があり、そこで写真を撮ったりして楽しんだ。(11:45)

 ← 水ヶ森林道はフラットダートが残る

 ← いつかは僕の運転で・・・ by DK

 ← 太良峠からは甲府市街が見える

 太良峠に出ると直ぐに甲府市街が見えた。(12:25) 天気は雲が多いが青空も見える。ちょっと安心。(^^) ここからは県道31号線をひたすら下り、武田神社へ出る道である。しかし・・この道、やはりパジェロで一度通った事も有るが、舗装はされているものの道幅は非常に狭くしかも急な下り坂だ。もし反対に登り坂だったら・・・タンデムだと1速で無ければ上がれもせず、かなりきつかっただろう・・・と思った。下りで本当に良かった。

昇仙峡へ

 甲府市街に下りて腹も減ったので昼食を取る事にした。立ち寄ったのはデニーズ(甲府北店)である。少しDKも疲れが表情に出ていたが、食べると元気になっていた。少し休憩と言う事でのんびりし、これから何処に行くかを考えた。
 @林道三昧コース A昇仙峡&ハイキングコース B南アルプスコース Cひまわり園見学コース の4つを提示すると、DKは迷わずAの昇仙峡&ハイキングコースを選択した。疲れも回復し、ちょっとバイクを降りて歩きたいとの事だった。(13:55)
 昇仙峡に向かう前にまたまた給油をした。本日3度目の給油だ。
丁度県道7号線へ右折する手前の県道6号線沿いに、セルフの安いガソリンスタンドが有った。(JOMO 湯村SS) レギュラーで138円/L は本日見かけた中では最安である。昇仙峡に行かれる方にはお勧めのスタンドです。

  

 昇仙峡は比較的空いていて、ゆっくりと景色を楽しみながら走る事が出来、時折バイクを降りて景色を楽しんだ。天気もすっかり回復し、雨の心配もこれからは無さそうである。(14:10)

板敷渓谷へ

 次に向かったのは前回ハーレー乗りの黒金さんと行った「板敷渓谷」である。(14:40) ここは雰囲気も景色も良く、しかもバイクを降りてちょっと歩く距離としても丁度良い程度でお気に入りの場所だ。途中「木の橋」や「鎖場」、「階段」、「ロープ有り」と短い距離ながら変化に富んだ遊歩道となっており、DKも楽しく歩けたようだ。

 

 板敷渓谷を後にし、民芸茶屋「大黒屋」に立ち寄りソフトクリームを食べた。(15:20) 今回は2人共巨峰味のソフトクリームを食べた。(¥250)

  ← テラスから見た荒川ダム

ほったらかし温泉へ

 最後に向かったのは有名な「ほったらかし温泉」である。私は今まで何度も足を運んでいるが、DKは行った記憶が無いとの事で久し振りに行く事にした。笛吹川フルーツ公園の山道を登り、奥へ奥へと進んでいくと途中大型バスとすれ違った。ほったらかし温泉への道は一部かなり狭いのに、その狭い場所でのすれ違いである。以前は大型バスが入るとは夢にも思っていなかった場所が、かなり観光地化されすっかりメジャーな温泉になってしまった。駐車場に到着するともっと驚いた。色々な建物がボコボコ建っているし、更に建設中の物まである。しかも「あっちの湯」「こっちの湯」と2つも有り、今回の営業は「あっちの湯」だけであった。(16:20)
 名前とは裏腹に、ちっとも
ほったらかされていない!と思う。むしろかまい過ぎ温泉!状態である。(^^;)
 しかし、温泉自体は以前と変わらず景色も良く、十分満足出来る温泉には間違いは無い。料金は大人600円 子供400円である。バイク専用駐車場が作られたのは○である。相変わらず砂埃が酷い駐車場ではあったが、バイクを置くスペースは結構フラットな場所でロードタイプのバイクでも置き場所には以前程苦労しなくても済みそうだ。

  ← この季節では珍しい富士山頂も見えた!

 温泉に入って初めて気が付いたが、湿った靴下を履き続けていた為に、足が物凄くふやけた状態だった。しかも・・・臭う・・・(爆) 温泉でしっかりゴシゴシ洗い、濡れた靴下はドライヤーで乾かした。う〜ん・・・これからは素直にレインコートのズボンを履こう!と誓うドジな私であった。(^^;)

お土産を買うだけのつもりが・・・

 ほったらかし温泉でさっぱりして、いよいよ帰り道である。途中何軒ものぶどう園の店先を通るうちに、お土産にぶどうでも・・・と思い立ち寄る事にした。お店にバイクを停めると直ぐに試食用のぶどうが出てきた。説明を受けながらぶどうを食べ、結局巨峰を買って帰る事にした。ところが・・・「せっかくならぶどう狩りをしてはどうですか?料金は同じですよ!」と店の人に言われ、結局急遽ぶどう狩りをする事となった。
 大き目の巨峰を3房ほど切るだけだったが、思わぬぶどう狩りにDKも喜んでいた。(18:10)

  ← 予定外だったぶどう狩りを楽しむDK

ぶどう園を後にし、後は帰るだけである。たまたまぶどう園で聞こえたラジオの交通情報で、中央高速は渋滞17kmと言っていたので20号線を使って帰る事にした。20号線で混雑していたのは相模湖周辺のみで、やはりオフ車の強みですり抜けし渋滞の影響はあまり無く帰る事が出来た。自宅への到着は21:25。走行距離 Just 400km!だった。
 さすがの私もこの日はとても疲れた。23時には寝たが翌朝は9時までぐっすり寝てしまった。(^^;)

おわり