日光紅葉調査と女夫淵露天風呂

祝!霧降高原道路無料化ツーリング 2006. 9.30走行

久し振りのソロツーリング

 暑かった8月もやっと終わり絶好のツーリングシーズン突入!と言うところだが、ここしばらく用事が重なり、せっかくのツーリング日和にもバイクに乗れていなかった。
そこでそろそろツーリングに行きたい!・・・・と言う事で、オヤジギャグではないが久し振りに「ソロツーリング」に出掛ける事にした。(^^;)
今回の目的地は出発時点でまだ決めてない。 しかも朝6時前までには起きるつもりが自分1人で出掛けるので気が緩んだのか?目覚まし時計がいくら鳴っても全然気が付かず、妻に「目覚まし時計が鳴っているよ!」と起こされ出発も遅れる。

 9月30日(土)、6:40頃にやっと出発。天候は曇り。取りあえずどの方面へ向かうか?考えがまとまらないまま環七通りを北上する。今日は土曜日と言う事もあって交通量が若干多い気がする。あともう30分は早く出発しておきたかったと後悔する。道はどこも既に渋滞が発生しかかっていた。

 環七通りからは 目白通り → 川越街道(国道254号線) と進んだ。川越街道三芳町付近のガソリンスタンドで給油、ついでに気になっていたタイヤの空気圧をチェック。予想通りエアが不足していた。どおりで朝バイクを押して進んだ時バイクが重く感じた筈だ。エア調整した後は乗り心地も軽やかになった。
ここまで走りながら行き先を考えていたが、結局日光方面に行く事を決意した。特に今回是非行かなければと思ったのが、9月26日から無料開放となった「霧降高原道路」である。この有料道路はバイクでも片道930円と異常に高額で、どうしてもこの道は通行するのを躊躇ってしまう感があった。

 日光の紅葉をチェックし、女夫淵温泉に入り、霧降高原道路を走ると言う計画がたった。しかし、本来その方面であればこの川越街道(国道254号線)では方向少しずれている。そこで草木ダム経由(銅(山)街道 国道122号線経由)で目指す事にした。

 ルートは 国道254号線 → 国道407号線 → 国道17号線 → 県道14号線 → 県道69号線 → 国道122号線 となった。

 県道14号線に入る直前でセブンイレブンに立ち寄り、サンドウィッチとコーヒー牛乳で腹ごしらえ完了。県道14号線は道幅は狭いが交通量が少なく意外と快適に走れた。県道69号線はのどかな田園風景が印象的だった。大間々付近で土浦ナンバーの2台のバイク(新型CB1300ボルドールと旧型CB?)を見掛けた。この2台はこの後沼田方面(国道353号線)に左折してしまい直ぐに別れたが、後で思いも寄らぬ場所で再会する事になる。

国道122号線は爽快ルートである。今迄車では何回も走った場所では有るが、考えてみればバイクでの走行は初めてだった。途中ペースの遅いバスには参ったが、のんびり走るのも気持ちが良かった。朝は曇りだったが空には青空が広がり、暑くも無く寒くも無く丁度良い。

草木ダムのパーキングに立ち寄り休憩した。(10:45) 思っていた以上にツーリングを楽しんでいる人が多く、沢山の人達が集まり、かなりのバイクが停まっていた。

写真では駐車場の一部分しか写っていないが、手前の方にも沢山のバイクが停まっていてとても賑やかだった。遊歩道を歩いている人が、「バイクばっかりだなぁ!」と話している声も聞こえた位である。

草木ダムの湖面は風が無いせいか雲や山などが綺麗に映っていた。15分程休んで再出発する。そしていろは坂へと向かった。

日光の紅葉状況

 いろは坂に差し掛かると久し振りにワイティングを楽しんだ。しかし、前を走っていたバイクの姿はあっと言う間に視界から消える。(^^;) いったいどの位のスピードで走っているのだろう?(−−;) 途中「明智平」のPAでパトカーを見かける。そこからはペースを落とし、景色を楽しみながら走行する。

中禅寺湖周辺はまだまだ紅葉している感じは無かった。それでも天気が良いせいか、結構観光客で賑わっていた。そしてまず立ち寄ったのが「竜頭滝」である。(11:40) ここは紅葉の名所としても有名であり、日光でも早くから見頃を迎える場所で有名だ。(左写真) しかし、予想通りここも紅葉の見頃はまだまだ先のようだ。紅葉の見頃は2週間後の10月中旬位だと思われる。

 

「竜頭滝」では名物の団子を食べた。お茶付きで400円である。今回はあんこを食べたがこの他にみたらしも有る。見た目よりもボリュームがあり、お腹が一杯になってしまった。この団子、2人で食べると言えばお茶を2つ付けてくれるようだ。

 その次は「戦場ヶ原」だ。「竜頭滝」からは直ぐの距離である。男体山も良く見え、戦場ヶ原は草が茶褐色に色付いていて綺麗だったが、先を急ぐため戦場ヶ原はそのまま通り過ぎ、光徳牧場に立ち寄る。

  

ここのお目当てはアイスクリームである。そう、私にとってはお約束である。(^^) お腹は先ほど団子を食べたばかりで満腹であったが、こちらは勿論別バラだ。味は濃厚と言ったところか・・・まぁまぁである。見回すとここに来た観光客の殆どの人がこのアイスクリームを食べている感じだった。

 

奥鬼怒林道周辺は紅葉が始まっていた

 光徳牧場はアイスクリームを食べ終わると直ぐに出発した。目指すは女夫淵温泉である。女夫淵温泉へは光徳牧場入口から始まる「奥鬼怒林道」を通り川俣湖側へ峠を越える事になる。「奥鬼怒林道」は全面舗装道路であり、初めは林の中を走りどんどん高度を稼いで峠に出るが、その峠の先は山の北側となり、秋の紅葉シーズンであっても場合によっては早くに雪が積もり通行出来ない場所でもある。勿論今回は雪の心配をする事は無かったが、晩秋にここを通るつもりの方は注意が必要だ。

 

 「奥鬼怒林道」の峠を越えてから暫く進むと、目の前に紅葉が現れた。そう、「奥鬼怒林道」の上部は既に紅葉が始まっていたのである。

左の写真をクリックすると大きく表示されるので見て欲しい。この時だけは曇り空だったので、ちょっと写真撮影には残念だったが、しっかりと紅葉していた。

 この日の「奥鬼怒林道」は予想以上に交通量が多く、結構対向車を気にしながら走る必要が有った。そんな中、1台の原付スクーターを峠前で抜き、左の写真を撮っていた時に抜かされた。そしてまた走り出して抜かすと言う感じだった。

 抜きざまには勿論挨拶をしていったのだが、この後この人とも再会するとはこの時思っていなかった。

「奥鬼怒林道」を抜け、「噴泉橋」を渡り左折する。そして3km程走るとバイクで行ける最奥の場所にある「女夫淵温泉」の駐車場に到着。ここも結構な台数の車が停まっていた。

 駐車スペースが空いていなかったので、邪魔にならなさそうな場所で目の前がホテル入口の目に付く場所にバイクを停めた。ここなら防犯上も問題は無さそうである。そして温泉に入る準備をしていると、先ほど「奥鬼怒林道」で見掛けた原付スクーターがやってきた。相手の方も直ぐに気が付き、「先ほどはどうも!」と声を掛けてくれた。

 この方は鬼怒川在住の方で、職業は旅館の板前さん。しかし今月定年退社だそうだ。やはりこの女夫淵温泉に入る予定で「奥鬼怒林道」を走っていたらしい。これもご縁と言う事で一緒に温泉に入る事になった。

 この女夫淵温泉は混浴の大露天風呂温泉である。露天風呂の横には鬼怒川が有り、景色も良く開放的で勿論源泉掛け流しの湯である。この温泉は結構若い女性にも人気が有り、この日も結構女性客が多かった。 この温泉、入口はまるで遊園地か動物園か?と言う位一見近代的な造りだが、中に入ると脱衣所はのれんが掛かるだけの簡素なもので、初めて訪れた人はそのギャップにビックリすると思う。

 肝心の温泉は脱衣所の奥と手前の2箇所に別れるが、お勧めは一番奥の大露天風呂である。(写真) この一番奥の露天風呂は結構お湯が熱めであり、その横にはちょっとした岩で出来た洞窟が有り、中には御神体が祭られ(?)ている。(^^;) そしてその洞窟の中にも温泉が沸いており、とても長い時間は入っていられないほどの熱さだった。

 ゆっくり温泉を楽しむならそれ以外の露天風呂が丁度良い温度だ。 板前さんとは暫く話をして温泉をゆっくり楽しんだが、その方が先に上がると言う事でお別れとなった。

 私の方はその後もゆっくりしていたが、脱衣所の反対側の温泉も気になったので行ってみようと思い通路を歩いていると、足元に小さい蛇を見掛けた。露天風呂の直ぐ横である。触ってみようとも思ったが、タオルで前を押さえていたので諦める。w

 そしてその後脱衣所の反対側の温泉と景色も堪能し、2Fにある休憩所で水分補給をしてから温泉を後にした。

噴泉橋

 「奥鬼怒林道」の入り口でも有る「噴泉橋」に差し掛かると、多くの人が集まり橋の下を見ていた。そしてその先の展望台風の所にも多くの人が集まり川の下を見ている。そう言えば地図では「40〜50分間隔で温泉が吹き上がる」と書かれていたのを思い出した。 直ぐさまバイクを道端に停め、カメラを取り出し皆が見る方を見に行った。気が付けば展望台の施設のところに「噴泉まであと○○分」と電光板があり、0分と表示されていた。

 そして間もなく温泉が噴出した。右の写真はまさにその時の写真である。(14:22)

 何と言うグッドタイミングだろうか!たまたま噴泉現象が見られる直前に偶然にも通りかかった為に見られた訳である。展望台の上からは少し距離があり、ちょっと迫力には欠けるが大変良く見えた。

 噴泉現象は直ぐに終わってしまった。バイクに戻り、再度次の目的地である「霧降高原道路」を目指し出発した。

 川俣大橋を渡ると見覚えのあるスクーターが停まっていた。板前のおじさんである。クラクションを鳴らし、大きく手を振り挨拶をして通り過ぎた。

大笹牧場と霧降高原道路

 霧降高原道路入口に到着すると、大笹牧場の施設が目に入り立ち寄った。(14:55) 入口付近にはバイク専用の駐車スペースも有り、立ち寄るには都合が良い。ここでは「ブラウンスイス牛乳」と言う牛乳が売られていた。(コップ1杯 100円) 甘みが有り美味しい牛乳だった。 レストハウス内にはお土産が沢山売られており、その中でも色々なチーズが試食販売されていて、勿論一通り食べてみた。どれもこれも美味しかったが、要冷蔵と言うのが気になり結局お土産は買わなかった。

 他にも色々な物が売られており、お土産を買うにも食事をするにも絶好の場所であるには間違いはなさそうだった。

  

 大笹牧場を15:15に出発。いよいよ最終目的地の霧降高原道路である。最初は牧草地の開けた中を走る爽快な道である。走りながら何故か「志賀草津道路」を思い浮かべた。志賀草津道路の方が圧倒的な景色と雄大さがあるが、この霧降高原道路もなかなかである。 そのまま走り続けると急に路面が濡れだした。もしかしたらつい先程まで大雨が降っていたのでは?と思うほどの濡れ具合である。これも運が良かった。丁度雨が降り止んだ後の通行だったようだ。

 霧降高原を上り切ると、今度は眼下に今市の街が現れた。きっと夜間だったら夜景が綺麗だと思う。

帰り道

 帰路はナビ任せで帰る事にした。ナビの調子はすこぶる良い。何処の道を通ったのかログは取らなかったが、最終的には新国道4号バイパス線を走った。この新4号バイパス線、まさに高速道路?と勘違いしてしまうほどの快適道路で流れも速い。交通量はかなりのものだったが、ここはバイクの真価を発揮してもらい、常に流れの先頭付近を走り続ける事が出来た。

 その途中、丁度信号に引っかかり掛けた時、信号手前のコンビニから見掛けた様な2台のバイクを目撃した。程なく同じ信号に引っかかり、こちらから声を掛けた。そう、午前中大間々付近で遭遇した土浦ナンバーの2台であった。何と言う奇遇であろうか?こんな事も有るのだなぁとつくづく思った。信号が変わるまでの短い間ではあったが、少しだけ会話をし、その後は信号のタイミングで離れてしまった。

 国道4号線も浦和付近に差し掛かると渋滞が激しくなってきた。このままだとかなり遅い時間になってしまうと思い、結局国道463号線経由で東北自動車道 浦和ICから高速道路に入り、首都高速5号線経由で自宅まで帰った。自宅到着時刻は19:40。 走行距離約440kmだった。夕飯は家で食べた。(^^;)

おわり

九十九電機