温度差22.5℃春・夏・冬体感ツーリング

夫婦2台1泊2日でたっぷり走行! 2007.4.28〜29 走行

早朝4:00起床で早朝出発

 GW前半を利用し妻と2人だけの1泊2日のツーリング計画を立てた。行き先は長野県の白馬。ちょっとした遠距離ツーリングとなる。宿泊先は「オリオン」と言う名前のぺンションをインターネットで探し出し2日前に予約。このぺンションは口こみ情報をチェックすると料理がとても美味しいらしい。勿論その情報が今回宿泊先として最終決定の決め手となった。今回はタンデム乗車ではなくBMW R1200RTとスーパーシェルパの2台で行く、お互いそれぞれが運転を楽しむためだ。そして2台ともなれば経費も倍となる。そこで少しでも高速道路代費用を節約したいと思い、「ETC早朝夜間割引」と「ETC通勤割引」を最大限活用するため、早朝4時起床4:30には出発と決め決行した。
 いつも2日前には準備を完了させ出発前日は早寝をしようといつも思うのだが、結局今回も準備が前夜となってしまい寝たのが夜中2時頃となり約2時間位しか寝れなかった。しかし、予定通り4時には起床4:40頃出発した。

 環八から国道246号線交差点で左折し二子玉川経由で国道20号線に出て調布ICから中央高速道路に入った。 「ETC早朝夜間割引」を活用するには調布ICに朝6時前にはETCゲートを通過し、調布ICから100Km以内で一旦高速道路から下リなくてはならない。すると勝沼ICで下りれば100km以内となる。まずはその事を前提に中央高速道路を利用し、勝沼ICを目指す事になる。
 調布ICから中央高速に乗ったがこの時点では天気は晴れ。早朝からの出発が功を奏し、GW初日で何時渋滞に巻き込まれてもおかしくない程の交通量が有る中、何とか順調に走行出来た。
 最初に休憩を取ったのが談合坂SA。天気予報では天気は下り坂との予報、それでもバイクの台数が多くツーリング気分は更に一層盛り上がる。(^^) ここで朝食を済ませる事にし、丁度6時に開店したパン屋さんで焼きたてのパンを買い、熱いコーヒーを飲みながら食べた。

天候はめまぐるしく変化

 談合坂SAを出てしばらく走ると雲行きが怪しくなり、ついには電光表示板に「この先雨走行注意」との表示を確認。それでも実際には私達の上空は晴れており、にわかに信じがたい状況でもあった。しかし、笹子トンネル付近に差し掛かると晴れているのにも係らず、ウィンドシールドに雨がポツポツと付く様になってきた。笹子トンネル手前の電光表示板には「トンネル出口雨」と表示され、数人のライダー達が安全地帯でバイクを停めレインコートを着ている姿を見掛けた。そこで私達も笹子トンネル進入直前にある安全地帯にバイクを一旦停め、レインコートを着てトンネル通過後の雨に備えた。
 笹子トンネルを越えると確かに雲が多く、何時本降りの雨になってもおかしくない感じだったのだが、幸いかろうじてあまり濡れない位の雨だった。勝沼ICを下り、そろそろ妻のスーパーシェルパの給油が必要なタイミングとなっていたのでガソリンスタンドに立ち寄る。ここでは2台供満タンにした。

ETC割引を最大限に活用!

 次のポイントは甲府昭和ICだ。今度は「ETC通勤割引」を活用した利用とするため、タイムリミットの9時までには甲府昭和ICのETCゲートを通過しなければならない。途中、雨足が若干強くなって来た為、履いていなかったレインコートのズボンを履く。しかし、それでも太陽の日差しはあり、影も出来ていると言う妙な感じの天気だった。(右の写真をよく見ると妻の影が路面に映っている様子がよく分かります) 甲府昭和ICにも無事タイムリミットの9時には余裕で通過する事が出来これで一安心。次は松本ICで下りれば100km以内となり通勤割引の条件を満たす事になる。
 中央高速道路はその後もあまり雨足が強まる事も無く晴れたり雲ったり雨が降ったりの繰り返しで、めまぐるしい変化が続いた。

諏訪湖SAにて2回目の休憩


 諏訪湖SAにて本日2回目の休憩をした。ここでは苦干疲れと小腹が空いてきたため、玉こんにゃくや票おこわを少し食べゆっくり休憩する事にした。このSAから眺める諏訪湖は雨の影響で若干霞んで見えた。休憩中は少し雨足が強まった様だが、私達2人が出発する時は雨が止みかかっていた。
 塩尻峠の岡谷付近のトンネルを越えるとまた天気は回復した。松本ICを下りて再度ガソリンスタンドに立ち寄る。この時はスーパーシェルパのみ給油する。

道の駅「ほりがねの里」


 松本ICを下りてからのルートは県道321号線を利用し、安曇野を抜けるルートとした。白馬へは何度も行った事が有るが、このルートを走行するのは初めてだ。しばらく走ると突然菜の花畑が目に飛び込んで来た。丁度立ち寄ろうと思っていた道の駅「ほりがねの里」に隣接していたので迷わず立ち寄る事にした。バイクを停め早速菜の花畑の中へ。
 この時は天気も良く晴れており、菜の花の黄色い色が陽の光で彩かに見えとてもきれいだった。しばらく菜の花畑の中を散歩し写真を撮ったりして過ごした。とても気持ちの良い一時を過ごせた。

 この道の駅「ほりがねの里」では農産物を販売していたので施設内へ入ってみた。売られている野菜はどの様な物が有るのか?と眺めながら店内をウロウロしていると、食堂を発見。そしてメニューの中に「お好みソフト」なるものを発見した。そしてその味は何と!「ねぎ味噌」味である。さすがにこれにはビックリ!頭の中でねぎ味噌とソフトクリームのコラボレーションを想像するも、イメージがなかなか沸かない。う〜ん・・・興味津々チャレンジして食ってみるかぁ〜!と思い、この店お歓めの「おにぎり定食」と「お好みソフト」の食券を購入した。

 後で気が付いたのだがこのお店ではサラダバーが用意されており、料理を注文した人に無料でサービスされていた。料理自体の量も多く大変良心的なお店であり、物論味も美味しく大変満足出来た。またこちらの方面に来た時は必ず立ち寄ろうと心に決めた程だ。

 さて、「お好みソフト」だが、実は「おにぎり定食」で古代米のおにぎりを撰択した為、少量ではあるがねぎ味そが付いてきてしまった。その為、「お好みソフト」のねぎ味噌味に対するモチベーションは一気に低下、結局食堂のおばさんにお願いし、「大人のソフト」(ソフトクリームに熱いエスプレッソをかけるデザート)に変更してもらった。と言う事で次回来た時の課題を作っておいた。(^^;)
 食事が美味しく会話も弾んでいたせいか、気が付くと先程の晴れの天気は雷雨へと急変、すっかり天候が変ってしまっていた。食堂から見える菜の花畑の黄色も鮮やかさが失われてしまっていた。私達は何と言うグットタイミングだったのだろうと2人して思ってた。

穂高陶芸会館で陶芸体験

 天気がこんな感じに不安定なので、これからのツーリングの予定をどうするか2人でじっくり相談した。この道の駅にあるパンフレットを入手し、決めたのが「陶芸体験」であった。妻は以前から陶芸に興味が有り、こんな天気なので立ち寄る先としてはピッタリだと思った。一応直ぐに電話をかけ予約した。これで今回のツーリングイベントの1つとして陶芸を行う事となった。

 道の駅「ほりがねの里」から「穂高陶芸会館」は直ぐ近くにあった。駐車場は砂利が敷かれていたので会館前の舗装路に駐車した。

 料金は1kgの粘土が付いて1人2,500円、2人で5,000円だった。到着したのが午後1時前だったのだが、2人とも本格的な陶芸は初めての体験で、一生懸命やっているとあっと言う間に時間が過ぎていった。この体験陶芸は先生が最初にしっかりと教えてくれて、かつたまに様子を見に来てアドバイスしてくれるという感じ。かまわれ過ぎず、でもほっとかれ過ぎもせず丁度良い感じで楽しく体験出来た。私はコーヒーカップと小皿を2つ作成。妻はランチプレートとコーヒーカップのセットと皿。そして余った粘土で鳥の置物を作成した。ちなみに完成した作品は約1ヵ月後、着払いの宅急便で送ってくれるので到着が楽しみである。

慌ててペンションへ

気がつけば4時過ぎである。すっかり時間が経ってしまい、慌てて身支度を整え穂高陶芸会館を後にした。雨がまた降り出し、今度は雨の中を走る事になった。予定では午後5時にはペンションにチェックインする予定だったが、途中で5時を過ぎてしまった。一旦セブンイレブンの駐車場に立ち寄り、遅くなる事を電話で伝えた。

 白馬までのルートはそんなに時間が掛かるルートではなかったのだが、GWのせいか非常にゆっくりと走る車に行く手を阻まれ結構時間が掛かってしまった。それとペンションの位置を大雑把な地図でのみ把握していたため、雨と陽が落ちてしまった影響で地図が見え難くなり、道に迷って結局到着が6時頃になってしまった。

 ペンションの駐車場は傾斜地にあり、バイクを停めるには若干苦労する。駐車している車が少なかったので斜めに駐車させてもらい何とかなったが、もし宿泊客が多くてスペースがあまり無かったら大変だったかもしれない。しかし、実はこの駐車場、翌日の「Wの悲劇」の原因となってしまった。(TT)

食事の美味しさは評判通り!

 オリオンの口コミ情報は「食事が美味しい!」と絶賛されていたので楽しみにしていた。到着が遅れたので直ぐの食事タイムとなった。料理はなるほどと思うほど手の込んでいて評判の良さは直ぐに納得出来た。

 部屋からは手前に駐車場を見下ろし、その先には白馬と思われる街の灯りが見えて綺麗だった。また、朝になると右手に白馬の山々が見え、とても見応えがあった。

2日目は文句なしの快晴

 さすがに1日目は朝早く出発したため、食後お風呂に入った後はさすがに眠くなり気がつけば電気を点けたまま寝てしまっていた。朝起きると昨夜の雨が嘘のように天気が回復し、すがすがしい朝となった。窓から顔を出して辺りを見渡すとまだ雪の積もった白馬の山々がくっきりと見えていた。深夜の激しい雨は若干のみぞれが降ったらしく、バイクのシートには雪らしきものが少し積もっていた。

 2日目は8時から朝食をとり、チェックアウトした後RTをそのまま駐車場に置かしてもらい、スーパーシェルパ1台でタンデム乗車し猿倉の駐車場へ向かった。猿倉に向かう途中も白馬の山々が良く見える絶景ポイントを通過する。そして山道を奥へ奥へと進み、猿倉の駐車場に到着。登山客が多い中、猿倉荘裏手の山を登り、ちょっとした見晴らしの良い場所にも行ってみた。猿倉から上は完全な冬景色。雪が完全に残っていた。

Wの悲劇

 猿倉から戻り、一度ペンションの前を通り過ぎて上部の見晴台にも行ってみた。そしてペンションに戻りお礼の挨拶をして出発しようとした時事件が起こった。実はこの駐車場、バイクにとっては傾斜がきつく先に出発しようとした私がバイクに跨ったまま、足でバックして道路に出ようとしたところ、丁度道路のつなぎ目で両足がまったく届かなくなってしまいそのまま右側に立ちゴケしてしまった。RT購入後約1年11ヶ月、とうとう初めて倒してしまった。それも右側に傾斜している坂の場所だったので豪快な立ちゴケとなってしまった。(TT) それを見ていた妻はビックリして自分も立ちゴケ。(爆)

 夫婦揃って豪快な立ちゴケショーとなってしまった。まさに「Wの悲劇」である。RTは右側パニア、フロントカウルに傷、右側レンズの端が欠け、ミラーの縁も傷が付いた。スーパーシェルパはクラッチレバーが折れ、シフトペダルが曲がってしまった。しかし、実はこれからがまだまだ大変だった。何とか先にRTを引き起こしたのだが、坂道での引き起こしだったためそのままサイドスタンドで立てて駐車しておくことも出来ず、結局そのまま少し下った別のペンションの駐車場に停めた。そして直ぐにスーパーシェルパに駆けつけ今度はこちらの方を引き起こした。ところがである。実はRTを一時的に停めた場所もバックが出来ず、地面が柔らかい土だったためまたもや今度は左側に倒れそうになってしまった。そこでまた妻が助けに来て何とか引き起こし、何とか倒さずには至ったもののどうやってこの場所からバイクを出すか途方に暮れそうになってしまった。(−−;)

 しかしである。ここでこの駐車場のペンションのオーナーらしい男性が状況を察知してくれたらしく、助けに来てくれた。そして何とか無事脱出。バイクに跨ったままお礼を言い、そのまま長い下り坂を何とか駐車出来そうな平らな場所を探してひたすら下っていった。そしてかなり下ったところで側道に入り、何とか傾斜が若干あるものの停めることが出来た。次は妻である。バイクがまだ傾斜地にあったためバイクに跨ることが出来ず、そのまま手で押す形で私の向かった坂をブレーキをかけながら下って来たのである。もう、散々な出発だった。

 結局この長い下り坂を下りきってから、平らな場所でスーパーシェルパのクラッチレバーを予備のレバーに交換したりして、オリオンの駐車場を出発してから約2時間程掛かってやっと再出発出来たのである。2人共すっかり体力を消耗してしまい、また、暑さで汗だくとなってしまった。この時の気温は28℃を超えていた。

白馬の駅に立ち寄り休憩

 すっかり身も心も疲れきってしまったので白馬駅に立ち寄り休憩がてらお土産を購入したりした。白馬駅からは正面に美しい山々が見えた。

 さて、気を取り直して・・・帰り道はどのルートで帰ろうか・・・。ハプニングがあったので来た道をそのまま引き返す形で帰るか迷ったが、結局せっかくなので国道406号線→国道18号線→国道292号線で志賀草津道路を経て、関越自動車道を通るルートで帰ることにした。結構ハードなルートだ。

爽快ルート

 国道406号線は片側1車線のワイティングルートだ。交通量はあるものの信号がなく流れは良い。ツーリングを楽しむライダーも多く見かける。景色も所々で桜が咲いており、春を感じさせる爽快ルートだった。途中鬼無里に立ち寄りトイレ休憩。ついでに名物のおそばを食べようと食堂に行ってみると何と待ち時間45分の表示。さすがに45分も待てないのでソフトクリームを食べる事にした。ここでもライダーの姿は多く見かけられた。

 善光寺の近くを通り、長野市街を通り抜け一路志賀草津道路を目指した。そして国道292号線に入ったところで不安を感じさせる道路情報を伝える電光表示板を見ることとなる。

まだ真冬の景色の志賀草津道路

 電光表示板に表示されていたのは「国道292号線 チェーン必要」の文字。さすがにこれには不安になった。とりあえず道の駅「北信州やまのうち」まで行ってみた。ここまで鬼無里からノンストップで走行している。私はともかく妻の体力が心配である。このまま渋峠を越えて本当に草津側へ通り抜けられるのか?情報収集を行うことにした。

 タイミング良く声を掛けたのは年配の男性ライダーだった。「草津方面から来られたのですか?」その問いに男性は親切に答えてくれた。その男性からの情報によると、渋峠先のスノーシェード(トンネル内)に雪が残っており、何とか通る事は出来たが危険そうで何とか通行したが気持ちが悪かったとの事。でもこの時間なら夕方凍結する前に越えられれば何とか行ける筈との情報だった。今現在15時。もう夕方の冷え込む時間帯まで猶予が無い状態だ。そこで休憩はしないで少しでも早く直ぐに再出発し、とりあえず草津側へ行ってしまおうと言う事になった。

 国道292号線を志賀草津方面へどんどん上って行った。依然電光表示板には「志賀方面チェーン必要」と表示されている。そして横手山付近に差し掛かるともうそこは完全に冬の景色だった。国道292号線沿いの場所ではスキーを楽しんでいる人が沢山いる。標高が高くなるにつれ気温もどんどん低くなり最終的には2.5℃まで低下した。 そしてスノーシェードに差し掛かると、1つ目のトンネルで雪でスリップして転倒したと思われるバイクを2人がかりで引き起こしている場面にも遭遇。更に緊張感が増す光景だった。

 十分注意しながら慎重に進む。そしてやっと危険地帯から脱したと思える場所に到着しここで記念撮影。と、言ってもバイクからは降りる余裕は無かったので乗車したままで写真を撮った。(下の写真) 気温は2.5℃。RTのメーターには路面凍結注意のスノーマークが点滅して表示されていた。

草津温泉で休憩がてら温泉入浴

 やっとの想いで白根山から草津へ下りて行き、安心したところで休憩がてら温泉に入って一息つこうと言う事になった。考えてみればかなりの距離を無休憩で走ったことになる。ジャケット内は薄着のままで峠越えしてきたのでかなり寒い思いもし、身体も冷え切ってしまっていた。せっかくなので温泉をゆっくり楽しんだのである。

 さて、いよいよ自宅を目指しての帰り道である。何とか暗くなる前に温泉施設を出発した。ここからの交通量はそれ程多くなく、渋滞にも巻き込まれずに走る事が出来た。関越高速道路へは渋川伊香保ICより入り、またまた通勤割引を活用するため所沢ICで下りる事となる。途中上里SAに立ち寄り最終の休憩をし、所沢ICからは国道254号線に向かい目白通り、環七通りを経由して帰宅した。今回の走行距離は約620kmだった。

おわり