通行止め連発!紅葉化が進む奥秩父

親子タンデムで行く秋の関東オフロードツーリング

2007.10.13(土)走行


(左)上野大滝林道の土砂崩れ現場      (右)御荷鉾林道の倒木&土砂崩れ現場

やっと待望の秋実感!

 暑い夏はいったい何時になったら終わってくれるのか?今年も9月になっても厳しい暑さが続き、暑がりの私にとっては10月に入りやっとここ数日は秋らしい過ごしやすい気温となりとても喜ばしい!そこで今回のツーリングは久し振りにオフロードを走行し、少し早いが山の紅葉の進み具合を確かめて来ようと比較的近場(?)の奥秩父方面や、御荷鉾林道を目標地とし、娘のひかり(小4)と一緒にバイクで出掛ける事にした。

 今回使用したマシンは勿論スーパーシェルパ。先週タンデムシートに装着したシートクッションのおかげで、ひかりも乗り心地が良くなったと好評だ。
 今回は高速道路等は利用しない予定なので、そんなに早い時間に出発する必要は無かったのだが、ひかりの早い時間に出発したいとの希望で出発時間を5:30と決めた。しかし結局は5:50位の出発となった。それでもこの時間も10月ともなれば、何時の間にか夜明けが遅くなっており、やっと空が明るくなってきたと言う感じでかなり早い時間での出発だ。
 秩父方面は環八道路 → 新青梅街道 → 所沢街道と走行、途中ひかりが少し寒いと言う事で、新青梅街道に入ったところでレインウェアの上下を着させる。そして国道463号線に入った所でマクドナルドに立ち寄った。(7:10頃) ひかりはマック好きなのだが朝のメニューは好みではなかったらしく、結局ハッシュドポテトとコーンスープしか口にしなかった。これではお腹が一杯にならないので次回からは朝マックはやめようと思う。(−−;)

 朝マックを食べ終わるといよいよ秩父を目指し国道299号線を北上。この道は飯能付近から先はほとんど信号が無く、景色を眺めながら定速でゆったりと走る。(8:23頃)

 何時もこの道を走る時に立ち寄る道の駅「あしがくぼ果樹園」を今回は通り過ぎ秩父に差し掛かると、何時も秩父に来た時にその独特の容姿に圧倒される「武甲山」の姿が良く見えた。そして国道140号線を左折し道の駅「あらかわ」に向かった。


(左)異様な容姿の武甲山。           (右)ライダーの姿は多かった。

お勧めです!「あらかわビジターセンター」

 道の駅「あらかわ」には「埼玉県あらかわビジターセンター」(入場無料)と言う施設が在った。入口付近にぶら下がっていた「はりぼて」が良く出来ていてついつい引き良せられた。イノシシやキツネ?の様な動物の「はりぼて」に、ひかりも非常に興味を示し写真を撮ったりしていた。(9:14頃)

 そして釣られるようにこの施設内に入ると、秩父週辺の動植物の紹介だけでなく、木や木の実、竹などで出来た人形や知恵の輪、オナモミのダーツ、美しい音を発する創作物等など子供のみならず親も一緒に楽しめる展示品が多数有り、とても面白いものだった。

 この施設はその他にも無料で出来る「木の実を使って作る人形」や「木の葉を使った万華鏡作り」も体験出来る。作った物は持ち帰る事も出来る。これだけ楽しめて0円(無料)。十二分に親子で楽しめるお勧めスポットだ!親子タンデムで秩父方面にツーリングに行かれる方は是非立ち寄られては何如だろうか!?
 ひかりも今回のツーリングでこの「あらかわビジターセンター」はとても楽しかったと大喜びだった。


(左下)ひかり作 「リス」 これを見て妻はカマキリみたいとつぶやいた。
(右下)私作 「ふくろう」 一生懸命作ってこの出来・・・。○| ̄|_

 当初の予定では全く無かったこの施設の利用で2時間近くも楽しんでしまい、すっかりお腹が空いてしまった。そこでこの施設の向かい側のお蕎麦屋さんに入った。(10:45頃)
 ひかりは天ぷらうどん、私は山菜蕎麦(温かいお蕎麦)を食べた。ここのうどんは少し変っている。お蕎麦程では無いが、少し細く切られた麺となっている。味の方はうどんもお蕎麦もとても美味しかった。(10:50頃)

 さて、いよいよ林道に向けて出発だ。この先の国道140号線は初めて走る道となり、私にとっても新鮮な気分で走行する。

 前を走るシルバーウィングに着かず離れずまずはループ橋を目指した。この国道140号線には滝沢ダム手前に立派なループ橋(大滝大橋)がある。ツーリング雑紙でも度々写真が掲載される有名なループ橋だ。ひかりもこのダイナミックな景観の滝沢ダムやループ橋に思わず「バイク停めれる?ここじっくり見てみたい!」と言い出した。するとダムの上ではあるが、パーキングが在ったので立ち寄る事にした。前を走っていたシルバーウィングも同じくこのパーキングに入って行った。(11:40頃)

 このパーキングだとダム湖を上からしか見れなかったが、ダムについての解説を読んだり、ジュースを飲んだりして休憩する。すると先程前を走っていたシルバーウィングのYさんが話し掛けてくれた。やはりYさんにも2才のお子さんが居て、将来は親子でタンデムツーリングをしたいと思っているそうだ。実はYさんは帰宅後ホームページを見て下さり、次の日メールを頂き、Yさんが以前BMW R1150ロックスターに乗られていた事を後で知る事となった。(^^)

 Yさんはこの後ゆっくり「大滝温泉遊湯館」に立ち寄るとの事でここで引き返していかれた。私達はいよいよここから目的の林道(オフロード)へと突入する。道はどんどん細くなり、途中中津峡の分岐点付近では、岩盤をくり貫いた様な荒々しいトンネル(右上写真)を抜け、中津川林道へと進んだ。(12:18頃)

中津川林道は途中から通行止め

 途中、この先通行止めとの標識も有ったが、取りあえずトコトコと景色を楽しみながらひかりと会話しながら進んでみた。(左上写真) 通行止めと思いながらも対向車は車もバイクも意外と多くすれ違う。それに途中追い付かれたオフロードバイクに道を譲ると勢い良く進んで行った。
 しかし、しばらく走ると先程追い抜いていったライダー達がバイクを停めており、この先通行止めですと相図を送ってくれた。と言う事で、中津川林道はここまで。一応橋の所に有る通行止めのゲートの写真を撮り引き返した。(右上写真 12:37頃)

金山志賀坂林道も突然の通行止め

 そして中津川林道を出た所でトイレ休憩を兼ね、これからのルートを確認した。最終的に目標としていた御荷鉾林道へのルートとして選択したのが「金山志賀坂林道」だ。この林道はオフロードではなく舗装されている。舗装されているとは言え、林道らしく細い道が続く道だった。しかし、途中には全く標示されていなかった筈なのに、八丁峠を越えた先の付近で通行止め。ここにはやはりドライブ中と思われるマツダの車(ロードスター)もこの通行止めでどうするか悩んでいそうだった。しかし結局引き返すしか方法も無く素直に引き返す。

 しかし、途中迄戻ると先程前を走っていたオフロードバイクが突入して行った「上野大滝林道」の入口を見付け、この道でも国道299号線に出られると判り、この険しいオフロードヘの突入に踏み切った。(13:16頃)

 この道は中津川林道の様なフラットダートではなく、雨水の流れた深い溝やハンドルを取られるジャリダートと若干ハードな道だ。車の通行も全く無く、美しい山や川の景色をながめながら走り続けると、先程のオフロードバイクのライダーが引き返して来た。
 「この先も通行止めですか?」
 「いいえ、この先は舗装路になってしまうので、引き返して来ました!」
との返事。
 この道は通行止めの標示が無かったので、私達2人は更に先へと進む事にした。
 先程のライダーの言う通り道は急に舗装路となり、それまでの険しいオフロードから、走り心地の良い道へとなった。如何にに舗装路の走り心地が良いかを改めて再認識する。

突然の土砂崩れ現場、道路崩壊に遭遇(上野大滝林道)

 この先も順調に走行出来そうと思われていたが、ところが・・・である。急に目の前に現れた光景は大量の土砂が道を覆う土砂崩れ現場であった。 しかし、何とか軽自動車位は通行出来る位の幅をブルドーザーで土砂を退けた形跡が有り何とか通過出来た。
 その後も危険では無いものの舗装されている筈の道の上に大量の土砂が堆積し、立派なオフロードと化していた。(^^;)

 しかし、唯一緊張して通過した所がこの写真の現場である。(右上写真)
舗装されたアスファルト下の土砂が殆ど流されており、アスファルトの表面にも一部大きな穴が開いていた。これは軽自動車でも通行出来ないだろうと感じた。オフロードバイク1台なら何とか道の端を通過出来ると言う様な感じであった。
 この道こそ本当に通行止めでなくて良いの?と逆に疑問を持った程である。
 しかし、しばらく走るとその疑問は解決した。
それはしばらく走った所で災害復旧工事が行われており、反対側には大きな通行止めの立て看板が設置されてあった。私達がこの林道に進入した入口は険しいオフロードなので、多分看板を置く事自体必要無いだろうと判断したに違いない。つまりこの道は通行止めの道だったのである。(^^;)

やっと国道299号線に出る

 無事国道299号線へと出られ、一安心する。ひかりも私もトイレに行きたくなっていたので公衆トイレを探し休憩した。トイレは直ぐに見つかった。(14:10頃)
 今回、この奥秩父も含めて今回のルートには多くの公衆トイレが設置されている事を確認した。そう、当初はもっとトイレ探しに困るだろうと思っていたのだが、今回のルートには所々に公衆トイレ施設が在り全く困る事は無かった。これは女の子を連れてツーリングするのにもとても重要な事だ。

御荷鉾林道も通行止めだった

 そして時間的には厳しかったが最後の目標林道である御荷鉾林道へと向かった。御荷鉾林道へは橋倉川沿いを北上した。この道はとても細く急である。オフロードバイクでも低速ギアでやっと上がる・・・いや、登ると表現した方が正解かも知れない。そしてしばらく走ると畑や民家が多く見られる様になった。そしてこの急な坂道を歩いているご老人達を多く見掛けた。その元気な歩きっぷりには大変感心させられた。
ひかりも「こんな急な坂良くおじいちゃんおばあちゃん歩けるよね?!」と言っていた。

 そしてやっと登り切ると、左側の日影山方面はバリケードが設置され通行止め。右側の予定していた日向山方面は何も無く、そのまま先に進めると思い少し進むと直ぐに目の前に立ち塞がる到木と土砂崩れが発生していた。(14:56頃)
 この光景を見ればこれでもう今回は断念せざるを得なかった。ひかりもさすがに疲れてきていたので今登って来た道をそのまま下り、温泉にゆっくり浸かって帰る事にした。

 しかし問題はこの通行止めのおかげで時間をロスし、予定していた帰宅時間が遅くなってしまう事だった。

温泉が大好きな娘の希望は・・・

 今回のツーリングの締めとも言える温泉は、温泉好きのひかりの希望で昨年車(ランドクルーザー100)で行った事のある、お気に入りの「浜平温泉しおじの湯」に行く事にした。
 帰り道とは逆の方向でもあったが明日は日曜日、のんびり寝坊出来るとの事で帰宅時間が更に遅くなる事を承知で向かった。
 この「浜平温泉しおじの湯」へは約1年振りに訪れたのだが、この温泉の目の前に流れる川の川原の様子は以前とは一変していた。(15:30頃)
 昨年来た時は川原がなだらかな地形で水遊びや魚釣りをしている人も多かったのだが、この時の川原は水の流れている所と流れていない所の高低差が大きくなり、若干危険な雰囲気も漂っていた。ひかりも「川原が無くなっちゃったね!」と昨年遊んだ川原を覚えており残念がっていた。
 今回奥秩父方面の林道を実際に走り、私が思っていた以上に大雨の被害が大きかった事を、このツーリングで改めて実感した。

「浜平温泉しおじの湯」

 さて、この「浜平温泉しおじの湯」ですが、神流川沿いにある温泉で清潔感のある施設と充実したシャンプー&石鹸類、雨天でも利用可能なテラス席など施設面でもサービスでも満足出来る日帰り温泉施設だ。特にテラス席は子供に好評で、景色を見ながら食べられるリーズナブルな料金の料理も美味しい。

 「浜平温泉しおじの湯」では少し仮眠も取り、帰る時にはすっかり日が暮れてしまった。
帰り道では道の駅「あしがくぼ果樹園」に立ち寄り暖かいコーヒーを飲んだ。(右上写真 18:50頃))
 ところで、肝心の紅葉だが、まだまだ見頃は先だがそれでも一部では早くも色付き始めていた。今回のコースは紅葉時にはとても見応えの有りそうなルートと思われる。時期を見て再度走りに行こうと思っている。ちなみに帰宅時間は21時、走行距離 357kmだった。

  給油量(L) 支払い金額 単価(L当たり) 給油地域
1回目  2.15 292円 136円 国道463号線沿い
2回目  4.4 637円 145円 上野村国道299号線沿い
3回目  5.12 691円 135円 国道463号線沿い
合計 11.67L 1,620円    

おわり