名水で入れたコーヒーを林道で!

スーパーシェルパ2台で秋の林道ツー

2007.11.3(土)走行

珍しく風邪を引く

 秋もすっかり深まり、朝夕は大分寒くなった。私も2日前から急に喉が痛くなり、久し振りに本格的な風邪を引いてしまい、早めに病院に行って週末のツーリングに備えた。その甲斐有ってか2日前に比べ喉の痛みはかなり収まった。一応念の為前日に購入したのど飴と処方して貰った薬をハンドルポーチに入れ、万全の体制でツーリングに出掛ける。

 今回の目的地は奥多摩方面の林道ツーリング。使用するバイクは勿論スーパーシェルパだ。そして今回一緒に行くのは同じくスーパーシェルパに乗られるAさん。私の方は今回はタンデムではなく久し振りに1人で走る事にした。

 Aさんとは事前にメールで連絡を取り合い、待ち合わせは青梅街道沿いの環八との交差点(四面道)から500m程青梅方面に進んだ所に在る、駐車場が在るセブンイレブンに朝9時と約束する。この日朝空はまだ厚い雲に覆われていた。天気予報の「その後日中は晴れる」と言う予報を信じ、一応レインウェアは持って行くが基本的には雨は降らないと言う前提で持って行く荷物を準備した。

 自宅を8時に出発。丁度日光など北関東方面は紅葉の見頃と言う事で、朝からTV(NHK)の交通情報では高速道路がかなり渋滞していると早くも報じていた。今日は特に高速道路を利用する予定は無かったが、一般道も混雑するのでは?と思い、念の為少し早めに出発する事にした。

 予想通り東名高速道路入口、中央高速道路と多くの高速道路と交差する環八道路は、そこに向かう車の多さから等々力付近から渋滞が始まっていたが、何とか集合場所のセブンイレブンには9時5分前に到着した。今回はAさんが先に到着しており、私の姿を見つけると挨拶代わりに写真(左)を撮ってくれた。

 Aさんのスーパーシェルパはトップケースやサイドバッグ、そしてタンクバッグなどフル装備の状態だ。これは本日の目的の1つとして名水を汲み、その名水で入れたコーヒーを飲む為だ。Aさんはサイドバッグなどに2Lのペットボトル4本やコーヒーを飲む為の道具等を持って来ていた。

奥多摩への定番ルート、青梅街道を走る

 挨拶を交し早速出発。青梅街道(都道4号線)、新青梅街道(都道5号線)と交通量は多いが渋滞は無く順調に走行する。環八でも新青梅街道でもツーリング目的と思われるライダーの姿は大変多く見掛ける。

 青梅駅近くから、青梅街道は国道411号線へと変わるといよいよ本格的に山や川の景色へと変わって来る。同じ方向へと向かうライダーの姿だけでなく、既に奥多摩を走って来て戻って来たと思われる対向車線を走るライダーの姿も増えてくる。私達は再びセブンイレブンに立ち寄り一休みし、再び奥多摩方面へと進んだ。

穴場のお蕎麦屋さんは意外な場所に在ります

 そして2人共そろそろお腹が空いてきたので、今回は私のお勧めのお蕎麦屋さんに立ち寄る事にした。そのお店とはズバリ!奥多摩駅の上に在るお蕎麦屋さんである。バイクは奥多摩駅前のスペースに停める。実はここのお蕎麦は何と本格的な手打ち蕎麦であり、とても美味しくしかも安い!ざる蕎麦は何と400円である。奥多摩付近はお蕎麦屋さんが多いが、大体1,000円〜1,300円と言うのが相場でありしかも量が少い。ここは大盛でも600円、2人前食べたとしても800円だ。ざる以外にも温かいおつゆにつけて食べる田舎蕎麦も有り、奥多摩では隠れた名店的な存在なのだ。(私が勝手に認定) (^^) この日私は田舎蕎麦大盛(600円)と焼おにぎり(2個で100円)を注文し食べた。Aさんもこんな所に安くて美味しいお蕎麦を食べられるお店が有るとは・・・と満足してくれた様だ。因みに少し高い(300円)が、名水で入れたコーヒーも飲める。

名水を求めて!意外な場所にあった名水の源

 お腹も一杯になり次は名水を求めて走る事にする。目標としたのは「祥安寺の湧水」。
ツーリングマップルでは、国道411号線を奥多摩湖方面へと走り、トンネル1つを抜け右折した所に「祥安寺の湧水」と言う名水の場所が記載されていたのでそこを目指す。

 右折する場所は直ぐに分ったのだが、肝心の名水の場所が分らない。案内板も見当らずゆっくりと走りながら探すと公衆トイレとその奥に滝の在る場所に辿り着いた。そこには他の観光客らしいカップルも居たのでもしやここら辺に在るのか?とも思ったが、名水の湧き出している場所が見当らない。そこでその滝の横で作業をしている地元の人に尋ねてみると、国道沿いの離れた別の場所に湧き出る名水は知っているが、ここら辺りでは覚えが無いとの答え。 私達は仕方無く今走って来た道を戻り、そして往きに通り過ぎ様見掛けたゆずを無人販売している民家に立ち寄った。私は2個100円のゆずを購入する。するとその横で子供達と一緒にゆずを採っているこの民家の人を見つけ、名水の事を聞いてみた。

 するとその名水の場所がこの民家の下の方に在る(右上写真の小屋付近)事が判った。ところがそれだけでなくその名水が本当に湧き出している大元の場所が、実はこの民家の反対側の玄関先だと言うから驚きだ。結局この民家の人のご好意により、民家の庭先を通らせて頂き、玄関先に在る名水の湧き出し口で水を飲ませてもらった。
 しかし何と言う偶然であろうか! このゆずを買おうと思わなかったら・・・ そしてその横で子供と一緒にこの民家の人がゆずを採っていなければ聞く事も出来ず多分判らなかったと思う。Aさんはペットボトルに、私も持って来たアルミ製の水筒に水を入れてトップケースに入れた。ちなみにこの名水を利用してわさびも栽培されていた。

 これで名水は無事手に入れた。次はいよいよ今回の目的である林道オフロードツーリングヘと向かった。

通行止めと登山道走行

 国道411号線を道なりに進み奥多摩湖畔を気持ち良く走行する。天気予報では日中は晴れるとの事であったが、この時間でも相変らずスッキリしない雲り空だった。奥多摩湖畔の紅葉はまだまだの様で、湖畔の木々はまだ濃い緑色をしていたが、その先奥へ進むにつれ急に紅葉が見れる様になってきた。

 そして大分走った後、やっと「泉水谷・横手山林道」の入口付近の「尾崎行雄・水源踏査記念碑」の駐車場に到着しバイクを停めた。するとそこに到着する前に私達の直ぐ前を走っていた3人組みのライダーに声を掛けられた。どうやら私達を新青梅街道を走行中にも見掛けていたらしい。ライダー同士ならではの交流だ。(^^)

 ツーリングマップルにて、この「尾崎行雄・水源踏査記念碑」の駐車場手前の分岐が「泉水谷・横手山林道」の入口と確認し、いよいよ林道突入と行ってみると何と車両通行止めの大きな看板が・・・。(TT) 仕方無く別の林道をとツーリングマップルを再び見ていると、
「泉水谷・横手山林道」入口横の道から車が2台程出て来るのを目撃する。林道と言うより登山道の様な雰囲気だが、この際少し走ってみる事にした。

 しかしこの道はとんでもない道で、厚く積もった落葉の下には大きな石がゴロゴロしており、ハンドルをかなり取られた。Aさんは本格的に林道を走るのが初めてと聞いていたので途中で心配になる。500m以上進んでも道はまだまだ続いたが、後ろを走行するAさんの姿が見えなくなったので引き返す事にした。ところが、そう思ってバイクを停めた場所が悪くスタックしてしまう。その内Aさんが追いつき後方で停まったので引き返す事を伝え、Aさんはバイクを反対方向に向けた。私の方はそのスタックしかけた場所で引き続きUターンを試みるが中々簡単に直ぐにはUターン出来なかった。それを察知してくれたAさんが一諸に手使ってくれて何とかUターンに成功。いやはや自分でももう少しマシな所でUターンすれば良かったと反省する。(^^;) そして何も無かった様に先程の林道入口へ戻るが、やはり今突入した道は登山道で、バイクで入る場所ではないなと改めて再認識した。

大ダル林道を走行し、名水で入れたコーヒーを飲む。

 Aさんと相談し、改めて走る林道をもう少し先の「大ダル林道」と決定し向かった。「大ダル林道」の分岐点は分り易く直ぐに見つかりそのまま突入する。この道は林道らしい道で、車両の通行による轍もクッキリと出来ている道だ。思っていたよりも道幅が広く走り易い。
 ツーリングマップルには「一部ガレているダート7.5km」と記載されている通り、しばらく走ると大きな石がゴロゴロした場所も有り、中々走り応えが有って面白い道だった。そして峠と思われる上り切った場所に広けた場所が有り、そこで今回の目的であるコーヒーを飲む事にした。気が付くと何時の間にか空は快晴となって気持ち良い。

 コーヒーを入れる道具は全てAさんが用意してくれたので、私はマイカップと2人分の折り畳みイスを用意した。 ここで私は大変な事態が発生していた事に気が付く。何とトップケースに入れていた水筒から何故か水が大量に漏れ、トップケース内に入れていたガイドマップの本が水没していたのだ。仕方無く一但トップケースを外し、引っくり返して水を捨てる。(爆) トップケース内に入れていたのがガイドマップだけで助かった。実はこれ、帰宅してから判明したのだが、水筒の一部に亀裂が入っており壊れていたのだ。(ToT)

 コーヒーを飲んでゆっくりし、再びまだその先へ突き進む形で出発する。途中景色の良い場所を見つけると停まって写真を撮ったりした。地図上では「大ダル林道」は行き止まりとなっていたが、もしかしたら「一之瀬林道」に出られるかも知れないと期待しそのまま突き進むが、その終点は突然訪ずれる。

 急に道が無くなったのだ。完全な行き止まりである。(左写真) 広い道幅にも係わらず、本当に突然道が無くなっていた。
 仕方無くここで記念撮影をし、引き返す事にした。走り出すと直ぐに1人のライダー(オフロードバイク)とすれ違った。私達は元来た道を戻り、先程すれ違ったライダーが途中引き返して来て追いつかれると思いながら走っていたのだが、結局追いつかれる事なく林道を抜けた。もしかしたら途中工事をしていた細い道に入れば、「一之瀬林道」へ出られたのかも知れないとも思った。

ギリギリの給油と日帰り温泉

 私達はその後国道411号線を青梅方向に走り元来た道をひたすら走った。夕陽に照らされた紅葉した木々は、とても美しく見える。そして心配になっていたスーパーシェルパの給油もリザーブギリギリのところでやっとガソリンスタンドに立ち寄った。

 そして今日は温泉に立ち寄って身体を休めてから帰ろうと言う事になり、「のめこい湯」に立ち寄った。私が事前にGETしていたクーポンで割引きしてもらい、500円で温泉に入れた。このクーポンはJR東日本の駅で無料で配られていたものだ。ちなみに途中立ち寄った奥多摩駅にも有るので、立ち寄ったついでに入手するのもツーリングのポイントである。

 そしてゆっくり温泉に入った。ここの湯舟は露天を含め若干種類が多い。気持ち良かったが、私は少しのぼせてしまい、Aさんより早く上がって脱衣所で休憩する。 そして本来ならこの温泉施設内の食堂にて夕食を食べる予定であったが、残念ながら既に閉店となっていた。何と食堂の閉店時間は16:30とめっちゃ早かったのだ!と言うか・・・
ちょっと早過ぎません?(−−;)
と言う事でAさんに牛乳をご馳走してもらいここでは牛乳を飲んだだけで出る。夕食は途中のファミレスで食べる事にした。 温泉を出るとすっかり陽は沈み夜になっていた。また今回も帰りが遅くなってしまった。m(。。)m

 夕食はファミリーレストランのジョナサンでハンバーグを食べた。これも美味しかった。
そして帰り道は環八と青梅街道の交差点である四面道でお別れとなった。2人共21:30前後に無事自宅に到着した。Aさん、本当にお疲れ様でした。

おわり