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乗鞍高原キャンプツーリング
ビーナスライン~飛騨高山~白川郷~乗鞍スカイライン~奥飛騨
2002.7.某日 走行
今回は3泊4日の初めてのキャンプツーリング
今回もとしさん(CRM250)とツーリングを計画した。しかも今回は3泊4日のキャンプツーリング。目的地は今年でラストランとなる乗鞍高原、そして有料道路が無料となったビーナスライン、飛騨高山、白川郷等を巡る計画だ。
としさんは何と今回のキャンプツーリングの為に モトフィズのツーリングバッグ、2人用のツーリングテント(小川製)、チタン製のコッフェル、ツーリング用シューズ、エアマット、キャンピングピロー等などかなりの装備品を購入。かなり気合が入っている。幾ら大枚をはたいたのだろう・・・(^^;)
テントはとしさんが用意したのでランタン(コールマン ピークワン)やグランドシートは私が以前から使用していた物を持っていく事となった。実際にシュラフやストーブ、ランタン、パーコレーター等など、バッグに詰め込んでいくとこれがまた意外に荷物が多いのに驚かされた。これでは北海道ツーリングにでも行く様な量の装備ではないか・・・ ???(^^;) ま、考えてみれば着替えの数が多少違うだけで装備としては十分多い筈だった。
天気は良好!
今回の出発もまたとしさんに自宅まで来てもらい、自宅を早朝5時過ぎの出発となった。前回の米沢ツーリングとは違い天気は晴れ。とても良い感じだ。(^^) 荷物はさすがに重く、まるで2人乗りしてるかの様な感じだった。まずはとしさんの給油を 途中で済ませ、調布ICから中央高速道路に乗る。調布ICの入口ではもう既に渋滞が始まっていた。さすがに夏休みの時期に入ったせいかやたらと交通量が多い。談合坂SAにて一休憩。このSAも車だけでなくバイクの数も 相当多かった。 朝食としてSAの焼き立てのパンを食べ、30分位休憩した後SAを出発した。
事故渋滞
談合坂SAを出ると、直ぐに渋滞の兆しが見えた。この時ばかりはライダーにとって優越至福の時である。渋滞で完全に止まってしまった車の間を悠々とすり抜ける。先程談合坂SAに入る直前、物凄い勢いで 追い抜いていった車を次々と抜き返すことが出来た。しかし・・・この渋滞、物凄い大渋滞である。渋滞を延々と抜けるうち 大月近くのトンネル手前に渋滞の原因があった。何と追突事故である。どうもトラックが追突し、4~5?台の玉突き事故となった模様。片側1車線のみ通していたが、通過する車も見物の為かゆっくりと走っていた。これでは今後もっと大渋滞になるだろうと思いながらも先を目指した。この事故渋滞を抜けると今迄の渋滞が嘘の様に空いて快適になった。私達は気持ち良く高速道路を走り続けた。
としさんまたガス欠
取りあえず 最初はビーナスラインを目指すべく、中央高速は小淵沢ICで下りる事になっていた。もう少しで小淵沢という時に、としさんから無線で「ガス欠した~!」との連絡が入った。前回米沢 ツーリングに続いて2度目である。(^^;)
CRM250は満タンで150km~180km位の航続距離らしく、特に高速道路を走行すると燃費が悪化するらしい。としさんいわく、何とか小淵沢IC迄はもってくれると踏んでいたらしいが・・・。小淵沢ICを下り 直ぐに給油すると白樺湖を目指した。
ビーナスラインは日光キスゲ満開!
白樺湖を過ぎ、いよいよビーナスラインを走行だ。やはり交通量は多い。白樺湖を見下ろすパーキングでまずは記念撮影をしたのち車山を目指した。車山周辺では日光キスゲが満開。これは青空 &新緑&日光キスゲの黄色とまさに見事な美しさであった。しかし当然道は大渋滞。
車山の駐車場は既に満杯らしく、渋滞に巻き込まれた車はまさに完全停止状態。ここでもバイクゆえ渋滞を簡単に抜けられ、そのまま霧が峰を目指す。霧が峰からは美ヶ原方面に向かい途中のパーキングで休憩。ここにバイクを停める時、 オフ車に乗った女性を見かける。
特にこの時言葉は交わさなかったが、この女性とは2日後に道の駅でバッタリ再会する事になる。このパーキングには360度見渡せる高台が有るところで、ここでも記念写真を撮り、 私はそのパーキングで売っていた美味しそうな焼きとうもろこしが気になり食す。美味かった!(^^)
松本方面は通行止め
パーキングにはひっきりなしにバイクがやって来た。さすがにツーリングに来ている人の数は多い。そんなパーキングを後にし、美ヶ原を目指した。美ヶ原まで交通量はそこそこ有ったが渋滞は無く順調に走行出来た。美ヶ原で一休みし、松本までのルートを確認すると何と この先は通行止め。先日の台風に伴う大雨のせいか・・・?。仕方なく今来た道を戻る事にした。
美ヶ原から少し戻ると松本へ分岐する道(美ヶ原高原線 県道283号線)を発見。そこを左折し暫く走ると川が流れている雰囲気の良い木陰を発見。ちょっと良さそうな場所だったので休憩する事にした。この場所は川が流れているせいか結構涼しい。そこで休んでいると時折ライダーが通りがかり、視線が合う度に挨拶やピースサインを送ってくれた。
松本市街では猛暑に苦しむ
松本市街はかなりの猛暑だった。うんざりする様な暑さの中ガソリンスタンドで給油。走っている時は若干涼しいものの、停まるとバイクのエンジンの熱風がとたんに込み上げ一気に汗が吹き出る。この ガソリンスタンドにいた若い女性が「暑いですねぇ」と声を掛けてくれたので、「いやぁ~この暑さは本当に参りますよ。」と応えると「バイクでも暑いんですか?涼しそうに思ったんですけど・・・」等と少し話をした。 ガソリンスタンドを後にし、今度は一気に安房峠を目指した。
乗鞍・上高地を目指すこの道は遅く走るバスのおかげで渋滞していたが、途中で 何とかかわす事が出来た。標高はどんどん上がって行くにつれ涼しくなり、トンネル内は特に涼しかった。
国道158号線をひたすら走る
上高地前を過ぎ、いよいよ安房峠に差し掛かった。勿論峠を越える事にした。この安房峠はライダーにとっては有名な場所らしい。日光いろは坂よりも道が狭い上、対向車も来るしコーナーもきつい。バイクも荷物を満載しているのとヘタッピな私の運転では時折対向車が来なくって良かったと思える様なライン取りで何とか無事抜けきった。安房峠を越えると平湯も通り過ぎ、一気に高山方面を目指した。
高山の手前国道158号線が左に折れる交差点にあるコンビニで休憩。このコンビニで遅めの腹ごしらえと夜と朝の分の食料を調達した。で、そろそろ夕方に差し掛かっていると言う事もあり、今夜のキャンプ地を探すことにした。ツーリングマップルを見ると 宇津江四十八滝のキャンプ場が目に止まった。
夏休み土曜日と言う事もあり、もしかしたら満杯で無理かな??と若干野宿を覚悟しつつ携帯電話で予約を取ると難なくOK。この宇津江四十八滝キャンプ場はオートキャンプサイトとなっており、1区画2500円。2人で利用すればまぁまぁの安さである。大人1人当たり250円の施設利用料と、隣接する温泉( 四十八滝温泉 通常600円)の割引券を貰うと500円で温泉も入れた。この割引券を温泉に持っていくと後でキャンプ場の支払いと一緒での会計となっていた。つまり1人当たり2000円で温泉&キャンプが出来ると言う事だった。
バイクは本来サイト迄は乗り入れられないのだが、キャンプ場のおじさんが許可してくれてテントサイト迄乗り入れることも出来た。まずはサイトにテントを張り、一通り支度が出来てから温泉に入りに行った。この温泉もキャンプ場も結構綺麗な施設で、とても快適だった。一風呂浴び、さっぱりした後キャンプ場に戻り酒を飲んだり夕食のカップラーメンを食し1日を終えた。
夜中突然の雷雨
すっかり熟睡と言うか・・・爆睡してた夜中2時頃、2人共突然の激しい雷雨に目を覚めさせられた。夜中突然激しい雷雨である。雷も激しく光り雷鳴も迫力ある音を何度も響かせた。慌ててバイクに留めてあったフライ部分を外し、雨が吹き込んで来ない様に対策をした。周りの車で来ていたオートキャンパー達も慌てて雨対策に追われていた。激しい雷雨は暫く続いたが、朝にはすっかり止み晴天となった。前日洗って干しておいた靴下やシャツ等はもはや雨でビショビショ。仕方なく手で水を絞りコンビニ袋に詰めることとなった。朝飯は前日コンビニで買ったおにぎりを食べ、暖かいコーヒーを飲んで身支度を整えた。
高山の朝市を楽しむ
2日目はまず高山の朝市を目指した。国道41号線を南下し高山市街に入った。高山市内の道は混んでいたが、バイクを休みの銀行の駐輪所に停め朝市を楽しむ。まずは飛騨牛の串焼き(300円)。そして幻の牛乳(何で幻かは不明??100円)。試食のお菓子をつまんだり、漬物を試食した。ここでは「飯どろぼう」と言う赤カブを漬けた漬物をお土産に買う予定だったので、色々な漬物を試食させてもらい3袋で1000円(本当は1300円相当)とおまけしてもらい購入した。
白川郷を目指す
高山の朝市を楽しんだ後、次に目指したのは白川郷だった。白川郷までは国道41号線→国道472号線→国道360線と走りぬけたが、途中峠道に差し掛かると何と「熊出没注意!」の看板がやたらと目に付く様になった。この峠は本当に山深く、断崖絶壁の箇所も多く見れて圧倒された。峠道を大分走った後、としさんから「ちょっと休憩しましょう!」との事。丁度BMWのバイクが1台停まっていた場所に停めて休憩をした。このBMWのライダーは名古屋から来たそうだ。朝早くから走りっぱなしで ここまで来たのだそうだ。そして暫く休憩した後白川郷へ・・・。途中なかなか道を譲ってくれない車が多い中、全てを抜き去り白川郷に辿り着いた。白川郷付近は道路工事の為道を塞いでしまっていたが、「バイクなら通って良いよ!」と工事の人から声を掛けられ通り抜けることが出来た。
白川郷はかやぶき屋根の家が立ち並ぶ世界遺産にも指定された町である。バイクを停め街をちょっと散策した後、見晴台まで行き白川郷の街並みが一望出来る景色を写真に収めた。そろそろ腹が減っていたので美味いそばを食べようと言う事になった。としさんのCRMもそろそろ空腹である。まずはスタンドに行きとしさんだけ給油した。ついでにとしさんは美味いそばを食べられるお店をスタンドの店員に聞いていた。どうもこの先に雑誌の取材も受けた美味いそばを食える店があるらしい。しかし、としさんはこのそば屋迄の道をハッキリ覚えられなかったらしく、結局迷って白川郷に戻ってしまい。別のそば屋で食べる羽目になってしまった。
2泊目のキャンプ場
そばを食べた後、白川郷付近のキャンプ場をツーリングマップルでチェックした。「今日は何処に泊まろう・・・」。結局さらに国道156号線を北上し富山県に入り、キャンプ場を探す事とした。途中道の駅に立ち寄り、更に目的のキャンプ地を絞り込んだ。そこで候補に挙がったのが 桜ヶ池キャンプ場だった。そこへは更に五箇山の峠道を越えて行かなければならなかったが、まだ時間的にも余裕が有ったので行ってみる事にした。
ところが・・・運の悪い事に峠道に差し掛かる交差点で向こう側から地元の暴走族の集団がやって来た。丁度その交差点を左折し五箇山トンネルに向かったが、暴走族も同じ方向に曲がり自分達の直ぐ後ろを爆音を立てながら迫って来た。「類は友を呼ぶのかなぁ??ねぇとしさん!」ととしさんに言った。実はとしさんは川崎の元暴走族だったからである。二輪の免許は今年取ったばかりだったが、実はバイクの運転は実に慣れきっている。(爆) で、そんな会話をしていたが、やっぱりうっとうしいので振り切ることにした。ハイスピードでコーナーを抜け次々に車やバスを抜き去ると何時しか暴走族は確認出来ない程引き離すことが出来た。
候補のキャンプ場が近づくにつれ、気温は山を下りて市街地に入って来たせいかうだるような暑さとなった。一応目指していたキャンプ場に辿り着き2人で相談した結果、やはりもうちょっと涼しい山の中のキャンプ場にしよう!と言う事になった。そう言えば峠を下って来る時にキャンプ場の案内があったととしさんが見かけたとの事。一応夕食用の食料をスーパーに立ち寄り購入。またカップラーメンである。暑いのでアイスクリームを食べ、一息ついてから峠のキャンプ場 (つくばね森林公園キャンプ場)を目指した。
目指したつくばね森林公園キャンプ場は国道から林道(高清水林道)にかなり奥に入った場所に在った。この高清水林道、本当に寂しい林道でちょっと不安を感じた。この林道もまた「熊出没注意!」の看板が目立つ。「こんな林道の奥に本当にキャンプ場が在るのかねぇ?・・・・」「もし誰も居ないキャンプ場で自分達2人だったら気持ち悪いよねぇ・・・」等と話しながら突き進むと、かなり走った山奥にそのキャンプ場は在った。そのキャンプ場では予想に反してガールスカウトの合宿キャンプがされていた。何となくホッとする。ここの利用料金は大人1人525円(消費税込み)であった。
温泉は廃墟だった
キャンプ場では若干小高い場所にテントを張り、比較的近くにバイクを停める事が出来た。ガールスカウトの少女達はとてもにぎやかで、テントの数も相当数張ってあった。テントの用意が出来たので林道の麓に在る林道温泉に行く事にした。先程登って来たばかりの高清水林道をまた下りる事になった。そして温泉前に到着。しかし様子がおかしい・・・。既に廃墟と化していた。しかしその横にもう一つ山小屋風の建物が在った。すかさず尋ねお風呂に入れるか聞いたところOKとの事。料金は1人350円。内風呂の小さいお風呂ではあったが他に客は無く2人だけで快適であった。おばさんも親切な人で風呂から上がりバイクで立ち去るまでしっかりとお見送りしてくれた。キャンプ場までの林道の途中、湧き水を汲みに立ち寄りキャンプ場に戻った。 この途中、日本カモシカを目撃する。結構間近で見る事が出来た。(^^)
夜景の見える山の上のキャンプ場
この2日目に泊まったつくばね森林公園キャンプ場からは福光町の街の夜景が一望出来、とても景色が綺麗だった。気温も山の上のおかげでとても涼しい。ガールスカウトの諸君は夜になると肝試し大会を行っていた。ちょっと騒がしかったがそれ程気になることも無かった。それよりも気になったのはこのキャンプ場、やたら虫が多い事だった。特に大きく立派な芋虫が、テントの直ぐ横で笹の葉を食べている。これにはゾ~っとした。葉っぱを食い千切って食べる音が妙に大きく聞こえ、芋虫嫌いの私としては耐えるに耐えられない心境だった。こいつにだけは静寂を破られたくないと思い撃退してやった。(^^;) としさんもまた、苦手な足の長い蜘蛛に恐れおののいていた。
3日目の朝は雨に降られ・・・
2泊目の夜が開け、暖かいココアを飲み身支度を整えていると、パラパラと雨が降ってきてしまった。仕方が無いのでレインパンツを履き、バッグ類にはレインカバーを装着して出発した。「今日の天気 は雨なのかなぁ?・・・」と思いつつも天気の回復を信じて昨日通った道を白川郷方面を目指した。道の駅に付いた頃には雨も止み、あまり思っていた程濡れなくて済んだ。しかし空は何時雨が降ってきても可笑しくない状態だったので、乾かすつもりでそのままレインパンツ履いたまま白川郷を抜け、国道15 6号線→国道158号線の爽快なルートで高山を目指した。
この後、 道の駅に立ち寄った時、見覚えのある女性ライダーが居た。レインウェアはもう不要だと思ったので脱いでいると彼女が近寄ってきた。「この先雨は降っていますか?」と声を掛けられた。今走って来た道の天候を教えてあげ、「一昨日美ヶ原に居ませんでしたか?」と尋ねるとやはり彼女であった。彼女は自分達の走って来た方を目指して立ち去っていった。自分達は腹ごしらえをする事にした。私はソフトクリーム。飛騨牛のおむすびを食べた。きゅうりもついでに購入。これは後でキャンプ地で塩を振って食べる事にした。それにしてもとしさんはこの道の駅では食いまくった。(笑)団子にソフトクリーム、飛騨牛の串焼き等など・・・。
ガソリンランタンは不向き
道の駅を後にし乗鞍を目指した。しかし実は高山を通過し、一昨日通った41号線沿いに見かけたDIYショップに行った。実は持って行ったランタンだがバイクの振動でマントルが必ず毎日壊れてしまい予備のマントルが底を付き、今夜のキャンプではランタン無しと言う寂しい状況になりかねなかった。まぁマントル位なら設備の整った大きなキャンプ場では手に入れることが出来るかもしれないが、今 まで利用したキャンプ場では売っていなかったのである。そこで遠回りにはなるが記憶にあったDIYショップに立ち寄ることにした。DIYショップには肝心のピークワンランタン用の小型のマントルは売 られていなかった。まぁ何とかなるだろうと・・・と大きなランタン用のマントルを購入。まさに大は小を兼ねる訳だ。
今回の教訓としてはバイクツーリングにはガソリンランタン(ピークワンランタン)は不向きである事を身を持って体験した。ケース自体も大きめでバッグには何とか入るもののかなりの場所を占有する。このランタンが無いだけでもかなり余裕が出るなぁとつくづく思った。最近ではプラチナ発光のマントル不要の物も有るらしい。
でもこの日泊まったキャンプサイトではもっと実用的なランタンを目にする事になる。それは懐中電灯の一部が伸び、ランタンとして利用出来る物だった。これならテント内にも持ち込めるし外でも十分明るい。蛍光灯の物は持っているが、蛍光灯は近場のものだけ 照らし明るくない特性を持っている。これは絶対に後日買おうと心に決めた。それからもう一つ手に入れたいと思ったのがソロテーブルである。これはスノーピーク製の折り畳み式の物。必要最低限の物しか持っていけないバイクキャンプツーリングでも、これは絶対に欲しい逸品だ。バーナーで調理したりする時に、地面に直接なべ等を置かなくて済む。これも絶対に買おうと思 った。
目指すは乗鞍!
何とかマントルを手に入れ改めて乗鞍を目指した。途中国道158号線沿いのスタンドで給油。としさんのCRMは2サイクルオイルも補充する。そして準備万端!乗鞍を目指した。乗鞍 スカイライン(県道5号線)に入る手前、電光表示板には 「山頂パーキング1km渋滞 所要時間1時間」との表示。若干の不安を抱きつつも山頂を目指した。
料金所で1100円を支払い一気に森林限界線まで登った。そして記念撮影。天候は若干雲はあるものの晴れており、景色は最高だった。心配していた渋滞も殆ど無く、 車道日本最高所(標高2700m)の山頂のパーキングではバイク専用の場所に誘導され 直ぐに停める事が出来た。それにしても自分のバイク(ホーネット900)のアイドリングがいつもより低い。やはり空気が薄いのである。としさんのCRMはアイドリング中止まってしまう事も度々あった。
登山&白骨温泉
私は前にも乗鞍には数回来ていた。それゆえ山に登ろうとは思っていなかったが、としさんの希望で手軽そうな山を登る事になった。その時撮った記念写真がこれである。(^^;) 乗鞍を下るのは一之瀬側のエコーライン (県道84号線)とし、一之瀬園地では私のお気に入りのソフトクリームを食べた。そして次の目的地は白骨温泉である。白骨温泉はご存知の通り乳白色の美しい温泉である。しかし、期待していた泡の湯は日帰り客の受付は既に終了との悲しい表示。仕方が無いので公共の露天風呂に入ることにした。
公共の温泉は露天風呂が予想以上に小さく、かつ混雑していた事もあり期待を裏切られた感じだった。しかも身体を洗った水が一部湯船に入り込んでいるのには良い感じは受けなかった。 そして温泉からあがりバイクまで戻ると事件は起こった。
財布無くしたぁ~!事件発生!
バイクまで戻った時、急にとしさんの顔がこわばった。「あっ!いけねぇ~!財布忘れたぁ~!」慌ててとしさんは温泉に戻った。としさんいわく、貴重品入れに財布のみ忘れて置いて来てしまったとの事。取りあえずとしさんは着かかっていたジャケットを脱ぎ急いだ!私はなすすべも無くバイク近くで待機していた。
暫く経って暗い表情のとしさんが戻ってきた。「どうだった?有った?」とまだ遠くを こちらへ歩いて来るとしさんに身振りで尋ねると・・・手振りで×をして財布が無くなっていたとの回答。これにはさすがに私も気が重くなってしまった。聞いてみると既に貴重品入れは別の人が利用していたらしい。そこで湯船にまで行ってその貴重品入れを使っている人にわざわざ開けてもらい中を確認したが無かったとの事。としさんはかなり落ち込んでしまった。
ところがである。もう一度記憶を頼りに探してみたら実は財布はタンクバックの中に入っていた。(大爆) 何て人騒がせなんだろう・・・(笑) しかし・・・いやはや有って良かった。(^^)
安房峠で転倒!
事件は更に続いた。3泊目の宿泊は平湯キャンプ場と決めていた。そこで白骨温泉から国道158号線迄戻り、沢渡を通過しまた安房峠(旧道)に差し掛かった。既にここは通った道である。前回よりはライン取りも少しはマシになり、気持ち良く走っている時に事件は起こった。転倒である。180度の狭い 段差の有るカーブで、丁度カーブ出口付近で対向車のベンツが対向車側にはみ出し目前に迫った。
突っ込みそうだったためブレーキを掛けた為接触は避けられたものの、コーナーリングの途中、しかもバイク自体を倒してカーブを抜けていた為ブレーキング→転倒となった。私自身低速とは言え走行中に転倒したのは初めての経験だ。しかし、転倒はしたものの奇跡的に怪我は全く無く、かすり傷1つなかった。しかしバイクの方はカウルに擦り大きな傷が付いたのと、タンクには若干の傷、そしてエンジンガードには思いっきり擦った傷跡が残っ ていまった。(TT)
転倒はしたがバイクからは放りだされなかった為、エアバッグジャケットは作動しなかった。しっかりしたライディングブーツ、ライディングパンツ、ジャケット等を着込んでいたおかげでかすり傷すら負わなくて済んだ。ベンツにぶつからなくって良かった・・・。と思いつつ、200kg以上有る車体を やっとこさ一人で起こし、何とかエンジンも掛かったので一安心した。
3泊目は平湯キャンプ場
何とか転倒のショックからも立ち直り、3日目の最終目的地である平湯キャンプ場に到着。受付を済ませ1人900円を支払い道を挟んだバイク専用のキャンプサイトに到着した。このキャンプ場はフリーサイトで、適当な場所を選択しテントを張った。私は以前からこのキャンプ場の存在は知っていたが、今回ここに泊まれる事は念願叶った感じだった。一通り準備が終わったら恒例の酒を 酌み交わした。今回のこのキャンプ地では初めて多くのライダーがキャンプを楽しむ姿が見られた。持っている道具も様々。1人で楽しんでいる人。2人で会話をして楽しんでいる人。凝った料理を作っている人。酒ばかり豪快に飲んでいる人。楽しみ方は様々である。
新穂高温泉で朝風呂
翌日、いよいよ最終日である。快適だった平湯キャンプ場を後にし、私はこれも以前から気になっていた露天風呂が在ったのでそこを目指した。それは新穂高温泉である。この露天風呂は寸志で入れ、広くて景色も良く有名な露天風呂である。早速朝風呂を楽しんだが最初は時間も早く平日でもあった為、初めの頃はとしさんと2人で貸切状態だった。しかし橋の上からこの露天風呂は丸見えである。観光客がひっきりなしに覗いて行く。しかも観光バスまでわざわざ速度を落とし、観光客が一斉にこちらを見ているのが良く見える。そう、相手からも良く見えるが当然こちらからも良く見えるのである。(^^;) 暫くすると家族で入りに来た人もいた。水着着用可で混浴でもある新穂高温泉は女性にもお勧めの温泉である。
目指すは富山&日本海
温泉を上がると何処に行くかで迷った。最終日でもあり今日中には帰らなければならない。一気に伊豆方面へと言うとしさんの提案もあったが、ここから伊豆と言うのも・・・せっかく遠いところに居るのだからと ・・・富山経由日本海側を走行し、白馬経由で東京方面に帰る事とした。 富山までは国道471号線→国道41号線とひたすら北上。やたらと工事や狭い区間もある片側1車線の道である。しかもトラック(ダンプ)が多い。途中またとしさんのバイクのみ給油。結局富山駅をかすめ、 国道8号線から日本海沿いの県道1号線まで一気に走行した。
日本海沿いの道は思っていたよりも風が冷たく走っていると気持ちが良い。漁師町の間を抜けていく道なので安全の為ペースは落として走った。時間は昼頃になり、そろそろ腹が減ってきたとの事で、せっかく日本海に居るのだから漁港かなんかで美味しい刺身でも食べよう!と辺りをキョロキョロ見回しながら走るもののその様なお店がまったく見つからない。結局やっと見つけた定食屋でざるそば(やまいも入り)大盛りを食べた。
県道2号線を越中宮崎付近で国道8号線に入ると直ぐにトラックだらけの道となった。おまけに工事区間も多い。バイクゆえすり抜けが可能だったが、車だったらと思うとぞっとする。糸魚川で白馬方面 (国道148号線)に曲がり日本海を後にした。そして今度は2人共給油。これからは山への道だ。
白馬迄の道はそこそこ順調であったが、途中立ち寄ろうとした小谷温泉への道は通行止め。しかも諦めて国道に戻ろうと思って突き進んだ道もまた災害の為通行止めだった。結局また国道 148号線まで引き返す事になってしまった。ツーリング最後の温泉は白馬で入ろうと言う事になった。白馬には過去何回も行っているので土地勘がある。温泉にも迷わず到着し最後の入浴を楽しんだ。
最後に降られた大雨
帰路は豊科ICから高速に乗り中央高速で帰る事にした。高速に入る前にもう一度給油、予定通り順調に高速道路に乗ることが出来た。しかしである。丁度松本IC付近に差し掛かった時、突然の大雨(夕立)に遭ってしまった。慌てて路側帯に停め オーバーパンツを履き、バッグにレインカバーを掛けるが一瞬の間にずぶ濡れになってしまった。路面は雨が跳ね上がりが激しく、雨脚が物凄く強い事を感じた。
取りあえず走るしかないこの状況で 何とか走り出すと、雨粒が大きいせいか身体に当たると痛い位である。最後の最後にしてやられた!ってな感じであった。それからとしさんのバックのレインカバーが、慌てて装着したせいか走行中に落としてしまったらしい。(- -;) レインカバーを失くしてちょっととしさんはブルーが入ってしまった。結局双葉SAに到着した時には雨も上がり、としさんも最後の給油を終え、夕食は談合坂SAで済ませ、その後相模湖IC迄一緒に走行ここで別れた。その後はそれぞれ自宅を目指してのラストランとなった。
おわり