人数や料理に合わせたコッフェルを!

軽さやコンパクト性だけでなく使い勝手を考える

2008.8.24 UP DATE

コッフェル(クッカー)とは?

 キャンプで使用するコッフェルとはサイズの違う鍋やフライパンを重ねる事でコンパクトに収納出来、軽量で携帯性に優れた調理道具の事です。ドイツ語でコッフェル、英語でクッカーと言います。形状は角型と丸型の2つのタイプがありますが圧倒的に丸型が多いです。また、バーナーの燃料であるガス缶の収納を考え細長く高さのあるタイプや、高さを抑え横幅の広い浅型タイプもあります。

 とかく軽さやコンパクトさを優先的に選んでしまいがちなコッフェルですが、収納だけでなくキャンプで自分が調理する機会の多いメニューを前提に適したコッフェルを選ぶ事をお勧めします。

 材質は代表的なものでアルミやステンレス、チタン製があります。ステンレス製は重量があり主にオートキャンプ用、チタン製は軽くて携帯性も良く理想的なのですが、どちらかと言うと1人用など少人数用のものが中心で、私としてはサイズが小さ過ぎてあまり選択技がありません。また、チタン製のウィークポイントとしてはチタンと言う金属の性質上熱伝導が火の当たっている部分のみ加熱され、鍋全体が温まらずに焦げ付きやすい事に気をつけなければなりません。
 ゆえに炊飯には不向きとされていますが、最近は鍋底部分にセラミックや他の金属などを組み合わせて炊飯も可能にしたハイテク製品もあります。しかし、現時点ではまだ圧倒的にアルミ製の製品が多いようです。

ソロ(1人)用クッカーは不便?

 私はソロで行くキャンプツーリングでもソロ用のコッフェルはメインとして持って行かず、中型の大きさのコッフェルを持って行きます。それはソロ用だとアルファ米やフリーズドライなどの簡単なインスタント食品を調理するには十分な大きさかもしれませんが、本格的な調理でなくてもパスタを茹でたりインスタントラーメンを茹でたりするには小さ過ぎて使い難いのです。

 上記の写真はトランギア製のメスティン(TR−210)ソロ用(大きさ:17×9×6.5cm)です。蓋がしっかりと閉まりご飯を炊くのには向いていますが、小さいがゆえにそれ以外の使用は難しく、結局小物入れとして活躍しています。(^^;)

 そして普段は皿代わりをメインとして使用しているのがこれです。ソロ用のチタン製食器3点セットです。フライパン(直径14.5cm)は平皿として使用し、カップはご飯や味噌汁用として使用しています。勿論火にもかけられ調理も可能です。(写真でもお判りになれます様にフライパンには火を使った跡がクッキリと出ています。)
右側の写真は重ねて収納した時の写真です。

スノーピーク(snow peak) 純チタン食器3点セット

食器代わりになるシェラカップ

 クッカーを皿代わりに使用している事をご説明したのでついでにご紹介しますと、私はキャンプ時に使用するカップについても様々なものを購入し使用してきました。
 オートキャンプ用のカップとしては中空ダブル構造で温かい飲みものが保温される高性能マグカップ(ステンレス製)を使用していますが、ソロでのキャンプツーリングや日帰りのバイクツーリングではスノーピーク製の450チタニウムを使用しています。これは飲み口の滑らかな形状や、収納時に折り畳めるハンドルがとても良い感じです。しかもこのマグカップは大きさの違うもので揃えば重ねて収納も出来ます。

スノーピーク(snow peak) チタンダブルマグ450 フォールディングハンドル

スノーピーク(snow peak) チタンダブルマグ220mlフォールディングハンドル

 しかし、2人で行くキャンプツーリングでは実はこのカップを持って行きません。代わりに持って行くのがチタン製のシェラカップです。こちらは飲み物が冷めれば直接火にかけ温められますし、食器として皿代わりに使用出来るのでとても重宝します。

スノーピーク(snow peak) チタンシェラカップ

 そして更についでにスプーンやフォーク、ナイフの話しですが、これもスノーピーク製をはじめチタン素材のものを使用しています。あまり出番の少ないナイフですが、スノーピーク製のナイフは先端が小さ過ぎて若干使い難く感じています。スプーンなども娘にとっては使い難いそうです。ちなみに次回の購入はモンベル製のものを予定しています。

モンベル(montbell) チタンスプーン・フォークセット

モンベル(montbell) 野箸

タンデムキャンプツーリングに適した中型コッフェル

 ソロでもタンデムでも1番お勧めしたいコッフェルのサイズこの中型(2〜3人用)です。私が現在このサイズで使用しているのはエバニュー チロルコッフェル20DXです。大鍋の直径は17cmで、標準サイズのパスタを茹でる時には最低限この位の大きさがないと厳しいです。丁度コールマンの風防にもすっぽりと鍋の底が収まり具合が良く、抜群の使い勝手と火力使用の高効率を誇ります。直径が大鍋とほぼ同じフライパンにはそこそこ厚みがあり、熱伝導率が優れておりこちらも使い勝手が良いです。

エバニュー(EVERNEW) セラミックコッヘルポット18 オレンジ(200)

エバニュー(EVERNEW) セラミックコッヘルポット15 オレンジ(200)

エバニュー(EVERNEW) エバニュ- アルミフライパン#18用

エバニュー(EVERNEW) チタンクッカー4DX セラミック

エバニュー(EVERNEW) チタンクッカーセット M セラミック

3人以上なら大型のコッフェルが無難

 2008年の夏のキャンプツーリングで3人分のレトルトカレー&ライスを温めましたが、その時は何とか中型のコッフェルでまかなえました。しかし、やはり余裕をもたせるにはもう少し大きめのコッフェルが必要です。

 私が所有している大型サイズの軽量のコッフェルはニュートップ製フライヤーコッフェルLです。このコッフェルも20年程前に購入したものですが、カタログ表記では5〜6人用となっておりますが通常使用で4人用位と思えるサイズです。バイクツーリングではあまり出番は有りませんが、次回3人以上となる場合はこれを持って行こうと思います。

ステンレス製は耐久性抜群。少人数用なら・・・

 私の友人にはステンレス製のクッカーを使用している方が居ます。重量は多少ありますが、アルミ製やチタン製よりも調理には向いており耐久性も抜群です。

 上の写真は私がオートキャンプに使用しているスノーピーク製。これは大き過ぎてバイクには適しませんが、小型なものならバイクでも十分使用に適します。

アウトドア&フィッシング ナチュラム