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凍結路と強風の緊張ツーリング

冬の定番、南房総半島ツーリング

2009.1.11走行

冬の早朝出発ツーリング

マクドナルドで待ち合わせ 寒いと言うよりも空気までも凍りそうな位冷たい朝、今年初めてのツーリングは下田さんと一緒に行く事となった。RTのエンジンを始動するとメーター内には路面の凍結に注意!を表す雪の結晶のマークが点滅していた。

 今回も前回に引き続きひかり(次女・小5)とのタンデム走行。ZIPPOのカイロにラフ&ロードのタンデムハンドウォーマー、そして使い捨てカイロを両もも部分に貼り、シートヒーターもONと寒さ対策も万全とした。

 昨年この時期は茨城県の高速道路を走行中、橋の上が見事に凍結していて恐怖と緊張を体験した記憶がまだ強く残っている。この2~3日も関東地方は各地で路面凍結によるスリップ事故が多発しているとのニュースがやたらと多く流れていたので、この日のツーリングは凍結の多い茨城県を避け、温暖な気候で知られる房総半島の千葉県に行く事となった。

 五反田駅の下をくぐり品川方面へ、国道15線で田町駅前を通り過ぎ、レインボーブリッジを渡りお台場付近を抜け国道357号線で千葉方面へと向かった。出発する時は真っ暗な夜だったが、レインボーブリッジ付近を通過する時には朝焼けがとても綺麗で感動的であった。

 下田さんとの待ち合わせは千葉市美浜区の国道14線沿いにあるマクドナルド「マクドナルド14号幸町店」で朝7時としていた。マクドナルドに丁度7時に到着すると、既に下田さんのRTが停まっていた。

国道16号線を南下 下田さんとは11月9日のメトロツーリング以来2ヶ月ぶりの再会だ。それに下田さんはRTに乗るのもその日以来だそうでかなり久し振りのツーリングとなるそうだ。

 マクドナルドでゆっくりと朝食をとり、やっと身体が温まるといよいよ出発する。
(7:45頃)

 国道357号線→国道16号線と走行し南下するが、まだまだ太陽の位置が低く影の長さがとても長い。

 陽射しはその分前方から射しこみかなり眩しいが、こんな時はシューベルトのヘルメットに装着されているサンバイザーがとても重宝する。ちなみに私も下田さんもシューベルトのヘルメット(J1モデル)を使用している。

国道16号線を南下中  このJ1ヘルメットは購入当初、被った直後は快適なのだが何故か30分程時間が経過すると頭痛に悩ませられた事があった。

 ヘルメットとしては高額な部類に入るヘルメットなので購入当初は少し後悔したのだが、今ではすっかり私の頭にフィットして快適なヘルメットとなった。

 この日は珍しく下田さんが先導して走る事となったので、私と同じヘルメット、ヒットエアーのライディングジャケット、そしてBMW R1200RTと共通部分の多い後姿をみると私自身後ろからはあのように見えるんだなと思った。

養老渓谷で凍結路にビビル

 国道16号線沿いの工業地帯を通過中は煙突から上がる煙がとても印象的だったのだが、国道297号線に入ると一転してのどかな風景へと変わる。

国道16号線沿いの工業地帯国道297号線

 ひかりはこののどかな風景を見て、「ここら辺に住めば犬とか飼えるよね?」と聞くので「そうだねぇ」と答えた。
ひかりは郊外に住めば犬が飼えると思っていて、この様にのどかな風景を見るとよくに犬の話しが出るのだ。
(^^;)

養老渓谷 道は空いていて快適なツーリングだったが、それは養老渓谷に差しかかるまでの事だった。

 養老渓谷途中の狭い上り坂に差しかかったとき、前を走行する下田さんが凍結により後輪がスリップしバランスを崩しかけた。

 下田さんはかなり焦ったらしく、このまま進んで良いものか?少し迷ったらしい。

 「このまま進みましょう!」と言う私の一言で取りあえずこのまま慎重に突き進む事となった。

 養老渓谷ではこの後も凍結した道が所々あり、私自身もスリップを体感する。

養老渓谷  私達のRTも後輪がスリップし、少しふらつくと思わずひかりが不安そうに「お父さん、大丈夫?」と聞いてくる。

 「勿論大丈夫だよ!(^^;)」と即答するが実は私も少し緊張していた。

 そして養老渓谷内の駐車場にトイレ休憩のため立ち寄った。

 太陽の陽射しも暖かく感じ、駐車場内の地面は霜が融けたせいか何故か濡れていた。

 下田さんは最初のスリップでかなり焦ったらしく、まだしばらく動揺していた。

 この時立ち寄った駐車場はそんなに見晴らしの良い場所ではなかったが、それでも山の景色と青い空が印象的で何よりも静かな場所だった。

 駐車場はトイレ以外何も無い所であったが、静かで落ち着ける場所だったので話をしたりして少しゆっくりした。

路面凍結と強風の中 しばらく休んだ後、今度は海を目指して走行する。

 途中、凍結した路面でスリップし、溝にはまって動けなくなった車にも遭遇する。

 かなりきつい急な下り坂を下りると、やっと路面の凍結箇所が無くなってきたかな?と安心したのもつかの間、今度は冷たい雨がパラパラと降ってきた。

 この日の天気予報は晴れ。雨が降るなんて聞いてないよ~!と言う感じだった。

 しかし幸いにもこの雨は直ぐ止み、レインスーツを着ることも無かった。

強風と寒さと小雨

ぴーまん 県道81号線を南下し、海沿いの国道128号線に出ると天候は更に悪化。

 かなり激しい強風に吹かれ、RTが右に寄ったり左に寄ったりと走行中かなりフラつく。

 ひかりもしっかりとタンデムグリップを握っていないと風で落ちてしまいそうだと言う程だった。

 私は昨年、一時停止してから広い道に出ようとした時、両足をしっかり地面についていたにも係わらず強風にあおられてRTごと横倒しにされてしまった苦い経験もあるので凍結路よりもこちらの方が緊張した。

 しかも強風だけではなく、途中でまたもや雨がパラつき今後の天気も少しだけ心配になった。

 渋滞していた鴨川を通過し、下田さんの希望により今回は鯨料理のお店「ぴーまん」さんに立ち寄った。

ぴーまんの店内くじら料理

イカ焼き定食 私は千葉でサーフィンをやっていたので和田⇔千倉間の場所には何回も来たことがあったが、鯨料理だけは今まで食べた事は無かった。

 この「ぴーまん」さんでは私と下田さんが2,000円の定食
(右上写真)を食べ、ひかりはイカ焼き定食(右写真)を食べた。

 少し黒っぽい揚げ物は昔給食で食べた懐かしい味の鯨で、他に地元で取れたひじきや、落花生が隠し味の少しすっぱい味のする一品料理も付いていた。

 最初は私達3人しか居なかった店内は、その内満員に近い状態になりそこそこ混雑してきたので出発する事にした。

将来は女性ライダー お店から出てバイクを見ると少し驚いた。

 何と食事をしている間にそこそこまとまった雨が降ったようで、すっかりバイクが雨で濡れていたのだ。

 準備の良い下田さんからバイクを拭くためのタオルを借り、とても助かった。

 考えてみれば食事の最中雨が通り過ぎてくれたので走行中濡れなくて済んだのだ。何てラッキーなんだろうと思った。

 空にはすっかり青空が広がり、これだけバイクや路面が濡れた雨が降ったのが不思議なくらいだった。

 その後は館山方面を目指し、相変わらず止まぬ強風の中海岸線に近い国道410号線を走行した。

 途中、この後もほとんど最後まで青空が広がる天気の良い一日だったのだが、晴れの晴れているのに雨がパラつく「狐のお嫁入り」現象に遭遇したり、飛砂の直撃を受けたり風に煽られたりと若干過酷なツーリングが続いた。

強風の中、海沿いの国道を走行中館山付近の新しそうな温泉施設

 そして次の目標は下田さんとひかりの大好きな温泉へと目指して走行していると、かなり大きく新しそうな温泉施設を見つけた。予定では市川付近の温泉に立ち寄る予定だったが、急遽この館山近くの温泉施設「里見の湯」に立ち寄る事にした。

 この温泉は大人1500円、子供600円と少し高めの料金だったが、湯上り後の室内着やタオル等全てがセットになっており、館内も設備が整っていて快適だった。強いて難を言えばあかすりタオルがあまりにも短かったのとシャワーのワンプッシュあたりの持続時間があまりにも短かったのが不満だった。

 入浴後は少しゆっくり休憩室で休み、15:30には出発した。この後「富浦IC」付近まではかなり車が渋滞し、しばらくは車をすり抜けながら走行する。この付近はまだ路側帯や走行車線が広いのが唯一の救いだ。

夕焼けの内房沿い寒さの中、頑張ったひかり

 その後海沿いを走る国道127号線をひたすら北上する。雲は少し増えたが夕焼けが美しく気分は良い。それに内房は少しは風も落ち着き強風の影響はあまり受けなくなったので安心する。国道16号線に入りその後国道357号線に入ると夕食を食べにサイゼリアに立ち寄り、最後は国道14線との分岐点で下田さんと別れるが、私達は東関東道、首都高速湾岸線を利用した。

 下田さんとは別れても無線で話をしたが、何と浦安まで交信を続ける事が出来た。これも2台共アマチュア無線機(FTM-10S)に高性能なアンテナ「NR-77AM(ダイヤモンド製)」を装着しているのが功を奏した様だ。

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