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真冬のお勧めツーリング

江ノ島・鎌倉観光ツーリング

2009.1.24走行

真冬のツーリングは何処に行くか?

 当初はあかり(長女・小5)と早朝に出発し、静岡県の久能山へイチゴ狩りツーリングに行く予定だったのだが、前日の天気予報ではこの週末日本列島はかなり強烈な寒波にすっぽりと覆われ、関東平野部でも雪がちらつくかもしれないとの事で早くも挫折した。(^^;)

 私が住んでいる東京は雪が降ることが大変少なく、真冬でもツーリングに行けるので北海道や日本海側など雪国に住むライダーにとっては有る意味大変恵まれた環境に住んでいると思う。しかし、それでもこの時期ツーリングに行こうとすると、温暖な春を感じられると言われる房総半島でも山間部の道は凍結していたり、幹線道路の激しい渋滞など、関東でもツーリングを楽しむには何処に行けば良いかと行き先は大いに悩むのだ。

 最近、連続でひかり(次女・小5)とツーリングに出かけていたので、あかりには久々ツーリングとなりあかりの期待も大きい。そこで悩みに悩んで決めた行き先は江ノ島・鎌倉へのツーリングとなった。

第三京浜

 当サイトを以前からご覧の方なら「あっ!また何時もの江ノ島の猫コースか?」と思われる方も多いかもしれないが、勿論その期待を裏切る事無く今回も江ノ島の猫コースとなった。(^^;)

 しかし、今回はいつもと同じではつまらない!と「真冬にお勧めのツーリングコース」としてかなり考え抜いた観光ツーリングとしたので、この季節何処にツーリングに行くか悩んでいる方は是非参考にして頂ければと力を込めてご紹介致します。

 まずは出発は遅めの朝9時。既に朝の厳しい冷え込みは和らぎ睡眠も十分にとり、朝食も自宅で済ましてからの出発とした。朝食をしっかり食べてから出発するメリットは、エネルギーを補給した分身体が温まり、食べずに出発した時よりも寒さをあまり感じずに済むのだ。

 環八を北上し早速第三京浜に乗る。今回は渋滞の名所とも言える鎌倉対策として、すり抜け走行がしやすいスーパーシェルパをチョイスした。本来なら冬に快適なBMW R1200RTで行きたいところだが、鎌倉付近の大渋滞の怖さを十分に知っている私には、RTで行く事は自虐的とも思えてしまい、迷う事無くスーパーシェルパを選択しました。

横浜新道湘南新道

 第三京浜は交通量も適正で気持ち良く走行する。スピードは制限速度(80km/h)で走行。思ったより寒くなく順調に進む。その後横浜新道(左上写真)を走行し、そろそろ戸塚警察署付近へと差し掛かったところで予想通り急に渋滞に巻き込まれた。

 いつも混雑している原宿交差点は将来立体交差化するようで、もう既に長年工事をしているが、まだまだ工事の完了には程遠い感じがする。工事の影響で更に狭くなった車線を縫うように前へと進み、原宿交差点をやっとの事で抜けると一時的に渋滞からも開放された。その後は県道30号線へと進み警察署のある交差点(右上写真)で鵠沼方面に入り海を目指した。

猫の島、江ノ島

江ノ島の猫達その1 今回あかりが楽しみにしていた行き先は猫が沢山いる江ノ島の公園だ。ここに来れば必ず猫がいてふれあう時間が過ごせるからだ。今回も期待を裏切る事無くこの公園には沢山の猫が集まっていた。

 今回は猫と仲良しになれるよう、秘密兵器として「じゃこ」(小魚のひもの)を持って来た。

 あかりが早速袋の中からじゃこを取り出し、猫に近づくと猫達は直ぐに餌が有る事に気が付いたようで、一斉に公園のあちこちから猫が集結してきた。

 その集まってくる様子は本当に凄かった。思わず近くにいた男性ライダーの方も「これは凄い!皆続々と近寄ってくる!」と写真を撮りだした程だった。その時私が撮った写真がこれだ!(左下写真)

猫達が続々と現る 公園の奥からも、そして横からも、まるでエイリアン2のラストシーンを思わせる様に何処からともなく続々と猫が現れる。

 しかし、この猫達、野良猫と思われるのだが痩せ細った猫は1匹もいない。

 それどころか毛並みも良くツヤツヤしているし、強いて言えばデブ猫ばかりであった。

 それに持って来た少しの量のじゃこをあかりが猫にあげようとすると、予想に反してじゃこに興味を持って実際に食べに来た猫は黒い猫1匹のみ。

 他の猫は何を持っているのだろうと偵察に来ただけだった。

江ノ島の猫達その2江ノ島の猫達その4

 ひな壇の様に階段に並ぶ猫。あくびをしている猫。遠くから憮然とした表情で見守る猫。人に甘える猫。今回は色々な沢山の猫達とふれあえ、あかりも大変満足したようだ。ここで温かい缶コーヒーを飲めばまさに猫カフェ状態だ。

猫のひな壇江ノ島の猫達その3

江ノ島観光めぐり

江ノ島 あかりは公園の猫達とふれあえ十分満足した。

 そこで今度は江ノ島を軽く散策すべく、公園前の道の反対側に在るヨットハーバーへと行ってみる。

 ここは見晴らしが良い分北風が特に寒く感じられる。

 防波堤の先には海鳥が群れていて、時折強く吹く風にあおられて飛び上がっては着地するを繰り返していた。

 海辺は早々に切り上げ、先程の公園の中を突っ切って奥へと進み江島神社へと向かった。

江島神社 江島神社で参拝を済ませ参道を下りる。するとここにも猫が居た。

 人や車が行き交う人通りの多い場所でも、この猫はまったく人通りを気にする事無く堂々とくつろいでいた。

 そしていつも立ち寄る団子屋さんで団子を買う。あかりは3色団子、私はみたらし団子を選んだ。

 この団子屋さんは店内で無料のお茶を飲みながら食べられるので落ち着いて食べられる。寒さはあまり感じていなかったのだが、何だかほっとするひと時だ。

 団子屋さんを出るとスマートボールや射的が出来るお店を見つける。

ここにも猫 あかりに射的かスマートボールに挑戦してみる?と聞いてみると少し迷って射的を選んだ。

 早速300円を支払ってあかりが挑戦する。ここでは回転する台の上に的が載っているので、子供にはちょっと難しい。

 それに肝心の鉄砲が少しボロ過ぎて真っ直ぐコルクの弾が飛ばないのだ。

 あかりに頼まれ1回だけ私が撃ち、何とかガムを1個ゲットするが結局これだけ。ま、雰囲気は味わったから良しとした。

いつものお団子射的で遊ぶ

鎌倉でバイクを置く場所

国道134号線 江ノ島をあとにし、今度はお決まりのコースである鎌倉へと向かった。 江ノ島から鎌倉へと向かう七里ガ浜の海岸線沿いの国道134号線は当初の予想通りほとんど全線で激しい渋滞だった。

 やはりスーパーシェルパで来て良かったとつくづく実感する。

 途中長谷駅付近で江ノ電をバイクに乗ったまま見学する。

 本当はこのまま長谷駅から近い大仏の見学をとも思ったのだが、大仏付近の場所はいくら探してもバイクの置き場所がまったく無かった。 そこでここにバイクを駐車するのはあきらめ、鎌倉へと向かった。

長谷駅付近 実は鎌倉はとても魅力的な観光地なのだがバイクが駐車出来る場所がまったく無くていつも苦労します。

 車なら有料駐車場が沢山有るが、バイクは何処もお断り。 特に観光客が沢山訪れるシーズンだとバイクはまったく相手にされないのである。

 鎌倉に訪れるライダーのために、観光用に市が率先してバイクの駐車場を提供してもらいたいと願う。

 

 

江ノ電に乗る

 江ノ電の「1日乗車券のりおりくん」を購入して江ノ電に乗って観光する。

鎌倉駅1日乗車券のりおりくん

 私は江ノ電には何回も乗った経験が有るが、初めてのあかりは江ノ電に興味津々だった。

江ノ電駅ですれ違う江ノ電

 運良く、普段は座れた事が無かった運転席の直ぐ後の一番前の座席に座る事が出来た。ここなら前方が良く見え景色が良く見える。

七里ヶ浜沿いに走る江ノ電 本当は長谷駅で降りて大仏へ行こうと思っていたが、せっかく先頭座席に座れたので江ノ島駅まで乗って行く事にした。

 江ノ島駅までの江ノ電は民家の間をすり抜けるように通過したり、線路と道路の柵がまったく無い場所を走ったり、海を横目に走ったりと景色は次々と変化し乗っている人を飽きさせない。

 先程バイクで通ったばかりの道を横目に引き返すように江ノ島へと向かうと、次は江ノ電は路面電車と化すのである。

 あかりは路面を走る電車に乗ったのは初めてだった。それゆえ道路の真ん中を走る光景には驚き喜んだ。

サーファー路面へと出る江ノ電

 江ノ電が近づくと車や人、自転車が退く。あかりが「面白い!凄い!」と期待通りの反応を示してくれた。

路面を走る江ノ電 江ノ島駅で取りあえず下車する。

 そして改札を出ると手すりの上に毛糸の洋服を身にまとった鳥のオブジェが目に留まった。

 この毛糸の洋服がとても可愛い。この光景を見てここに住む人たちの温かさを感じる気がした。

 あかりもこの洋服を着た鳥のオブジェは気に入ったようだ。

 江ノ島駅から徒歩で向かったのは、以前テレビの番組で紹介されていた江ノ電モナカのお店が目当てだった。

江ノ島駅のほのぼの風景扇屋

 そのお店の名前は「扇屋」さんだ。このお店には本物の江ノ電が作業場(調理場)として家にはまっているのである。(右上写真) 屋根の上にはパンタグラフものっている。そして店内には江ノ電の運転席や江ノ電に関するものが多数飾られていた。

扇屋の店内江ノ電もなか

 このお店の売りは勿論「江ノ電もなか」。パッケージには江ノ電が画かれ、その車窓には富士山や江ノ島、大仏なども画かれている。もなかはとても香ばしく味も美味しかった。まさに名物と言えるものだ。

江ノ電もなかの中身扇屋の饅頭

 もなか以外に饅頭も買い、江ノ島駅で江ノ電を待ちながら食べた。こちらも美味しかった。

江ノ島駅 次はいよいよ長谷駅で降り、大仏を見に行くのだ。

 長谷駅はさすがに降りる人が多かった。狭い歩道はやっと2人がすれ違える程の幅しかなく、直ぐ横の道は交通量が多い。

 大仏は駅から少し歩くがここだけは押さえておかなければならない観光スポットと思い立ち寄った。

 あかりは勿論鎌倉の大仏を見るのが初めて。私も中学生の時以来かもしれない。かなり久し振りで記憶もあいまいだったので新鮮な感じもする。

 大仏大仏前では当然記念写真を撮った。大勢の人が訪れかなり賑わっている。

 大仏の中は20円を支払うと入る事が出来る。胎内めぐりと称され大勢の人が見学していた。

 当然私もあかりも中に入ってみる。狭い通路を出てくる人と窮屈にすれ違い中に入るのだが、中は暗く足元すら良く見えない。

 目が慣れるまでには少し時間が掛かった。大仏の胎内には特に照明もなく、背中に開いた窓の様なものからの自然の光で見学するようになっていた。

 ここで初めて大仏の背中に窓が有ることを知った。

大仏の胎内大仏の後姿

 この大仏の横の木にはリスも居て、小さな子供が喜んで見ていた。あかりと私も勿論近づいて観察した。

鎌倉に戻って観光

 大仏の見学を終えた後、長谷観音はパスし再び江ノ電に乗って鎌倉駅に戻った。そして江ノ電の鎌倉駅構内にある名物、「鎌倉コロッケ」を食べた。

鎌倉コロッケ江ノ電鎌倉駅

 私自身、以前から気になっていたにも係わらず、まだ食べた事が無かったので今回こそは食べようと心に決めていたのである。あかりはカレー味、私は普通のコロッケを食べたのだが、あかりから一口食べさせてもらったところカレー味の方が美味しかった。ちなみにこのコロッケは小さめだ。

商店街

 鎌倉駅を出ると今度は鶴岡八幡宮を目指した。

 鎌倉でも一番賑わっている商店街の中を歩くのだが、ここもやはり相当な混雑で、人ごみの中を歩くのは少し辛いほどだった。

 相変わらず私達の買い食い観光は続き、今度は美味しそうなソーセージを売っているお店を見つけて立ち寄った。

 ソーセージは+50円でホットドッグにも出来たのだが、この時はあまりお腹が空いていなかったのでソーセージ(@350円×2)のみ購入し食べた。あかりも美味しいと大満足だった。

ソーセージ ソーセージのお店

 商店街を抜け、鶴岡八幡宮へと向かった。鶴岡八幡宮前の道も大渋滞で狭い道から国道に出られない車が長蛇の列を作っていた。

鶴岡八幡宮鶴丘八幡宮

 予定通り鶴岡八幡宮で参拝した後はお土産用に鎌倉名物「鳩サブレー」を購入する。そして鎌倉市役所前にある雰囲気の良いスターバックスに立ち寄った。

 私はアイスカフェラテ、あかりはジュースを注文した。このスタバはさすがお洒落な町「鎌倉」に似合ったお店の外観で、店内もゆったりくつろげてとても居心地の良いお店だった。鎌倉を訪れた際は休憩場所として立ち寄る事をお勧めしたい。

スターバックススターバックス店内

銭洗弁財天

 スタバで休憩した後は、バイクに乗って「銭洗弁財天」へと向かった。この銭洗弁財天は境内が洞窟内にあり、そこに流れる霊水でお金を洗うと倍になるとのご利益が有名だ。

銭洗弁天銭洗弁天

 最近の不景気の影響であろうか?ここも大変賑わっていて万札を洗っている人が多く、最後は神頼みと言う事だろうか・・・。(^^;) ちなみに私もご利益にあやかりたいと思って洗うが硬貨のみだった。(爆)

 ちなみにこの銭洗弁財天には専用駐車場もあり、バイクも問題なく駐車できる。鎌倉駅からは結構距離も有り、坂も多いのでバイクでの移動がお勧めだ。

佐助稲荷神社

佐助稲荷神社 銭洗弁財天の次に向かったのが「佐助稲荷神社」だ。

 ここには駐車場が無いが、小型のバイクなら何とか入口付近に停められるスペースがある。銭洗弁財天からさほど遠くではないので歩いて行く方がお勧めだ。

 この佐助稲荷神社は不思議な雰囲気を感じさせられるところだ。

 入口には赤い鳥居が幾つも建っており、何だか不思議な世界のまるで「千と千尋の神隠し」の世界に迷い込んだかのような感覚にもなる。

佐助稲荷神社リス

 実はこの佐助稲荷神社にはリスが生息している。このリスはさほど人間を怖がらずに直ぐ近くで見ることが出来る。先程大仏の所にいたリスは良く見ることが出来なかったが、ここではじっくり観察する事が出来た。

佐助稲荷神社佐助稲荷神社

 ちなみにこの佐助稲荷神社は意外と奥行きがあり、奥へ奥へと進むと最後には何と山の上に出てハイキングコースに出られる。

 今回の鎌倉観光はここまで。帰り道は鶴岡八幡宮付近から県道21号線、県道23号線、国道1号線のルートを利用した。県道21号線はスーパーシェルパならではのすり抜けで渋滞を切り抜けたが、やはり鎌倉へのツーリングは出来るだけ小型のバイクで行くのが正解です。

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