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南東北日帰りツーリング

磐梯吾妻スカイライン(雪の回廊)

2009.4.12 走行

雪の回廊

無理の無い日帰りロングツーを目指す

ZUMO Nabigator にルート転送

 ツーリングに適した季節になり桜咲く高遠城址公園や御開帳の善光寺など、ツーリング先の候補が続々と挙がったが、今回のツーリングは東北自動車道を北上し、冬季通行止めが解除されたばかりで雪の回廊となっている「磐梯吾妻スカイライン」を目指す事となった。

 今回のポイントは温泉や料理、そして走りも楽しめるルート、そして高速道路をフルに利用するとは言え走行距離は軽く往復650km以上のロングツーリングとなるが、体力的にあまり無理が無く余裕のあるコースを検討した。(つもりです。)(^^;)

 BMW ZUMO Navigatorをパソコンに接続し、予め専用ソフト(マップソース)で作成したルート設定を転送し準備は万端。前日にはバイクを久し振りに徹底的に磨くなど普段よりも気合の入った準備であった。

高速道路を疾走するFJR1300とK1100LT

 今回のツーリングはIさん(CB1300SB)とカメさん(FJR1300)と私の3人が参加表明をしていたが、残念ながらIさんが体調を崩し断念。私とカメさんの2台となったが、ブログで公開していた集合場所(蓮田SA)に佐藤@K-LTさん(K1100LT)が八王子から駆けつけ3人3台でのツーリングとなった。(^^)

ゆず塩ラーメン バイクは3台共無線を装備し、高速道路の走行距離が長くても話をしながら走行出来た。

 走りながらでも次にどのパーキングに立ち寄るか相談しながら走行可能など意思疎通に大活躍、改めて無線を使用したツーリングの魅力を存分に味わう事が出来た。

 カメさんの希望で上川内SA(7:20頃)にて朝食を食べる事にした。私としては珍しく朝からラーメンとなったが、この日の早朝は当初の予想より曇りがちの天気で少し肌寒く、身体も温まって丁度良かった。

 私が食べたのは「ゆず塩らーめん」。ほんのりゆずの香りも良く美味しいラーメンだった。

混雑状況

 高速道路は渋滞も無く順調に走行する。交通量は多めだが気になる程ではない。

 それより気になったのは私はこの時3台中バイクの先頭を走っていたのだが、右側を追い越した車が十分に抜かしきる前に覆いかぶさるかのように直前で私の前に入ってくること数回、2番目を走行していたカメさんも危ないと思った程の下手な運転手が多かった方がよっぽど気になった。(怒)

 安達太良SAに立ち寄りカメさんと佐藤@K-LTさんの2台が給油をする。(9:38) 私のR1200RTはガソリンがまだ半分程残っていたのでここでは給油はしなかった。

爽快な山岳ルート

あだたら高原

 二本松ICで高速を下りると料金は「割引1,400円」の表示となった。加須ICまでの大都市近郊区間が50%引きで400円、加須ICから二本松ICまでが1,000円と言う内訳だ。

 二本松ICからは国道459号線を走行する。

 ここは片側1車線の道だが信号もほとんど無く景色を楽しみながらゆっくりと走行する。

 あだたら高原では左前方に安達太良山を見ながら気持ち良く走行。心配した天気も回復の兆しが見え始め、青空が見えかけてきて気温も上がりだした。この道は途中から昨年妻と2台で走った見覚えのある道だ。

 そのまま一気に土湯峠へと走行し、国道115号線へと入ると標高が上がったため路肩に残雪を見かけるようになった。

 土湯峠

 しかし路面は相変わらず完全に乾いており安心して走行出来る。そしてトンネルを抜けると県道30号線へと入った。

 県道30号線沿いは噴煙が立ち昇る魅力有る温泉の前を次々と通過することになる。改めてこの一帯が火山帯だと言う事を実感した。

 途中、突然猿と遭遇する。その内の1匹が私のバイクの直前を通り過ぎた。また、その後もカラスがもう少しで轢いてしまいそうな程の距離で通り過ぎたりと今日はなぜだか走行中、直前に何かが行く手を阻む。

 そしていよいよ今回メインの目的地、磐梯吾妻スカイラインへと入った。通行料金はバイク1台1,150円。(驚) いやぁ~何でこんなに高いのぉ~?と3人共口を揃えたのは言うまでも無い。(^^;)

国見台

 料金所を通過してまずバイクを停めたのが国見台だ。眺めが良くまだまだ冬を感じる景色が目の前に広がっている。

 車を停めて降りてくる人達は薄着で寒そうにしながら景色を見ていたが、我々は朝の高速道路よりもこの山の上の方が暖かく感じられた。

 天気もこの頃からすっかり回復し、路面に影が出だし始める。

 私達が期待した雪の回廊は一帯どの辺りが見頃なのだろうか?と若干の不安と期待を入り交えながら走行する。なかなか雪の回廊と言えるような場所に遭遇しないのだ。

雪の回廊

雪の回廊

BMW R1200RT

 そして私達3人はやっと雪の回廊にたどり着いた。(10:50)浄土平手前で2m位の高さ。想像していた3~4m程の雪の回廊よりは低かったが立派な雪の回廊だ。

 交通量も少なかったのでバイクを端に寄せて駐車し、写真を撮ったりした。

  交通量が少ないためか志賀草津道路の雪の回廊より雪が白くて美しい。排気ガスであまり汚れていないことが嬉しい。

 行き先方向の浄土平にはの黄色い硫黄の成分が雪の上に付着した山の姿も見える。

傾斜地にあるバイク専用駐車スペース

 雪の回廊を十分に堪能した後は浄土平に立ち寄った。

 ここの有料駐車場の代金はバイクが100円だった。しかしこの左の写真を見て欲しい。お気付きであろうか?結構傾斜地なのだ。(^^;)

 正直バイクの駐車スペースだけはもっと平らで駐車しやすい場所にして欲しいと願う。

 ところでこの浄土平にはお土産屋や軽食コーナーもある。目前に見える噴火口も迫力があり、色々変化に富んだ景色も面白い。軽く汗をかきたければ吾妻小富士にも気軽に登れるし、磐梯吾妻スカイラインを走られる方は是非立ち寄って欲しい絶景ポイントだ。

駐車場より望む

 私達はお土産を購入したり写真を撮ったりとしばらくこの浄土平の景色を堪能する。そして十分楽しんだのち温泉を目指すべく高湯方面へと出発した。(11:30頃)

あ

 浄土平を出発すると直ぐに上の写真の様な景色の中を走行する事となる。この場所は火山帯の中を貫く道で火山ガスの影響で停車する事も禁止されている場所だ。志賀草津道路のそれよりも規模が大きく見晴らしも利き、こちらの方が迫力が有るような気がした。

い

温泉は贅沢な湯量の源泉掛け流し

つばくろ谷

 温泉へと向かう途中、つばくろ谷と言う場所にも立ち寄った。(11:40頃)

 ここからは今、まさに我々が走って渡った橋を見下ろせる場所で、思っていたより高い場所の橋の上を通過してきた事を再認識させられた。

 ここは紅葉シーズンが特に見頃との事も有り、また秋の紅葉の季節にでも再び訪れてみるのも良いかもと思った。

 そして温泉は高湯温泉のエリアにあった「ゆったり館」と言う宿泊施設の露天風呂に入る事となった。(日帰り入浴料金 700円)

 見た目は近代的な建物の感じだが露天風呂は右下の写真のとおり。清潔感もあり湯量も豊富、おまけに温泉は我々3人だけの貸切状態で贅沢な一時となった。(12:07)

ゆったり館露天風呂

 この温泉、源泉掛け流しの湯量が半端ではない。(^^) そのためか湯温も熱めで中々長時間肩まで浸かっていられない程。硫黄成分により白濁した温泉は湯の花が湯舟に付着しているがとても清潔感があり、泉質の良さと豊富な湯量でそのまま目の前の小川に温泉が流れ込んでいた。

源泉掛け流しの温泉(乳白色)貸切状態

 この「ゆったり館」。名前の通り温泉でゆったり。休憩室もしっかり用意されておりここでもゆったりくつろげるのがポイント。それに接客態度にも好感が持て、お気に入りの場所となりそうだ。

激混みの「ゆず沢の茶屋」に驚く

「ゆず」の順番待ちの行列

 「ゆったり館」で十二分に温泉を堪能した後は、お腹が空いたので直ぐに次の目的地であり今回私のお勧めの料理屋である田舎料理の店「ゆず沢の茶屋」へと向かった。(12:40頃)

 ところでこのゆずへ向かう途中、佐藤@K-LTさんの無線機が急に不調となり使用出来なくなった。当初は電池切れかと思ったのだが結局この時は原因は判らず、この後は私とカメさんのみの無線使用となる。

 そして走行中、事件はまたしても私の前で起こった。(笑)
かなり高齢なおばあさんがバイクが近づく中、私が近づく目の前の道をゆっくり横断し始めたのだ。(^^;)

 当然私は安全に道を渡り切るまで見送ったが、往きの高速での追い越し車、猿、カラスに引き続きまたしてもバイクの目の前を横切られ、こんな日も有るんだなぁ~とつくづく思った。カメさんからもまたしても・・・とツッコミの声が無線で入る。(笑)

囲炉裏前で順番待ち

 「ゆず沢の茶屋」に到着し、すっかりお腹が空き切った我々はお店の前で驚愕した。何と順番待ちのお客さんが溢れ返り店内の待合場所の囲炉裏だけでなく玄関の中、店外のベンチにと長蛇の列と化していたのだ。

 既にお腹が空ききっていた私達、とりわけ佐藤@K-LTさんは朝のらーめん以来何も口にしていない状態で、しばらく時間が経つと空腹と言うよりも既に弱りきっていた。(^^;)

 結局注文して出てきた食べ物を口にするまで2時間掛かった。(爆)
(15:04頃)

 既に約20年通い続けている私でもこんな経験は初めて。正直ショックを受けてしまった。

凍み餅

 しかし、料理を食べてほっとした。田舎料理屋としての素材の味を活かした味は変わっていなかった。

 右の写真の料理は一品料理として注文した「凍み餅」だ。

 甘いたれがかかっており、初めて食べたと言うカメさんや佐藤@K-LTさんも美味しいと絶賛。浄土平で売られていたお土産に凍み餅があったが、先にこれを食べていたらお土産に買ったのにと言っていた。

 「いえいえ、ここで食べるから美味いんです。」(^^)

 

田楽

 そして今回定食として私はゆず田楽がメインの「茶屋定食」を食べた。

 ゆず味噌の旨みだけでなく、素材の味が十分に感じられる田楽である。

 その他にも手作りの豆腐がとても美味しく、ざる豆腐以外にお味噌汁の中に入っている豆腐がとても甘く感じられる程である。

 私のお勧めで立ち寄ったお店だったので、カメさんや佐藤@K-LTさんが気に入ってくれるか心配だったが、お二人ともこれは納得できると高評価を得られたのでホッとした。

 それにしてもこんなにお昼が混む時間帯だとは今まで全く知らなかった。我々が食事を終えた時には落ち着いていたので、15時以降落ち着く時間帯に立ち寄る事をお勧めします。

お約束の渋滞に遭遇

帰りの東北自動車道

 ゆずでゆっくり田舎料理を堪能し、帰りは東北自動車道福島西ICから高速へ乗った。高速道路に入る前に私のRTだけ給油のためガソリンスタンドに立ち寄った。

 さすがに高速道路を長時間巡航したため、燃費も22.2Km/Lと調子が良い。

 さすがに帰り道では途中17km以上の渋滞に遭遇したが、この区間はカメさんのFJR1300に先頭を走って頂き私はしんがりを務めさせて頂いた。楽チンである。(嬉)

 最後にカメさんもナビが一時的に不調となり、皆それぞれ色々ハプニングもあったが全員無事帰宅した。私の自宅到着時間は21時過ぎ。何故か私より遠い佐藤@K-LTさんが先に到着したのは疑問だが・・・(笑)

 いずれにしてもロングツー(私は約660km、カメさんは700kmに達したとのこと、佐藤@K-LTさんは・・・?怖)にも係わらず、疲れもほとんど無く充実したツーリングとなったので大満足でした。

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