TOP > ツーリングレポート > 2009 > 8泊9日、息子と北海道タンデムツーリング(4~5日目)

8泊9日、息子と北海道タンデムツーリング(4~5日目)

北海道の道東を満喫する!

2009.8.8(土)~2009.8.16(日)走行

4日目の朝は温泉から

 4日目の朝はコタン温泉へ行った。Mk73さんが車を貸してくれたのでラフな格好で気楽に行けたのはとてもありがたい。(感謝!) 早朝は青空が見えていたのだが、この時間帯(7時前後)はいつも霧が発生するらしい。相変わらず私は夜明けと共に目が覚める。そして7時前に大貴を起こし朝から温泉へと誘ったのだ。

 行った温泉は無料の露天風呂「コタン温泉」。以前入浴した和琴温泉(無料の露天風呂)よりはコンパクトだが、男女別の脱衣所もありこちらの方がお湯も設備も清潔感がある。ちなみにここは混浴だが当然ながら男性しかいなかった。この温泉での入浴時(丁度7時頃)には深い霧が立ち込めていて何も見えなかったが、しばらくゆっくりしていると霧が晴れてきた。それにしても大貴の髪型・・・寝癖全開だぞ!(笑)

コタン温泉

 コタン温泉の全景。湯加減は少しぬるめ。その分ゆっくりとした時間を過ごす事が出来た。霧の中の入浴も良いものだ。

コタン温泉

 せっかくなので散歩がてら和琴温泉にも立ち寄ってみた。露天風呂はこちらの方が広いのだが、こうして昼間見ると結構深緑色の藻が多数浮いていて何となく不衛生的に感じてしまうが、この藻は温泉と同時に湧いたものらしく仕方が無いものらしい。

 ところでこの日の和琴半島内のキャンプ場は何処もかしこも大変な混雑振りだった。静かな湖畔のイメージはこのお盆期間ばかりはさすがに無縁となっているようだ。

和琴温泉

大貴、スポーツカーに乗る

 さて、4日目のツーリングはMk73さんのスポーツカー(ルノー スポール スピダー)と私(R1200RT)の四輪とニ輪の出発から始まった。(8:22)Mk73さんの所有するスピダーは元々あえて最低限の装備しか持たない本格的なスポーツカー。ドアはガルウィング式の開閉で外側にはドアノブすら無い。勿論屋根も無ければ幌すら無い。スポーツカー好きの大貴はMk73さんの秘密基地に置いてあったこの車を見て、当初から乗ってみたいと目を輝かせていたのだ。それでは!と言う事でこの日Mk73さんに乗せてもらったのだ。(^^) 下の写真、大貴は満面の笑みだ。

ルノー スポール スピダー

 しかし、この車、メッチャクチャ速いのである。いやいや全然RTではついて行けません。Mk73さんの運転技術もハンパでは無いので直ぐに置いていかれてしまう。(^^;) 大貴も過激な横Gを体感して大喜び。本当に貴重な体験をさせて頂いた。

 本当ならこのまま四輪+二輪でツーリング続行の予定だった。ところが・・・この車には弱点が有ったのだ。この日は霧が晴れると朝からほとんど快晴に近い青空が広がる天気。気温も急上昇しこの車は灼熱地獄状態となっていったのである。この車はスパルタンな構造ゆえにシート背後に有るエンジンから熱が車内に伝わるそうだ。

 Mk73さんも大貴もこれではもう無理と断念し、とりあえず摩周湖と硫黄山を観光してから一旦秘密基地に戻り、改めてR1200RT2台で再出発する事にしたのだ。大貴もこんなにオープンカーが暑いとは夢にも思わなかったと感想をもらしていた。

また晴れていた摩周湖

 Mk73さんは大貴を摩周湖前の駐車場で降ろし、私と大貴の2人だけで摩周湖を観光した。(8:57) ちなみにバイクの駐車場料金は次に立ち寄る硫黄山の駐車場代込みで100円だ。 「霧の摩周湖」とも言われる有名な摩周湖。実は私はかれこれ高校生時代の修学旅行を含め、これが3回目の観光だが一度も霧を見た事が無い。(爆) (下の写真)

摩周湖

 天気が良くて景色も良いがとにかく暑いの一言に尽きる。2人共思わず摩周ブルーのソフトクリームを食べて身体を内側から冷やしていた。そしてついでに大貴はお土産の「まりもっこり」のキーホルダーをGETする。そして慌てて次の硫黄山へと向かう。硫黄山まではまた大貴はスピダーに乗り、硫黄山到着後Mk73さんは大貴を置いて一足早く秘密基地に戻りスピダーからR1200RTへ乗り換える準備をする事となった。

硫黄山

 硫黄山もとにかく更に暑かったの一言。青い空、白い土、そしてこの景色。最高なのだが暑過ぎて熱射病になりそうである。それでも大貴を絶対に連れて来たかったこの風景、晴れてて良かった。(^^)

硫黄山にて

 硫黄山の風景は本当に迫力があり見応えがある。火山活動がこんなに間近に見学出来るのも本当に凄くて貴重な体験だ。火山ガスの噴出口の硫黄の色(黄色)がとても鮮やかで毒々しくも見えるが実に美しい。

硫黄山

 硫黄山の反対側の風景。青空が引き立ち白い地面が眩しい。(9:41) そして硫黄山から秘密基地までは大貴をRTの後席に乗せてタンデムで向かった。秘密基地に到着するとMk73さんは既に出発準備が出来ていた。

硫黄山の風景

さくらの滝と斜里の直線道路

 さて、仕切りなおしの再出発である。(10:15頃) Mk73さんもRTに乗り換えての出発だ。(^^) Mk73さんも大貴もバイクの方が風を切って走れるので涼しくて快適らしい。 バイク2台となってからまず最初に目指した場所は「さくらの滝」である。この「さくらの滝」は鮭の遡上が間近に見える場所で、一生懸命滝の流れに逆らって上ろうとする鮭の姿が感動的であった。まさに北海道ならではの風景である。

 「さくらの滝」の次に立ち寄ったのは今回大貴の北海道で行ってみたい場所の1つでもあった斜里の直線道路だ。海まで続くように見える直線道路、車もほとんど通らないのでこんな写真も撮る事が出来た。

斜里の直線道路

斜里からウトロへ

ホッケ定食

 直線道路をひたすら下り斜里市街へと入った。途中給油を済ませウトロへと向かう。

 世界遺産 知床半島へと向かう国道334号線に入るとさすがに交通量が増える。丁度海へと面する場所に出るところで後から物凄い勢いで来たバイクに道を譲るがこのライダー、何故かMk73さんの前で前車を抜かすのを止めてウロウロと目障り。これでMk73さんにスイッチが入ってしまった。(^^;)

 Mk73さんは北海道はこうやって走るんだとばかり豪快な追い越しを見せ付けた。これには前を走っていた大勢のライダーも圧倒されていたに違いない。その証拠に私がMk73さんの後を追うまで、誰もが遠慮して前に出ようとしない。これはMk73さんの連れで同じRTに乗る私が同じ様に続いて行くのを待っていたからに違いない。それを裏付けるかのように私がMk73さんを追いかけ出すため抜かすとゾロゾロと私の後に続いて来たのだ。(汗)

 Mk73さんに追いついたのはオシンコシンの滝の前だった。追いついたというよりはもう既に止まっていたのだ。(爆) そして道を挟んでオシンコシンの滝を見ていると先程抜かしたバイクがやっと追いつき目の前を通り過ぎていった。

 ちなみにMk73さんと走っている時のワインディングロードの走行は、かなり車体を傾けて走らないとついていけないのだ。(^^;) 私は普段タンデム走行中はなるべく車体を傾けず走行するのだが、さすがに大貴も中学3年生、そろそろ大丈夫だろうと今回のツーリングでは遠慮せずに走った。これにはさすがの大貴も最初は怖かったそうだ。慣れてきても走行中は中々写真を撮る為に両手を離せる機会は少なかったらしい。

 そして前回北海道に来た時には無かった道の駅「うとろ シリエトク」。ここで昼食を食べる事となった。私と大貴が食べたのは「ホッケ定食」。ホッケも美味しかったがサーモンやホタテもとても美味しかった。大貴はこの後驚異的な食欲を見せ付けた。ホッケ定食を食べた後に更に鹿肉バーガーを買っていた。

知床峠へ

 知床峠への道は以前と違いかなり整備された広い道を走るようになっていた。観光地っぽくなって何となく寂しい気もしてしまうのは私だけであろうか? そして相変わらず天気は申し分の無い晴れ。羅臼岳をバックに記念写真を撮った。

知床峠にて

 知床峠を下り羅臼に出ると知床半島の行き止まりまで走行した。途中マッカウス洞窟のヒカリゴケを見に立ち寄るが、以前にも増して光っていない。(爆) もう、ヒカリゴケの存在自体が確認出来なくなっている感じがする。

 知床半島は相泊の行き止まりまで行ってみた。(14:48) 本当はセセキ温泉にでも入ってみようと思っていたのだが、露天風呂は沈んでいるらしく入浴は諦める。

相泊の行き止まりまで

 相泊から羅臼を通過し国道335号線を走行する。すると見通しの悪い市街地のカーブで対向車線に警察官の姿を目撃する。取り締まりのようだ。対向車線のライダーに何とか教えてあげようと思うのだが、挨拶をしているかのように思っているらしく手を振り返されてしまう。彼らが捕まらなかった事を願うばかりだ。(汗)

 ちなみにこの後も開陽台に向かう途中でも覆面パトカーの張り込みを目撃する。Mk73さんの話では、北海道警察のパトカーは前後のスピードを取り締まれる高性能レーダーを装着しており、対向車線ですれ違ったとしてもUターンして追っかけてくるので要注意らしい。それも高速道路でも有り得るそうだ。(爆)

知床半島道道87号線

開陽台

 そしてアップダウンのある直線道路を経て開陽台へ到着する。(16:10) ここでは360度の眺望を堪能する。(下写真) それにしてもこんなに人が多い開陽台は初めての体験だった。

開陽台からの景色

開陽台

 この日の観光は開陽台を見て終了。かなり充実した4日目となった。 この後はMk73さんの息子さん家族とも合流し、また秘密基地の焼肉小屋でバーベキューを楽しんだのだ。

5日目はキャンプへ

 5日目はMk73さんと一緒に行動する最終日となる。そこで私達は宗谷岬方面へと向かう事になるのだが、そこでMk73さんと紋別付近のキャンプ場で一緒にキャンプを楽しむ事となった。

 久し振りに荷物満載のRTに跨るとさすがに重量を感じた。国道391号線から道道102号線を走行し峠を通過するのだが、前日の様には加速も出来ず重さだけを感じてしまいとても走りを楽しむどころではなかった。(--;)

 5日目最初に立ち寄ったのは屈斜路湖を見下ろす藻琴山展望台PA。ここで屈斜路湖を見納めしてから先へと進んだ。そして次に立ち寄ったのが「オホーツク流氷館」だ。ここではマイナス16℃を体験出来るゾーンが有り、濡れたタオルを振り回すと一瞬のうちに凍ってしまいカチカチに固まってしまう体験もした。(下写真)

 流氷が年々減少傾向にあると言う事も詳しく説明がされていた。展示内容はまぁまぁと言ったところか。

博物館「網走監獄」

 オホーツク流氷館から直ぐの所に在る「網走監獄博物館」にも行った。私が以前行った事があったのは本物の網走刑務所。(あっ!勿論観光でですよ) この網走監獄博物館は初めてだった。入園料は結構高かったが見応えがあるのでお勧めしたい観光施設だ。ちなみにホームページにインターネット割引券があるのでぜひこちらも活用される事をお勧めする。リンクをクリックして頂ければ直ぐにGET出来ます。 (私は残念ながら割引券の存在を後から知ったので活用出来ず)(^^;) そしてまずは入口で記念撮影。

網走刑務所

 この博物館では昔の囚人の過酷な生活を知る事が出来る。ちなみに下の写真は囚人と一緒に作業をする私のパフォーマンス。

網走刑務所で働く?

 北海道の道のほとんどは囚人の過酷な作業で切り開かれ開通した事を初めて知った。ちなみに熊に食われる囚人もいたそうで、想像を絶する恐怖だったに違いない。峠道では亡くなった囚人をそのまま道の側に埋めたところも少なくないそうだ。それゆえ北海道の峠道では慰霊碑が多く、幽霊の目撃話も多いらしい。(恐)

熊に襲われる囚人

 囚人服を無料で貸し出してくれるサービスもあった。親子して囚人服着ての記念撮影。

親子して刑務所体験

 大貴にははずかしがらずにパフォーマンスをやるように言い、こんな写真を撮ってみた。う~ん・・・ どうせなら上半身だけでも裸にさせれば良かったかも?(笑)

囚人の入浴風景

 そして私も見本を見せる。(下写真) 目が怖いでしょ?(^^;)

お手本です。

ちなみに皆で笑ってしまったのが次の写真。左下はまるで昔の暴走族。そして右下は万引きをした関西のおばさんと言ったところ。w

暴走族? 関西風のおばちゃん

北見へ

 網走監獄の次は北見へと向かった。(11:20頃) この日は朝から曇りがちの天気だったが昼間は天気が回復しかなり暑い。北見ではMk73さんのお友達と会いコーヒーを頂く、そしてその後はMk73さんお勧めのラーメン店へ。 冷房が効いた店内でとっても美味しいみそラーメンを食べた。

北見のラーメン

 北見に行ったのはハッカが目的だった。北見と言えばハッカ。そこで「北見ハッカ記念館 薄荷蒸留館」を見学した。(13:30) ここを訪れ見学すれば北見のハッカが如何に上質のものだったのかが良く判る。見学も無料だ。 ハッカはブヨなど虫除けに利くのでお土産にここで上質なハッカ油を手に入れるのも丁度良い。

ハッカ

五鹿山公園キャンプ場

 そしてこの日キャンプを行うキャンプ場は上湧別町にある「五鹿山公園キャンプ場」となった。到着は15:20頃。オートサイトを1区画借りて2,000円だった。北海道内のキャンプ場としては高いのだが、この1区画が凄く広い。広すぎるがゆえに何処にテントを張るのか迷ったほどであった。 

広いキャンプサイト

 この区画ではAC電源も装備されていたが、この電源はACアダプタがプラグの根元に付いているタイプでは邪魔になって差し込めず結局使用出来なかった。(爆) 

2台並んだBMW R1200RT

 このキャンプ場は近くに道の駅があり、その道の駅には日帰り温泉施設もある。街も近いのでとても便利だ。

 テントを張り終えると近くの商店へ買い物に出かけ、食料品の購入と気になる天気の情報も入手した。天気は確実に下り坂でこれから雨が降るとの事。翌日の朝、せめてテントを撤収する時雨が降っていないことを祈るばかりだ。(汗)

無料のトレインハウス

 その後大貴と私はお風呂に入りに道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に行った。(大人1名500円) この温泉施設は新しい感じの施設で清潔感があり、さっぱりするにはもってこいの場所だった。

 温泉から戻ると私達の借りたキャンプサイトにハーレーとYAMAHA R1のバイク2台が停まっていた。Mk73さんがお誘いし、割り勘でと言う事でそれぞれ500円づつ負担して頂き4人での使用となった。これは丁度良かった。それでもテントサイトはまだまだ余裕が有った。 ちなみにこの後もう1名(1台)増えた。 ちなみに・・・何とR1は女性ライダー。バイクには各所にツーリング仕様に改良していたのは実に頼もしい。何とこの2人、羨ましい事に3週間も北海道を楽しむそうだ。

キャンプを楽しむMk73さん

 Mk73さんとはゴールデンウィーク以来のキャンプとなった。心配していた虫(ブヨや蚊)も少なく快適だったがその後雨が降ってきてしまった。そこでこのキャンプ場内にある客車を利用した休憩施設内に入り、雨を気にしなくて済むこの場所でしばらく歓談した。その内何時の間にか雨も止み、再びテントに戻りゆっくりとした時間を過ごしたのだった。

イェ~イ!キャンプだぜ!

つづく

このサイトのTOPへ