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8泊9日、息子と北海道タンデムツーリング(6~7日目)
いよいよ宗谷岬へ!そして美瑛、富良野へ
2009.8.8(土)~2009.8.16(日)走行
夜中に雨が降る
「五鹿山公園キャンプ場」の朝は起きたら朝陽が雲の間から差し込んできた。夜中は一時的ではあるが雨が降り、その雨音で一回起きてしまった。翌朝は雨の中テントを撤収しなければならないかぁ・・・ハァ・・・なんて思ったりもしたが・・・。(^^;)
しかし、この後はどんどん雲行きが怪しくなっていった。この後しばらくしてから大貴も起き、朝食を済ませてからテントを撤収したが、撤収直前に上空は晴れているのに何故か小雨がパラパラ・・・(爆) でもそれも一瞬で何とか雨の中の撤収作業にはならずに済んだ。但し、多少テントが湿っぽいまま撤収となってしまった。(^^;)
宗谷岬を目指して
「五鹿山公園キャンプ場」を出発する時にMk73さんは屈斜路湖方面へ、私と大貴は宗谷岬方面へと分かれる。Mk73さんとは今回は残念ながらここでお別れ。(TT) 本当にお世話になりました。m(_ _)m ちなみにMk73さんは何とか雨に降られずに秘密基地まで帰る事が出来たそうだ。しかし帰宅後直ぐに本降りの雨となったそうでギリギリセーフだったとの事だった。
道の駅
国道238号線(オホーツク国道)を北上し、道の駅「マリーンアイランド岡島」に立ち寄った。(9:07) ここでレインスーツを着ていたライダーがレインスーツを脱いで畳んでいる姿を目撃する。そこで声を掛けて話を聞くと、この先猿払(さるふつ)付近でまとまった雨が降っていたそうだ。(^^;)
ところでここには「漁師直売所」と言う小屋があり、毛ガニ激盛り「毛ガニてっぽう汁」(500円)なるものが売られている。まだあまりお腹は空いていなかったが、せっかくなので一杯を大貴と2人で食べた。大貴はこのてっぽう汁を「美味しい!」と喜んで食べていた。お勧めの一品だ。
そして私達は多少の不安を抱きつつそのままレインスーツは着ずに出発。そして次に立ち寄ったのが道の駅「さるふつ公園」だった。(10:20)
結局ここまでも雨には降られなかった。で、ここに立ち寄った理由は何と言っても大貴が絶対に食べたいと願っていたホタテを食べさせるのが目的だった。
早速大貴にホタテを食べさせる。するとここでもまた「美味しい!」とこの笑顔だった。↓ (^^) 大貴はこの旅で北海道の味を堪能している。
日本最北の地へ到達
ここまでの途中、何度か厚い雲に覆われ何時雨が降ってもおかしくなかった天候だったが、結局奇跡的にもまったく雨に降られず宗谷岬に到達出来た。(11:19) 宗谷岬へ到着するとまずは大貴と記念撮影。大勢の人達が訪れる中、シャッターを押してもらった。
記念撮影を終えると丘の上の展望台に歩いて登ってみた。ここから見れば宗谷岬の全景が一望出来る。
ここでは道標みたいなものも有り、東京までの距離が1,106Kmまでに及ぶ事を再確認する。
それにしてもここにある展望台、老朽化が激しくコンクリートがあちこち崩壊していて大丈夫なのか?と不安になる。
しばらくはこの宗谷岬でウロウロし、お土産屋さんを見て回るが結局何も買わず何も食べなかった。食事は次に立ち寄る野寒布(ノシャップ)岬で食べる事にした。
ノシャップ岬へ向かう途中、稚内市街でコインランドリーに立ち寄った。既に着替えが底をついていたので、コインランドリーが何処かに無いか気にしながら走っていると、丁度国道40号線が道道106号線とぶつかるT字路の正面(港2の交差点)に有った。ここに立ち寄り洗濯物を中に入れてから改めてノシャップ岬を目指した。 ちなみに洗濯用洗剤は自動的に入るので持ち込み不用である。
ノシャップ岬
ノシャップ岬に到着した。(12:50) 天気も晴れた。(^^)v
さすがにお腹が空いたのでここで昼食を食べる事にした。食べたのは「宗谷黒牛ハンバーグ定食(1,000円)。ボリュームも有ってなかなか美味しい。窓の外にはノシャップ岬が良く見える場所でゆっくりと味わいながら食べた。
さて、食事を終えると先程預けたコインランドリーへと向かう。丁度洗濯も乾燥を含めて終わった頃だ。これで時間を無駄にする事無くツーリングを続けられる。稚内にある自衛隊駐屯地では鹿が沢山いるのも見掛けた。
コインランドリーに到着すると同じ様に洗濯をしている女性ライダーの姿も・・・実はこのAさん、先程立ち寄った道の駅「猿払公園」でも見かけた方で、後日また再会する事となる。
豊富温泉(油風呂)
さて、次は温泉に行く事にした。向かった温泉はここからかなり遠く1時間弱も掛かるが、Mk73さんお勧めの「豊富温泉」へと向かった。この温泉は珍しい温泉で石油成分が含まれている「油風呂」だ。実際お風呂に入るとお湯は茶色、しかも油特有の虹色に光る成分もしっかりと確認出来るし匂いも油の香りが漂っていた。それどころか洗い場には何やら得体の知れない黒い物が入っている容器がシャンプーやボディソープと共に置かれている。
実はこれ、何だか気になっていたので入浴していた人に聞いてみると、乾癬(かんせん)やアトピーに効くとされ、その様な症状の方が肌にすり込む様に付けるそうだ。しかし、更にその方の話では健康肌の人は止めた方が良いと教えてくれた。その理由は肌が黒く着色し取れなくなってしまうからだそうだ。それにニキビ肌への使用も絶対に控えた方が良いらしい。親切に教えてくれた方も乾癬だそうだ。
私達は良く確認もせず一般の人向け浴場ではなく、源泉をそのまま使った浴場の方に入ってしまったことを後から知った。どおりで特に成分が濃かった訳だ。入浴後は心配していたぬめりの残りは感じなかったが、やはり若干香りは残った。実に珍しい温泉であった。
稚内森林公園キャンプ場
今夜のキャンプ場を何処にするか?当初は迷ったが、この日は稚内など北海道北部以外は雨の予報だった。確かに豊富温泉付近では曇りの天気。しかし、北の方はしっかりと晴れ間が確認出来る。そこでやはり安全策を取り、稚内まで再び戻り「稚内森林公園キャンプ場」へ行く事にした。この稚内森林公園キャンプ場、キャンプサイトへのバイクの乗り入れは出来ないが、何と無料で清潔感もある便利なキャンプ場なのである。
前回の北海道ソロツーリングでも利用したこの「稚内森林公園キャンプ場」、前回はボコボコに蚊に刺され酷い目に遭ったのだが、今回は蚊が居なくて助かった。
心配していたテントもすっかり乾いていた。木製のベンチ横にテントを張ったのでイスやテーブルも出さなくて済み楽ちんだ。
この「稚内森林公園キャンプ場」からは稚内市街が良く見渡せる。少し木が邪魔だが夜景も見え、時折船の警笛も聞こえるのである。そしてこの日も早めの就寝。6日目が終わった。
7日目
7日目の朝も起床時間は5時台。早めの出発で6時過ぎには出発した。道道106号線を南下し、右側に日本海を見ながらとにかく南下する。この道はガードレールも電柱も無い原野の中の直線道路をひたすら走る道。遠くに対向車のヘッドライトを見つけても、なかなか直ぐには近寄ってこない独特の雰囲気を持つ素敵な道である。
この後は国道232号線(日本海オロロンライン)を南下し留萌を目指してひたすら走った。
天気はめまぐるしく変化し、晴れ間が見えたり暑い雲に覆われたりを繰り返した。そして留萌に差し掛かったところでとうとう雨が降ってきた。(8:55頃)
慌ててセイコーマートにバイクを止め避難する。丁度小腹が空いていたので前から気になっていたご当地グルメ、「ようかんクリームパン」や地域限定のコーヒー&ヨーグルトを購入、店の前のスペースで雨宿りをしながら食べた。
この「ようかんクリームパン」表面の茶色の部分がようかんで薄く塗ってある感じ。食べてみるとメチャウマであった。これ、皆さんも是非食べてみる事をお勧めする。
そんな感じで雨宿りをしていると、食べ終る位には雨が止んでしまった。着ようとしていたレインスーツは雨のためでなく少し肌寒いと感じた大貴が上着だけ着る。
そして国道233号線を北竜町方面に走り高速道路(無料区間)に乗り、深川IC(深川西~深川までは有料区間)で降りて道道79号線を走行し「トトロ峠」に行った。(10:08)
トトロ峠
このトトロ峠にはネコバスが置いてある。ここは深川ICから2.5km程新城峠へと向かった場所。途中の展望台のあるパーキング付近にこんな場所があるのだ。
ここにはバス停の標識もしっかり置いてあり、まるで本当にねこバスが停まるかのような雰囲気がある。ちなみにこの時刻表にはしっかりとネコバスは気まぐれなので何時来るか判りませんと書かれている。
バス自体は痛みが激しくボロだが、なかなか夢のあるオブジェだ。
さて、次は何処へ行こうか?と大貴に聞くとジンギスカンを食べに行きたいだった。
大貴の言っていたジンギスカンのお店は、これから向かおうとしている富良野、美瑛とは逆方向の滝川市にある。しかし、大貴の強い希望でとにかくそのお店へ向かう事に。(^^;)
道道4号線 → 国道38号線 と走り滝川市へ到着。詳しい場所は電話で問い合わせて何とかあまり迷わず到着した。(11:28)
豪華で贅沢な昼食
行ったお店の名前は「松尾ジンギスカン」。想像していたより立派なお店だった。それに結構人気があるようで混雑している。それでも待つ事もなく席へ案内された。 すかさず平日ランチ(980円)を頼むとこの日はお盆の為有りませんと言われる。
えぇ~!そんな予定ではなかったのだが、仕方なく食べ放題コース(2人で4,200円)を食べる事にした。ま、1人2,100と考えればそんなに高くもないのだが、これまで結構色々食べたり飲んだり見学したりでセーブしようとしていた矢先であった。
しかしさすがに高級店、店員さんの気配りも味も量も申し分なく十分満足出来るジンギスカンをお腹一杯食べる事が出来たのだった。
さぁ!いよいよ富良野、美瑛方面へと向かう。
富良野、美瑛
滝川市の松尾ジンギスカン本店からは国道38号線で富良野へ。さすがに富良野に入ると交通量はかなり増える。国道237号線を北上し美瑛へと進んだ。
美瑛では最初にと言うか唯一バイクから降りて立ち寄ったのが「ケンとメリーの木」。その他は混んでいてバイクを停めるのが大変だった。そこでバイクに跨ったまま各所で停まって見学した。
残念ながら雲が厚く景色は色が映えなかったが、それでも一応美瑛の丘を堪能出来たと思う。
北海道最後のキャンプ
さて、北海道での宿泊はこの日が最後となる。キャンプ場は近場に決め、「日の出公園 オートキャンプ場」でキャンプする事にした。行ってみるとさすがにここもかなりの混雑。テントを張るのに場所を選ぶ余裕すら無かった。(16:00頃到着、一張り1,000円)
このキャンプ場はコインランドリーやシャワーなども有り施設面が充実している。受付所の建物内には生でも食べられるとうもろこしも安く売られていた。近くにはセブンイレブンのコンビニもあった。
このキャンプ場で吹上温泉白銀荘の割引券を貰ったので、温泉に行く事にした。しかし、これが思っていたより遠かったのである。キャンプ場から温泉へはバイクで20分も走った所にあった。途中からは山道となり霧に包まれ路面が濡れてきた。つい先程までにまとまった雨が降っていたようだった。レインスーツをキャンプ場に置きっ放しで来てしまったので、もし雨でも降り出したなら完全に濡れてしまう。
そしてやっと温泉まで辿りつき入浴する。(17:00) 苦労した甲斐があり、お風呂は勿論源泉掛け流し。露天風呂にも入った。
しかし、露天風呂に浸かっていると雨が降ってきた。しかも結構強い雨である。「しまったぁ~!これじゃ帰り道はズブ濡れだぁ!」と思ったが、もうこうなっては仕方が無い。そのまま開き直ってゆっくりと温泉に浸かったのである。
温泉から出てみると、何と雨はすっかり止んでいた。勿論バイクのシートはズブ濡れだが、シートを拭くためのタオルは持っていたのだ。(^^)v
そこでさっさとシートを拭き、急ぎ山を下りキャンプ場へと戻ったのだった。何てタイミングが良いのだろう。またしてもギリギリセーフだった。山を下りるとまた晴れ間が見え、雨は降っていた形跡すらなかったのだ。
キャンプ場ではごはんを炊き、おかずは近くのセブンイレブンで買った物で済ませた。この日もこうして無事キャンプを楽しむ事が出来たのであった。
つづく