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関東地方の冬の定番ツーリング

西伊豆タンデムツーリング

2010.3.14(日) 走行

BMW R1200RT

のんびりツーでも早朝出発

 前回、前々回と厳しいツーリングだったが、今回は西伊豆をメインとした比較的近場のツーリングとし、最後には温泉でのんびりすると言う余裕のある計画を立てた。今回のメンバーは前回に引き続き一休さん(CB1300SB)と、ボルドーさん(CB1300SB)、私はひかり(次女・小6)とタンデム(R1200RT)、そして伊豆在住のISOさんご夫婦(ドラッグスター・タンデム)も途中合流となる予定だ。

 まずは私と一休さん、ボルドーさんは海老名SAに6:30に待ち合わせし合流する。私とひかりは少し早めの6時頃に到着、コーヒー店のカフェ・リシオでコーヒーを飲みながら2人の到着を待った。この日は天気も良く朝から気持ちが良い。暖かくなったせいか久し振りに多くのライダーを見かけ、バイク専用の駐車スペースも満車に近い状態だった。予定通り合流するが、ボルドーさんがヘルメット(シューベルトC3)とブーツを新調したとの事で会話が弾み、20分程雑談してから出発した。

ハプニング発生

 出発の準備中、今回からボルドーさんがハンディ無線機の格納場所をシート下に移動したらしいのだが、どうも配線コネクタ部分の調子が悪く送信しっぱなしの状態になってしまう。そこでシートを取り外し色々点検をしてから出発となったのだが・・・。

 ボルドーさんも「準備OK!」との事で出発するが、本線合流後一休さんの姿はミラー越しに確認出来たもののボルドーさんの姿が見当たらない。無線の呼び掛けにも応答が無く、そこで一休さんにボルドーさんが着いてきているか確認したが確認出来ないとの返事だった。

 一番左側の車線をゆっくり90km/h位で走行しながら無線で再度呼び掛けたり様子を伺っていると、ボルドーさんから無線が入った。どうやら無線機を点検した時に、そのままシート下に眼鏡を置いたまま出発しようとしたらしく、直ぐに気が付き腰を浮かしたとたんにバランスを崩し、立ちゴケしてしまったらしい。(^^;)

 ボルドーさんから後から聞いた話では、直ぐに2人程が助けに来てくれて何とかバイクを起こせたそうだ。幸いにも怪我は無く、バイクへのダメージもほとんど無かったそうだがとんだハプニングとなってしまった。そう言えばボルドーさん、今までも私と一緒にツーリング中、2~3回程眼鏡を掛け忘れたり落としたりと眼鏡に関するハプニングが多い・・・。(^^;) それでも運良く大事に至らなかったのは幸いだ。

 高速道路は空いていて富士山を横目に見ながら快走する。どうやらこの日は全体的に走行ペースが速く、スピードをかなり出して走行する車が多い。しかしこの日はパトカーや覆面パトカーによるスピード違反の取り締まりが尋常ではない程行われていて、所々で捕まっていた車を対向車線も含めて5~6台程は目撃していた。今日は特にスピード超過に気を付けなければと、いつもよりゆっくり走行する事に徹した。

沼津漁港へ

 いつもより近場と言うこともあり、あっと言う間に沼津ICに到着する。そして高速を下りそのまま沼津漁港へと向かった。

丸天

 沼津漁港もまだ空いていて難無く直ぐにバイクを停められた。朝食はお得意のお店「丸天」だ。まだ早い時間だったせいか、お店の前にはいつもの様な人だかりは無かったのだが、店内に入るとやっぱり席は満席だった。それでも運良く直ぐに座ることが出来、早速注文をする。

 ここでまた前回に引き続き「静岡商売」の接客を体験する。ここのおばちゃん、相変わらずの横柄な接客態度だ。私は承知していたので面白く聞いていたのだが、目の前に座った観光客らしい夫婦は、注文が違うやら忙しく動き回るおばちゃんに声を掛けようと席を立ち、イライラしながら注文の確認をするとやはり間違えていたので怒った口調で話しかけていた。(^^;)

 それでもこのおばちゃんは少しも動じない。子供を諭すような口調で切り替えし、余計この夫婦がイライラを募らせているのがハッキリ解る。如何にも「静岡商売」の漫才を見ているようで笑えた。

 でもこのおばちゃん、私達の注文も何回も間違えており、私が指摘する度にカウンター内の調理人に「変更!間違えた!」と繰り返し言っていたので、カウンター内の調理人からも「いい加減にしろよ!」みたいな雰囲気が伝わってくるのである。それでもこのおばちゃんはちっとも気にしていないのがたくましくも思えた。(笑)

中トロにぎりフライ定食

 あっ!そうそう、余談ですが沼津漁港にはこんな物目撃しました。 自称「海老大明神」様です。(^^;) 全長:2m60cm、胴まわり:1m60cmだそうです。ちなみに・・・海老大明神の後で電話を掛けているのは一休さんです。

海老大明神

西伊豆へ

 沼津漁港からは国道414号線→県道17号線と走り西伊豆スカイラインを目指して走行する。対向車はバイクとすれ違う方が車より多く、グループでツーリングを楽しむライダーも多かった。無線もいつになく混信していた。

海越しに見える富士山

 県道17号線(沼津土肥線)を走行中は海越しに見える富士山の景色が素晴らしい。(^^) 気温もこの時期としては暖かくまさにツーリング日よりで気持良い。しかし、本来なら直ぐに県道127号線にルートを取り、ショートカットで西伊豆スカイラインを目指すのだが、県道127号線入口付近(岩井病院付近)にこの先路面凍結注意!の表示があり、今回は安全策を取りそのまま県道17号線で戸田を目指した。

 戸田までの道は、以前は全体的に狭い区間が多く有って走り難かったのだが、かなり道が整備されていて走りやすくなっていた。だが、それでも対向車の中には大きく中央線を越えてくる車があり、余談は許されなかった(^^;)

 戸田からは戸田峠を目指して走行し、西伊豆スカイラインを目指した。この区間は後半、かなりの急勾配でタンデムではただでも厳しい走りを強いられるのだが、前に1台必要以上にゆっくり走る車が居たので、ギヤの選択やバランスを崩さないように気を使い、少し大変だった。

西伊豆スカイライン

 西伊豆スカイライン(県道127号線)は予想通り路側帯には若干雪の残る状態だったが、心配していた走行路面への残雪も無く、乾いた路面状態でホッとする。西伊豆スカイラインを走り出してから、太平洋展望台のある戸田駐車場にバイクを停めここで休憩。ここからの景色は眼下に駿河湾が見え、改めてその標高差を実感した。ここでもしばらく景色を眺めながら雑談をして過ごした。

戸田駐車場

 ちなみに到着時、私の携帯をチェックするとISOさんから約30分前にメールが届いており、自宅を出発するとの連絡が入っていた。私からもそろそろ合流予定の地元ライダーのISOさんご夫婦へ携帯メールを送り、無線での呼びかけも試みたのだが、この時点ではまだ直接の連絡は実現出来ていなかった。

3台のバイク

 しばらく休んだので再出発し、無線でISOさんへ交信を試みながら走行する。見晴らしの良い山頂付近を走行しているせいか、混信も激しく自分達のグループメンバーの声なのか?それとも単なる混信なのかがハッキリしない。それでも何とか走り出してから直ぐにISOさんと無線が繋がり、無事交信が出来るようになった。既にISOさんは国道136号線を走っているらしい。そこで私達も県道411号線(西天城高原線) → 県道410号線(仁科峠高原線)を走行し、国道136号線の宇久須へと向かった。

地元ライダーのISOさんと合流

 最初は気持ち良く走っていたのだが、ワインディングが連続したせいか、ひかりが何となく気分が悪いと言い出したのでペースを落とし、なるべく車体を傾けずに走行する。そして国道136号線の宇久須付近のコンビニでISOさんご夫婦と初対面となった。(^^)

ドラッグスター(タンデム仕様)

 ISOさんのバイクはドラッグスターで、ナビや無線機(FTM-10S)、パニアケース、リアボックス等フル装備となっている。それ加えにスクリーンを装備し、後席用のペダルを大型化させるなどまさにタンデムツーリング仕様だ。

ネパールカレー(TIHAL)

 しばらくこのコンビニで雑談し、ひかりも体調が戻り復活したので出発する。ここからは計4台6人でのツーリングとなり国道136号線を南下した。久し振りに走る西伊豆の道路はやはり空いていて気持ち良い。

TIHAL

 そしてお昼ご飯を食べに立ち寄ったのがマーガレットライン沿いにあるネパールカレーのお店「ティハール(TIHAL)」だ。(13:00) このお店はライダー歓迎を掲げるお店として有名で、ツーリング雑誌でもちょくちょく取り上げられるお店だ。ちなみにこのお店の向かい側にある駐車場にバイクを停めるのがお勧めだ。

ティハール

 このテハールのカレーはカレーと言っても日本人に馴染みのあるインド系のカレーではなく、ネパールのカレーと言うことで果たしてどんな感じのカレーなのか?不安と期待が入り交じる。

今回のメンバー

 私達は天気も良かったのでテラス席を確保し、早速メニューを見て注文するものを考えた。ひかりは朝ご飯を一杯食べたのでまだお腹が空いていないらしい。そこで私はこのお店でメインメニューとなるスープカレーのククラ(900円)を、ひかりはロイヤルミルクティー(ライダー割引適用後350円)とたまごプリン(280円)を注文した。

たまごプリンクララ

 ネパールカレー(セット名:クララ)は鶏肉入りのスープカレーで、やはり一目でインド系とは違いを感じる内容だ。ライスは高級米のジャスミンライスと言う事で、食べ方も変わっていてカレーではなくダルスープと言う豆のスープをこのジャスミンライスに掛けて食べるのだ。カレーはライスとは別で食べるのがネパール式らしい。

 食べた感想はこれはこれでなかなか美味しい。但し、このお店でカレーメニューを注文するとハジモラと言うスパイスを砂糖で固めた不思議な味のする飴が付いてくるのだが、さすがにチャレンジャーを自負する私でも、口に入れた後、直ぐに出してしまったほど私の味覚には合わなかった。(^^;) ちなみに一言で言うとカレー味に近い味。ただし、異様な味だった。ネパール人で知らない人はいないと言う程ネパールではメジャーな飴だそうだが、結局今回のメンバーの中ではこの飴を完食した人は居なかった。(笑)

下田、河津へ

 1時間半程ここでゆっくり食事した後、下田方面へのツーリングを再開する。ここからは一気に春を感じさせる風景が各所に見られた。菜の花や色々な花が沢山咲いていた。圧巻は国道136号線と県道16号線が接続する日野交差点前の菜の花畑だった。かなり広範囲の畑一杯に菜の花が咲き、菜の花の香りも強く感じられた。

 下田市街に向かう国道136号線もそれほど交通量が多くなく、順調に走行し下田市街を抜け、国道135号線で河津に到着した。(15:40)

 河津ではコンビニに立ち寄り再びここで休憩。ここまでの区間、思っていたより順調に来たのでもう少し南伊豆を遠回りするルートを取れば良かったかなぁ・・・と少し後悔する。このコンビニの駐車場でもバイク談義に花が咲き、40分程時間が経ってしまう。

百笑の湯へ

 我々が最後に立ち寄る計画だった日帰り温泉施設「百笑の湯」に向かうべく再出発。県道14号線から国道414号線に入り、天城のループ橋を通って修善寺へと向かった。

 空いていた国道414号線もさすがに修善寺へと近づくと渋滞気味となった。ISOさんご夫婦とは一時的にここでお別れとなる。次の目的地「百笑の湯」で再び合流する事とし、ISOさんご夫婦は一旦自宅へと戻り、車で「百笑の湯」へ向かう事となった。途中、私だけ給油してから「百笑の湯」へ到着。そしてほぼ同時にISOさんご夫婦も到着した。(17:45)

 「百笑の湯」は18時から夜間割引(2,000円→1,500円)となるので取りあえず15分間だけ時間調整をした。そしてJAF割引で更に10%引きとなり、大人1,350円、小学生720円となった。(^^)

 そしてひかりとしては久し振りの「百笑の湯」。ゆっくりと湯に浸かり、入浴後は食堂で私が「海鮮天丼」、ひかりは「天然鯛茶漬け」を食べた。ここの料理は本当に美味しい。 食事後は休憩室でゆっくりし、ISOさんご夫婦は先にお帰りになられた。残る私達4人はその後も仮眠を取ったりしてゆっくりし、東名高速道路の激しい渋滞が若干収まりだした22時頃に出発した。

 結局この日はこの後沼津ICから東名高速道路を走り、渋滞もギリギリ直前に解消し、順調に帰宅した。自宅到着は丁度0時位だった。

 おわり

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