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伊勢神宮1泊2日夫婦タンデムツーリング

自称晴れ男健在振り発揮編!

2010.3.20(土)~21(日) 走行

天気予報は最悪だったが・・・

 久し振りに妻と2人でツーリングに出かけた。行き先は妻が以前から一度は行ってみたいと言っていた伊勢神宮。日帰りだとゆっくり見ることが出来ないので、久し振りに1泊2日で行くツーリング計画を立てた。

 宿泊するとなると事前に宿泊先を予約しておく必要があり、天候に合わせて出発と言ういつもの様には柔軟に変更が出来ない。更に留守中子供達の面倒は親が代わりに見てくれる予定だったので、予定してくれていた親の都合もある。ゆえに多少の悪天候でも決行するつもりでいた。

 しかし、ツーリング予定日の2日間の週間天気予報は連日のように雨の予報が報じられ、それどころか2日目となる日曜日の天候は大荒れとも報じられていた。(爆) そのせいで妻の気分は日に日に落ち込むばかり。(ーー;) せめて2日中1日位は雨に降られないよう祈るしか無かった。

 そしていよいよ迎えた出発日、3連休の初日である3月20日(土)の朝4:30に出発。いつもより早めの時間に出発にした。これなら3連休初日のため予想された渋滞も、少しはハマらずに走行出来ると考えた。

散々待たされたお蕎麦

 出発日の朝はあれほど心配していた天気はなんと晴れ。そのせいか道は高速道路に入る手前の環八道路で、夜明け前にも関わらず既に交通量はかなり多かった。 東名高速道路は予想以上に交通量が多く、いつ何処で渋滞が発生しても不思議ではなかった。そこで浜名湖SAまで一気に走り、浜名湖SAにて休憩がてら朝食を食べた。

 寒かったので朝食はフードコートで温かいお蕎麦を注文する。しかし、特にこの時間混雑が激しかったらしく、食券を自動販売機で購入すると自動的に注文が入るのだが、その注文数がとんでもない程多く、待ち数が60件以上となっていた。

 そのせいで麺類コーナーは大勢の人に囲まれ、なかなか自分の注文番号が呼ばれず、店員に順番が間違っているのではないか?と怒っている人も居た程だった。私達のお蕎麦も実に注文してから30分も掛かったのだからその凄さが分かる。そんな事もあり浜名湖SAでは思っていた以上に時間を浪費してしまった。

 浜名湖SAから先は、しばらく走ると渋滞にハマった。最初は所々で数km程の渋滞だったのだが、伊勢湾岸道路に入ると、経験したこともない湾岸弥富IC付近から東名阪自動車の亀山ICまでの区間の大渋滞に遭遇した。 鈴鹿や四日市付近で渋滞に巻き込まれるのは覚悟していたが、さすがに伊勢湾岸道路の湾岸弥富から完全停止状態の渋滞に巻き込まれるとは想像もしていなかったのである。

伊勢芋大福

 勿論私はバイクの機動力を十二分に行かし、何とか進んだが、緊張を伴う運転が長時間続いたせいもあり、若干疲れてしまった。まぁそれでも昨年のGWの東北ツーの経験から言えば何とも無いのだが・・・。(^^;)

 そして亀山ICを過ぎると急激に車が少なくなり道が空き、ここからはやっと快適に走ることが出来るようになった。

 前回同様、最後の休憩として(と言っても本日2回目だが・・・)安濃SAに立ち寄った。(10:00) ここでは休憩ついでに目に留まった伊勢芋大福(120円)と言う味噌風味の大福を食べた。味噌好きの私には美味しく感じたものの、妻の味覚には合わなかった様だ。

 前回3kmの渋滞に巻き込まれた伊勢西ICは、料金所付近も含め渋滞していなかった。まずは伊勢西ICから左折して県道32号線を北上し外宮へと向かった。

伊勢道の料金所

伊勢神宮(外宮)を参拝

 外宮は自家用車用駐車場の出入口付近にバイク用の駐車スペースがあった。 ここにバイクを停め、いよいよ伊勢神宮(外宮)の参拝を開始した。(11:00)

伊勢神宮(外宮)の駐車場

 今回は妻と2人だけだったので、のんびり散歩をする様な気持ちで歩いた。 まずはお清めをしてから正宮を参拝。私も前回は外宮には来なかったので、外宮の参拝は初めてとなる。参拝をする人はそこそこの混雑でそんなに混んではいなかったが、唯一高宮のところだけ行列が長かった位だった。

お清め

伊勢神宮(外宮)

 こちらは亀石と呼ばれる石の橋である。確かに亀の形をしていて納得した。最近はパワースポットの流行のせいか、あちこちで石をさすったり木をさすったりとした行動をする人を多く見かけた。パンフレットにはパワースポットとか、何かを祭ってあるような記載は無いのだが・・・(^^;)

亀石

ミキモト真珠島

 外宮を参拝した後、次に向かったのが真珠で有名なミキモト真珠島だ。駐車場は海とは国道を挟んだ反対側の路地に入ったところにあった。

ミキモト真珠島のバイク駐車はここ

ミキモト真珠島入口

 入場料金大人1名1,500円と高額だったが、安濃SAで入手した割引クーポン券を利用して1割引き(1,350円)となった。  それにしても高い料金には間違いない。(^^;) 真珠島ではまず昼食を食べにレストランへ。私は限定食 の御膳、妻は海鮮ピラフを食べ、食後はコーヒーを飲んでゆっくりした。

限定食の御膳海鮮ピラフ

 食事を済ませると海女の実演を見学した。

海女の実演ショー

 3人の海女さんを紹介するアナウンスがあったが、海女さんになった今の心境は?との問いに「微妙です。」と応えていた紹介には笑えた。海女の実演を見た後は真珠博物館も見学し、最後に妻が記念にと自分のお土産を購入した。

パールショップ

 レストランで食事をしていた時は、空が一時的に厚い雲に覆われたが、ミキモト真珠島を出る時にはまた回復していた。

強風の吹く中、賢島(かしこじま)へ

 ミキモト真珠島からは県道750号線と県道128号線からなるパールロードを走り賢島へと向かった。この区間の景色は素晴らしいのだが、風の勢いがどんどん強くなり、運転にはかなり注意が必要になってきた。見晴らしの良い海岸線を走行するので風の影響は必至だった。

賢島

 何とか賢島に到着するも、嵐のような強風の影響なのか?それとも時間的なものなのか?町並みには人通りがなく、この町に点在する真珠店もほとんどシャッターが閉まっていた。それに到着時開いていた数少ない開いていたお店も目の前で次々とシャッターが下ろされていった。 ちなみに上の写真で指し示している場所が賢島だ。

賢島にて

 私達もここには長いは不要と感じ、これ以上風が強まらないうちにと予約していたホテルへと向かう事にした。

サンペルラ志摩に宿泊

 予約していたホテルは「サンペルラ志摩」。的矢湾を望む全室オーシャンビューの景色が楽しめるホテルとして有名なホテルだ。ここに決めた一番の理由は美味しそうな料理とお値段のバランスが魅力的だったからだ。 賢島から強風の吹き荒れる中無事到着。(17:20)取りあえずここまで雨には降られなく済んだ。

サンペルラ志摩

 バイクは入口付近の屋根のある場所に停めさせて頂いた。嬉しい心遣いである。 チェックインすると早速食事前にゆっくりと湯に浸かった。残念ながらここのお風呂は天然温泉ではなかったが、一応トゴール温泉(準天然温泉)となっていたのでまぁまぁだ。

 そしてお風呂上がりに丁度良いタイミングで夕食の時間となった。(19:00) 夕食はB1Fのレストランで「春せいろ蒸し会席コース」を食べた。 ちょっと豪華でボリュームも満点、とても美味しい食事で満足出来た。(^^)

春せいろ蒸し会席コース春せいろ蒸し会席コース

春せいろ蒸し会席コース春せいろ蒸し会席コース

春せいろ蒸し会席コース春せいろ蒸し会席コース

 食事後はまだ雨が降っていなかったので、少しだけ外を歩いて散歩した。しかし、あまりにも風が強く、寒くなってきたので直ぐに館内に戻った。

夜のサンペルラ志摩のテラス

 そして部屋に戻りしばらくゆっくりし、妻は私がたまにはと勧めたエステに行った。丁度この頃から強い雨が降り出し、この後この日の夜は激しい雷と強風と大雨の大荒れの天気となった。

2日目

 2日目の朝、6時半頃に目が覚める。奇跡的に外はすっかり雨が止んでいたが、相変わらず強風が吹き荒れていた。しかし、何だか空が黄色くもやっている。実はこれ、黄砂だった。太陽が黄砂の影響でシルエットのように見える。これ程凄い黄砂の景色を私は初めて見た。

黄砂で霞む太陽と的矢湾

 ところでこのサンペルラ志摩には嬉しいサービスが有った。 朝、宿泊者には無料のコーヒーが用意されており、自由に飲む事が出来るのだ。 朝食の時間帯は混雑していて待ち時間も有ったのだが、コーヒーを飲みながら景色を見るなどゆったり出来た。

サンペルラ志摩の朝のバイキングにて

 あっ! それから下の写真はレストランの入口の水槽に居た魚の写真だが、この魚は私達の居る方に近づいて来て、こちらをじ~っと見つめているような感じで愛嬌があったのだ。

レストラン入口にて

伊勢神宮(内宮)へ

 朝食を食べ終わると早めにチェックアウトした。ここからは県道47号線と県道32号線を利用し伊勢神宮(内宮)へと向かった。この道は強風でも山間部を通る道なので、少しは風の影響を受けずに済んだ。

県道47号線

 県道32号線を走り浦田橋を渡った。前回来た時は普通車は通行止めで進入禁止だった宇治浦田町交差点から宇治橋まで続く道は、今回は普通車でも通行出来るようになっていたが、駐車場への順番待ちの車がずらりと並び既に大渋滞となっていた。(注意:下の写真は帰り方向で撮ったもの)

駐車場の空き待ちの長い渋滞

 バイクはそんな車列の隣の車線を走り、宇治橋近くのバイク専用駐車スペース(歩道上)に難なく停められた。(^^) 伊勢神宮はやはりバイクの方が有利だ。

伊勢神宮(内宮)

 まずは宇治橋を渡って伊勢神宮を参拝した。人通りはまぁまぁの混みようだが前回よりは空いていた。所々で桜が咲き始めており春を感じる事も出来た。私は今年2度目の参拝となった。 下の写真は相変わらずのパワースポット?の場面。(^^;)

内宮にて

おかげ横丁へ

 そして参拝の後はお楽しみの「おかげ横丁」へ。今回妻が一番楽しみにしていた所で、ここでは食べ歩きを楽しんだ。

おかげ横丁へ

 まずは豚捨のコロッケを食べる。(1個85円) しかしこのコロッケ、白川郷で食べたコロッケ程の感動はなく、「ん?そんなに特別美味しいって程ではないよね?」と2人共同じ感想を持った。

豚捨のコロッケみたらし団子

ふくすけの食券志摩うどん

みかんソフトは絶品だった五十鈴川カフェ

 他には吉兆招福亭(招き猫の置物等)で買い物をしたり、ふくすけで「志摩うどん」を食べたり、また、おかげ座の見学や太鼓の演奏を堪能したりとまさにおかげ横丁をじっくり時間を掛けて楽しんだ。

吉兆招福亭

太鼓の生演奏

 「おかげ参り」と言われる300年前の伊勢神宮参拝の様子を再現した「おかげ座」は必見。(大人1名 300円) 江戸時代の人は背が低かった事も初めて知った。

おかげ座

 下のボタンは「おかげ座」の出口であるエレベーターのボタン。洒落が効いている。(^^)

江戸時代から平成へのエレベーターボタン

 そして最後に五十鈴川カフェに立ち寄り、ケーキセットを食べていると、西伊豆ツーでご一緒したISOさんご夫婦(ドラッグスター)から電話が入り、その後おかげ横丁内でバッタリ再会した。不思議なご縁である。(^^)

 前回の西伊豆ツーリングに行った時、偶然にもこの3連休中にお互い伊勢神宮に行く事を知り、もし現地でお会い出来たら・・・と言うことになっていたのだ。(^^) 短時間であっったが、ISOさんご夫婦と少し話をした後お別れした。

伊勢志摩スカイラインへ

 次に向かったのは伊勢志摩スカイラインを走り、朝熊山へ。(15:35)有料道路代は通常860円のところ、安濃SAで貰ったクーポンを使用し680円になった。

朝熊山にて

 山頂の駐車場はまだまだ強風が吹き荒れていたのでなるべく風の影響を受け難い場所にバイクを駐車した。 前回来た時よりは景色は良く見えたが、それにしても風が強くしかも寒い。1月末に来た時よりもずっと寒い位だった。 そしていよいよ帰るため、鳥羽方面へ抜けてフェリーに乗ることにする。

フェリーで愛知県渥美半島の伊良湖港へ

フェリー乗り場

 フェリー乗り場に到着すると既に2台の小型バイク(静岡と浜松ナンバー)が停まっていて、そのライダーが話しかけてきた。 彼らは今日日帰りで往復フェリーを利用しツーリングを楽しんだそうだ。バイクはオフ車の原付二種ナンバーだった。なるほど・・・高速道路は走れない。

切符売場

 フェリーは17:40発の最終便に乗る事になり、料金はやはりクーポン券を利用して5,200円(トクトク割り適用・大型バイク1台、大人2名)だった。やはり安濃SAでのクーポン券入手は必須だ。

 待合室から見た海は一見穏やかそうだった。船が苦手な妻は少し心配していたが、先程お会いしたISOさんご夫婦がこの日日中乗った時の話では、穏やかで揺れも少なかったと聞いていたので大丈夫だと思っていた。

 出航時間20分前にバイクの所へ戻り、乗船準備をする。乗船方法はバイクが一番最初でタンデム乗車のまま乗船する。ちなみに前乗りで前出だったので、船内でのバイクのUターンは無かった。

フェリー内でのバイクの固定

 出航すると最初は穏やかで平気だったのだが、途中から立っていられないほどの大揺れとなり、船室の窓にもかなり波を被るほどであった。妻はこの揺れですっかり気分が悪くなり、たった片道55分の航海であったが地獄の気分を味わった様だ。

フェリー船内

 そしてやっと愛知県渥美半島の伊良湖港に到着。下船するも妻の気分が回復するまで一時的にバイクを駐車し、しばらくヘルメットを脱いで気分転換を図った。 フェリーから全てのバイクや車、バスや人が下船し、誰も居なくなると暗いフェリー乗り場には私達2人だけが取り残されるかのように残った。

強風吹き荒れる夜の渥美半島

 妻の気分が少し良くなったので、浜松方面へと走り始める。 国道42号線は比較的海に近い場所を通り、車の通りも極端に少なく街灯も少ない暗い道をひたすら走る事になる。きっと日中ならばそこそこ快適な道だろうが、とにかく強風の吹き荒れる夜の道であるため、ただひたすら走り続けると言う様な厳しい感じであった。

 やっと道の駅「あかばねロコステーション」の表示を見つけ立ち寄るも、何とトイレ以外は鍵が掛かり中には入れず、電気も最低限の所しか点いていなかったので何とも寂しい感じ、休憩が出来ない状態だった。 仕方なく夜の冷え込み対策として厚着をするなど着替えをベンチを利用して行った。 またひたすら国道42号線を走り国道1号線へ、そしてやっと浜松ICから東名高速道路へ乗った。

 一気に富士川SAまで走る。しかし、当初はここで夕食を食べるつもりだったのだが、ここにはまともなレストランが無く、結局あきらめて足柄SAまで走った。そしてやっと足柄SAでゆっくり休憩した。ところが、ここもレストランは改装中でゆっくり食事をすると言う感じの雰囲気は無かったのだ。

 取りあえず仮設の飲食店で夕食を食べ終わり、渋滞も解消した様なので自宅まで一気に帰る事にした。こんな感じで帰り道はほとんど走りっぱなしで、自宅到着は午前1時位だった。

 おわり

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