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強行!3泊5日GWキャンプツーリング

恐怖の強風東北ツー(1日目~2日目)

2010.4.30(金)~5.1(土) 走行

なまはげ館にて

出発時から強行軍

 今年のゴールデンウィークも各地の高速道路はETC休日特別割引の影響で、早い時期から大渋滞が予想されていた。それにも関わらず、今年も意を決して東北地方へ3泊4日ではない3泊5日のキャンプツーリングを決行した。 今回のパートナーはあかり(長女・中1)。そして初めは「キャンプはちょっと・・・」と言っていた筈のボルドーさん(CB1300SB)も同行。ボルドーさんもせっかくのゴールデンウィーク、ロングツーリングに行かなければもったいないと思われたらしい。(^^)

 昨年は夜明け前の3時に自宅を出発したにも関わらず、大渋滞と共に移動し続け、挙げ句の果てには通行止めにも遭遇すると言う辛い思いをした。今年は昨年のリベンジと言う事で、GW開始日の前夜である4月30日(金)夜19時過ぎと極端に出発を早めたのだった。仕事を定時きっかりに切り上げ、帰宅後慌しくシャワーを浴び、夕食を食べたら直ぐ出発と言うかなりの強行軍となった。しかもこの日は睡魔と戦い、体力が続く限り出来るだけ予想されている数々の渋滞ポイントを越えて行こうと考えていたのだ。

 車なら車中泊と言う手もあるが、バイクだと車中泊と言う訳には行かない。(爆) 私一人だけなら何とか無理してしまうが、もう中学1年生になった娘と一緒だとそうも行かない。そこで計画段階から高速を下りた後に健康ランドに駆け込む計画を検討したり、どうしても眠くなってしまったらSAやPAで仮眠する事も考えていた。 しかし、GWはPA内の混雑も必至であり、しかも東北自動車道には夜中に仮眠出来る施設も存在しない。偶にPA内の緑地にテントを張って寝ている強者も見かけるが、私にはまだそのような勇気は無い。(^^;) ま、今年のGW中、東北地方は寒波にも覆われ5月上旬とは思えない程寒かったので、そもそも野宿には無理があったようだ。

 出発日前日までにほとんどの荷物(キャンプ道具など)をバイクに積み終え、当日は直ぐに出発出来るように準備万端整えておいたのだが、いざ残りの荷物をTOPケースに載せようとすると蓋が閉まらないと言うハプニングがあった。 さすがにこれには少々焦ってしまったが、それでも何とか荷物を調整し、ほぼ予定通りの19時過ぎには自宅を出発したのであった。

首都高速道路は大渋滞と強風

 交通量は多かったが渋滞はしてなかった環七通りを南下し、大井南ICから首都高速湾岸道路に入った。だが、直ぐに最初の試練が私達に襲いかかった。首都高速 中央環状線(C2)の大渋滞と強風だ。(ーー;) 中央環状線は荒川沿いに架かる高架上の高速道路なのだが、この時は寒冷前線の通過の影響で強風が吹き荒れていたのだ。その強風の中、キャンプ道具を満載した重いバイクを、しかもタンデムで大渋滞で大型トラックばかりの中を走るのは、かなり困難で過酷な状況であった。

 ボルドーさんとは東北自動車道の蓮田SAで待ち合わせだったので、それでも何とか遅くならないようにふらつきながらも必至にバイクの機動力を使う。 首都高速道路(S1)に入ると何とか順調に走ることが出来るようになり、無線でボルドーさんに交信を試みるが応答はない。 蓮田SAに到着したのが20:30過ぎだった。ボルドーさんはガソリンスタンドの休憩スペースでコーヒーを飲みながら私達2人を待っていた。

 あかりはボルドーさんとは初対面。元気に挨拶出来るのを親として期待していたが、最近ちょっとだけ難しい時期に入って来だしたあかりは予想通りモジ子となっていた。

 さて、NEXCO東日本の渋滞の予想情報は21時台からとなっていたので、合流後早速出発する事にした。この時点で東北自動車道の交通量はとても平日の夜とは思えないほど多かったのだ。

 何時もなら1時間程度走ったら休憩をとるペースのボルドーさんも、この日はかなり気合いが入っていた。休憩は最小限に抑え距離と時間を稼いだ。

 途中1回だけトイレ休憩をし、2回目は国見SAに給油のため立ち寄った。(0:27) ここで給油中、CB乗りの方に声を掛けられた。どうやらこの方、お気の毒にバイクの後輪タイヤがパンクしてしまい、途方に暮れていた。既にバイクはガソリンスタンド内のピットに置かれていたが、タイやはパンクと言ってもタイヤのサイド部分であり、例えパンク修理の道具が揃っていても修理は不可能な感じだった。この方、本当は北海道に渡る予定だったそうだが諦めてトランポを持っている友人に連絡を取り、迎えに来てもらうことにしたそうだ。フェリーもキャンセルしたとの事。本当にお気の毒だった。

 その後も東北自動車道は渋滞が何時発生してもおかしくない交通量が続く中、何とか順調に距離を稼いでいった。走行中はどのPAでも車列が本線へ届きそうな位混雑していたのを横目で見ながら走行し続けた。

渋滞を回避し秋田自動車道へ

 そして夜中の東北自動車道を走り続け、何とか秋田自動車道に入った。ここまで来れればもう渋滞の恐れはないと安堵する。あかりはここまで寝ることもなく、元気に後ろに乗っていてくれた。当初はこの強行策はさすがに無理かと思われたが、何とかなったようだ。

 頑張ってあと1時間、秋田市内まで走れば健康ランドに入ってお昼頃まで寝て過ごす予定もあったが、さすがにボルドーさんに限界が来たようだ。ここまで殆ど走りっぱなしだったので、さすがに疲れと睡魔が襲ってきたようだ。それに東北自動車道では晴れていたのだが、秋田自動車道に入ると少しだけポツリポツリと雨が降ってきた。レインスーツを着る程ではなかったのが、せめてもの救いだ。

あちこちで仮眠する

 秋田自動車道に入って最初の錦秋湖SAに入り、ここで仮眠することにした。ゆっくりする場所は無いだろうと期待はしていなかったのだが、丁度ここには1ケ所だけファミレスのボックス席の様な落ち着ける場所があり、早速ここを陣取った。とてもラッキーだった。 私はお腹が空いて来ていたので自動販売機のポテトと焼おにぎり(各350円)を購入し、あかりと一緒に食べた。

 あかりはポテトと焼おにぎりを食べ終わると急に眠くなったらしく、ベンチの上に横になって爆睡モードに入った。ボルドーさんもネックウォーマーをアイマスク代わりに使用して眠りだした。 私はと言うと・・・ 不思議とまだ全然眠くなかったのだ。地図を見たり携帯で交通情報をチェックしたりして過ごした。 1時間半程経ち、外の景色が明るくなってきた。目の前のお店も開店準備のためシャッターが開けられ始めた。

 寒い筈だ。明るくなった外を見ると雪解け後の大きな雪の山がまだ残っている。雨は止み青空が見えている。 ボルドーさんも起き、あかりを起こして取りあえず秋田市内で高速道路を下りることにした。相変わらず強い風が吹いている中をバイクで走り続ける。道は空いているし、一部雲は多いものの基本的には晴れている。秋田自動車道を秋田南ICで下り、ここからは国道13号線で男鹿半島方面へ走った。途中ガソリンスタンドで給油を済ませ(6:00頃)、取りあえずファミレスに入ろうと言うことになったが、開いているファミレスは無い。ま、無理だろうとは思っていたが・・・。(^^;)

マクドナルド秋田新国道店仮眠中・・・

 そこで結局24時間営業のマック(マクドナルド秋田新国道店)に入った。(6:43) このマックに入るまでに、秋田市内をファミレスを探しながら迷走してしまったので、多少時間をロスしてしまった。 ここでしばらくゆっくりする。この後は道の駅「てんのう」の朝9時から営業を開始する「天王温泉」に入ることにしていたので、このマックには8:30過ぎまで居た。

天王温泉

 そして予定通りその後道の駅「てんのう」の「天王温泉」に到着。(9:10頃) 温泉に浸かり、仮眠を取ったり食事をしたりしてここでゆっくりと過ごした。

牛ステーキ膳

 ところでこの温泉内(くらら)で私とあかりが食べた牛肉ステーキ定食(950円)、とてもお肉が柔らかく美味しかった。この温泉に行く方にはお勧めします。

ツーリングを再開

 「天王温泉」を出発(12:50)するといよいよ男鹿半島を目指して走行する。国道101号線を走る。すると懐かしい大きな「なまはげ」が見えてきてここに立ち寄った。(12:56) ここでの目的は写真撮影とババへらアイスだ。まずは大きな「なまはげ」をバックに記念撮影。ボルドーさんに写真を撮ってもらった。

なまはげをバックにあかりと記念撮影

 ババへらアイスは私のホームページを以前からご覧になって頂いている方ならもうご存じだとは思うが、秋田県内の路上(路肩など)の至る所でアイスを売っているおばちゃんを見かけるのである。このババへらアイスはおばちゃんがへらを使ってコーンの上に花の形みたいにアイスクリームを盛ってくれるのである。(200円) 食感はアイスクリームと言うよりはシャーベットに近い。この日は気温が低めだったので売り上げはイマイチの様だったし、今回ここにいたおばちゃんはちょっとアイスの盛り方が下手だったのが残念だった。(爆)

ババへらアイスのおばちゃんババへらアイスを食べる

 その後コンビニに立ち寄りキャンプ地での食料を調達(13:29)、そして最初の観光である寒風山を目指して走った。県道54号線を走り寒風山を見ながら走行する。

寒風山の小展望台付近

 寒さも和らぎ気持ち良いが、いかんせん風が強いのが気になる。初め気が付かず小展望台を見学する。(13:50) すると振り返ればもっと見晴らしの良さそうな大展望台が見えるではないか!(^^;)

寒風山の小展望台にて

物凄い強風の寒風山

 そこで大展望台へとバイクで上って行くが、この坂、とても急な坂でしかも強風で煽られバイクがふらつき走り難い。 駐車場にバイクを停めようとして強風が収まるのを待っているとボルドーさんから悲鳴が聞こえた。「スタンドが出せない!」 あまりもの強風でバイクを倒れないように踏ん張るだけで精一杯なのだ。 やっとの事でバイクを停め、周りの景色を楽しんだがボルドーさんはバイクが倒れはしないかと気になっていたらしい。(^^;)

寒風山から海を望む

なまはげ館へ

 早々に強風の吹き荒れる寒風山を出発し、次に向かったのが「なまはげ館」である。なまはげラインを走行し、「なまはげ館」に到着する。(14:38) 右下(右上)の写真は外灯の写真だ。なかなか凝ったデザインで良く出来ている。

なまはげ館の駐車場なまはげ館の外灯

あかり見学中

 ここは昨年、ひかり(次女・当時小6)とも訪れたところだ。ボルドーさんと3人で見学した。あかりは館内の展示物を結構真剣に見ていたような気がする。

入道崎へ

 「なまはげ館」の次は入道崎へ。相変わらず風が強い中走行し、昨年は渋滞していた入道崎の駐車場はこの時は空いていて難無く到着する。(15:40) 一応ここからの景色は是非あかりに見せておいた方が良いだろうと思い立ち寄った。北緯40°のモニュメント前で記念写真を撮った。

北緯40°のモニュメント前で記念撮影

 ここからの眺めは日本海を一望のもとに見渡せ、断崖絶壁と美しくも荒々しい波が打ち寄せる景色に見応えを感じる。

入道崎

 この入道崎ではボルドーさんが買い物をするため少しだけお店にも立ち寄った。

入道崎前のお店

1泊目は男鹿桜島リゾート・キャンプ場

 そして県道121号線を南下し、県道59号線でこの日のキャンプ地、「男鹿桜島リゾート・キャンプ場」に到着した。(16:30頃?) 当初はこの日は風が強いのでテント泊は厳しいかな?との不安も有ったが、夕刻近くになって風も収まりだし風の影響はあまりなく安心してテントを張ることが出来た。ちなみにキャンプ場は空いていた。テント1張料金は1,050円のみだ。ちなみに・・・今回ボルドーさんの使用したテントは私のアーディンDXをお貸しした。

男鹿桜島リゾート・キャンプ場

 日が暮れる前に夕食を食べてしまおうとの事で、この日はボルドーさんの持ってきたお米と飯盒を使用しご飯を炊き、レトルトのカレーと言った簡単なものを食べた。

 最初は怪しかった水加減と火加減だったが、何とかまともにご飯が炊けたので良かった。私がいつも使用している自分の飯盒(メスティン)なら炊きあがりに自信は有るが、使いなれていない飯盒だとかなりいい加減な水加減だった。(^^;)

 食事を終えて一息落ち着くと次はお風呂である。ここではホテル「きららか」の温泉に入浴出来るのだが、丁度夕日が海に沈むタイミングでお風呂に入れるから嬉しい。

 ちなみに貴重品もロビーで預かってくれるので安心して温泉に入れるのも魅力だ。

男鹿半島から見る夕日

 この日も夕日が美しく、オレンジ色の太陽が最後に海に沈んでいくのを眺めながら温泉に浸かっていた。ボルドーさんもこれには満足していた。 ちなみにこの太陽が海に沈んでいく景色は女湯からは見れないそうだ。あかりには是非ともこの景色を見ながらの温泉を体験させたかったが残念だ。(ーー;)

 さて、この日は私の友人、北海道在住のMk73さん(R1200RT)、そして息子のMk74さん(隼)、バル1400さん(ZZR1400)とこのキャンプ場で合流する事となっていた。 この日も携帯電話のメールや通話で度々連絡を取ってはいたが、まだ到着していなかったのだ。Mk73さん親子はこの日はキャンプではなくロッジに泊まることになってはいたのだが、それにしても到着が遅かったので少し心配していた。 すると、丁度お風呂から上がって駐車場に出たところでMk73さん親子が到着しているのを発見、無事合流出来た。 取りあえず後で遊びに行きますとの事で分かれたが、お互いさすがに寝不足と疲れで早寝し、この日はそのまま就寝となった。

 つづく

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