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江戸時代の面影を残す足柄峠

江戸時代中期の古民家のお店でのんびりする

2010.5.22(土) 走行

11時過ぎに出発、そして大渋滞にハマる

  この日の朝はちょっとした用事が有り、私としては珍しく11時過ぎにツーリングに出掛けた。出発直後、環八通りはご覧の通りの大渋滞。(左下写真) まったく車が動く気配が無い渋滞に回避策を取り、都道11号線(多摩堤通)へと出たがこちらも渋滞。(右下写真) 多摩川を渡るまでは我慢の運転を強いられた。 ちなみにこの日は東名高速道路は要人の通行で交通規制が行われ、その為にあちこちで大渋滞が引き起こされたとの情報を得た。(--;)

環八通りの渋滞都道11号線の渋滞

 渋滞が慢性化している都道11号線は二子玉川付近の再開発により、片側2車線の完成も間近な気配。今後に期待する。

 結局国道246号線もず~っと渋滞気味、今回はスーパーシェルパでのツーリングだったので何とかなったが、R1200RTならば早々に諦め引き返しただろう。(^^;) やっと快適に走れるようになったのは秦野辺りを過ぎてからだった。

国道246号線

 国道246号線の山北付近は快調な走りとなるが、先を急ぐトラックがかなりの勢いで迫ってくる為、のんびり走るどころか追い立てられているかのような気持ちで走った。この時東名高速道路が見えたが空いているようだった。

国道246号線山北付近

 初めは道の駅「山北」にて昼食をとろうかと思ったが、何となく食べたい物が無かったのでツーリングマップルを広げ、足柄峠の万葉うどんなるものが気になりここで食べるのを辞めた。

道の駅「山北」

 一旦国道246号線に戻り、左折して川の対岸に渡れる道を探して左折する。少し道に迷いながらもナビ画面とツーリングマップルを見比べながら走り、駿河小山駅前を通って何とか足柄峠の標識を頼りに県道365号線(足柄峠線)に入った。

 この道は狭い峠道なのだが、意外と車が多く通るので対向車を気にしながら走る必要がある。

 下の写真は途中で通過する東名高速道路の上で撮った景色。この写真を見ればどの辺りなのか想像出来る方も多いだろう・・・。

 いつも良く通ったりする場所だがこんな場所を通っていたんだと改めて認識した。

 

県道365号線から東名高速道路を見下ろす風景

 また、この県道365号線沿いではこんな茶摘風景も見かけた。

県道365号線沿いの茶摘風景

 残念ながら黄砂の影響で富士山は霞んでしまい、何となく見える程度だった。この場所は「誓いの丘」と言う場所。丁度私と同じくスーパーシェルパに乗ってこられた方と出会い、少し話をした。

 ちなみにこの県道365号線を走行中、新旧RTに乗った4台とすれ違うが、4台共挨拶しても何の反応も無かった。(爆) 私がRTだったら反応が有ったのだろうか?私なら相手が何のバイクでも挨拶するのだが・・・。(^^;)

足柄峠

 足柄峠を越えると関所跡を見つけた。この付近は昔山賊が居たそうで、その山賊を取り締まったり、関所破りを取り締まったそうだ。この関所の裏にはその捕まえた盗賊などの首をはね、さらし首にした場所だったとか・・・。(怖) 勿論さすがにその首塚の写真は撮りませんでした。

足柄峠の関所跡

 県道78号線はかなりの急勾配でした。下りだったから楽だったものの上り坂だったらかなり苦労したに違いない。ここから見た景色は絶景でハイカーも多かった。ところがその急坂を自転車で上って来る人が多かったのにはビックリ。

足柄古道万葉うどんを食す

 ツーリングマップルにも記載されている地蔵堂に立ち寄りうどんを食べた。駐車した場所は傾斜地。結構繁盛しているお店だった。

地蔵堂前地蔵堂

  食べたのはおでん(味噌おでんでした)と「湯うどん」。おつゆにはレモンが入っていて特徴のある味。これが結構いけてます。

おでん湯うどん

「夕日の滝」

 うどんを食した後は少し歩いて散歩する。近くにある「夕日の滝」は結構立派な滝だった。滝の近くはマイナスイオンを強く感じられた。

夕日の滝

 ここでもハイカーの姿が多かった。

夕日の滝付近

 この近くではしいたけが栽培されているそうだ。今の時期はハウス内で採れたしいたけを販売しているそうだ。私も1袋購入。お土産にした。

生しいたけ

 宿の茶屋「うるし亭」

 今回のツーリングで一番の収穫だったのがこのお店。宿の茶屋「うるし亭」だ。場所は万葉うどんのお店「地蔵堂」の手前に在る。何となく見掛けたこのお店に興味を持ち、草だんごを食べるために立ち寄った。

宿の茶屋「うるし亭」

 このお店の建物は江戸時代中期の民家で、このお店の女性店主がやっているうるし塗りの漆器も展示されている。お店の手前で「草だんごを食べたいのですが・・・」と声を掛けると、玄関から家の中に案内された。お店と言うより、民家の中にお邪魔する感じだ。

うるし亭

 建物の中には玄関の直ぐ先に囲炉裏もあった。靴を脱いでお邪魔する。 ん? 外は少し暑かったのにとても涼しい。そしてとても静かだ。何だか自分がタイムスリップしたような落ち着いた時間が流れる。

 話によるとこの付近には夜、猪が庭を散歩したり道を横切る姿が見られるそうだ。寝ているとカサカサっと足音が聞こえ、ブヒッと言う様な鼻息の音まで聞こえるそうだ。

草だんご

 草だんごは注文してから作るので少し待たされるのだが、この待たされている時間が何故か心地良い。不思議な感覚だ。草だんごはここで塗られた漆器に載せられ出される。何とも豪華な出し方だ。箸休めとお茶も美味しい。

 ちなみにこの「うるし亭」はお蕎麦類がお勧めのお店だそうだ。長野県の伊那谷の契約農家で栽培されるお蕎麦を使用しているとの事だ。十割蕎麦やニ八蕎麦、蕎麦米雑炊などが食べる事が出来る。今度は是非お蕎麦を食べに行きたいと思う。ちなみにここのお店はゆっくりしたい人にお勧めで、急がれる方にはお勧めしない。

 だが、このお店、蕎麦好きの方や古民家好きな方は是非試して頂きたい。 ちなみにお蕎麦は予約された方が良いと思う。

 「宿の茶屋 うるし亭」 神奈川県南足柄市矢倉沢地蔵堂 TEL&FAX 0465-73-2803 (電話・FAXは20:30まで)
 定休日 月・木 不定期

 食材は全て無農薬・自然農法によるものだそうだ。あまり大勢の人が行っても対応出来ないので少人数がお勧めだ。

ちょっと寄り道してから帰宅

県道74号線

 さて、帰り道は往きよりは空いていた。まぁ普通の混雑だったと言う感じだ。帰りはちょっとNAPSの友人に会いにNAPS世田谷店へちょっと立ち寄り、自宅へ到着したのは19時前でした。

 おわり

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