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梅雨入り後も雨ニモマケズ!ツーリング!

調子コイテ激走した815km!

2010.6.19(土) 走行

 本格的に梅雨入り宣言されたばかりの週末、当初の天気予報は週末は終日雨との予報だった事もあり、今回は1人でバイクに乗ってどこかその辺にぶらぶらと出掛ける事を考えていた。さて、終日雨の中何処に行こうかと悩んだが、結局しばらく行ってなかった愛知県にある母方の祖父母や私の従兄弟のお墓参りに行く事にした。つまり当初はツーリングと言うよりお墓参りに行く事にしたのだった。

 しかし雨の中、その辺どころか愛知県って・・・ と自分自身、自虐的とも感じてしまう無謀な思い付きだった。しかも高速道路を利用せず、250ccのスーパーシェルパでトコトコと一般道をひたすら走って行く事にしたのだ。(^^;)

幸多摩線

 自宅を出発したのは朝6時。勿論雨が降っていた。(^^;) 雨は強く降っていたがしっかりとレインスーツを着込み万全の装備で出発。走行ルートは高速を使わず、とにかく一般道を走り続けると決めていたので、まずは国道246号線で厚木方面に向かった。

国道246号線国道246号線大井松田付近

 厚木までは雨が降っていたのだが、秦野方面に向かって走っていると何時の間にか雨は止んでしまった。それに早くも路面が乾き出している。 あれっ? こんな筈では・・・

 しかし、御殿場付近では濃霧に遭遇。霧が濃かった場所では視界は100m程しかなかった。しかし、裾野付近を越えると霧も解消し天気は再び急速に回復してきた。この頃から本格的に暑くなりだし、サマーレイングローブしか持ってこなかったのを少し後悔し始めていた。

ENEOSで給油

 1回目の給油は国道1号線の東名高速道路 清水IC近くのENEOSで。 東京の自宅からここまで休憩無しのノンストップで走行。ここでも給油を済ませると直ぐに出発し、バイクからは降りなかったのだ。(9:23)

国道1号線 静清バイパス

 国道1号線 静清バイパスを走行。交通量は何時もよりは少ない感じに思える。雨もちっとも降ってこない。

道の駅「宇津ノ谷峠」

 そして最初の休憩場所は道の駅「宇津ノ谷峠」。ここでやっとバイクから一旦降りた。しかし、ここでもジュースを飲み終わると直ぐに出発する。やはりソロツーだと休憩が極端に少なくなると自覚した。(^^;) この時の時間は大体9:50位。既に4時間弱走りっぱなしだった事になる。

濁流の河川

 上の写真は掛川だっただろうか?とにかくこの日は橋を渡る度に常に濁流の流れる河川に目が奪われた。

 国道1号線はバイパスの連続で、「掛川バイパス」 → 「袋井バイパス」 → 「磐田バイパス」などを乗り継ぎ快走が続く。
しかし、対向車線上ではトラックの事故が相次ぎ渋滞していた。それにしてもとにかく道が空いている。一般道を走行しているのにも係わらず、まるで高速道路をゆっくり走っているかのような順調振りだった。

浜名バイパス

 浜名湖を横目に見ながら走り、道の駅「瀬見坂」で2回目の休憩をとった。ここでは朝食兼昼食として「うな丼(国産うなぎ使用・980円)」を食べる。それと見るからに美味しそうな「三ケ日みかんのあんぱん」なるものを見つけ、お腹が空いた時の非常食用として購入する。ちなみにこのパン、とても美味しかったです。また今度ここに立ち寄った時は絶対買おうと思います。(^^)

国産うなぎを使用した「うな丼」

 道の駅「瀬見坂」ではお墓に供える切花も購入。 ここから豊橋方面へと向かう国道1号線の下り坂はスピード違反の取り締まりが重点的に実施される場所なので特に慎重に走行するが、この日の取り締まりは無かったようだ。下の写真は豊橋市内。豊橋市内は路面電車が走っているのだ。

豊橋市内

 豊橋市内で国道23号線へ。そしてしばらく走るとやっとお墓のあるお寺に到着。(12:45) 下の写真はお墓のあるお寺近くの交差点の写真だ。(さすがにお墓の写真は掲載出来ませんので・・・w)

国道23号線沿いの交差点

 お墓参りが済み、気分がスッキリしたところで急遽ツーリングマップルを見てこの後の走行ルートを検討した。天気が良かったので、まずはツーリングマップルで見つけた「三河湾スカイライン」を目指して走行した。

蒲郡駅前

 上の写真は蒲郡駅前を通過した時に撮ったもの。蒲郡駅前にはとても大きなヨットが置かれていた。このヨットはアメリカズカップに参戦した「ニッポン・チャレンジ」のヨットだそうだ。私もTVのCMで見た覚えが有るヨットだった。

 「三河湾スカイライン」(県道525号線)は標高400mの尾根上を走る18kmの観光道路だそうだ。下の写真は三河湾スカイラインの入口の写真だ。

三河湾スカイライン入口

三河湾スカイラインからの眺望三河湾スカイラインからの眺望

三河湾スカイライン

 上の2つの写真は三河湾スカイラインからの眺望を撮影したもの。そして右の写真は三河湾スカイラインの路面の様子を撮影したもの。

 路面は特に荒れてはいなかったが、雨が降った形跡があり、小枝や木の実、落ち葉などが結構路面に落ちている場所もあった。

 それでも極端に交通量の少ないこの道は、十分快適に走りを楽しむ事が出来た。普段からこんなに空いている道なのかは判らないが、私がこの道で見かけたのはバイクが2台と乗用車が1台のみだった。

 三河湾スカイラインを走り抜けると県道368号線、県道373号線を通り、今度は国道1号線へ出て再び豊橋市内へ。

 豊橋市内からは県道4号線(豊橋湖西線)を走り浜名湖を目指した。ちなみに下の写真が県道4号線の写真だ。この道は途中まで路面電車が通っていて、昭和の面影が色濃く残っている道だ。

県道4号線(豊橋湖西線)

 前回この道を通った時には気が付かなかったのだが、電車専用の信号機も所々見かけた。(下写真)

電車専用の信号機発見!

 浜名湖に出ると国道301号線を左折し三ケ日IC方面へ進んだ。そして浜名湖に走りに来た時にはいつも立ち寄るENEOSで今回も給油する。

浜名湖浜名湖近くのENEOSで給油

国道362号線 本来、冷静に考えられるまともな人間なら、ここから真っ直ぐ自宅のある東京方面へ走り出すのが普通かもしれないが、終日雨中走行を覚悟していただけに、この天気ならまだ帰るのはもったいないと思ってしまった私が居た。w

 浜名湖からは国道362号線を走り向かったのは、国道152号線。そして天竜川だった。

 左の写真は国道362号線を走行中に通過した、「第二東名高速道路」の工事現場だ。

 国道152号線に出ると、更に調子こいて北上を続ける私がいる。www

 下の写真は国道152号線沿いに流れる天竜川だ。結構水位が高く、大きな木が水没していて脅威さえ感じるほどだった。

天竜川

 そして天竜川の秋葉ダムへ。ここでは轟音をたてて放水を行っている秋葉ダムの迫力ある姿が見られた。放水量はかなりのもので、その光景は圧巻だった。(16:25)

秋葉ダム

 さて、ここまで北上すると私がこの後とんでもない暴挙に至ったかを薄々感じた方も少なからずいらっしゃるだろう。(^^;)

 そう、国道152号線(秋葉街道)を更に北上し兵越峠を越えたのである。この兵越峠は国道152号線がまだ未開通となっており、「ヒョー越林道」と言う険しい舗装林道を越えなければならないのである。

 実はこの場所は青崩峠と言う場所で、あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退し、現在もトンネル工事が中断している場所なのだ。あの青函トンネルさえ開通させた日本のトンネル技術を持ってしても完成することが出来なかったと言うのはここだけではないだろうか?

ヒョー越林道入口

 上の写真はヒョー越林道入口。ここを越えればもう絶対に後戻りは難しい。

 下の写真はヒョー越林道を走行中に撮った写真だ。陽射しがあり気持ち良い走りを楽しめたのだが、既にこの場所で時計が示す時間は17:26となっていた。(爆)

ヒョー越林道

ヒョー越峠は結構な高低差が有る峠だ。落ちたら確実に命は無いと思われる険しい崖を横目に走る。

高低差が有り、迫力満点のヒョー越峠

 そして無事ヒョー越林道を抜けた。(17:32)

ヒョー越峠

道の駅「遠山郷」で温泉に入る

道の駅「遠山郷」

 せっかくのツーリング、時間が遅くなってしまったのは十分承知の上だが焦っても仕方が無いのでゆっくり温泉に入り鋭気を養う事にした。それにお腹も少し空いてきていた。

 ヒョー越峠を抜けたところに丁度良く温泉を見つけた。それは道の駅「遠山郷」に在る日帰り温泉「かぐらの湯」だ。

 山奥の場所にあるにも係わらず、この日帰り温泉施設の前には立派な石像まであり、道の駅内には日帰り温泉施設だけでなく色々なお店があった。

 温泉施設の入浴料金は大人600円。施設もまだまだ新しい感じでかなり立派な造りの日帰り温泉施設だった。

 この温泉に入る時はまだ明るく空には青空も見えていた。温泉はさすがにとても空いていてのんびり入浴を楽しむ事が出来た。露天風呂も気持ち良く、私1人しか入っていなかったので思わず写真も撮ってしまった。

かぐらの湯の露天風呂

ゲリラ豪雨に遭遇

 温泉から出て、何か食べようと思い食堂へと施設内を歩いていると、まるで滝の中に居るようなドドドドド・・・・と言う音が聞こえてきた。そう、突然の豪雨だったのだ。それも尋常ではない程の降りで、まさにゲリラ豪雨に襲われた感じだった。確かつい先程まで青空を見ていた筈だったのだが・・・。www

突然の豪雨

 とうとう降りだしてしまったか・・・と半ば諦めの思いだったが、取りあえず今更ジタバタしても仕方ないので、開き直ってゆっくり食事をすることに・・・。

 温泉施設内の郷土料理 味わい処 「味ゆ~楽」で、「遠山ジンギス丼」(900円)を食べた。このジンギス丼は結構味が濃かったが、食べ応えがあり美味しかった。ちなみにこのお店では鹿肉を使った料理や、猪の肉を使った料理もあるそうだ。

遠山ジンギス丼奇跡的な雨上がり

 遠山ジンギス丼を食べ終わる頃には奇跡的にも雨が止んだ。あれほど滝の中に居る様な轟音をたてて降っていたのが、嘘のようにピタリと止んだ。そして温泉を出て駐車場のバイクに戻る時も降っていなかったのでなお助かった。実は温泉に入りに行く時、レインスーツをバイクに置いて行ってしまっていたのである。

 自称「晴れ男」と豪語する私でさえ、ちょっとこの展開には驚く。「もしかして・・・ やはり俺って何か持ってるかも・・・」と勘違い男が更にエスカレートしてしまうネタを与えられたのだった。(笑)

 この後は一応念のためレインスーツを着てから出発する。陽が暮れて少し肌寒く感じたので丁度良い。しかもこれでまた何時大雨に降られたとしても大丈夫だ。

あまりにも遠過ぎて・・・

 さて、実はこの後が正直大変な目に遭ったのである。この国道152号線は国道とは言え舗装林道そのもの。外灯は一切無く、HIDに交換しているスーパーシェルパのヘッドライトでさえ、十分に路面を照らしてくれるには足りないのである。

 ワインディングではコーナー先の路面はヘッドライトが照らさず暗く見えないのでスピードを控えるしかない。そして地蔵峠付近では視界10mも満たない濃霧にも遭遇。直ぐ目の前に現れた野生の鹿にビックリしたり、逃げる鹿の直ぐ後を走ったりとスリル満天どころかもう勘弁と言う位、人気の無い山奥の真っ暗な林道を走行中は不安が一杯だったのだ。

 しかも走っても走っても真っ暗な道は延々と続き、挙句の果てはガソリンの残量がとても気になってきていた。ここでガス欠でもしたら、ホント洒落にならない。死ぬかもしれないと正直本気で思うほどだった。

 そして最後の峠である分抗峠を越え、やっと高遠の街の灯りを見た時は正直どんなにホッとしたことか。既に途中でガス欠となり、燃料タンクはリザーブに切り替え走っていたので、枕突街道をそのまま北上するのを断念、開いているガソリンスタンドが在りそうな伊那方面へと国道361号線を走行する。

 そして開いていたESSOのガソリンスタンドを見つけた時はやっと安心出来た。時間は既に21:07だった。

 給油後はさすがに最寄の伊那ICを目指し、中央高速道路を走り東京を目指してまたひたすら走り続けた。帰り道は途中睡魔に襲われ八ヶ岳PAで休憩、その後は談合坂SAと地元近くのガソリンスタンドでの給油以外何処にも立ち寄らずノンストップで走行し自宅へと帰った。自宅到着は0:40。本日の走行距離は815km(うち高速道路走行距離は約205.5km)でした。

地区 ステーション名 給油量 支払い金額
静岡県 ENEOS 清水インターTS 134 7.33L 982円
愛知県 ENEOS 蒲郡栄町SS 139 4.73L 657円
静岡県 ENEOS D.D.セルフ東名三ケ日SS 133 2.37L 315円
長野県 ESSO サンパーク伊那 134 6.64L 890円
山梨県 ENEOS 談合坂サービスエリア 上り線SS 138 5.10L 704円
東京都 ENEOS フロンティア東京第1 126 2.26L 285円
合計 28.43L 3,833円

 有料道路代 : 中央高速道路(伊那IC → 高井戸IC) 1,250円(ETC休日特別割引等適用) 

 おわり

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