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娘とタンデムで北海道一周キャンプツーリング

道東周遊をバイクと車で!(5~6日目)

2010.8.7(土)~15(日) 走行

世界自然遺産知床半島

世界自然遺産、知床半島にて

早くも5日目!道東ツーリング

 北海道ツーリングも早くも5日目(8月11日(水))の朝を迎えた。起床は相変わらず早い4時台だった。(笑) 天気は曇りがちだが晴れ間も見える。ひかりが起きるまでMk73さんが最近購入したスーパーカブ110や電動アシスト自転車を試乗させて頂いた。

 スーパーカブ110は実は私も最近非常に気になっていたバイクだ。既に8年以上乗り続けているリード100の乗り換えを検討していた私の次期最有力候補として狙っていた原付二種バイクだ。その魅力は何と言っても低燃費。ガソリン1Lで63.5kmも走るのだ。また、耐久性や消耗部品等の価格の安さも魅力である。

 しかし、Mk73さんのスーパーカブはオプション品のてんこ盛り。マフラーからショックまで交換済みだし、とてもそこらのスーパーカブとは一緒の様には見えない。実際乗ってみると加速も良いし見た目も良い。結局かなり刺激を受けてしまい、金欠の私にとってはかなり毒性の強いモノを見せられてしまった感がある。

 電動アシスト自転車も試乗させて頂いたが、これも欲しい・・・その一言に尽きる。

 さて、ひかりも早起きし、取りあえず腹ごしらえと出発準備を整え、7時前には出発した。この日の予定は道東知床半島方面を予定していた。

屈斜路湖の砂湯

 昨日までのキャンプ道具満載での走行とは違い、余計な荷物は全て秘密基地(別荘)に置いての身軽なツーリングとなので、実に走っていて気持ちが良い。そしてまずは砂湯に立ち寄った。

砂湯

 屈斜路湖は既に何回も来ているが、砂湯は何時も通り過ぎていた。私も初めてこの砂湯に立ち寄る。驚いた事に砂を掘ると予想を遥かに超えた熱さの温泉が湧き出てくる。とても素手では掘り続けられないほどだった。しかし、この不思議さゆえしばらくひかりと夢中で砂を掘っていたのだった。(^^)

砂湯を体験

 砂湯の次に立ち寄ったのは硫黄山だ。この硫黄山は是非ひかりに見せたかった景色であり、硫黄が吹き出ている噴出孔を間近に見せてあげたかったのだ。生憎雲が多く、霧のようなモヤが掛かっていたのは残念だったが、そのダイナミックさは体験できた。噴煙で一瞬にしてひかりのメガネが曇ったのにはひかりも驚いていた。

硫黄山

 そして次は裏摩周展望台へ。裏摩周展望台へのルートは完全に霧が掛かっている天候状態となった。(下写真)

裏摩周湖へ

 展望台からの景色は半ば諦めていたのだが、裏摩周展望台では一瞬雲が途切れ、中ノ島も見えたので良しとしよう。

裏摩周展望台

ダート走行に四苦八苦

 裏摩周展望台の次は「さくらの滝」。これも昨年大貴(長男)と一緒に行ったところだ。昨年ほどの鮭の多さではなかったが、今年も鮭の滝登りの姿を見ることが出来た。下の写真、なかなかシャッターを切るタイミングが難しかったが、何とか滝を登る鮭が中央に写っている。

さくらの滝

 ちなみに「さくらの滝」へは今年もブヨ対策としてヘルメットを被ったまま見学した。(^^;) さくらの滝付近は特に熊が出没するらしく、「熊出没注意!」の看板が目立つ。

さくらの滝入口

 それからさくらの滝付近の道はダートだ。タンデムゆえにタイヤのエア圧を高めにしてのタンデム走行ではダート走行はちときつい。この後向かった神の子池への道もかなりのロングダート。緊張を伴う走りが続いた。

R1200RTでダート走行

 これが「神の子池」。神秘的な色だが、ゴールデンウィークに行った青池の方が青かった様な気がする。(^^;) 丁度この時期だと藻の様なものが増えるようで、青さが少し減少するようだ。それでも十分美しいのだが・・・。

神の子池

 神の子池へは私も初めてだった。

神の子池

 昨年と同じく斜里の直線道路(道道857号線)も当然ツーリングルートとなる。

斜里の直線道路

 そしてお約束の写真を撮った。

道道857号線にて

 斜里の直線道路の次はいよいよ知床半島に向かう。その途中、オシンコシンの滝に立ち寄るも、落石の為立ち入り禁止となっていた。お腹が空いたのでウトロの道の駅「ウトロ・シリエトク」へと急ぐ。

オシンコシンの滝

 道の駅「ウトロ・シリエトク」では昨年と同じお店で昼食とした。私は相変わらずホッケの定食を注文する。

ホッケ定食

とうとう雨が降りだした(--;)

 ここまで何とか雨に降られずに済んでいたのだが、お昼ご飯を食べている間に雨が降ってきてしまった。今回は天候の回復が期待出来そうも無いので、いよいよレインスーツを来てでのツーリングとなる。下の写真は雨の中、私がレインスーツを取りに行っている時の写真だ。

雨が降って来た

 雨は比較的直ぐに小康状態になった。知床五湖に向け走行すると鹿の姿が目立ち始めた。今年は何だか鹿の数が多い。知床半島には既に何回も来ている私だが、こんなに多くの鹿を見たのは初めてだ。

知床半島の鹿

ヒグマが国道に出て来た!

 そして何とヒグマも目撃する。それも交通量の比較的多い国道334号線(知床横断道路)でだ。(驚) それも私達が目撃したのは子熊であり、その後ろの草むらには多分親熊も・・・(^^;) 結局目撃出来たのは子熊だけだったが、知床でヒグマを間近で見たのは初めての事。ひかりは何と幸運なんだろう。見ようと思ってもなかなかヒグマは目撃出来ないぞ!(^^)

 知床五湖の駐車場に到着すると、傘を差しながらの観光となった。下の写真は一湖で撮ったもの。

知床五湖(一湖)

 湖の中に入り、何やら食べている鹿の姿も多く目撃する。

湖の中に居る鹿

 ヒグマ出没中の看板。今回はかなりリアルに感じた。(^^;)

ヒグマ出没中

 一旦駐車場に戻ると今度は私とひかりだけ木道へ。ここでも鹿の姿は多く見られたが、残念ながらヒグマの姿はここでは見かけられなかった。雨は止んでいたが風がかなり強くなってきた。

知床五湖にて

 ちょっとボケてしまった写真だが、知床半島では車の直ぐ横にまで鹿が近づく。まるで手が届きそうだ。野性の鹿で知床では特に餌を与えようとする観光客は居ないのにも関わらず、まったく人間や車を恐れない。それどころか人間そのものを無視しているかのようでもある。さすが知床だ。

鹿

 そして知床峠に到着。雨天気味ながら羅臼岳はハッキリ見えた。

知床峠

 知床半島を後にし、次に向かったのが開陽台だ。下の写真は開陽台への直線道路、北十九号だ。ひかりが走行中に撮ったもの。

北十九号

 開陽台には立ち寄らず、そのまま走行しピザの美味しい牧場内のお店に立ち寄った。ここで私はチャイを、ひかりもコーヒーを飲んだ。ビザも美味しいが、このお店の雰囲気も良かった。

ピザのお店

車で温泉へ

 そして一旦屈斜路湖の秘密基地に戻り、5日目のツーリングは終了。この後Mk73さんの車に乗り、温泉へ行く。この日行ったのは玉砂利大浴場・源泉100%を謳う「仁伏保養所」へ。

仁伏保養所

 何時もは殆どお客さんが居ないそうだがこの日はさすがに宿泊客も多かったそうだ。ここの温泉は一応男女別なのだが、湯舟の中に高いついたてを並べて無理矢理男女別にした様な感じのお風呂だった。あっ、一応完全な男女別でした。(^^)

 湯舟の底には玉砂利が敷いてあり、これが碁石の様に白い石と黒い石がある。そして窓の外には屈斜路湖の景色が広がっていてとても気持ちの良い温泉だった。

 温泉でさっぱりした後は川湯温泉市街の食堂「お多福」へ

食堂「お多福」

 店内は想像通りのレトロな感じ。

食堂「お多福」

 この日の夕食はカツ丼を食べた。こうして5日目が終わった。

かつ丼

6日目(8月12日(木))

車でドライブ

 この日は何と北海道へ台風が近づいていた。この天候ではツーリングを続行するのは危険かも知れない。と、言う事で、Mk73さんが車を貸してくれたのだ。(感謝!) Mk73さんはこの日は用事が有るとの事で、私とひかりの2人だけで6日目はドライブとなった。

ノシャップ岬方面を目指す

車で出発

  この日、屈斜路湖では小雨が降っていた。Mk73さんは軽トラで、私とひかりは乗用車で秘密基地を出発する。まずは厚岸を目指した。

国道391号線を走行

 本当なら標茶で道道14号線に入る予定だったのだが、Mk73さんの後ろを走っていてそのままついて行きそうになってしまった。Mk73さんに教えてもらい、標茶付近で私とひかりは厚岸方面に方向修正する。(^^;)

厚岸

 厚岸に近づくにつれ雨は完全に止み、ライダーの姿も時々見られた。上の写真は昨年大貴も立ち寄った市場。そして弁天島に渡るとお花畑が目に留まり、ここで車を停めてしばし休憩。同じく写真を撮っているライダーの姿も見られた。

弁天島のお花畑

 その後も道道123号線を走行し、霧多布岬方面へ。雨は降っていないものの霧が濃く、すれ違うライダーは殆どがレインスーツを着用していた。

霧に包まれる街

 ひかりの服装を見て頂きたい。さすがにここでは少し肌寒かったようだ。今振り返ると北海道で涼しいと感じたのはこの日の道東のみだった。

厚岸道立自然公園

 きりたっぷ岬に到着。霧が多いから霧多布、まさに名前の通り霧に包まれていた。

きりたっぷ岬

 岬の先端へ歩いて行くと霧が少し薄くなり、ここが断崖絶壁の場所だと言う事が判明。高所恐怖症の気があるひかりはこんな場所でもかなりスリルを感じたようだ。(でも、顔は笑っている)(^^)

きりたっぷ岬にて

 道道142号線を走り、本土最東端の納沙布岬へ。ここまで走っても雨は降っていない。これだったらバイクで来ても良かったのでは?と思ってしまうほどだ。まずは記念写真。

納沙布岬

そしてここでも1枚。(^^)

納沙布岬

 やはりここでも撮るのはお約束。(笑)

納沙布岬

 納沙布岬では北方館にも立ち寄った。昨日目撃したヒグマはこれより小さい。

北方館

 そしてここも昨年立ち寄った蟹直売所。しかし、何と蟹が4匹しか残っていなく小振りだった。仕方が無いのでその内の2匹を食べたのだが・・・。

花咲蟹を食べるひかり

 小振りとは言え立派な花咲蟹。美味しかったです。2匹でお幾らかと言うと・・・。

花咲ガニ

 何と550円。300円×2匹-おまけで550円だった。安っ!(驚)

 花咲蟹も食べたので、ここからは昨年の因縁の場所へと向かった。蟹を食べていたら何時の間にかまた雨が降って来た。途中、道の駅「スワン44ねむろ」にも立ち寄る。ここでは鶴の姿も見ることが出来、北海道ならではの飲料、コアップ・ガラナとソフトクリームを購入し車内で食べた。道の駅入口には多くのライダーが雨宿りしていた。申し訳ないような気もしてしまう。

ガラナとソフトクリーム

 ひかりもすっかりガラナが気に入ったようだ。

 そしていよいよ因縁の地へ。それは野付半島だ。(^^;) 昨年のツーレポをご覧になった方なら何の事だかお判りだろう。ここにリベンジに来るのは必然だった。私としてはこれで3回目の野付半島だ。道道950号線に入ると大きな水溜りが有り、雨は止んでいるもののとにかく走るのが大変だった。さすがにライダーの姿は何処にも無い。

水溜りが多かった道道950号線

 そして野付半島の車で行ける最先端まで行った。ここでは勿論ひかりは笑顔で記念写真を撮る。

野付半島にて

 そしてここが何処だかお判りだろうか?野付半島ネイチャーセンター前の場所だ。ひかりはお兄ちゃん(大貴)にアピールするため意識して満面の笑みで記念撮影。えへへへ・・・と誇らしげだった。

野付半島ネイチャーセンター前にて

 今回はゆっくり野付半島ネイチャーセンター内を見学。昨年はバイクから離れる事が出来ず、立ち寄れなかった場所だ。

野付半島ネイチャーセンター内

 下の写真は野付半島ネイチャーセンター内から別海町方向を見た景色。低い雲がびっしりと覆っているのが判る。

野付半島ネイチャーセンター内から見た別海町方面

 野付半島でリベンジを果たした後は、国道272号線で中標津の街へ。ここではまずコインランドリーを探す。すると大きくて新しいコインランドリーを見つけ、洗濯物を入れてからスープカリーのお店「木多郎」へ。

 お店は開店時間前だったが、私達が車の中で待っているのに気がついて店内に案内してくれた。店内ではTVがあり、まさにこれから台風が接近してくることを伝えていた。(爆)

台風接近中!を伝えるTV

 ひかりが食べたのはホタテカリー(辛さ1)。私はポーク野菜カリー(辛さ3)を食べた。

ホタテカリー

 木多郎のカリーは辛いそうだが、辛さ1でもひかりは美味しく食べれた。とても気に入ったようで本当に美味しかったらしい。東京に帰ってきてからも「またあそこのスープカリー食べに行きたい!」と言っている。

本当に美味しかったスープカリー

 私も同感だ。東京でも食べれれば良いのにと思う。私は辛さ3を食べたが辛さに関しては余裕だった。

お勧めのポーク野菜カリー

 食べ終わってから少しお店の方と雑談する。その中で屈斜路湖に友人の別荘が在るとの話をすると、「もしかして・・・それは○○さん?」とMk73さんの名前が・・・。(驚) このお店の方、Mk73さんと知り合いの方だったのだ。これには本当にビックリ。Mk73さん、どんだけ顔が広いのよ?と私も驚きを隠せなかった。

 それから会話が弾み、これから温泉に入って帰るとの話をすると、ご主人のお勧めの温泉「湯宿だいいち」を教えてくれた。それだけではなく、日帰り入浴客の入浴時間等も問い合わせて頂き、その後その温泉に行ったのは言うまでも無い。(^^)

 ええ、また来年食べに行かさせて頂きます。(^o^)

豪雨の中、温泉へ

 温泉へ向かう前にコインランドリーに立ち寄り給油も済ませた。その後、「湯宿だいいち」に向かって車で走るが、この頃からさすがに雨がかなり強くなり、ワイパーを高速で動かしていても追いつかないほどの豪雨に・・・。(^^;)

 やっぱり・・・バイクでなくて良かったとこの時本当に感じていた。そして温泉に到着した時は駐車場が川状態に・・・。(爆)

温泉の前は濁流の川

 露天風呂では目の前の川が濁流と化していた。ともあれこの温泉、雰囲気、泉質、設備など本当に良い温泉だったのは間違いない。私もひかりもこの温泉、とても気に入った。その後屈斜路湖の秘密基地に戻るまで、雨は強く降り続いたのだった。

 つづく

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