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KTEL(ケテル)

もはやコミュニケーションツールとして必須のアイテム

2011.3.21 UP DATE

新型マイクロホンノイズキャンセルマイク

KTELとは?

 高速道路の2人乗り解禁に伴い、同乗者との会話を可能にするインターコムと呼ばれる製品がバイク用品ショップ等で数多く見られるようになりました。

 KTELはこの様な製品の中でも高性能なヘルメット用マイクロホンシステムの製品として有名で圧倒的な人気が有ります。その理由は性能の高さ、1台1台手作りで作成されており価格的には高価ですが品質も高く、ウインドノイズキャンセルマイクロホンはバイクツーリング時の様な強い風の影響を受ける状態下での使用でも、風切り音で通話が途切れず声も聞き取りやすいと言う高い性能を誇っています。

 私のツーリング仲間の多くの方は、当初このKTEL以外の製品を購入して使い始めたとしても、結局最後にはKTEL製品を購入し直している方が多く居ます。

 このコーナーでは最近注目されているブルートゥース(ワイヤレス)製品ではなく、いまだ根強い人気を誇る有線接続用の製品を中心にご紹介します。その理由は後程ご説明します。

 ちなみに私はKTEL製品の信者ではございません。(^^;) KTEL製品以外でも、もっと良い製品が見つかればこのサイトでもお勧め製品として積極的にご紹介したいと思っております。

タンデム走行ではインターコムを使用

 走行中、同乗者と目に映る風景の話とか、色々な話をして会話を楽しむだけでなく、トイレに行きたいとか疲れたとかお腹が空いたとか・・・、同乗者の状態を把握するには大変便利なのがヘッドセットとタンデムアンプです。下でご紹介するのはヘルメット用マイクロホンシステム同士を有線で接続し使用する製品です。

タンデムアンプ FTM-10S
●タンデムアンプ(ボリューム付) ●無線機自体にインターコム機能を組み込んだ製品も有る。
バーテックススタンダード製 FTM-10S
ちなみにこの製品はオプションを追加することにより、ブルートゥース機器とのワイヤレス運用も可能

複数台でのツーリングコミュニケーションではアマチュア無線機を使用

 複数台でのツーリング時にはアマチュア無線機を接続し、走行中でもツーリング仲間との会話を楽しむ事が可能となり、ツーリングの楽しさを倍増させる事が出来ます。また、信号のタイミングで一時的に離れても、お互いに意思疎通が出来るので無理な運転を防止出来、安全運転にも貢献します。

無線のトークスイッチ

 無線機器を接続した場合、トークスイッチと言うスイッチの設置が必要となります。トークスイッチとは無線機で会話する際、送信状態と受信状態を切り替えるために操作するスイッチのことです。通常無線機を使用する際は必ず必要となるスイッチです。

ハザードスイッチ左側に有るのが防水型トークスイッチ

 ちなみにこの無線接続に使用する場合の配線キットでは、トークスイッチが防水型かトグル型かを選択出来ますが、絶対にお勧めなのが防水型です。トグル型スイッチでは雨天時で誤作動したり、また、切り替えを忘れて送信状態のままとなったケースが多々有りました。( 私は結局当初取り付けたトグル型スイッチから防水型スイッチに買い替えました。)

スーパータッチJrは着脱自由

 私の場合スーパータッチJrと言うシリーズを3セット使用しております。そのうち1セットは子供とのタンデム走行の場合、その時使用する子供用のヘルメットに装着して使っています。これは簡単に着脱が可能であり、必要性に応じて別のヘルメットに着脱して使用出来るので経済的です。また、ヘルメット側に穴を開けるとかヘルメット自体の加工も必要有りません。

オフロード用ヘルメット装着例 付け替えが可能
   ●オフロード用ヘルメットでもOK    ●他のヘルメットに装着したところ

シューベルトJ1ヘルメットへの装着(スーパータッチJr.編)

 シューベルトJ1にKTELを装着してみました。スピーカー部の埋め込みはシューベルトの資格を持っているKさんのご協力を得ました。(^^;) マイクの固定強度はこの方法で問題ありませんが、本来なら取付加工してもらうのが最良と思われます。スピーカーはチークパッド内に内蔵しないと耳を圧迫してしまいます。しかし、スピーカーを内蔵する事により取り外しが出来なくなり、スーパータッチJr.の利便性が損なわれてしまいます。

シューベルトJ1装着例 シューベルトJ1装着例
   ●KTEL自体は一切改造していません。
   ●コの字型になっているフックは下側から差込み強力な
     ファースナーで固定。
シューベルトJ1装着例 シューベルトJ1装着例
   ●スピーカー部はインナーの中に元々スピーカーを
    組み込むための凹みがあるので問題なく装着可能
   ●スピーカーの配線はこの部分から入れている。
シューベルトJ1装着例

 チンガードとの干渉はなく、問題なく装着出来た。しかし、
   シールドと口との間隔が狭くマイクの裏側がシールド内
   に接触して傷付かない様に注意する必要が有る。

シューベルト J1ヘルメットに KTEL KTM009
(新型小型軽量マイク使用2スピーカーSET)を装着

シューベルトJ1装着例シューベルトJ1装着例

 以前はスーパータッチJr.をシューベルトJ1に装着して使用していましたが、使い勝手の向上の為KTELさんに「KTM009」を取付加工して頂きました。費用は「KTM009」が¥15,500。取付費用は¥8,500で合計¥24,000、消費税込みで¥25,200でした。施工期間は持ち込み&引取りを郵送ではなく自分で行ない、金曜日に預けて翌週木曜日引取りの約1週間程度で済みました。

 このKTELの新型小型軽量マイクは従来のKTELマイクとは違いウィンドノイズキャンセル機能は持っていません。つまりマイク自体は従来型のマイクの方が性能的には優秀ですし価格も安いのです。では何故シューベルトJ1に新型軽量マイクを装着したかと言いますと、J1の場合シールドと口元の間のスペースが狭く、従来型のマイクでは接触してしまい曇り止め防止加工されたシールドの内側が傷付けてしまうからです。

 また、シューベルトJ1はジェット型のヘルメットですが、風の巻き込みが非常に少なくウィンドノイズキャンセルが必ずしも必須では無い事です。それにKTM009にはマイク風防も付いていますので、更に傷付きを防止出来ます。

 「KTM009」取付後の仕上がり状態

シューベルトJ1装着例 シューベルトJ1装着例
●ボリュームは穴開け加工。ステレオ仕様なので両側に
 ボリュームツマミが付く。
●ボリュームの位置はここ。内装の隙間が無いのでJ1の場合
 この位置にしか出来ないとか。
シューベルトJ1装着例 シューベルトJ1装着例
●マイクのアームはこの様な処理になる。 ●新型軽量小型マイクには風防が付き、更にシールドの保護に
 貢献している。アーム部分にはKTELの文字とシリアルNo.
シューベルトJ1装着例 シューベルトJ1装着例
●接続ケーブルはこの位置から出されている。 ●KTELは製品自体も優秀だが、取付技術も優秀。

 タンデム走行や2台以上のツーリングで使用する無線通信などで威力を発するマイクセットは、非常に多くのメーカーから販売されていますが、その中でも根強い人気がある製品がKTELです。

Bluetooth(ブルートゥース)に期待しています。

 Bluetooth(ブルートゥース)は従来の有線での通信をワイヤレス化(無線化)するシステムとして注目されており、徐々にその技術を利用した製品も発売され始めました。今、もっとも期待されている通信技術とも言えます。私もこのBluetoothの技術については出来るだけ早期に開発が進み浸透する事を願っております。

 但し、Bluetoothの1つの問題点としてバッテリーの持続時間の問題が有ります。一見便利そうな製品ですが、短時間しか使えなかったり、ツーリング中に定期的な電池交換が必要だったり、休憩する時などヘルメットを脱いだ時のON・OFF操作がかえって面倒だったりとあまりメリットが有りません。

 また、決定的なのはブルートゥースの規格上の問題で、アマチュア無線機器とペアリング(接続)が上手く行かなかったりと結構トラブルが頻発しているのが現状です。(2011年3月現在)

BMWの新たなオーディオシステムの動向

 BMWの新型R1200RT(2011年モデル以降)や、K1600GTLなどに装着されるオーディオシステムは、車両本体にブルートゥース機能が追加され、オーディオ、携帯電話、インカム音声、ナビ音声をBMW純正システム6ヘルメットに装着されたブルートゥース装置と通信する様に仕様が強化されたとの未確認情報があります。アマチュア無線機器との接続問題を含め、これからも有線かそれとも無線化か、非常に悩ましい判断を求められますね。(^^;)

 おわり

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