TOP > ツーリングレポート > 2011 > 国道6号線北上限界ツーリング

国道6号線北上限界ツーリング

一般道オンリーで大洗漁港+αツーリング

2011.11.12(土) 走行

ツーリング中ですが・・・ 何か?(^^;)

カブツーリング

 今回のツーリングは一般道のみ走行し、茨城県大洗漁港を目指すツーリングだ。目的は走る事自体を楽しむのは勿論のこと、干物や大好きな明太子などをお土産として購入すること。 予め保冷剤を入れた発砲スチロール箱も用意して出発する。

 待ち合わせは都内のローソン駐車場。待ち合わせ時間は5:30だ。今回、この一般道オンリーツーにも関わらず小田原在住のosamu(YAMAHA TTR)さん、八王子在住のMAEDAさん(YAMAHA セロー)が参加、そしてHONDA スーパーカブ110に乗られるyoshiさんと私の4人でのツーリングとなった。

 一番集合地点に近い私は逆に遅刻してはならないと思い5時に集合地点に到着するが、既にosamuさんとyoshiさんが到着していた。早っ!(^^;)

コンビニ駐車場にて

 MAEDAさんは道に迷い若干遅れたものの5:45に出発した。都内とは言え早朝は当然ながら道が空いており、快調に進む。下の写真は国道15号線品川駅付近。雲が朝日に照らされ紅色に輝いていた。早朝の都内は走っていて気持ちが良い。

国道15号線品川駅付近

 浅草駅付近を通過。先頭は私、2番目はyoshiさんでスーパーカブ2台が先導する。

浅草付近

 浅草付近ではスカイツリーが良く見える。この時の東の空は厚い雲に覆われていた。その為太陽が隠されなかなか陽が当たらないので余計寒さを感じる。(6:34)

スカイツリー

 国道6号線をひたすら走り柏駅付近に到着。松戸を過ぎたところからトイレに行きたいと言うことでコンビニに立ち寄ろうとしていたのだが、ここまでの区間、コンビニが1軒も無かったのだ。(^^;) 強いて言えば建設途中のセブンイレブンが1軒あったのみ。やっと見つけたコンビニに駆け込んでトイレ休憩。(7:16)

柏駅付近

 そして次の休憩ポイントとなったのはマクドナルド6号千代田店。太陽が顔を見せても走行中は思いのほか寒く冷え切った身体を暖める事にした。(8:30)

マクドナルド6号千代田店

 しばらく雑談しながらコーヒーを飲んだり軽く食べたり、やっと身体が暖まりそして間もなく出発した。

スーパーカブ110でツーリング

 走行中の写真。しっかりマスツーリングポジション。私達のカブツーリングではしっかりした装備と安全対策が基本。大型バイクでなくても万全の対策である。そしてこれが疲れないと言うメリットを生むのである。原付二種でも本格的なツーリングが楽しめる事を実証しております。(^^)

マスツーリングポジション

 国道6号線から県道181号線に入った。道は狭くなり対向車には気を使うが快走出来る道だ。ナビのみを頼りに走行するが、その内に屋根瓦が崩れたりしてブルーシートが掛けられた家々が目立ってきた。一部の道では路面がうねった状態のところもあった。

県道181号線

 しばらく走ると海が見えてきた。北海道ツーリングから戻ってきた時にフェリーが到着した大洗港だ。まずは明太子で有名な「かねふく(めんたいパーク)」に立ち寄る。(10:28)

明太子 かねふく

 めんたいパークの入口には「3月11日の震災で津波がこの高さまで来ました。」との張り紙が張られている。

3月11日の震災で津波がこの高さまで来ました。

 その先の高さを見るとご覧の通り。かなりの高さである。YouTubeでは大洗港の津波の映像が見られるが、その映像にもこのめんたいパークが津波に襲われる瞬間を見る事が出来る。それを考えるとよくぞここまで復興したとも言える。

津波の高さ

 めんたいパーク内には試食コーナーがあり、明太子だけでなく、明太子の軍艦巻き等も試食出来る。ちなみにドリンクも色々選べて無料だ。

試食コーナー

 工場見学も団体に紛れて説明を受けながら楽しんだ。 下の写真は工場見学入口にある意味不明のオブジェ。 左右に動いています。(何故?尻っぽだけ?)

タラの尻つぽだよ!

 工場内は当然ながら明太子だらけ。とても美味しそう!(^^) このめんたいパークでは冷凍ではなく、冷蔵の明太子を購入。 ここでは是非冷蔵物を購入する事をお勧めします。

工場見学

 めんたいパークの次は大洗漁港に移動。「かあちゃんの店」で昼食を食べる。(11:10)

かあちゃんの店

 今回は2色丼を食べた。(1,000円) 生しらすと釜揚げしらすだ。

2色丼

 食後は大洗漁港を見学。大洗漁港は一見すると震災の面影は無さそうに見えるが・・・。

しらす

 こちらはしらす漁に使う網だそうだ。あまりにも網目が大きいので、何を獲るための網なのか?とても気になった。yoshiさんが網の手入れしている女性に質問すると、これはしらす漁の追い込みのための網だと説明してくれた。目の細かい網へ追い込む為の網と聞いて更に納得。(^^)

しらす漁の網

 大洗漁港には漁船が沢山停泊していた。津波の影響はここでは感じられない。

漁船

 しかし気が付いた。漁港の中のこの建物。これはきっと津波で流されたので立て直したのだろう。新しい建物が逆に震災の面影を感じさせる。

漁港の中の建物

 ここではあんこうの干物をお土産として購入。あんこうの干物って珍しい。ちなみにプリプリとした食感で美味しかったです。

あんこうの干物

 その他お土産として野菜(にんじん、キャベツ、玉葱、さつま芋)も購入。こんなに買ってもトップケースやサイドバッグに積載が可能。下の写真はTOPケース内。明太子やあんこうの干物が入った発砲スチロールの箱の上にさつま芋やバッグを入れてもまだまだ余裕がある。フロントバスケットも空いていたが、まぁ今回はこんなところで勘弁しましょう。(11:59)

 何だか買出しツーリングみたいになってきた。(笑)

ここから国道6号線、限界ツーへが始まる?

 さて、まだ12時である。ここで帰るにはまだ早い。するとMAEDAさんからもう少し北にある「鵜の岬」へ行きましょう!との提案が・・・。 osamuさんはてっきりここで引き返すのだろうと思っていたそうだが、そう言いながらまんざらでも無さそう。嬉しそうな顔をしていたので早速北上する。(笑)

国道6号線を北上開始

大洗鳥居下を通過!青空が美しい!(^^) ツーリング日和だ!

大洗鳥居下

 とにかく北上!赤い橋を渡る。

赤い橋を渡る

 とにかく橋を渡る。北上!北上!(^o^)

とにかく橋を渡る

 海に突き出た道も渡る。こんな道が国道6号線に有ったのですね? 景色も良く走り応え十分でした。(13:10)

海に突き出た道

 そして到着したのがここ、「鵜の岬」 ちなみにここにある国民宿舎はかなり有名な人気の宿だとの事。1年前でも予約出来るか出来ないか位の人気だそうだ。(MAEDAさん情報)

鵜の岬

 残念ながら岬の突端は立ち入り禁止。ここではバイクを降りてしばらく散策した。 ん? 誰? 徘徊なんて言っているのは!

鵜の岬

 こちらがその人気の国民宿舎。豪華な感じ。いつかは泊まってみたいですね。

 砂浜にも立ち寄り荒々しい波を見た。迫力満点。 ここでは沖に鵜が飛んでいるのも見えた。

荒々しい波の海

 写真を撮るのに夢中になっていると・・・ おっと!yoshiさん 間一髪でした。(^^)

波を避けるyoshiさん

 鵜の岬海岸をバックに記念撮影。しかし、肝心の海岸は殆ど写っておらず。(爆)

鵜の岬海岸をバックに記念撮影

 ここではまだまだ徘徊・・・ おっと・・・ お散歩が続く。(^^;)池には綺麗な赤いスイレンの花が咲いていた。スイレンの花

 鵜も飼育されていた。ここでやっとじっくり鵜を見れた。

鵜

 さて、十分「鵜の岬」も堪能したところでこの後どうするか?と言う事になった。

 「明日も休みなんだよねぇ~」

 「もう少しで福島県かぁ~」

 で、北上決定です。 yoshiさんもノリノリです。 MAEDAさんは最初から腹をくくっていた様で予想通りと言った感じ。 osamuさんは苦笑いしていましたが目の奥が輝いていたのを私は見過ごしませんでした。(笑)  うん。これはきっと期待しているに違いないと私は確信し出発。勿論北上です。(爆)

 そして福島県に突入。(14:55)

福島県へ

まさかの悪夢が・・・再び・・・

 そんな感じで国道6号線を北上し続けていると、走行中急に車体のブレを感じ出した。(爆)

 嫌~な感触だ。(15:30頃)

 後続を走るyoshiさんに無線で話しかけ確認して貰うと悪い予感は的中。パンクだ。orz

 一旦停まるもそこはバイパス道。ゆっくり走って安全な場所まで移動しようとするが、しばらくするとタイヤは完全に潰れてしまい、仕方無くエアーポンプで少しだけエアを充填してみる。そして再び発車すると「パンッ!」と言う音を立ててチューブが破裂してしまった。(爆)

破裂したチューブ

 日没まで約1時間。さぁどうするか? 再び私に降りかかった悪夢を恨みながらも決断は急がなければならない。幸い予備のチューブは持って来ている。

さぁ!どうする?

 こんな場所では自分達で直すしかない。そう決断しチューブ交換に踏み切った。yoshiさんも工具を沢山持ってきており提供してくれた。こんな場所でのパンク修理は大きな賭けとも言える。

 しかし、それにしても皆誰一人悲壮感はなく、むしろ楽しんでやっている感じが逆に怖い・・・。(^^;)

パンク修理

 とにかくバラス。こう言う時は仲間の存在が頼もしい。 色々とアドバイスを受け奮闘する。 私は自転車やチューブレスタイヤのパンク修理は経験が有ったが、さすがにチューブタイヤのパンク修理は初めての経験だ。

 ここで問題発生!リアタイヤを外すのにマフラーが邪魔でリアアクスルが抜けない事が発覚。そこでマフラーまでも緩めなければならなかった。そしてマフラーを外すと言うことはステップも外す事になる。外すモノ多過ぎ!(爆)

パンク修理

 やっとタイヤを無事外し、チューブの交換に入る。 時間との戦いだ!

 1人では大変だったので3人がかりで作業。 頼りになるツーリング仲間が一緒で本当に良かった!

 何とか約1時間で作業終了!急に辺りも暗くなってきて本当にギリギリセーフでした。(16:44) 本当に皆さん、ありがとうございました。m(_ _)m 感謝!感謝!です。 しかし・・・ 何でまた私なの?(TT)

 さぁ 辺りは暗くなったのでここで東京方面へ引き返すのが普通だが、何時しか北上し続けるうちに原発の立入禁止区域まで行くと言う事になっていた。 ここから30km位?じゃぁ達成しましょう!

 パンクと言うハプニングに遭遇しても、決して目標を見失わない根性だけは凄い親父達。(^^;)

道の駅「よつくら」の惨状

 トイレ休憩をと思い道の駅「よつくら港」に立ち寄った。しかし、トイレのみならず建物も全て崩壊しており街灯も無い。そして何隻もの壊れた漁船が置かれていた。暗くて良くは分からなかったが、日中だったらもっと凄い光景が目の前に広がっていたに違いない。

壊れた漁船

 コンビニ(福島県いわき市久之浜店)で一旦休憩。(17:28)

 その後も走行中、海から上った赤い月を横目に見ながら走り続ける。 月があまりにも赤かったので不気味に感じた。

 そしてやっと国道6号線北上の限界地点であるJビレッジ近くの交差点(福島広野町付近)に到着した。(17:57) この交差点付近は警察車両が停まっており、交差点手前は報道陣の車両が沢山停まっていた。

 ここから先は多分長年にわたり通行出来ないと思うと、原発事故の影響の大きさを感じる。

原発事故による道路封鎖

 赤く光っているのは警察車両の赤色灯だ。

原発事故立入禁止区域手前

 その交差点横に立っていた看板。J.VILLAGE。

J.VILLAGE

 下の写真はナビ画面。(17:59)

ナビ画面

遠い帰路

 さぁ!目標は達成した。国道6号線北上限界達成。 後はひたすら来た道を帰るのだ。 長い道のり、今日中に帰れるのか?何時に自宅に到着するのか?と思いつつも翌日は好きなだけ寝てられると思うと気持ちには余裕があった。

 下の写真は夕食を食べにデニーズに立ち寄った際、あまりにも寒かったのでプレミアムダウンウルトラライト(黒色)を購入しに立ち寄ったUNIQLO日立成沢店。(20:06) osamuさんもプレミアムダウンウルトラライト(シルバー色)を購入。(^^)

UNIQLO日立成沢店

 その後デニーズで坦々麺を食べ、身体が温まったところで帰宅の途についた。(20:58)

 そして一番遠いosamuさんが日立南太田ICで途中離脱。 osamuさんは0:06に自宅に到着したそうだ。残る私達3人は一般道をひたすら走行し、私自身は0:50頃自宅に到着した。本日の走行距離503km。限界ツーとして認定しました。

 今回の燃費データは下記の通り。途中、30.14km/Lに落ち込んでいるのは給油時に大量にこぼしてしまうと言う痛恨のミスがあったため。(爆) 初回給油時の54.15km/Lは満タンでの出発ではなかった為、実際にはもっと良かったと思われます。したがって一番正確な燃費データは3回目の給油の83.95km/Lと思われる。

 これだけ走って1,068円って安くないですか?!(^^) 燃費が魅力的なカブですが、走りも良し!弄っても良し!そして何よりも不幸なトラブルにも対応可能です。(^^;)

給油タイミング ODO 給油量 単価 燃費 燃料費
出発時 8445.6km        
エネクス クロスウェイSS 8596.7km 2.79L @141 54.15km/L 393円
ENEOS セルフ四倉細谷SS 8680.8km 2.79L @140 30.14km/L 391円
Mobil 石岡インタープラザ 8857.1km 2.10L @135 83.95km/L 284円
帰宅時 8948.6km        
総走行距離 503km 7.68L   燃料代 1,068円

 今回の一般道ツーリングも思わぬハプニングが発生したが、とっても楽しく充実した思い出深いツーリングになったのは言うまでもない。(^^)

 おわり

このサイトのTOPへ