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東京から本州最南端へ 原付二種限界ツーリング
(出発~1日目)
スーパーカブ110で1泊2日、激走!1,313km
2012.11.22(金)夜~25(日)未明 走行
出発したのは職場から帰宅して2時間後(^^;) 20:40
また徹夜走行覚悟の出発
今回も恒例の限界ツーリング。原付二種バイク(スーパーカブ110)で東京から和歌山県にある、本州最南端の潮岬を目指すツーリングを決行した。(^^)v
出発はフルに仕事を終えた後、帰宅してお風呂に入り夕食を食べ終えた約2時間後の20:40に出発した。夜間に出発するのは距離の問題だけではない。交通量が少ない夜の道の空いているうちに、渋滞ポイントを通過してしまおうと言う目論見だ。
ちなみに下の表はツーリング計画段階で通過地点の目標(予定)時間を計算したもの。休憩時間は考慮せずに作成しているが、渋滞や休憩を考慮し、かなり余裕を持たせたタイムスケジュールとなっている。そして一番右側の「到着時間」が今回実際に走行した結果の到達時間だ。今後の参考になるかもと思い、今回掲載した。
出発地点 | 到着地点 | 区間距離 | 見込時間 | 到着予定時刻 | 到達時間 |
---|---|---|---|---|---|
自宅 | 国道246号線厚木分岐点 | 45.9km | 1:30 | 22:10 | 21:38 |
国道246号線厚木分岐点 | 道の駅「ふじおやま」 | 46.7km | 1:20 | 23:30 | |
道の駅「ふじおやま」 | 沼津・国道1号線合流 | 27.9km | 0:50 | 1:20 | 23:16 |
沼津・国道1号線合流 | 清水IC通過 | 43.8km | 1:00 | 2:20 | 0:03 |
清水IC | 道の駅「宇津ノ谷」 | 20.1km | 0:30 | 2:50 | 0:45 |
道の駅「宇津ノ谷」 | 浜名バイパス入口(篠原IC) | 73.9km | 1:40 | 4:30 | |
篠原IC | 国道23号線入口 | 26.8km | 0:50 | 5:20 | |
国道23号線入口 | 蒲郡 | 27.3km | 1:00 | 6:20 | 3:39 |
蒲郡 | 国道23号線(四日市) | 86.6km | 2:20 | 8:40 | 6:20(鈴鹿着) |
国道23号線(四日市) | 国道42号線(尾鷲) | 131.0km | 3:10 | 11:50 | |
国道42号線(尾鷲) | 国道42号線(熊野川) | 55.3km | 1:30 | 13:20 | 13:07 |
国道42号線(熊野川) | 橋杭岩 | 42.2km | 1:00 | 14:20 | 14:47 |
橋杭岩 | 潮岬 | 9.6km | 0:30 | 14:50 | 16:44 |
後半の到着時刻が遅くなったのは、時間にかなり余裕が出来たので、途中で予定していなかったルートを走行したり、記念館などの観光を楽しんだ為である。(^^)
下の写真は厚木の国道246号線と国道129号線の分岐点手前だ。(21:38) 道は空いていてここまでは順調な走りだったが・・・
実はここから御殿場までの区間、工事に伴う片側交互通行の交通規制が5~6箇所あり、大渋滞していたのだ。(爆) しかし、そこはさすがにスーパーカブの機動性を発揮させ、渋滞に巻き込まれた車を横目にどんどん進んだ。(^^) 渋滞さえなければもう少しペースが上がった筈だ。
国道246号線で沼津まで抜け、ここからは国道1号線に入る。(23:16)
沼津から清水IC付近まではバイパスとなり、車の流れが非常に速い。まさにカブでは一生懸命スピードを出してついて行く感じ。燃費の低下は覚悟の上で激走を楽しんだ。清水ICを越えるとここから例の自動車専用道路区間(静清バイパス)となり、原付二種はバイパスを走れず側道へと迂回しなければならない。下の写真がまさにその分岐点の場所である。丁度この写真を撮っている時に夜中の0時を過ぎて日付は23日(金)となった。かなりと言うか・・・計画したタイムスケジュールよりも2時間以上速くこのポイントを通過したのだった。
ここからの側道走行は我慢の連続の一言。一時停止の繰り返しと長い信号待ちで一気にペースダウンさせられる。
唐瀬インター交差点を過ぎたら高架を上り本線と合流(清水IC西交差点から9km)、その後はまたハイペース走行となり、ブログUPを兼ねたトイレ休憩で、道の駅「宇津ノ谷峠」に立ち寄り初の休憩となった。(0:45)
ここでふと思った。あれっ?そう言えば出発前に見た天気予報では、静岡県では既に雨に降られている筈。しかし、運の良い事に、この時間でもまだ雨は降っていなかった。(^^) ハイペースの要因はその影響もあったのかも知れない。
その後、道の駅「宇津ノ谷峠」を出発し、トンネルを2つ抜けると次の原付二種通行不可ポイント(藤枝バイパス)に遭遇となる。内谷ICで本線を下り、ここからは旧国道1号線を走行。約14km走ると大津通り交差点を右折し、野田ICから再び快適なバイパス走行となった。
次の原付二種走行不可ポイントは浜名・潮見バイパスだ。篠原IC手前で高架に入らず側道へと進む。ここでセルフのガソリンスタンドで給油&ブログUPを行った。(2:20)
ここでとうとう寒さに耐え切れなくなり、防寒のためレインスーツを着た。道の駅「潮見坂」付近で道に迷い迷走するも、国道42号線経由、国道23号線へと走行。国道23号線はまるで高速道路並みの流れで再び激走する。
そして下の写真、蒲郡駅前には3:39頃に到着。この先再び国道23号線は高速道路並みのバイパス道路となり、雨が降り出すも、まだ本降りの雨にはならず距離を稼いだ。
しかし、名古屋市内に入るとさすがに睡魔に襲われだす。途中で数回バイクを止め、気分転換を図ったりして、この日合流予定の名古屋在住の猿さん(HONDA Dio110)と合流すべく、待ち合わせ予定のファミリーレストラン「ガスト鈴鹿白子店」を目指し、とにかく走行した。
ところが・・・ やっと見つけたそのガストは24時間営業ではなく、店が閉まっていたのだ。そこでその先反対車線側にあるマクドナルド23号鈴鹿店に入りここで待つことにした。時間は6:10。予定ではここで8時の待ち合わせとしていた。
このマクドナルドに入る少し前から雨脚は強くなり、外は本降りの大雨となっていた。夜も明けてきていた。
マクドナルドではソーセージエッグマフィンのセットをオーダーし、席に着いて食べ始めていると窓の外に猿さんの姿が見えた。猿さんとはこの日が初対面。しかしこの雨の中、Dio110でマクドナルドに来るのは猿さんしかいないので、直ぐに判ったのは言うまでも無い。(^^;)
そして7:18にはこのマクドナルドを出発し、いよいよ2台で本州最南端を目指しだした。雨は早くも小康状態となり、終日雨走行との予想に反して止んできたので気分良く出発した。
国道23号線は交通量は増えてくるもまだ早い時間のお陰で順調に進めた。
8:14頃には空には青空も見えてきて路面も乾いてきたのだ。
猿さんの先導で走り私はついて行くのみ。私のナビには目的地をセット済みであったが、やはり前に仲間の1台が走っていてくれると心強い。まだ雲が若干掛かる山を見ながら国道42号線を南下した。
猿さんの紹介で最初に立ち寄ったのはここ、ミルクランドである。(9:31) 勿論目的はソフトクリームだ。
ここは大内山牛乳のお店でツーリングマップルにも紹介されている場所だ。ソフトクリームは結構種類が豊富。(^^) 私は②のバニラ(小)を食べた。
寒い日でもソフトクリームを食べる。「美味い!」(^^) 満足です。
再び本州最南端を目指し走り出すが、時間的に余裕があったので、国道42号線から脇道に入り、国道311号線を走って猿さんお勧めのお店へ向かった。
国道311号線。それは震災があった3月11日を思い出させる番号でもあるかも知れない。
しかし、この国道311号線は途中で高台もあり、高台から海を眺められる景色の良い道でもある。
ちなみにここは三重県熊野市だ。
海の入り江沿いの道を走ると、少し津波の事を思い出してしまうのは仕方が無いかも知れない。
堤防もご覧の通り高いが、いざとなったら軽く乗り越えてくるだろう・・・。
さて、目的のお店はここ。
「Hokusho」だ! 何だか洒落た感じの外観だ。
食べたのはこれ、「熊野古道定食」(850円) 猿さんお勧めのお刺身、プリプリで美味しかったです。
このお店は入った時はすんなり座れたが、その後直ぐに満席となった。猿さんもこのお店はいつも混んでますよと言っていた。
この後、再び国道42号線へと戻り、更に南下する。
いよいよスーパーカブで和歌山県に突入!(13:07)
休憩がてら立ち寄った道の駅「なち」。 ここにはJR紀勢線の駅「浜ノ宮」があった。
浜ノ宮駅を見学していると、そこに丁度電車が到着した。私は鉄っちゃんではないが、ここは写真を撮っておかなければ!と思い写真を撮った。(13:33)
後で時刻表を確認すると、何とこの電車の前は3時間以上前との事、次の電車も2時間後とかなりの確率だった。(^^)
浜ノ宮駅を見学した後は農産物直売所を見に行く。
ここで目に留まったのはこの梅干コーナー。
梅干好きのあかり(長女・中3)のためにお土産を購入する。果たして喜んでくれるだろうか?(^^;)
じゃじゃ~ん!とうとう橋杭岩に到着!(14:47)
こちらが猿さんとDio110。 ちなみに猿さんはBMW製の大型バイクも所有してます。
橋杭岩の説明はこちらをどうぞ。(^^;) この橋杭岩、結構私の好きなポイントです。
JR串本駅も見学。この駅は本州最南端の駅となる。タクシーも結構客待ちをしていた。
その後、パラパラと中途半端な雨も降るが、本降りにもならずに済み、レインスーツを着ずに大島へ渡った。
この大島での目的地はこのトルコ記念館。
このトルコ記念館前の岩礁は、トルコと日本の強い絆となった、悲しい海難事故の現場でもある。
トルコ記念館を見学した後は、慰霊碑に祈りを捧げた。
この大島は、今では立派な橋によって本州と繋がっているが、昔は海が荒れれば孤島となったと言うことが良く判る景色だ。
大島見学後、やっとこの日の宿泊場所、ユースホステルに到着する。(16:44)
至上最低の宿泊施設、「みさきロッジユースホステル」
さて、今回は走りを楽しむために荷物を減らし、キャンプではなく、あえてユースホステルを利用した。 しかし、この選択は間違いだったことを、後に強烈に思い知らされることになる。
まず、予約時受けた説明と話が違う。相部屋になるのは承知していたのだが、岬前のロッジの場所から車で5分、歩いて15分以上も離れた、消火設備も無い(消火器未設置)、避難経路も無い(説明も勿論無し、表示無し)、大変危険な昭和時代の掘っ立て小屋の建物の2Fに案内され、雑魚寝を強いられたのだ。(怒)
最初はそれでも猿さんと2人のみの利用との事だったが、その後夕食後、「もう3人増えました。」と信じられない追い討ちの言葉。あの部屋のスペースに大人5人は無理でしょう!と思ったが・・・。(--;) 案の定、寝ている他人の上を、布団を踏みながら跨がなければトイレにも行けないと言う状態にさせられたのだ。これがその証拠写真だ! ↓ ちなみに左手前にも人が寝ています。
そして料金は6,520円(夕朝食付き)。高っ! 内容に満足すれば1万円でも出しても良いと思うが、ライダーハウス以下の内容でこの料金は納得が行かない。更に夕食の内容もユースホステル宿泊者は差別化され良くない。ちっとも美味しくないのだ。
私と猿さんはチェックイン後、風呂に入ってから再び着たくないライディングスーツを着なくてはならず、そしてバイクで宿泊場所へ。(爆)夕食時は雨の中歩くのもしんどいし、お酒も飲みたいのでバイクにも乗れない。こちらから頼んで車で送迎して貰うという不便さを味わった。
ハッキリ言って、私が今迄経験してきた中で、ライダーハウス、ユースホステル、山小屋を含めて最低の宿泊施設だったと断言する。
私はこの日、徹夜走行だったのでアイマスクをして爆睡。しかし、気の毒なことに猿さんはこの日の夜は殆ど寝られなかったそうだ。猿さんも、「思い出に残る・・・ではなく、記憶に残る宿泊施設」と語っていた。私も猿さんも、もう2度とこのユースは利用しないと思ったのは言うまでも無い。
つづく