本格的オフロード 鈴蘭林道

スーパーシェルパの本領発揮ツーリング 2006. 9.10走行

 

秋の長雨の前に・・・

 9月10日(日)、今回の目的地は本格的なオフロード、悪路通行困難とも言われる山梨県韮崎付近の「鈴蘭林道」だ。
林道走行なので本来は1人乗りで行くのが良いのだが、昨日HK(次女)を連れて行った為、今日の相棒は長女のAK(小3)と言う事になっている。朝6時に起床し、6:20に出発。天気は朝から晴れ、明日からは当分の間秋雨前線の影響で雨続きとの事で、今日はバイク乗りにとっては秋の長雨直前のツーリング日和とも言える日だった。

 今回も往路は国道20号線を使用。明日から長雨と言う事だったので、もう少し交通量が有ると思っていたが、予想に反してガラガラである。

本当はもう少し混んでいたならば、迷わず中央自動車道で調布IC〜大月IC迄利用するつもりだったが、あまりにも順調なのでそのまま国道を走り続けた。

途中、日野市付近でmomoデザインのヘルメットを被った女性ライダーを抜かし、その後も何度か見掛けてはいたが、八王子市内のセブンイレブンに立ち寄り休憩していると、偶然にもその女性がライダーがやって来た。バイクはKawasakiのEstrellaだった。

この女性、話によると3ヶ月前に免許を取ったばかり、少しでも距離を伸ばそうと朝7時頃自宅を出発し奥多摩方面に向かっているそうだ。

 その後も結局国道20号線をひたすら走り、大月付近のローソンで2度目の休憩を取った。このローソンでは2人共アイスクリームを食べた。この頃は若干日差しが強く、丁度冷たい物が食べたかった。このローソンの駐車場には下の写真の様に丁度良いベンチが有った。これはとても重宝した。ライダーには本当に助かる。

  ← このベンチは何の動物だろう?

 更に国道20号線を進み、勝沼に抜けるとぶどう園が目立つ様になってきた。走りながら娘が言ったのは「桃狩りがしたい。」である。ぶどう園の中には「もも」と書かれたのぼりを立てている所もあった。今は2人共お腹があまり空いていないから帰り道に寄ろうと言う事になりそのまま通り過ぎた。そしていよいよ韮崎付近まで来たので、林道に突入する前に念のためガソリンスタンドに立ち寄り給油、準備万端とした。

走り応え十二分の「鈴蘭林道」

 鈴蘭林道には車(パジェロ、ランクル100)では昔から何度も来ていた場所だった。しかし、今回は暫く振りでも有り、実は前回4年位前にランクル100で来た時は、後輪右側のタイヤが鋭利な石を踏んでしまいバーストし、不整地でのタイヤ交換を余儀なくされたと言うエピソードも有る。勿論バーストしたタイヤは修復不能。車は大きく一気に傾き大変な思いをしたのである。

 今回はスーパーシェルパなのでそこそこ心配はしていなかったが、逆にその後舗装化されてはいないだろうか?それとも通行不可となっていないだろうかと心配だった。

 突入口は武田八幡神社側付近方面からの登りだ。そして期待は裏切られなかった。鈴蘭林道は昔のままである。林道に入るととてもフラットダートとは言えない不整地となり、かなり荒れ気味、初めは緊張しながらの走りだったが徐々に慣れてきた。(10:50)
 しばらく走ると対向して走ってきたオフロードバイク4台程とすれ違った。お互い笑顔で挨拶。これは気持ちが良い。
娘も「ガタガタ道って面白〜い!」と満足気味だった。

↑ 写真を撮った場所は比較的フラットな広い場所。本当に荒れた箇所ではタンデム走行なので停める事を躊躇し、撮影は不可能だった。

走行途中で見掛けたのは切り立った岩の上にしっかり根を張る樹木。その光景には圧倒される。

所々崩れかけている崖も数箇所も有り、崩れた岩が鋭利な角を持つ石となって道に散らばっている。

その様な場所を通過する時は、以前バーストしたタイヤの事を思い出す。(^^;)

山をひたすら登っていくと、韮崎市街が眼下に見える。夜通れば夜景も綺麗だが、熊や猿など色々な動物が出没する危険地帯でもあるので、ソロでの走行は絶対にお勧め出来ない。
山を登りきり、開けた舗装路が突然現れる。
ここが鈴蘭林道の終点だ。


ここに書かれている案内図でも、しっかり「悪路通行困難」と明記されている。車なら小型のオフロード車、バイクならオフロード車でなければ立ち入らない方が正解。
クリックすると拡大出来ます。→

小武川林道へ

鈴蘭林道を抜けた所で左折し、舗装林道を青木鉱泉、御座石鉱泉方面に進み、小武川林道を目指した。

小武川林道までの区間は完全舗装路と変わり果て、昔見た景色は跡形も無くなっていた。以前川原に車で降りられた場所も、何処だか判らなくなってしまったのはとても寂しい気がする。

左の写真は鈴蘭林道と小武川林道の間にある橋の上から撮ったもので、この時見た川の水の美しさは以前と変わらずホッとした。(11:38)

小武川林道に入ると、また所々フラットダートとなる。
そして小武川林道終盤の橋の下で川原に降り、休憩を兼ねて水遊びをする事にした。(12:00)

小武川で水遊び

 とにかくこの小武川の水はとても綺麗だった。川原の石の大きさを見ると、上流の山間部の険しさや大雨時の災害を想像出来るが、普段はとても穏やかで比較的浅い水深が印象的だ。小魚やおたまじゃくし、蛙にとんぼと色々な生物も沢山見掛けられる。下流では水着で遊んでいる子供達も見掛けられた。

 この日、日差しは強く日向ではとても暑かったが、水の側だと程々に涼しい。特に橋の下の日陰では昼寝でもしたい位快適だった。

ここで掲載している写真のうち、幾つかはクリックすれば拡大可能なので、是非見て頂きたい。
(拡大可能な写真は、カーソルを乗せると指のマークに変わります。)

  

蛙はひっくりかえると動けないと娘に教わる

 この川には蛙も居た。しかしこの蛙は何と言う蛙だろう?もし知っていらっしゃる方は是非教えて欲しい。身体は灰色で石の色と殆ど見分けが付かない。この自然のカモフラージュには驚かされる。
 娘の友達の中には蛙が好きな子が居るらしく、蛙をひっくり返すと動けなくなると教えてもらったそうだ。早速小さい蛙を見つけ手のひらでひっくり返して見せてくれた。「どう?お父さん、動かないでしょう?」と娘が喜びながら蛙を乗せた手を差し出す。
確かに先程まで必死で逃げようとしていた蛙が、ひっくり返した途端大人しくなった。そして指先で突っついても確かに動こうとはしない。私は初めてその事を知った。

  
↑ この蛙の名前は何と言う蛙でしょうか? 判る方は是非教えて下さい。宜しくお願い致します。 m(_ _)m 

かなり長い時間この小武川で過ごしたので、そろそろ出発して温泉に入ろうと言う事になった。娘も十分満足したようだ。

むかわの湯

 本来ならひなびた青木鉱泉か御座石鉱泉と言うところだが、娘も一緒なので施設の整った日帰り温泉「むかわの湯」に行った。(13:10)
この温泉は地元の方がこの日沢山訪れていたようで、かなり混雑気味だった。しかし残念だったのは館内では簡単なお弁当しか売られてなく、地元の名物ご飯が食べられるかな?と言う期待は大ハズレだった。入浴料金は大人700円、子供400円だった。

結局ぶどう狩りとなる

 温泉を後にし、娘の頭の中では「桃狩り」と言う言葉が巡っていた。(^^;) これから目指すのは勝沼である。行きに見掛けた桃の登り旗のある農園を目指した。そしてやっと勝沼付近に到着し、桃の登り旗がある農園に行ってみると、もう桃はシーズンOFFとなり桃狩りは無理との事。この答えは私は実は少し察していた。途中で見た桃の木には良く見ると1個も桃の姿は無かったからである。

結局数件農家を巡り聞いてみてぶどう狩りしか出来ないと判ると、娘は「ぶどう狩りで良いからしたい」と言いだした。結局「イチフル」さんと言う農園でのぶどう狩りを行った。
ところで、ここ最近ぶどう狩りの体験が多くなり、今迄色々教えてもらった美味しいぶどうの選び方をまとめてみました。(巨峰の場合)

1.ぶどうの房の茎がぶら下がる横の茎が茶色になっている事。
2.ぶどうの房自体の大きさより、一玉一玉の大きさが大きい事。そして丸い事。
3.陽に透かし、特に黒いのを選ぶ事。

以上です。ぶどう狩りされる方はご参考にして下さい。

  

帰り道は高速道路を利用

 ぶどう狩りが終わり帰路についた。帰り道は大月までは一般道(国道20号線)を走ったが、さすがに娘もお疲れモード。
早く家に着いた方が良さそうだと思い、大月ICから中央自動車道に乗り帰りは高速道路を利用して帰った。
 中央自動車道は途中で発生した事故の影響も有り、殆ど車が動いていない9kmにもわたる渋滞が発生していたが、バイクのメリットを活かし、渋滞の殆どをすり抜けをして通り抜けた。この時ばかりはライダーの至福の時であった。

 結局自宅への到着は18:30。走行距離 333kmでした。

おわり

デル株式会社