静岡県春の味覚を求めてツーリング

3人2台で春の味覚を満喫! 2007.4.8 走行

早朝4:30起床での出発

 今回のツーリングは、BMWメトロツーリングで知り合った下田さんと一緒だ! ツーリング計画は私にお任せと言う事で、一緒に連れて行く娘 あかり(小4)の要望(美味しいものをいっぱい食べに行きたい!)を十二分に取り入れ検討した。そこで決定したツーリングテーマは「春の味覚を満契するツーリング」とした。

 待ち合わせ場所と時間は東名高速道路の海老名SAに6:15とした。これはETCの通勤割引を利用し、少しでも経費を安くしようとの苦肉の策だ。つまり6時までに用賀料金所を通過し、走行距離100km以内であれば通行料が半額となる制度を利用するのだ。早起きは三文の得と言う訳。(^^;)

 用賀ICから100km以内となると裾野ICで一旦下りれば良い。もしそのまま東名高速を利用したいのなら、裾野の出口を出てそのまま直進すると向かい側が入口となっている。但し気を付けなければならないのが、100Kmを超えて走行し続けてしまうと通行した全線すべてが割引対象外となってしまうのだ。

 朝は4:30の起床となった。早起きの為、前日いくら早く寝たからと言っても少し眠い。ましてや今回連れて行く娘は家族間では「眠り姫」とあだ名が付いているあかりの方だ。さて・・・どうやってあかりを起こすか? 実は今回彼女には「イチゴ狩りに連れて行くからね!」と事前に伝えておいた。まだぐっすり寝ている彼女の耳元で、「さぁ!イチゴ狩りに行くよ!」と声を掛ける。すると案の定、スパッと飛び起きた。効果てきめんである。前日の夜はかなりまとまった雨が降り、当日の天気予報は降水確率40%とかなり高めで心配したものの朝には雨は止み、雲の切れ間からは青空も見えていてホッとする。そして身支度は5時には完了、次にバイクにパニアケースやトップケースなどを装着、5:20には自宅を出発した。
 早朝の出発なので道はガラガラに空いていて順調に走行する事が出来、予定通り6時前には用賀料金所を無事通過、法定速度内でゆっくり走り続けた。途中、シルバーウィング3台と女性が運転するDUCATIのグループに抜かされたり、左側車線をゆっくり走行するバイクを抜かしたりと、早朝からバイクを多く見掛ける。空には月もハッキリ見え、天気の心配も無くなりツーリング気分も大分盛り上がってきた。

海老名SAにて下田さんと合流

 海老名SAに到着したのは丁度6時項となった。すると先程私達を抜かしていったシルバーウィングのグループも同じくこのSAに立ち寄っていた。
 バイクを停めヘルメットを脱いでいると丁度そこへ赤いVFRに乗った下田さんが到着した。ピッタリのタイミングだ。後で聞いたところ、実は下田さんも同じシルバーウィングのグループに途中で抜かされてきたそうだ。あかりがお腹が空いたと言うので飲み物を買ってからパン屋さんへ行く事にした。
 ところでこの時飲み物を購入したカップ式の自動販売機だが、液晶モニターが設置された機械で、ボタンを押すとメロディーが鳴りながら自動販売機内の様子が映しだされる様になっていた。これは見ていると意外に面白いもので、娘もくいいる様に画面を見ていた。購入後も見掛けたのがコーヒー1杯150円と価格が高めにも係らず、意外と人気で他の自動販売機に比べ好調に売れていた。

 パン屋さんでは娘はカレーパン、私はアンパンを購入し朝食とした。そして海老名SAを出発したのが大体6:30頃、ここからはVFRとBMW R1200RTの2台での走行となった。前を走るのは私の方で下田さんが後に続く、速度は90〜100km/hをキープし渋帯もなく快適な走行。途中東名高速道路は大井松田付近で左ルートと右ルートに分かれるが、ここでは左ルートを選択する。暫く走ると先程海老名SAでも見掛けたシルバーウィングのグループが、右ルートをハイペースで走行して行くのを目撃する。

裾野ICからは国道を走行

 私と下田さんはそのまま裾野ICまで走行し、ここからは国道246号線を走行する事にした。国道246号線も空いていて順調に走行し、沼津ICから再度東名高速道路に入ろうと向かう。すると何と、またまた先程と同じシルバーウィングのグループが、その先のガソリンスタンドで給油しているを目撃する。これで本日4回目となった。何と言う奇遇だろう。
 一旦は沼津ICを目指したものの、時間を確認するといちご狩り農園の営業開始時間が9時頃からに対し、まだまだ2時間は裕に有る。このまま高速道路を走ってまで急ぐ必要がないので下田さんと相談し、そのまま一般道でしばらく進む事にした。

 U夕ーンして進みそして国道1号線に入った。若干交通量が多いものの車線数も多く、この道も走っていて気分が良い。途中、国道沿いには桜の木が多く植えられており、満開時期は過ぎた感じだったがまだまだきれいだ。
 今回あかりにはグローブをしてても装作が出来、写すのが簡単なデジカメを持たせていたのだが、しっかりとこの桜を撮影していた。
 国道1号線はしばらく走ると左側に海が見えたり、白い煙をもくもくと上げる煙突のある工場が見えたり、新幹線と並走したりと景色が色々と変化するので面白い。

HONDA VFRに乗る下田さん しばらくしてそろそろ目的地に近づいたところでENEOSのガリリンスタンドに立ち寄った。私はENEOSのカードを持っていたのでガリリン代が割引きとなり、店頭表示価格よりここではリッター当り4円も安く入れる事が出来た。下田さんはENEOSのカードで割引になる事を知らなかったそうで、ここは強くお勧めしておいた。

 燃料も満夕ンとなり、次はいよいよ第1の目的地であるイチゴ狩りの番だ!あかりは既に期待が膨らむと同時にお腹が空いたらしく 「ねぇ!あとどの位で着くの?」 と尋ねてきた。「あともう少しだよ。」と応えると「イチゴ狩り楽しみ〜!」と喜んだ。ガソリンスタンドを出てから15分位走ると通称ストロベリー道路と呼ばれている道にさしかかった。すると沢山の石垣いちごのビニールハウスが見えてきて、ほのかにイチゴの香りが感じられる様になってきた。私としてはこの場所(久能山)へは2年振りであるがバイクでは初めて来た。今まで何回も車で来ていたが、イチゴの香りを感じた事は無かった。やはりこの体感はバイクならではのものだと思った。

イチゴ狩りを思いっきり楽しんだ!

あきひめは甘くて美味しい大粒の苺!石垣いちごはかがまないで食べられるので食べ易い。
 まだ9時より少し前に到着した為、イチゴ農園はまだほとんどが開園していなかった。そこで、どの農園に立ち寄るか目星を立てるため、一度このストロベリー道路を静岡方面に走ってみた。今更ながらイチゴ農園の多さを実感。そして大分奥まで走った所でUタ一ンし、結局マル豊と言う農園の駐車場にバイクを停めた。

 既に3家族が到着していたが、これからハウスに案内される所だった。晴天で序々に気温も上昇してきたので、あかりも重ね着していたズボンやインナーを脱ぎ、イチゴ狩りの体制を整えた。このマル豊農園では小学生以上は大人料金となる。つまり、大人1人が1,400円なので娘と2人で2,800円となる。なかなかの金額だ。(^^;) しかし時間は無制限で1家族当り1パック分のお土産が付くのでまぁまぁか・・・。


 受付で料金を支払い案内された場所は駐車場直ぐ裏のハウスだった。ハウス内へは下田さんとあかりと私の3人のみだ。そしてハウス内では真赤に染まった大きくて見事なイチゴが沢山なっていた。あかりはさすがにそのイチゴを見て興奮していた。早速3人でイチゴを食べ始めると、大きくてとても甘く美味しいイチゴだった。写真を撮りながらも次々とイチゴを食べ続ける3人。しかし、当然ながらとても食べきれない。お腹が一杯になってもまだまだ大きくて真赤な美味しそうなイチゴは沢山残っていた。普通食べ放題と表示している農園でも、ある程度イチゴを食べ続けると次に食べるイチゴを探すのだが、この農園ではわざわざ探す必要が無かった位だ。下田さんも次はここに家族連れで来たいと言っていた。

 3人共もうこれ以上食べれませんと言う位食べた後、今度はお土産用のイチゴを摘んだ。大粒のイチゴをパックに山盛りに摘み、これで本日のイチゴ狩りは終了とした。ちなみに実はもう1つ・・・何故か大根1本のお土産のサービスがあった。そそ、このお土産のイチゴ、帰るまでにはもしかしたらイチゴジャム状態のお土産に化けてしまわないか心配したが、意外にも全くと言える程無傷で持って帰れた事を付け加えておこう。もちろん家族には大変好評で、皆、美味しい!美味しい!と大満足だった。

次は日本平へ

 身支度を整えて農園を後にし次に向かった先は日本平である。途中、日本平パークウェイに入る手前で信号待ちの時、ふと横を見るとイチゴの自動販売機があった。珍らしい・・・さすが有名産地だ。
 私にとって日本平パークウェイは今回が初走行だった。高度が上がるにつれ途中木々の間から清水市の街並みが見える。そして日本平の駐車場に到着。さすがにこの駐車場にはバイクが沢山停まっていた。あかりがトイレに行きたいと言うので一度売店に入り、その後展望台へと上った。展望台では上って来る途中時々見えた清水市と駿河湾が見えた。しかし実は私がもっと印象に残ったのがここに立っているアンテナの数の多さだった。

日本平にて娘と一緒に写真を撮りました。

この季節、由比と言えば桜海老

 日本平を出発し次に向ったのは桜海老で有名な由比である。由比までのルートは国道1号線を東へと向かう。交通量はそれなりに多かったがストレスを感じる事なく走行可能。そして目的地である由比漁港に到着した。ここで今回初めての混雑を体感する。ここには漁業組合直売の桜海老のかきあげを使ったそばや丼が人気のグルメスポットだ。大勢の人が押し寄せ長い行列が出来ていた。

 あかりがトイレに行きたいと言うので、下田さんに先に並んでもらってトイレに連れていった。ここのトイレは漁港入口付近にしかなく、行列が出来ている場所からだと結構歩く。先に済ませておいた方が無難だ。トイレ前には桜海老のモニュメントが有り、初めて駿河湾で桜海老が獲れたエピソードも紹介されていた。

 私は桜海老のかきあげ丼とみそ汁、あかりが桜海老天そば、下田さんも私と同じく丼とみそ汁を食べた。さすがに長蛇の列&順番待ちはくたびれるが、かきあげはサクサクで一口食べただけで桜海老の美味しさが口に広がった。ちなみにあかりの食べたそばの方は、かなりつゆが濃い目であり、私としては美味しかったがつゆまでは飲まなかった。私個人としてのお勧めは桜海老のかきあげ丼の方だ!

桜海老のかき揚げが載ったお蕎麦 
 お腹もー杯となり、私の事前計画はこれにて終了。そこで下田さんとそろそろ帰りのルートを相談する。下田さんと帰りのルートの意見が一致、国道1号線をそのまま進み箱根を越えて箱根新道経由→小田原厚木道路→東名高速へのルートと決めた。

箱根の峠で睡魔に襲われ一休み

 朝早かった事も有り、満腹の私はとても眠くなってしまった。あかりも眠いらしくへルメットがコツコツと背中に当たるのを感じるた。 箱根の峠辺りではさすがに限界を感じたのでパーキングに入って休憩する事にした。ここには自動販売機すら無くただ単に本当に休憩するのみだったが、下田さんと色々話しをしたり、写真を撮ったりしてしばらくの間休憩した。
 そして再出発。箱根新道を抜け小田原厚木道路に入り大磯PAにてまた休憩した。このPAではニューサマーと言う果物が売られていた。初めは買おうか買うまいか迷ったが、結局自分もどんな味なのか気になったのでお土産にと1,000円(6個入)で購入した。勿論美味しかったのだが、このニューサマーは皮と身の間の白いわた部分も美味しいとの売り文句であったが、結局美味しいと感じたのは息子の大貴1人だけだった。

 ← 小田原厚木道路 大磯PA(上り)にて

最後まで食べまくり!

 そして帰り道、最後に立ち寄ったのが東名高速道路の港北PA。ここはバイクの駐車スペースが狭いだけでなく、バイク以外の車両を停めさせないためのゴム製のポールの間隔も実は狭い。・・・と言うか狭過ぎ!

 我々が到着時には1台も駐車していなかったので1番左側の多少間隔の広い箇所から侵入出来たのたが、パニアを装着しているRTの様な大型バイクでは停められないので改善して欲しいところだ。

 ここがいよいよ下田さんとの最後の休憩ポイントだ。私とあかりも今回のツーリングにおいて最後の休憩ポイントとなる。そこであかりには本日のツーリングの締めとして何か食べたい物が無いか聞いてみた。するとバイク駐車スペース前で売られている焼鳥屋に目が向き、「皮」が食べたいとの事。1本で良いと言うので自分も「皮」と「若鳥」の2本をチョイスし一緒に食べた。下田さんもそれにつられてか?焼鳥を食べていた。焼鳥の次はその左側で売られていた「豚まん」だ。まさにこれが今回の食べまくりツーリングの締めと言える最後の食べ物となった。


 港北PAから出る時、私達(R1200RT)の周りに4〜5人の人達が集まって来て注目を集めた。どうやらBMWのバイクと親子タンデムが珍しいのか?注目を集めたようだ。私とあかりが乗車し出発しょうとすると、ギャラリーの中の1人の男性が私に質問をしてきた。「これって何ですか?」指を指して聞いてきたのはセンタースタンドだった。(^^;)

「バイクを停める時にバイクを真っすぐに立てて駐車する時に使うんですよ。」と答えると、あまり理解出来ていない表情をしていた。違う質問なら受ける事は多いが、センタースタンドの質問をされたのは私も今回が初めてだ。(^^)

 ギャラリーが多い中、駐車しにくかった二輪駐車スペースからバイクにまたがったまま足でやっとの思いでバックし脱出。下田さんと共に東京を目指して出発した。

走り出すとあかりが「沢山見てたよね!?」と話し掛けてきた。
私「ちょっと恥ずかしかったかい?」
あかりは「う〜ん・・・そうでもない」と答えた。

間もなくして用賀料金所を通過、そして下田さんと今回お別れの用賀ICに近づいた。用賀IC手前で手を振りクラクションで合図し別れを惜しんだ。そして自宅に到着し、今回の食べまくりツーリングは完結した。

おわり