群馬県の穴場スポット 軽登山(寝釈迦)&鉄道駅温泉

スーパーシェルパで行くダイナミック舗装林道
2007.5.5 走行

川越から出発

 今回は妻の実家がある埼玉県川越市からの出発だ。早朝6時には目が覚めたが特に慌てずのんびりとした朝を過ごす。8時頃には朝食をしっかりと食べ9時頃出発した。今回目的地と決めてた場所は群馬県の草木ダム。そこから国道からそれて林道に入れば渋滞にハマる事なく、のんびりとしたツーリングを楽しめると期待する。それといつもその存在を知りつつも立ち寄った事がなかった国道122号線沿いのわたらせ渓谷鉄道線「みずぬま駅」にある日帰り温泉「せせらぎの湯」に入る事を目標とした。ちなみに今回使用したバイクはスーパーシェルパだ。

一般道のみ走行

 川越からは国道254号線を北上、国道407号線で熊谷方面へ、そして国違17号線、国道407号線へと進んだ。ゴールデンウィーク後半の3日目、天気は晴れ、今日も全く雨の心配が不要な絶好のツーリング日和であるが、ここまで渋滞にハマる事なく順調に走行する。

 国道407号線西野付近で対向車線側のセルフのガソリンスタンド(ENEOSフロンティア埼玉Dr.Driveセルフ妻沼店)に立ち寄り給油、ここは今回走行したルートでは多分一番ガソリンが安く、レギュラーが119円/Lだった。(ENEOSカード使用) 実は帰り道でもこのガソリンスタンドで給油した。その後太田市内で県道78号線に入り北上した。赤城駅付近で渋滞するもののすり抜け走行に強いスーパーシェルパの利点を活かし難をのがれる。そして国道122号線に入ると信号機が少なくなりまた快適に走行出来た。

草木ダムに到着

 草木ダムのPAはライダーのたまり場でもある。やはりこの日も予想通り多くのライダーが集っていた。ヘルメットをぬいでいると年配の男性が声を掛けてきた。GIVIのトップケースの意外な収納能力に少し感心した様だった。

 このPAではのどがかわいたので、缶コーヒーを飲み、そしてこれからの走行ルートを検討するためツーリングマップルをチェックした。そして決めたルートが「小中西山林道」だ。この草木ダムPAからなら「小中西山林道」への入口となる「沢入(そうり)」が直ぐ近くだ。先程声を掛けてくれた年配ライダーの男性に軽く会釈し出発。少し走行すると「寝釈迦」の案内板が見つかり、ここが入口だと直ぐ判った。(ちなみにツーリングマップルには「寝釈迦」の案内は無い。) 

「寝釈迦」方面へ

 この小中西山林道は完全な舗走路林道だ。途中、どうせなら観行スポットとも言える「寝釈迦」を見てみようと思い立ち林道の支線へと入る。ここからは道幅も狭くなり急こうばいとなる。正直言ってRTだったら対向車とのすれ違い時は大変だったかも知れない。実はこの時1台だけ対向車(普通自動車)とすれ違う場面があったが、急こう配の坂だったせいか発進時若干小石で後輪がスリップ気味となった。気軽にトコトコと走りたい場合は大型バイクではなく、やはりオフ車の方が適している事を実感する。こうして突き当たりの駐車場まで走行しバイクを停めた。

 ここは既に登山者の車が多く駐車されていたが、バイクを停める場所に困る事は無かった。ちなみに利用はしなかったが、しっかりとした造りのトイレも設置されていた。ここにある案内板で確認すると「寝釈迦」までは1.8Kmもの距離が有った。以外と遠いが片道30分強と見込んで思い切って行ってみる事にした。

予定に無かった軽登山をする

 この時は水一杯も持たず出発したのだが、やはり片道1.8kmとは言え軽登山程度の距離の山道である。せめて食糧は持たずともペットボトルのお茶位は持って行けば良かったと後で後悔した。私自身は北アルプス縦走など多少の登山経験は有るのだが、ここ十数年登っていない。しかしながら多少足腰には自信が有った。山道を登り出すと先を行っていた女性2人に追いつく。その後もペースを崩さず次々と先行く人を抜かしていった。特に急いで登った訳ではなかったのだが、リュックサック1つ持っていなかった為、身軽で多少ペースが早かった様だ。しかしながらこの登山道は上り坂がきつい箇所も多く、結好疲れるし喉も渇く。そして今回のゴール地点と決めていた「寝釈迦」手前はダメ押しとも言える急な上り坂だった。最後の最後は「寝釈迦」を見るのに岩場を上るようになっていた。

やっと「寝釈迦」に到着

 「寝釈迦」は本当に良くこんな場所にこのようなものを作ったなと感じさせる立派なものであった。所々にお地蔵さんなどもまるで寝釈迦像を見守るかのように置いてあった。

 ここまで来るのに駐車場から35分かかった。ちょっとヘロヘロになった。喉が渇いたが水はまったく無し。少し後悔する。20分程写真を撮ったりして休憩するが、上ってきた登山道を覗き込んでも先程抜かして来た人達の姿は誰1人も確認出来なかった。体力が回復したのと気が済んだので駐車場へ戻る事にした。先程苦労して上って来た道を今度は慎重に下りる。登山道は下りの方が難しい。下手に転ばぬ様に気を付けながら先を進んだ。

しばらく下ると最初に抜かした2人組の女性とすれ違った。
「え?もう寝釈迦まで行って来たんですか?」
「えぇ、そうですよ!寝釈迦はこの先の急な坂を上った所ですよ!」
「早!」
と少しだけ会話する。
その後はやはり途中で抜いてきた人達とすれ違い、声を掛けられながらの下山だった。

舗装林道をとことことのんびり進む

 そしてようやく駐車場に到着すると、ハーレーに乗った若い男性が丁度バイクを停めているところだった。
「大滝のある場所はここですか?」と声を掛けられた。
「ここは寝釈迦へ行く道なので、多分途中の分枝点を直進する方だと思いますよ。」
などと少し話し、寝釈迦までは往復すると最低1時間はかかると教えると締めた様子だった。
その後私はバイクに乗り、途中の分枝点まで戻ると迷わず右折し奥へと進んだ。当所はダートを走り赤城山の方に一旦抜けようとも考えていたが、時間が遅くなってしまったので断念した。そのまま進むと国道122号線に戻るのでそのまま先へと進む。この道は山間部の見晴らしの良い所を通る道で走っていて気持ちが良い。但しGWのせいか?対向車(それもキープレフトを守っていない車)が多いのが少し気になった。山には所々山桜が咲いており、これも見応えが有った。

こうして予定通りのとことこツーリングを十分堪能しつつのんびりとした気分も味わえる事が出来た。この小中西山林道は途中路肩が崩れている箇所も有ったが問題は無かった。

そしてまた国道122号線へと戻り、次に「みずぬま駅」の温泉を目指した。しかし、その前にあまりにも喉が渇いたのとお復が空いたので、みずぬま駅手前のコニビニ(ヤマザキ)に立ち寄り、板チョコ1枚と飲み物でやっと一息つけた。

駅と日帰り温泉施設の一体化

 そしていよいよ「みずぬま駅」の「せせらぎの湯」温泉である。国道122号線を左折すると駅は目の前に現れた。バイクを停める場所も問題なく駐車完了。早速駅の温泉に向かう。噂の通り、ここの温泉施設は駅のホームに隣接しており・・・いや、訂正!一体化しており、線路を挾んだ反対側のホーム上にあった。反対側のホームへは線路の上を跨ぐ陸橋で渡る。これは面白い。そして陸橋を渡ると正面に温泉施設の入口があった。

 中に入ると直ぐ正面に自動券売機が設置されていた。この温泉の入浴料は幾らだろう?と考えながらゴソゴソとサイフの中に手を突っ込みながら券販機のボタンの料金を見ていると何かおかしい?良く見ると自動券販機の下の方に「この販売機は列車の券売機です」と貼り紙がされていた。つまり、この駅の切付販売機が日帰り温泉施設の入口の中で売られていたのである。で、入浴料の支払いは?と言うと、中に力ウンターが設置されており、有人管理されていた。
これは知らない人なら誰もが勘違いすべくして間違うものだろうと思う。(笑)  とりあえず写真を撮っておいた。ちなみに入浴料金は500円だった。まぁ適性価格と言えるだろう。

お風呂は男湯女湯それぞれ2箇所あり、その内1箇所は露天のみ(洗い場有り)の「かっぱの湯」で、もう1箇所が露天1、内湯1、サウナ&水風呂?1の内容だった。実際に私が入ったのが、手前に位置する内湯が有る方。奥に有る「かっぱの湯」は後でその存在を知った。

 入浴後、少しお腹が空いていたので館内の食堂でおそばを食べる事にした。値段は500円。しかし、ここでこの温泉施設最大の欠点を実感する。力ラオケの大騒音だ!とにかく大音量でうるさい。これは私だけではなく、私の前に食事を注文していた年配の男性も、「もっと静かに食べられる所は無いのか!」と文何を言っていた。この点が改善されればこの温泉は文句のつけようが無いのだが残念だ。

 温泉を出ての帰り道は多少混雑気味だった。渋滞箇所はそれなりにかわし、行きとほぼ同じ道を走行、特にがソリンスタンド以外はどこにも立ち寄らず、川越には18時前には到着した。今回のツーリングは久し振りのソロツーであった。偶には1人で気の向くままののんびり旅も楽しいものだ。

おわり