娘と旅する

「ツーリングGo!Go!」のハテナマンに挑戦!

2007.6.3(日)走行

今回のミッションは「摩崖仏」を探して写真を撮る事!

 今回のバイクツーリングも娘と2人での親子タンデムツーリングだ!
バイクはBMW R1200RTは車検のためディーラーに預けたままなので、今回も妻の
スーパーシェルパを借りる事にした。一緒に行くのは次女のひかりだ。
 前回長女(あかり)と行った軽井沢・妙義山エリアのツーリングが余程羨ましかったらしく、例によってまたまた「あかりが行った同じ所に連れてって〜!」との攻摯(口撃?)を受ける。 ・・・と言う事で今回も2週続けての軽井沢・妙義山エリアヘのツーリングとなった。

 但し、私も先週行ったばかりの全く同じルートでは面白くないので、今回は年間購読しているバイクツーリング雑紙「ツーリングGo!Go!7月号」に掲載されていた「摩崖仏」を見つけて一緒に写真を撮ってくる、と言う企画に応募する為の写真を撮る事を第一の目的とした。
 早朝4:20に鳴った目覚し時計の音で起き身仕択を整える。今回ひかりは珍しく起こそうとしても1回では起きず、しばらくしてもう1度起こしに行く。そして2人共5時には準備が完了し出発した。
 今回は前回の教訓を活かし、ひかりが走行中寒くない様にと始めからレインコートの上着を着せ、ガソリンも前日には満タンと準備万端で出発した。
 関越自動車道は前回よりは道が空いていて、90Km/h位で左側車線をのんびりと走行する。天気は予報より雲が多めで少し肌寒いが雨の心配は無さそうだ。
 休憩を予定していた上里SAに近づいた時、バックミラーに物凄いスピードで近づいてくるベンツが映りあっと言う間に近づいた。するとその後からレガシイが追っかけて来て、丁度自分達の真横付近で赤色灯がレガシィの天上から出て来た。覆面パトカーによるスピード違反取締りだ!荒ててベンツはスピードを落したが既に遅し、覆面パトカーから助手席側の手による合図でそのまま私達の前に誘導され私達と一緒に上里SAに入って行った。
あの速度だと一体幾ら罰金を払うのだろうか?(^^;) やはり安全運転が一番である。

やはり寒かったらしい(^^;)

 上里SAに入るとひかりは高速走行中寒かったらしく、少し調子が今イチの様だった。そこで温かい飲み物を飲ませ身体を温めさせる事にした。
 そしてこの飲み物の自動販売機でふと見付けたのがブログでも紹介している「焼いもオ・レ」である。一体どの様な味がするのだろうか?今回は購入しなかったが、次回は必ず試しに飲んでみようと思う。(右下写真)

 結局私はこのSAで前回と同じパン屋さんのコーヒーセット(パン2個十コーヒー)400円。ひかりはミルクティー(150円)とたこ焼き(350円)を朝食としてそれぞれ食べた。食べ終るとひかりもすっかり元気になり、直ぐに出発しようと自分から言い出した。

天狗を見つける!

 今回は少し手前の藤岡ICで高速道路を下りた。高速道路を下りて直ぐに路肩に一旦バイクを停め、ツーリングマップルで走行ルートを確認し国道254号線に向かった。
 国道254号線に入ってしばらくすると左側に大きな天句の頭だけの像を発見、あまりにも立派な像なのですかさずバイクを停め写真を撮った。
 確か前回あかりともこの場所を通った筈なのだが、なぜか2人共その時はこの天狗の像に気が付かなかった様だ。 ひかりは以前川越で天狗のかかしを見た事があり、この赤くて大きな顔が天狗だと直ぐに判ったらしい。

なかなか見つからなかった「摩崖仏」の場所

 そしていよいよ今回の最大の目的である「摩崖仏」探しである。ツーリングマップルを見て大体の位置は分かるのだが、今1つしっかりとした位置が把握出来ない。
 ヒントとしては「長厳寺」と言うお寺の近くに在る事だけだ。しかし、肝心のこの「長厳寺」が見つからないのである。

 周辺の県道46号線沿いを行ったり来たりを繰り返し、結局最後の手段として橋の近くで農作業を行っている男性に声を掛け聞いてみた。すると直ぐ先に在る公衆便所が在る駐車場にバイクを停め、そこから山の上に登った所にあると教えてくれた。そこで早速バイクをその駐車場に停め確認すると確かに目の前にお寺が在り、これが「長厳寺」だと言う事が分った。

 早速お寺の中へ進む。すると思っていた以上に狭く荒れた感じの階段を見付け、この上が「摩崖仏」への道と確信し階段を上って行った。この道はこの日私達2人が初めて通る訪問者らしく、やたらと蜘蛛の巣が顔や頭に引っかかる。そして何と小さいながらも蛇にまで遭遇した。ひかりは動物園以外で本物の蛇を見るのは初めてだ。恐がってはいなかったが少し興奮気味だ!蛇は人の気配を感じて荒てて草むらに入ったが、その姿は丸見えでしばらくじっくりと観察する事が出来た。

「摩崖仏」を発見!

 階段を上ると突然目の前に「摩崖仏」が現れた。この「摩崖仏」の在る所は何となく異国の古代文明を感じさせる様な不思議な雰囲気だった。「摩崖仏」以外にも周りには得体の知れない彫り物が点在しとても神秘的でもあった。ひかりは近くに在る大きな岩に登って喜んでいた。そしてここに来た証明としてこの岩の凹みを利用してデジカメをセットし写真を撮った。液晶画面が見えず、カメラアングルを確認出来ないままセルフタイマーを使用して写したが、一発で良い感じの写真が撮れた。(左上の写真)
こうして今回最大の目的(ミッション)は早くも達成する事が出来た。


 お寺の所まで戻ると案内板に「??岩」(名前を忘れてしまいました)と書かれているのを発見し、そちらも歩いて直ぐの場所だったので行ってみる事にした。少し歩くとその大きな岩は直ぐに目の前に現れた。
 ここでも写真を撮ったがこれを見て頂ければその大きさが判ると思う。(左上の写真で左側の杭の上辺りにひかりが写っています) そしてふと頭上を見上げると、その岩の下側にこれまた大きなスズメバチの巣を見つけた。(右上の写真中央部分)幸いスズメバチの姿は見掛けなかったが、早々に退散する事にした。

軽井沢へ向かう

 次に向かったのは今回ひかりの最大のリクエストである軽井沢の「らくやき」のお店だ。途中ガソリンスタンドに立ち寄り、国道254号線をひたすら進む。そして県道43号線に入るとバイクの集団と何度もすれ違った。この日は特にツーリング中のライダーを多く見掛ける。
国道18号線交差付近まで来ると道は一気に渋滞気味となった。旧軽井沢に到着しバイクを停め、早速ひかりご要望の「らくやき」の店に入る。すると店主が私の事を覚えていたらしく、「また今日も東京からバイクで来たんですか?」と話し掛けて来た。前回一緒に来たのは双子のもう1人の方で、今回は残りのもう1人を連れて来たと説明した。前回あかりはハート型の小物入れを選んだが、ひかりはうさぎの貯金箱を選んだ。

果汁蜜を購入

 絵付けが終り作品を預け、代金1300円を支払って「らくやき」が完成するまで旧軽井沢銀座通りを2人で歩いた。そして前回蜂蜜を購入したお店にまた立ち寄り、今度はひかりが気に入った「アセロラ」味の果汁蜜を購入した。ちなみにこのお店でも店員さんに前の週に来た事を覚えられていた。

 その後はぬいぐるみを売っているお店を覗いたり(今回は購入せず)、モカ・ソフトと言うソフトクリームを食べたりした後、「らくやき」のお店に立ち寄り作品を受け取ってから「おぎの屋」の釜飯を食べに行く。
 ひかりもあかりと同じく何故か「あんず」が嫌いで私が貰って食べたが、それ以外はソフトクリームを食べた直後にもかかわらず、ぺ口リと一人前をたいらげた。食欲も元気一杯だ!(^^)

めがね橋に立ち寄る

 いよいよ軽井沢の次は、ひかりの2番目のリクエストである温泉へと考えていた。国道18号線の旧道を走り、前回下見だけに留った「峠の湯」を目指した。しかし、走行中あかりと立ち寄った「めがね橋」が見えるとひかりが「あれ上りたい!」と言い出し、急遽立ち寄る事となった。
 実は我家ではツーリング中撮影したデジカメ写真を、帰宅してからTVに映し家族全員で見る事を行っている。また、皆、それを楽しみにしているのだ。それでひかりも前回あかりと行った「めがね橋」を知っていて行きたくなったと言う訳だ。

 今回このめがね橋付近は丁度団体さんが訪れていて大変な人だかりであった。バイクを停め歩き出すとひかりは元気一杯でさっさと先を目指して歩き始める。
 この日は日曜日と言う事もあり、前回は見掛けなかった観光ガイドのボランティアの方も居た。
 そしてひかりとめがね橋を渡りトンネル内を歩いたりした。橋の上から見える藤の花は、1週間前はとても綺麗な藤色だったが、たった1週間ですっかり枯れてしまっていた。

「峠の湯」へ

 めがね橋を後にし坂元宿に差し掛かり、やっと「峠の湯」に到着した。バイクを駐車しふと横をみると子供が遊べる遊具設備が目に入る。ひかりはこれに引っ掛かり、しばらく遊ばせてから温泉に入る事になった。

 この「峠の湯」の施設は比較的新しい造りで、かつ大きさも立派な感じだった。
 ひかりとは時間も決めず、お風呂から出たら大広間で待ち合わせとだけ約束し男湯と女湯に別れた。
 この温泉施設は露天風呂も2つ有り、景色もそこそこ良い。但し、ツーリングマップルに記載されている言葉程絶景とは思えない気がした。お風呂から出ると既にひかりが居て合流出来た。
 あまりお腹は空いてはいなかったが少し口が寂しい気もしたので天ぷらでも食べようとするが、あいにく完売で食べる事が出来なかった。

結局妙義山へも行く事に・・・


 峠の湯を出て、そろそろ今曰も早めに帰宅しようと自宅を目指し走り出した。しかし、走行中ひかりが「私も妙義山に行きたい!」と言い出した。時間的には若干余裕が有ったので、希望通り立ち寄る事にした。しかし、ひかりの場合、時折調子に乗ると無鉄砲な行動を取りケガをする事が多いので、前回のあかりの様に岩山の頂上までは連れていかないつもりだった。駐車場にバイクを停めると早速ひかりが大黒様を発見し先週デジカメ写真をTVで映して見た所だと喜んだ。
 そして神社へと続く急で長い階段を見付け、直ぐに上り始める。
「気を付けて焦らず上れよ〜!」
「は〜い!」
と言う返事は有ったが、ひかりは勢い良く階段を上る。
 そして無事階段を上り切ると満足気な表状を見せた。調子に乗ったひかりは予想通り更に岩の上の方にも行きたいと言い始める。仕方無く行ける所で無理しない範囲でと言う約束で上を目指した。時々足元横の急斜面を見ては怖いと言っては喜んで先に進んだが、最後のハシゴの手前でストップを掛け、この先は危険と言う事でひかりはここまでとする。そして私だけがそこから1人でハシゴを上り、ハシゴ下で待つひかりに実況中継の様に話し掛けながら岩の頂上へ登った。
頂上に登るとさすがに私も少し緊張する。
 そして直ぐひかりの待つハシゴ付近に戻るとひかりも少しホッとした表状を見せた。
下山中2人組みの若い男性とすれ違う。この2人は山登りのべテランの様でロッククライミング用のへルメットを被っていた。他にも下山中同様のヘルメットを被っている人達を多く見掛けた。やはりここはそう言う格好をして登る場所なのかとつくづく思った。
 下山した後は一番下の神社でお参りをし、おみくじを引いた。ここのおみくじは色々な種類が有り、どれを引こうか迷う位だ。今回は黄色の小槌のおみくじを引く。ちなみにここには子供用のおみくじや、水に漬けると文字が出るおみくじなども有った。

帰り道で出会ったグッドライダー

 こうして結局ひかりの要望を全て叶え、国道254号線で藤岡ICを目指し帰路についた。途中道の駅「しもにた」で軽く休憩、行きと同じガソソンスタンドで給油し時間短縮のため予定より1つ手前の吉井ICから高速に入る。
 帰りの高速道路は所々渋滞が発生していた。若干遅くなったので帰り道は行きより若干ペースが速い100km/h位で走行し時折遅い車を抜かしながら走った。すると途中、私達のバイクを追い越し掛けたKAWASAKIの大型バイクに乗ったライダーが、満顔の笑みでひかりに手を大きく振りしばらくの間並走して挨拶してくれた。私も軽く会釈して挨拶したが、後でひかりに尋ねてみると最初はビックリしたけど手を振ってもらえたのが嬉しくて、ひかりも恥ずかしながら手を振り返したらしい。私自身もこのKAWASAKIのライダーの笑顔には今回のツーリングの中で強列な印象が残った!
 この場でこのライダーに「グッドライダー賞」を捧げたい。(^^)
結局帰りの高速道路は何処のPAにも立ち寄らず、そのまま自宅まで一気に帰宅。帰着時間は何とか暗くなる前の19時前位となった。

おわり