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長野県南部快走ツーリング

杖突街道 国道361号線 奈良井宿

2007.6.17(日)走行

久し振りのソロ&ロングツーリング!

 週末近くになると次のツーリングは何処に行こうかと、ツーリングマップルや天気予報を見て悩む事がある。そんな折、毎月欠かさず購入しているツーリング雑紙をペラペラとめくっていると、その中で「奈良井宿」の紹介記事に目が留まった。長野方面ヘのツーリングは北部・中部共に数多く行っているが、考えてみれば長野県南部方面へはあまり行った事が無い。以前諏訪から国道20号線で松本経由乗鞍を目指した時、途中道を誤りいつの間にか国道19号線を走ってしまい、薮原から県道26号線にて乗鞍に向った位である。そこで今回のツーリングは初の長野県南部方面「奈良井宿」を目的地として決めた。

 この日は本来であれば息子と2人でタンデムツーリングの約束であったが、急にサッカーの練習試合が入った為、久し振りに私1人だけのソロツーリングとなった。
朝4:30に起床し身仕度を整え5:10に出発。関東地方は梅雨入りしたばかりにもかかわらず早くも梅雨の中休み状態。しかも今日のツーリングルートは目的地を含め雨の心配が無用だ、何てラッキーなんだろう。と気分も上々天気も上々!(^^)

 多摩川沿いの道を北上し中央高速道路は調布ICから利用する。ETC夜間・早朝割引適用条件である6時前までの料金所通過は余裕でクリア。これで勝沼(100km以内)まで中央高速道路を利用する計画だ。(通行料2,000円が1,000円になる)
今回使用するバイクは私のメインのツーリングマシン BMW R1200RT。
実はR1200RTを車検の為ディーラーに2週間程預けていた為、その間2回程スーパーシェルパ(オフ車)で高速道路を利用し娘とタンデムツーリングに行ったのだが、正直スーパーシェルパでタンデムでの高速巡航は辛かった。今回はそのうっぷんを晴らすべく
R1200RTで高速走行を気持ち良く快走した。と言っても飛ばす訳ではない。スムーズな加速と余裕の有る高速安定性を実感しながら走る。この余裕こそがBMW R1200RTの魅力でもある。

勝沼ICで高速を下り一般道を走行

 朝食を取る為途中「談合坂SA」に立ち寄る。ここには既に数多くのバイクが駐車されており、この入梅後のツーリング日和の機会を逃さず楽しもうとするライダー達が集っていた。
このSAの目前には新緑の山々が眼前に見えるが、畑を焼いている煙の影響で多少霞んで見える。
この景色を見ながらパンとコーヒーでいつもの様に軽い朝食を済まし、再び高速道路を勝沼ICへと進む。勝沼ICからは一般道の国道20号線へ。
まだこの時間帯なら一般道(国道20号線)でも快適に走れるので、ひたすら道なりに国道20号線を西へと進む。
途中「しおざき」付近でミラー越しに富士山が映っている事に気が付く。左手側にも南アルプスの山々も見え、若干ガスが掛かった感じだが山の稜線はハッキリしており緑豊かな景色を楽しみながら走る事が出来た。

 そして2回目の休憩は道の駅「はくしゅう」に立ち寄った。(7:40頃) 実はここで間食用の(お弁当として景色の良い所で食べようとしていた)炊き込みご飯を購入しょうと思ったのだが、残念ながらまだお店が開いてなく、名水の水のみ飲んで我慢する。最近は道の駅や名水で有名な場所で水を飲む機会が増えたような気がする。

国道152号線(枕突街道)は快適コース

 その後も国道20号線をひたすら快調に進み、茅野付近からいよいよ初走行となる国道152号線(杖突街道)へと入る。この国道152号線は最初の杖突峠までは急カーブ急勾配が続くワイティングロードだが、峠を越えると山間部の川沿いをぬって走行する直線基調の景色の良い道となる。ちなみに信号も極端に少い。すると当然スピードもハイペースになりがちだが気を付けなければならない。何故なら実は帰り道、白バイが2台でしっかりとこの道を監視しているのを見掛けたからである。(^^;)
この日は気温が高い真夏日になるとの予報であったが、南アルプスの山々からの冷えた空気の影響も有ってか?涼しく快適に走行出来た。
途中高遠と言う地名の場所を通る。NHKの大河ドラマ「風林火山」でも舞台となった場所でもある。
そして国道361号線を右折し伊那方面へと進む。ここからは市街地となるが、左手側奥に中央アルプスの山々が良く見え、奥の方の山々にはまだ雪渓も残っている。
国道361号線は伊那市街地を抜けると再び山へと向かう。途中「中の原」からの長い直線道路は、まるで北海道の道道を思い出させる景色でとにかく快適だ。

奈良井宿には9:30頃到着

 その先国道361号線に権兵衛トンネルと言う、長さ約4.5kmの大トンネルが在る。このトンネルは昨年(2006年)2月に開通したそうで、今回のルートの様に諏訪、岡谷付近を迂回したルートで国道19号線へと抜けられる事を可能としたトンネルでもある。このトンネルを抜けると「奈良井宿」の案内板が有り県道493号線に入った。
道幅は若干狭いもののこの道も走り易い。そして国道19号線に出て右折し、直ぐに目的地である.奈良井宿の駐車場に到着した。

この駐車場から線路を越えた奥(踏切から先)からは、地元の人の車輌以外は進入禁止となっている。駐車料金は200円だ。バイクは料金を支払う場所の直ぐ横に駐車するので、盗難等の心配する人でも安心出来る。

 バイクを下り踏切を渡ると直ぐに奈良井宿の街並が現れた。駐車料金を支払った時にもらった奈良井宿のイラストマップを参考に、まずは1番南側に在る鎮神社から行ってみた。そして今回のツーリングの無事を祈願した後、北側の端「奈良井駅」までゆっくりと散策。奈良井宿は湧水が豊富で所々に水場が在る。暑い日だったので所々で水を飲んでみたが物論冷たくて美味しい。ここではこの水場が生活の一部となっている事が、この水場の様子を見て良く判る。

公衆便所も奈良井宿仕様

 この写真の建物は何と公衆トイレである。奈良井宿の雰囲気を壊さない完璧な造りに脱帽である。但し、あまりにも風景に溶け込み過ぎて、これが本当にトイレなのか入るのに悩んでしまっている人も居た。(笑)

奈良井宿奈良井宿

 それからもう1つ、つばめの多さも驚かされた。奈良井宿には数え切れない程多くのつばめが飛びかっており、時々ピンポイント爆撃の様に上空から糞が落ちて来るのを目撃した。気を付けていないと爆弾が当たるかもしれないので注意が必要だ。
北側の端に向かい歩く。まだ時間が早い為、まだ半分程度しか営業していないお店を物色しながら昼飯として食べる「お蕎麦」のお店の目星や、この地域ならではの食べ物は何が有るのか?を確認しながら散策。

木曽の大橋は見応え十分

木曽の大橋木曽の大橋

 北側の端に在る奈良井駅まで行ってから「木曽の大橋」へと向った。この木曽の大橋も今回のツーリングでしっかりとその姿を見ておきたかった重要文化財である。この木曽の大橋は木製の橋で、その美しいアーチからは想像出来ない程橋の裏側は複雑な造りとなっていた。また、この橋と奈良井宿の間にはJR中央本線が通っているが、踏切ではなくトンネルの遊歩道を通る。写真(左下)を見て頂ければ分るが、通るのは人だけでなく、水路も通っているので私としては珍しく感じた。

奈良井塾ほう葉餅

 そして奈良井宿に戻ってから、散策中気になったほう葉餅を食べてみた。(1個150円)
「これは美味い!」思わず声に出してしまった。
ほう葉の香りが口の中に広がった。
ついでに一緒に売られていた「ぜんまい」もお土産として購入した。アクの抜き方などの調理方法の説明書を付けてくれるので調理方法を知らなくても安心して購入出来る。

そば処「相模屋」

 次はお蕎麦を食べようと思い歩くき続けるが、まだ「支度中」の看板が出ているお店が多い。そこでひとまずバイクを停めた駐車場の所まで戻り、お土産として買った「ぜんまい」をパニアケースに収め改めて奈良井宿に戻った。結局入ったお店はそば処「相模屋」さん。
ここで二段のざる蕎麦を食べた。物論美味しいお蕎麦だった。

温泉は「みはらしの湯」

みはらしの湯

 十分に奈良井宿を堪能したので、次の目的地である温泉に向かう事にした。目指した温泉の名は「みはらしの湯」。(11:50頃到着) 伊那市街よりさほど離れていない場所に在り、ツーリングマップルでの情報では、南アルプスを遠望しながらゆったり入浴。実際には景色自体は山までかなり距離も有りそんなに特筆する程でも無かったが、お風呂の種類も多く、施設も新しく清潔感が有り、休憩スペースも広く居心地が良かった。

みはらしの湯からの景色みはらしの湯のバイク用駐車スペース

 どちらかと言うと露天風呂からの景色よりもこちらの休憩スペースからの眺めが良い事の方が印象的だった。 それからこの温泉施設の入口直ぐ横にはバイク専用の駐車スペースも有り、防犯面でも安心だ。
温泉にも入り、次の目的地は行きに停まらず通過した杖突峠展望台へと向う。途中、高遠城跡にも立ち寄ろうか迷ったが、日本史(特に戦国時代)に興味を持つ息子と一緒に改めて来ようと思いそのまま通過する。
しばらく田園地帯を走っていると先程も触れたが白バイ2台がこの道を監視していた。こんな所でも取り締りを行っているとは意外だった。

枕突峠に到着

杖突峠

 杖突峠に到着。(14:30頃到着) 展望台は有料(100円)と無料の2箇所が有った。当然ここは無料の方に行く。実はこれが正解だと思う。何故なら無料の方が展望台自体が高い場所に在り、こちらの方が見晴らしが良さそうだった。左側は諏訪湖が見え、眼下には茅野市街、そして美ヶ原や八ヶ岳の山々が良く見えた。残念なのはこの展望台を無料で堤供している喫茶のコーヒーがもう少し安ければ飲んだのだが・・・。(^^;)
杖突峠を下りると国道20号線で東京方面へと向う。途中行きに立ち寄った道の駅「はくしゅう」以外は特に立ち寄らなかった。勝沼ICから中央高速に乗ると直ぐに渋滞表示のオンパレード状態。しかもその内容は東京まで4時間以上との凄まじい渋滞情報だった。車なら気が遠くなりそうな内容だが、バイクゆえ約1時間程度で高井戸に到着出来て幸いだった。

 おわり

アウトドア&スポーツ ナチュラム デル株式会社 アウトドア&スポーツ ナチュラム ソースネクスト

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