娘と2人で真夏のキャンプツーリング

感動の天文(ペルセウス座流星群)ショー

2007.8.11(土) & 2007.8.12(日)〜14(火)走行

奥只見〜尾瀬檜枝岐を結ぶ国道352号線の旅

 今回は長女(あかり)と2人だけで初めて2泊3日のキャンプツーリングに行った。
前回は次女(ひかり)とキャンプツーリングに行ったので、今回はあかりの順番と言う事になる。
 子供達は夏休みと言う事もあり、妻の実家がある川越に行っていた。そこで今回私があかりを迎えに行く事となり、前日に川越に行くところからこのツーリングは始まる。
 私の独断で決めた今回のキャンプツーリングの行き先は、奥只見〜尾瀬檜枝岐を結ぶ国道352号線のルートである。この道はつい近年までバイクは通行禁止となっていた国道であり、やっとバイクでの走行が解禁され、是非一度は走破してみたいと思っていたルートだ。また、お盆の時期と言う事も有り、開発が進んだリゾート地は大変な混雑が予想されるが、このルートならそんなに混雑する事もなく、キャンプ場も予約無しで泊まれると見込んでいた。それに出来れば満天の星空を娘に見せてやりたいと思っていたので、この場所なら天気さえ良ければ確実に見られると確信していた。

マグロと同じのBMW R1200RT

 川越へは11日(土)の16:00頃自宅を出発し、環七→目白通り→関越自動車道と言うルートで向かったのだが、環七通りで早くも渋滞に八マる。(−−;)
この日も連日の猛暑が続いており、上下ウェアをフルメッシュで出発したもののちっとも涼しくない。額に汗が流れ汗が目に入りそうになり、慌ててヘルメットのシールドを上げ、汗を手でぬぐう事を操り返す程だ。

 渋滞にハマるとBMW R1200RTの気温計は 41.5℃ → 42℃ → 42.5℃ → 43℃と見る見る内に上昇を続け、油温計もどんどんレベル表示が上がっていった。
この日の午前中、念の為ディーラーにて不足気味のオイルを足しに行ったのは賢明の処置だったとつくづく思う。しばらくすると今まで見た事が無かった警告灯を初めて見る事となってしまった。それはオイルの絵柄の警告灯と三角マークの赤色の警告灯が時々一瞬ではあるが点灯する。これはオーバーヒート寸前と思われる。
 このままではエンジンが壊れると心配し、車と車の間を何とかすり抜けし少しでもラジエーターやエンジンに走行風が当たる様に必死に走行した。少しでも走れれば多少油温計も下がりホッとする。炎天下の猛暑では、R1200RTは走り続けないとオーバーヒートしてしまうので、まるで泳ぎ続けなければ死んでしまうマグロを思い起こさせられた。それに防風性能の高さも災いして、夏に乗るバイクとしてはメチャクチャ暑い!私としてはヒーターベストではなく、存在すれば本気でクールベストが欲しいと思う。
 関越自動車道に入るとこの時間(17:00項)は道が空いており、やっと熱地獄から開放された。 妻の自宅には17:40頃には到着、この日は川越に宿泊した。

早朝の高速道路をスイスイと・・・。

 さて、12日(日)はいよいよツーリング本番の出発日だ!
予定通り4:30に起床。5時に出発した。関越自動車道川越ICは出発後10分も掛からず通過する。関越自動車道は渋滞こそしていなかったもののこの時間帯としてはかなりの交通量だったが、バイクの機動性を活かしてスイスイと遅い車を抜かし順調に進んだ。休憩も取らず一気に赤城ICに到着し、ここでETC早朝夜間割引適用の為、一但ETCゲートを通過し直ぐにUターンしてETCゲートを通過した。これでここからはETC通勤割引が適用される。丁度前を走っていた大宮ナンバーの車(ワンボックス)も同じ様にETCゲート通過後直ぐにUターンをしていた。ETC割引を活用している人は確実に増えている様だ。

 赤城高原SAにこの日初めて休憩する為立ち寄った。このSAはかなりの混雑で、車もバイクも人も一杯だった。
あかりは疲れた様子もなく元気だったので安心する。ここで朝食として持ってきたパンを食べ、少し休んで直ぐに出発。
 私もバイクでは初走行となる10Km以上もの長さを誇る関越トンネルを走行すると、あかりもトンネルの長さには驚いていた。
 関越トンネルを抜けると目標ICとなる小出IC迄は交通量もグンと少なくなり順調に走行出来た。

山肌を縫う様に貫く国道352号線を初走行!

 小出ICで高速道路を下りると私達以外の車はまったく走っておらず、もう少し車が走っていると想像していたのだが、あまりものこの交通量の少なさには正直びっくりした。
とてもお盆の観光地とは思えない位だった。

 いまだ全線二輪車通行禁止のシルバーラインとの分枝点を通過すると、国道352号線の道巾は非常に狭くなり、そして急な坂道となった。
 長野県の山田牧場へ向かう県道66号線を何度も体験している私としては、そんなに苦にはならなかったが、山々を縫う様に続く道や景色には圧到され、あかりと共に感動しながら走り続けた。途中、枝折峠と言う見晴らしが良く、駐車場やトイレが完備された所にバイクを停め、景色をじっくり楽しむ事にした。(8:10頃)
左上の写真を見て欲しい。中央眼下の山肌に、今走ってきた国道352号線の道がくっきりと見える。凄い景色だと思う。

 この枝折峠の駐車場(右の写真)には沢山の車が停められていたが、辺りに人気は無く登山者の人達が置いて行った車と思われる。トイレも新しく清潔感が有り、ここだけ広けた場所だった。
 この駐車場横には登山道が有り、あかりと一緒に少しだけ登ってみた。こうして写真を撮ったりしてると時折バイクや車がこの峠を通り過ぎていった。しかし、何故数年前迄この道がバイクのみ通行禁止だったのだろう?と疑問に感じる。

銀山平に到着

 再び国道352号線を走行すると、長時間走った後、銀山平に到着した。
この付近で見掛ける川は大変透明度が高くて美しい。思わずあかりも「川がとても綺麗!」と感動し、川に入って遊びたいとも言っていた。

 私が考えていた計画の1つでは、この銀山平のキャンプ場に1泊し、翌日また別のキャンプ場でもう1泊する計画が有った。しかし、それでは2回テントを張ったり畳んだりする事になる。その事をあかりに説明すると、あかりはテントを2回も張ったり畳んだりする事が面到らしく、時間的にもまだ余裕が有るのでもう少し走行し、今回予定しているルートの中間地点でテントを張り、そこを起点として2日目はその周辺を散策すると言う2つ目の計画案が良いと選択した。
 しかし、第2の案となると、更にまだ当分の間(2〜3時間)走らなけれげならない。
本当ならここで泊まる方があかりの体力的には良いと思ったのだが・・・。(^^;)

 結局第2案のまだ先のキャンプ場へと進む事となったが、一応この銀山平キャンプ場の様子を次回またの機会の為、下見すると言う事で少し見て回った。
 銀山平からは道路自体の路面状況は良くなったものの、所々道路に湧き水を流す為の凹みが有り、そこに水が流れていて川の様になっている箇所が数多く有った。
 水が流れている所自体はバイクでも問題無く通れるのだが、しっかり減速しないとバイク自体受けるショックも大きく、水を跳ね上げて足が濡れてしまう位だった。
 途中前を走行していたアメリカンタイプのバイクのライダーが、勢い良くその水の流れている凹みに進入し、思いっきり両足を濡らしてしまっていたのを目撃したりもした。

 そしてしばらく走り続けると、案の定あかりが眠くなったと言い出し、見通しの良さそうな道路の途中に在る木の木影で休む事になった。(左写真 9:30頃)

あかり、遂にグロッキー (^^;)

 そくてしばらく休憩した後再出発したが、新潟県と福島県の県境の橋である「金泉橋」に到着する頃には、ご覧の通りとうとう走行中寝てしまった。(10:10頃)
 それでも何とか走り続け、尾瀬の玄関口でもある「御池」に到着した。(10:30)
 ここには自由に休めるべンチやテーブルも在り、横にもなれるのでしっかり休める。ここでしばらくあかりを寝かせる事にする。さすがにあかりはグロッキーだった。
 この「御池」からキャンプ場まではさほど遠くない距離で、しばらくするとあかりがキャンプ場まで後何分位で到着しそうなのか尋ねてきた。20分位だと教えると少し元気になり、あかりが「そろそろ行こう!」と言いだし出発する。(11:10頃)

キャンプ地は「七入キャンプ場」に決定!

 檜枝岐付近には沢山のキャンプ場が在る。七入橋を渡っていると右手に七入キャンプ場が見え、なかなか雰囲気が良さそうだった。
あかりが直ぐに「あそこのキャンプ場が良さそう!」と言ってきた。
 私も直ぐにそう思ったのだが、ツーリングマップルに特に大きい文字で記載されている
「白樺小屋」のキャンプ場も気になっていたので一応そこまで見に行く事にした。
 「白樺小屋」は国道352号線沿いに複数の小さなキャンプ場が点在する中の1つのキャンプ場だった。パッと見た目は私とあかりは七入キャンプ場の方が好みであった。
結局川が近くにある七入キャンプ場にする事にして引き返した。
 七入キャンプ場入口前の広い駐車場に一但バイクを停め、予約なしでもOKか確認しに行く。物論OKだった。

まずはテントを設営し、腹ごしらえ

 受付手続きをしていると缶コーヒーをご馳走してくれた。そして外で待っていたあかりに「僕もこっちおいで〜!」と声を掛けてくれた。
 ヘルメットを被り、ライディングジャケットを着ているので男の子だと間違わられたようだ。
 あかりも受付の建物内に入り、ヘルメットを脱ぐとおばさんも女の子だと直ぐに気が付き、そしてあかりにも缶ジュースをご馳走してくれた。

 しばらく管理人のおじさんおばさんと会話し、以前このキャンプ場でハーレー乗りのライダー達が多勢でキャンプしに来た時の写真を見せてもらったり、前日は夕立で大雨が降ったとか、何処ら辺にテントを張るのがお勧めか?などを教えてもらった。
 そしてまずはテントを設営しに行く事にした。キャンプ場内は土と若干ジャリが敷き詰められた道の組み合わせのフリーサイトであり、車やバイクの乗り入れが可能となっていた。
 お勧めの奥の木陰のサイトは既に満杯状態であったが、何とか川に面した木陰の良さそうな場所にテントを張る事が出来た。キャンプ用具が満載の超重量級BMW R1200RTも、何とか問題なくテント近くの場所に駐車する事が出来たが、前日降った大雨の影響で多少ぬかるんでいた場所も有り、サイトへの乗り入れは注意が必要だった。自宅から持って来たサイドスタンドの下に敷く板を持って来たのは正解であった。

 今回もひかりの時と同様にあかりにテントの設営の仕方を教えながら一緒にテントを張った。昼食を取っていなかったので、テントを張り終えて直ぐにスパゲティを茹でて食べる事にした。(13:20) あかりも早速パスタを茹でる手伝いをする。ソース自体はレトルトを使った為、直ぐに食べる事が出来た。

まずは川で水遊び!

 さすがに木陰は多少涼しく感じるものの、日向に居ればこんな山奥でもかなり暑い。東京の猛暑よりは多少マシではあるがやはり今年の夏は特に暑い。
 キャンプ場横に水が綺麗で水遊びにとって手頃な浅い川が有れば勿論飛び込みたくもなる。そこで早速水遊びをする事にする。(14:20)
 こんな事も有ろうかと、あかりの水着を持ってきたのは正解であった。
 しかし、いざ足を入れるとかなり水温が低く、とても長時間足を中に入れたままには居られない程であった。 結局この日は2人共足だけ水に入れただけだった。

初日の温泉は「駒の湯」で入浴

 2人共昼間十分汗をかいたので、早めに温泉と食料の買い出しに行く事にした。
 この日入浴した温泉は「駒の湯」。休憩スペースはほとんど無いものの温泉自体は内湯・露天のどちらからも川の流れを目の前に見ながら入浴出来、源泉掛け流しの良質な温泉であった。
 洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーもしっかり完備され、大人500円、小学生が250円だった。

 そしてこの温泉施設の直ぐ横にはJAのスーパーマーケットが有り、入浴後バイクで移動する事なくそのまま買い物も済ませる事が出来た。(16:00頃) ここではデザート用のぶどうやトマト、朝食用の食材などを購入した。

夕食はカレーライスと食後はぶどう

 七入キャンプ場に戻り早速夕食にする。夕食のメニューはカレー、そして買って来たぶどうやトマトなども食べた。(17:20頃)

 食後キャンプ場の管理をしているおばさんとまた会い、しばらくテントサイトの状況などの話をしていると、大きくてとても美味しそうなトマトをまたまた2つ頂いてしまった。
 実はこの地域ではトマトが名産であり、先程JAのスーパーで買った残り物のトマト1個を、あかりが食べている途中、アブ(虫)に驚き落としてしまい十分に食べる事が出来なかった。それゆえ大のトマト好きのあかりは大喜びであった。

誘って頂いたのは有り難いが・・・ちょっと気になる隣人

 しかし、こうして順調なキャンプが始まった最中、ちょっと気になる事が起きていた。それは隣のおじさんグループ達の行動だった。焚き火を始めたのだが、これが豪快な焚き火で煙がモロに掛かり出したのである。多少ならまだしも、かなりの煙で燻された。しかも最終的には秋刀魚まで焼きだし、これには正直困った。
 そこで恐縮だが一言声を掛けて軽自動車(ワンボックスカー)を移動してもらい、多少煙の流れを車でガードしてもらう。

 でも、そのおじさんグループは気さくな方達で、食材が多くて食べ切れないから一緒に食べないか?と何回も声を掛けて頂いていた。 しかし、こちらは夕食もデザートも食べ終わりお腹が満杯状態。 しかし、何度も声を掛けて頂き、せっかくだからと言う事で結局少しお邪魔し、イカ焼きやホタテ、ワインなどを頂いた。そして食後には花火もと誘われ、一緒に花火まで楽しませて頂いた。(19:30頃)

満天の星空と感動の流れ星ショー

 今回のキャンプツーリングで私が娘に1番見せたかったのが満天の星空だった。
私自身、昨年の夏北海道に行った時、屈斜路湖で温泉に入りながら見た満天の星空に感動し、特に強烈な気憶として残っている。
 是非その時と同じ様な感動を娘にも体験させてあげたい!人里離れた自然豊かな星空が見られそうな地を選んだのもこの為で、今回の計画でもっとも重要視した1つだった。
 私は知らなかったのだが、丁度この日はペルセウス座流星群が見れるピーク日だと言う事をキャンプ場の管理人さんから教えてもらい初めて知った。 この日は晴天で昨日の大雨のおかげで空の塵も丁度洗い流され、星を見るにはこれ以上良い日はそうそう無いだろうと思われる程条件が良く、期待も非常に大きかった。

 キャンプ場はランタンの灯りが強く星を見るには明る過ぎるので、キャンプ場入口にある広い駐車場で見る事にした。この駐車場でもトイレ横に設置されている非常に明るい外灯が邪魔をするので、管理棟の建物の影で暗い場所で星を見る事にした。
 既にこの駐車場には私達の他にも多勢の人達が星を見る為に集っていた。
空を見上げると空には期待通りの沢山の星が見え、天の川もしっかりと見える。人工衛生が通過して行くのもハッキリ見え、あかりに人工衛生と流れ星との違い(動きや見え方など)を教えた。
 しばらくするとまず西の空に流れ星が見えた。その後も流れ星は次々と見え、あかりと私は2人で幾つ流れ星が見えたか数えたりしていた。そして東の空にとても大きな流れ星が流れた。この時はさすがに周りでも歓声が沸き、拍手も起こった。その流れ星はしばらく尾がそのまま白く残り中々消えなかった。あかりも私もこれには特に感動した。
 私は今回娘(あかり)とこんな天文ショーを見る事が出来、とても幸せを感じた。
そして更に天文ショーはその後も続き、十分満足するまで見た後テントに戻った。
 テントに入るとあかりとしばらく流れ星の話をしてそのうち何時の間にか眠りについた。

毒虫に左手の薬指を刺される。

 2日目の朝も晴天に恵まれた。当初早朝からテントに強い日差しを受け、テント内に居られなくなる程朝から暑くなってしまうのでは?と懸念していたが、丁度東側に位置する山のおかげで日陰となり、テントに陽が当たるが朝8時頃だった。
 前夜は何故かあまり眠れなかった私だが、5時項には目が覚める。それに昨夜左手くすり指を何か毒虫に刺され(アブ?クモ?)、少し腫れてしまった。一応強力な虫刺されの薬は持って来ていたので、薬を塗っておいた。そんな事もあり少し寝不足気味でもある。
 朝起きてからは今日1日何をしようか?昨日キャンプ場の管理人さんから貰った観光パンフレットを見て、色々検討しながらあかりが自然に起きるのを待った。
 あかりは7時頃までゆっくり寝ていて、起きた時目覚めは良さそうだった。 あかりが起きるとまずはトイレに行き、そのまま昨夜星を見た広い駐車場に溜まった大きな水溜りにおたまじゃくしや水生昆虫がいたのでしばらく観察したりした。(7:20)

 朝食はチョコ風味のロールケーキと焼いたウィンナーで済ませる。(8:00頃)
そしてあかりと相談した結果、まずは岩魚釣りをし、その後ミニ尾瀬公園を散策すると言う事になった。

岩魚釣りを楽しむ

 まずは岩魚釣り。国道352号線沿いに岩魚の釣堀がある。七入キャンプ場からはバイクで約10〜15分位と結構近い。私達が到着した頃はまだ人も少なく空いていた。(9:00頃)
 竿代200円、魚代は100g=350円(焼代込み)で、標準的な魚の重さは1匹当り100g程度と説明を受けた。餌は釣堀で良く使われる練餌だった。
 早速段差に水が流れ込むポイントを目掛けて2人共釣りを開始する。すると直ぐにあかりが1匹目を釣り上げた。最近始めた釣りの成果か?釣りが上手くなった気がする。(^^)
 そして負けずにと私も2匹目を釣った。2人で6匹を目標としていたが、あっと言う間に釣ってしまった。
 横で見ていた家族連れの奥さんが、自分達は全然釣れないと話しかけて来た。どうしたら釣れるのか?コツを聞かれたので、釣れるポイントを教え、私達が釣っていた場所を譲ってあげた。するとしばらくしてやっとその家族連れの方も岩魚が釣れだし喜んでいた。
 私達2人が釣った魚は6匹合計700g有った。お金を支払うと直ぐに従業員の若いお兄さん達が慣れた手つきでさばき焼きだした。(9:40頃)
 魚が焼けるまでの待っている間、あかりと私はトンボを指に止まらせたり、他の人の釣りを見て時間を潰した。

 魚が焼け、受け取ると上手に焼けた岩魚はとても美味しそうだ。(10:00頃)
 川魚が少しだけ苦手なあかりも、「美味しい!」と2匹をペロリとたいらげた。本当は3匹づつ食べる筈だったのだが、あかりはもう食べられず私のノルマは4匹となり、正直ちょっと多かった。(^^;)
 岩魚を食べていると先程の家族連れの方が話し掛けてきた。色々話をしているとこの家族連れの方達は千葉から車で来たそうで、この日これから帰るそうだ。

ミニ尾瀬公園で尾瀬を体験!

 岩魚を食べ終り、次に向かったのがミニ尾瀬公園だ。(11:00頃)
 ミニ尾瀬公園は本格的に尾瀬を散策する程時間に余裕が無くても、園内を40〜60分(コースにより時間差有り)を散策すれば尾瀬の魅力を体験出来ると言うウォーキングパーク施設だ。川を挟んだ反対側の広い駐車場にバイクを停め、入口である橋を渡って入場料金の大人500円と小人200円を払った。

 そしてまずはインフォメーションセンターに入った。日差しが暑くちょっと休憩する事にする。ここではジェラートが売られていたので食べる事にした。1個300円で結構ボリュームがあった。こうして多少身体を中から冷やした後、園内を歩いた。

 コースは60分のコースを選ぶ。インフォメーションセンターから出ると燧ヶ岳が正面に見え、とても良い景色だった。(11:30頃)
 このミニ尾瀬公園はコースの半分は暑い日向で、しばらく歩くとのどがカラカラに乾いてしまった。それでも園内では色々な花々が咲き美しく、東京では既に見頃を過ぎてしまったアジサイが見頃をむかえていた。
トンボも相変らず手に乗ったり、肩や帽子の上に止まる事も多かった。

 そして喉の乾きを潤す「神々の清水」を発見する。園内に湧き水が有るのを見付けると私もあかりも喜んで水を飲んだ。(12:20)
この水がとても美味しかったのは言うまでもない。まさに「神々の清水」を実感出来た。

 ところでこの項になると左手の腫れが手の甲全体に広がり、指が曲げられない程腫れてきた。(右上) 運転にも支障をきたす程であり、気になってきていたがどうしようも無い。せめてと流水でしばらく冷やしたりもした。 でもこの虫刺され、あかりではなく私が刺されたのがせめてもの幸いだった。

 そしてコースの最後にメロディーが流れる詩碑が有った。このメロディーが流れる詩碑は詩碑の所にセンサーが有り、人が詩碑の前に立つとメロディーが流れる仕組になっている。メロディーは物論「夏の思い出」である。そして詩碑には「夏の思い出」の歌詩が記されていた。
「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空・・・」
 私も久し振りにこの歌を思い出した。

 こんな感じでじっくりミニ尾瀬公園を堪能し、駐車場に戻る途中橋の下の河原で水遊びをしている人達を見掛ける。すかさずあかりも川で遊びたいと言い出す。物論私も一緒に川に入るが、2人共膝下までしか入れない服装だったので、あかりにキャンプ場まで戻り、水着に着替えてキャンプ場横の川で遊ぼうと堤案するととても喜んで賛成した。

川で本格的に水遊び!

 キャンプ場に戻ると直ぐに水着に着替え、2人共川の中に入った。(13:20頃)
 昨日よりも気温が高く暑かったが、やはり山の川の水はとても冷たい。あかりはしばらく足しか入らなかったが、私の方は冷たい水に慣れてきて首のところまで水の中に入った。
 この川は多少深い所も有るが流れは緩やかで深さも私の首位。それもほんの一部だけで子供でも膝位の所がほとんど。仮に流されたとしても直ぐに膝下程の浅瀬になるので比較的安心して水遊びをさせられる場所だと思う。
 私は小学生の頃、川で泳いでいて溺れかけた経験が有るので、川の水(流れ)の怖さは知っているが、ここでは迷う事なく遊ばせる事が出来た。
それと昨日管理人さんに頂いたとても美味しそうな大きなトマトも食べた。トマトは期待通り美味しく、2人共「美味しい!美味しい!」を連発してぺロリとたいらげた。

泳いだ後は昼寝する(^^)

 川で遊ぶと2人共さすがに少し疲れ気味となった。そこでテントで昼寝をした。1時間程ぐっすり寝る。昼寝から自然に目が覚めるとお復が空いたので夕食にする。夕食はまたスパゲッティー。今度はぺぺロンチーノにする。(17:00頃)

 そして汗を流しサッパリする為に温泉に行く。2日目に入る温泉は「燧の湯」。七入キャンプ場から1番近い場所に位置する。この温泉は大人600円、小人250円だった。この温泉も源泉掛け流しで泉質は良い。しかし、前日入った「駒ヶ湯」より大人料金で100円高いその理由はあまり感じられなかったのが本音のところだ。
 温泉からキャンプ場に戻ると、一応毒虫にやられたと思われる左手の腫れが気になったので、管理棟に立ち寄り管理人のおばさんにどんな虫が刺したのか判るか気いてみた。結果は残念ながら判らず。
 一応医者に見てもらった方が良いのでは?とおばさんが診療所に電話してくれたが、結局お盆で先生が不在と言う事が判り諦めた。 ま、一応強力な虫刺されの薬は持って来ていたのでそれに頼るしかない。(19:20頃)

 その後2日目の夜も星を見た。しかし、この日は駐車場で花火をする人が多く、昨日星を見ていた場所でも花火の明かりが邪魔をし、昨日程ゆっくり見る事が出来なかったが、幾つかの流れ星は十分見れた。

とても親切な七入キャンプ場の管理人さんに感謝!

 テントに戻り寝てしばらくすると車のライトでテントが明るくなった。すると・・・「〇〇さん!〇〇さん!」と呼ぶ声がした。あわててテントの入口ファースナーを開けると管理人のおじさんとおばさんが居た。何と左手の腫れを心配してくれて、薬とシップを持って来てくれたのだった。このキャンプ場はフリーサイトなので、普通なら何処にテントを張ったのか分らないのだが、バイクのおかげで場所が判ったらしい。本当に親切な管理人さん達だった。有り難くシップを頂き冷やす事が出来たが、心配を掛けてしまい申し訳なく思う。

 ちなみに・・・
 この七入キャンプ場の管理人さんは水場なども日中から一生懸命掃除をしてくれている姿を見掛けた。このキャンプ場に来た人達が少しでも気持ち良く過ごせるように努力されている。私達2人も少しでも力に成れればと2回ほど清掃したが、このキャンプ場を訪れた方は管理されている方に感謝の気持ちを持って利用して頂きたいと願う。

いよいよキャンプツーリング最終日!

 そしてとうとう3日目の朝を迎える。朝から雲1つ無い晴天に恵まれ、今日も雨の心配は無さそうだ。
 あかりも少し早起きし朝食にする。(7:00)
 朝食はみそ汁とミルクティーとクッキーのみ。昨日買い物をするのを忘れていた。(^^;)
ところが・・・私がトイレから戻るとミニテーブルの上にバナナが2本と桃が1個置いてある。
 「あれっ?どうしたの?」
と聞くとあかりが隣のお兄さんから貰ったと言う。お礼を言い早速バナナと桃を朝食代わりに2人で食べた。
本当に今回のキャンプは貰い物が多く、食糧には事欠かなかった。(^^;)

出発準備

 朝食を食べ終わると少しづつキャンプ道具の片付けを始めた。(8:00頃)
 するとテントの入口付近にバッタが居て、あかりとしばらくこのバッタの観察もする。このバッタ、長い触覚を触っても中々逃げようとせず、じっとこちらを見て居座っている。しばらくしてテントを干すのに邪魔なので、強制的に退去してもらった。
 テントも片付けが済み、いよいよ出発となった。隣人さんや管理人のおばさんに挨拶し、キャンプ場をあとにした。(9:40頃)

大笹牧場を目指してひたすら走る!

 3日目の最終日に予定していたのは、大笹牧場でジンギスカン料理を食べる事である。国道352号線〜国道121号線と進む。走りながら見る風景は相変らず美しい川がメイン。そして釣りを楽しんでいる人達である。しばらく走ると色々な種類のバイクに乗ったライダー達の後ろを走る形になった。

 途中道の駅「たじま」に立ち寄る。ここは車が満車状態で、警備員の誘導でバイクは歩道に上がって駐車する様になっていた。これには正直少し不安になった。歩道に上がる時は良いのだが出る時が問題だ。歩道の上はバイクが沢山停めてあり、切り返しが出来ない状態で、もしかしたらバックで段差を下りなければならず、このキャンプ道具満載の重い車体と、腫れあがってまともにクラッチを握れない左手、ハッキリ言って無理。しかし、既に歩道の上に上がってしまったのではしょうが無い。とりあえずトイレに行き、あかりと私であんパンを分けて食べ、水分補給をしたりと休憩する。(10:45頃)

 しばらく休んでからバイクの所まで戻ると先程よりはバイクも車も少なくなり、段差はバックで下りる事なく前進で無事下りる事が出来ホッとする。
 そしてその後も大笹牧場へは渋滞に巻き込まれる事もなく、遅い車には道を譲ってもらい順調に行く事が出来た。

 大笹牧場の在る霧降高原に近づくとここだけ雲が掛かり、少しは暑さが和らいだ。しかし、雨に関しては降りそうもなく心配は無用だった。

乳搾りとバター作りを体験!

 大笹牧場に到着し、ヘルメットを脱いでいると場内放送で「午後1時より2時の間、牛の乳搾り体験が出来ます!」と言っているのが聞こえた。(12:10頃)
 すかさずあかりに乳搾りをしたいかと聞くと「うん!やりたい!やりたい!」と速答で返ってきた。そこで昼食は後回しにし、乳搾り会場へ行く事にした。

 乳搾り体験会場に到着するとまず目に写ったのが乳搾りの為に1頭だけ柵の外にロープで繋がれた乳牛が居た。(右上) その大きさにあかりはビックリ!牛は勿論何度も見ているが、いつも柵越しでしかあかりは見た事が無かったので、柵が無く間近で見る牛は特に大きく感じたようだ。
 私の頭の中では、前回ひかり(次女)とのツーリングキャンプでひかりが牛に頭突きを食らった事を思い出した。(^^;) でも、この牛はとても大人しかった。

 しばらくして牧場の人が乳搾りの為の準備を始めた。牛は乳搾り施設の木の枠に頭を押し付けられた窮屈な状態で頭を固定された。
するとあかりが「牛さんが可哀想」と言う。
「でも、急に牛さんが暴れて怪我をしない様にするんだよ」と話すと
「そう言えばひかりも頭突きされたよね?」と笑って納得していた。(^^;)
 早めに列に並んでいたおかげで2組目に乳搾りを体験する事が出来た。乳搾り体験費用として1人100円を支払いまずあかりから始める。あかりも私自身も乳搾りは初体験であったが、初めてでもちゃんと上手に簡単に出来た。1人5〜10回程度の体験と言う事であったが、あかりが7回、私が5回位乳搾りを行った。

 しっかり手を洗い、次にその乳搾り会場の横で行われていたバター作りにも挑戦してみた。こちらは1人350円で、各自コップの中に入った生クリームを振り、ホテルでパンに付いてくる一口位の大きさのバターを作る。そして各自自分が作ったバターをその場でクラッカーに付けて食べられる。但し、ここで作ったバターの賞味期限は約2時間であり、この場で食べるか、持って帰っても食べてはいけないそうだ。それにコップを十分に振らないとバターにはならないが、あまり振り過ぎるとバラバラになり、跡形も無くなってしまうらしい。
 私もあかりも出来上がりはバッチリ!その場でクラッカーに付けて美味しく頂いた。
ちなみにこうして作ったバターは、作った人の手の体温や振り方など、色々な要因で皆出来上がりの味が違うそうだ。
 こうして大笹牧場では、予定していなかった乳搾りやバター作りが体験出来、とても楽しい時間を過ごせた。

昼食はジンギスカン料理

 お昼時間をかなり過ぎ、さすがにお腹が空いたのでいよいよジンギスカン料理を食べる事にした。ついでにウインナーの盛り合せも1つ追加する。あかりもこのお肉をジュージューと焼いて食べるのが大好き。2人で美味しくゆっくり食べた。

 食事が終わると動物が居る動物ふれあい広場に行く。実はあかりは到着後しっかりと大笹牧場の案内パンフレットをチェックし、ここに行きたいとずっと考えていたそうだ。
 ちなみに左上の写真は蜂蜜の中にスズメバチが入っている。あかりはこれを見るのが初めてだったので興味津々だった。
 動物ふれあい広場に行くとあかりの大好きな山羊や羊が居て、餌をあげている人が沢山居た。あかりに餌代100円を渡すと喜んでいっぱい並んでいる餌の自動販売機に向かったが、何と全て売り切れ。仕方無く少し離れた場所に有る餌の自動販売機の中からやっと売り切れではない1台を見つけ、やっと餌を買う事が出来た。

 山羊と羊が居る柵の中に入り、早速餌をあげる山羊を探していると山羊があかりに近づいて来た。山羊は餌をあげようとしている右手の方ではなく、残りの餌を持っている左手の方を気にしてズンズンと前に進み迫って来る。さすがにあかりも少したじろいでいた。羊の中には餌を持っていない私の方を気にして餌をあげているあかりではなく、私の方に迫ってくる羊もいて笑ってしまった。
 その後も馬やポニーなども見て周り、十分楽しむ事が出来た。

そしてあっと言う間の3日間も終盤を迎える

 そしていよいよ帰る事になる。 と言っても今回帰る先は川越の妻の実家である。
霧降高原道路を走り、日光ICから日光宇都宮道路→東北自動車道と走る。東北自動車道は久喜ICで下りた。この日はお盆帰りのピーク日で東北自動車道では激しい渋滞を覚悟していたが、多少渋滞したものの思っていた程ではなかった。
 こうして無事17時過ぎに川越に到着した。

 ちなみに・・・毒虫に刺された左手はとうとう手首まで腫れ、翌日医者に見てもらい飲み薬をもらう。 3日後にやっと腫れがひく。しかし、刺された左手薬指には、約1週間経った今でもまだ若干の痛みがまだ残っている。

おわり