風林火山のロケ地と高原を巡る爽快ツーリング

風林火山館・八ヶ岳高原道路〜麦草峠〜ビーナスライン

2007.8.26(日)走行

テーマは涼しい高原を巡る!

 先週に引き続き今週もず〜っと暑かった。(>o<) そこで今回のテーマは涼しい高原を巡る爽快ツーリング。そして私が毎週欠かさず見ているNHKの大河ドラマ「風林火山」のロケ地でもある「風林火山館」の見学。そして更についでと言っては何だが、バイクツーリング雑紙「ツーソグGo!Go!9月号」の企画で、この雑紙に掲載し紹介されている写真(山梨県の2本の巨木)と同じ場所を見つけ、自分が行った証拠写真を撮って来ると言うのもこなして来る事にした。
 ちなみにこの2本の巨木とは、事前にインターネットで調べると、根古屋(ねごや)神社の大ケヤキと言う事が分った。そしてこの木の在る場所もまた、山梨県内と言う事もあり武田家にまつわる話が有った。(詳しくはこちらを参照の事。)
今回のマシンはBMW R1200RTだ。そして本来なら子供を誰か1人連れて行こうと思っていたのだが、夏休みの宿題が終っておらず、残念ながら今回またソロツーリングとなった。
 朝は4:40に起床。今日はいつもと違いかなり眠い。しばらくウダウダしているといつの間にか直ぐに出発しなければならない時間になってしまっていた。 慌ててR1200RTにいつも自宅に保管時には外してあるパニアケースやトップケースを装着し出発する。
 中央高速道路調布ICを5:50頃とETC夜間早朝割引適用時限ギリギリに通過しホッとする。

 中央高速に入ると今回かなり交通量が多い事に気がついた。夏休み最後の日曜日と言う事が影響しているようだ。渋滞こそ発生してはいないが、ペースの遅い車が所々でスムーズな車の流れを乱し、何時渋滞が発生してもおかしくない状態だ。これは行きは良いが帰りは大変な渋滞に巻き込まれそうだとこの時覚悟する。
 いつものように談合坂SAに立ち寄り朝食を食べ、勝沼ICで下りそこからは国道20号線を走行した。ちなみに・・・ この談合坂SA内でテントを張っている人発見! それも結構駐車場の真ん中の方に堂々とだ・・・(^^;) (写真中央上)

根古屋神社の大ケヤキ

 まず最初の目的地としたのは根古屋神社の大ケヤキである。国道20号線〜茅ヶ岳広域農道と空いている道をひたすら目的地へと向かう。
 根古屋神社の場所は事前にナビに目的地を設定しておいたので道に迷う事は無かったが、もしナビが無く、ツーリングマップルのみであれば場所が分らず大分迷ったのではないかと思う。それと最終的に目的地付近はかなり道が狭く勾配がきつい箇所も有った事を付け加えておく。

 巨木は直ぐに見つかった。田木の前のスペースに駐車する。この巨木を最初に見た感想としては、その大きさよりも枯死を防ぐための補修が広範囲に施され、少し痛々しい感じが印象的だった。
 しばらく田木と畑木のそれぞれを見比べたり写真を撮ったりし、根古屋神社手前の見事な造りの舞台も拝見した。

三分一湧水(さんぶいちゅうすい)

 次の目的地は風林火山のロケ地である「風林火山館」。この風林火山館は小淵沢付近(北杜市)にある。県道609号線で途中まで行くと、約20年前に行った事のある三分一湧水の案内板を見かけた。「風林火山館」へ行くには、まだまだ時間的にも余裕が有ったのでついでに立ち寄る事にした。
 早い時間帯であったが既に専用駐車場には車が何台も駐車されており、既に見学している人も見掛ける。

 そして駐車場から三分一湧水へ歩いて行くと、まず目に映ったのが大きな岩であった。この大きな岩は実は昭和18年にこの周辺一帯が山津波による災害に遭い、ほとんどが土砂で埋まり大きな被害が発生、その時に隆起した岩だと言う事であった。確かに良く見るとこの三分一湧水の周辺にはこの他にも大きな石があちこちに残っているのが分かる。
 そして干心の三分一湧水であるが、これは戦国時代この周辺にある3つの村に農業用水を等配分するために造られたかんがい用施設で、1985年には「日本名水100選」に指定されたそうだ。世界的にも珍しい施設で今現在でも確かに湧き水が丁度良い様に3等分され3方向に流れているのが分かる。

「風林火山館」

 そして次に向かう目的地「風林火山館」もこの三分一湧水から近い場所にあった。
ここにも十分広く無料の専用駐車場があった。しかし、この駐車場一部深いジャリである。重量のある大型ロードバイクにはちょっと辛い。(^^;)
何とか奥にあるバイク置き場にバイクを停めるが、今度はサイドスタンドが土に食い込む。そこで近くから大きく平べったい石を探して来てサイドスタンドの下に敷いた。

 入場料300円を支払い、場内に入ると当時を再現した町並の一部はお土産屋さんになっていた。門をくぐると山本勘介に扮した人が居て、一緒に写真を撮ってもらえる。但し、ついでにプロのカメラマンが自分のカメラでも撮映し、希望すればプリントアウトした写真も売ってくれると言う商売だ。この写真、1枚1,000円だった。子供を連れていかなかったので自分1人で写っていた事と、もう少し安ければ購入してあげても良かったのだが結局は買わなかった。(しかし・・・勘助役のお兄さん!スニーカーは如何なものか?と・・・笑)

 実際「大手門」の前まで来ると、確かにTVで見た覚えがある風景だ。この施設の中にはNHKの大河ドラマのストーリーや役者さんの紹介もしている展示室も有り、なかなか楽しむ事が出来た。

 それにしても「風林火山」のあやかり商品の多い事・・・ (^^;)
ペットボトルのお茶からソフトクリームまで多数有った。私はここで何故か売られていた湾曲しまくりで安かったきゅうりをお土産に買い、ペットボトルのお茶とおやきを食べた。おやきは「クルミ味噌味」を食べたが結構美味しかった。

 風林火山館を十分堪能し駐車場に戻ると、観光バスや車がほとんど満車状態になる程混雑していたが、駐車されているバイクは私のバイク1台のみであった。

いよいよ高原ルート(八ヶ岳高原道路)へ!

 まずは地図を見て、いよいよこれから走行する高原ルートをチェックする。最初に走行するのは八ヶ岳高原道路(県道11号線)である。そして八ヶ岳高原道路の先に清里がある。清里と言えば清泉寮、そして清泉寮と言えばソフトクリームである。そこでまずは清泉寮を目標として走行し、清泉寮でソフトクリームを食べる事にした。
 八ヶ岳高原道路は特に急なカーブは無く、勾配もさほどきつくない道でもある。時折左前方に八ヶ岳の勇姿を見ながら快適に走行する。ツーリングマップルでも「タンデムに最適」と書かれているだけの事はあり、走り易く景色も良い。
 清泉寮に到着すると急に車や人が増えた。清泉寮付近の駐車場は車が満車でも、バイクの駐車スペースには余裕が有るようで、駐車場の警備員は車は断ってもバイクはすんなり通される。但し、ここの駐車場はジャリかつ傾斜地でとても駐車しにくい。
ここでも重いバイクは苦労する事になる。(−−;)

清泉寮でソフトクリームを食べる

 バイクを停め、ソフトクリームを早速食べに行くが、目に映った光景は長蛇の列。さすが観光地と感心する程だ。物凄く食べたいと言う程ではなかったが、苦労してバイクを駐車したので食べる事に・・・。
 ソフトクリームはまるで流れ作業の様に次々と作られ手渡されていたが、それでも長い列は短くなるどころか若干長くなっていた程であった。ちなみに私と妻はここのソフトクリームより、乗鞍岳の一ノ頼園地で売られているソフトクリームの方が美味しいと思う。(爆)
 ソフトクリームを食べてからは少しだけお土産売場を見たり景色を見たりしたが、あまり長居する事なく早々に次の高原道路である麦草峠へと向かった。清里から国道141号線に出ると山梨県と長野県の県境を越える事になる。
 国道141号線沿いの野辺山はJRで1番標高の高い地点が有る事で有名だ。その標高最高地点を横目に国道141号線を走り抜け、いよいよ麦草峠へと向かう国道299号線へと左折した。

麦草峠通過!

 国道141号線を走っている時は前後に車が走っていたが、国道299号線に入るととたんに自分だけになった。

 しばらく走るとこの先の道路は一部崩壊し回り道をさせられる。案内表示の指示通りに走ると元の国道299号線へと戻った。県道480号線との分岐点を越えしばらく走るといよいよ麦草峠に至った。この麦草峠は国道としては日本で2番目に標高が高い場所だそうだ。この峠は初めて来た場所では無かったが、バイクでは初めて来た。麦草峠の案内板をバックにバイクの写真を撮った。
 そしてここからは下り坂となる。この道は思った程見晴らしは良くなく景色は単調な感じを受ける。国道299号線を下り切る前に県道192号線へとショートカットする。

次はビーナスラインを走行!

 県道192号線は国道299号線と比べると所々見晴らしも良く、景色も色々変化するので走っていて気持ちが良い。県道192号線からは通称「ビーナスライン」と呼ばれる県道40号線へと入り白樺湖畔に至る。白樺湖は7月に家族全員で長野県の松本城へ車で出掛けた際、帰り道に立ち寄ったばかりだ。

 白樺湖からはビーナスラインをゆっくりと霧ヶ峰まで走行した。途中で富士山が見られると言う富士見台に立ち寄るも、残念ながら富士山方向は曇っていて富士山を見る事が出来なかった。 前回この霧ヶ峰に立ち寄った時は、時間が遅く店も閉まってしまい人も殆ど居なかった。今回は駐車場は満車状態で人が溢れかえっていた。遠望は良くなかったが、天気はまずまずで気持ち良い。

 お腹が空き、霧ヶ峰ではレストハウスに入りとろろざる蕎麦セットを食べた。(14時頃)

友人に会いに岡谷へ

 実はここからは岡谷のあるお寺を尋ねる。それは友人のYさんとこの日久し振りにお会いする約束だった。Yさんはお寺の住職さんだ。

 約束の時間は15時頃としていたが実際の到着は14:45頃。ある程度到着時間を見込んで前日に尋ねる時間を決めていたが、「行き当たりばっ旅」の気ままな計画としては丁度良い到着時間だった。Yさんとは久し振りの再会で会話も弾み、約1時間半程楽しい時間を過ごした。

渋滞は35Km!

 Yさんとはまたの再会を約束し、いよいよ自宅への帰り道となる。県道16号線を走り諏訪湖の南側湖畔を走行、その後国道20号線へと入りしばらく国道20号線をひたすら走行する。国道20号線は思った以上にスムーズに走行出来、信号も少なくまったくストレスを感じない快適速度で巡航出来た。

 結局高速道路は甲府昭和ICから利用したが、笹子トンネル付近から渋滞が始まり、案内表示には「この先35km渋滞」とか「東京まで4時間以上」の表示が・・・。(^^;)

 予想通りの渋滞だったが、一生懸命渋滞をすり抜けして自宅へは21時迄には無事到着した。

おわり