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雨を楽しむショートツー

西湖いやしの里(根場)

2009.5.24 走行

久々にスーパーシェルパが出動!

 前日にR1200RTを車検に出し、今回は久し振りにスーパーシェルパが出動となった。前日の晴天は何処へやら(--;)
この日予報は夕方から雨で早朝からどんよりとした厚い雲が空一面に広がっていた。

幸多摩線沿いを走行

 きっと降られるだろうなぁ・・・。いや、絶対降られるぞこの雲行きは!などと思いつつ5:10に出発。まずは今日初めてお会いするわらべさん(HN)と6:15に待ち合わせた中央高速道路 談合坂SAを目指し走行する。

 談合坂SAには6:16に到着する。するとここでBMW乗りの○○さんと偶然お会いする。○○さんとはBMWディーラーFLATさんのツーリングで良くお会いする方で私がスーパーシェルパに乗っていたのにも係わらず直ぐに気が付き声を掛けてくれた。

 ○○さんは別グループの参加で談合坂SAに立ち寄られたそうだが、タイミング良くここでバッタリお会いしたのだ。

 そしてわらべさんは既にSAに到着されていた。お互い軽く挨拶を交わしてから休憩所へと向う。わらべさんは既に軽く朝食を食べて来られたそうで、私だけパンを購入して食べながらしばらくお話しをした。

 

カワサキ スーパーシェルパ

中央高速道路を走行

 ちなみにわらべさんのスーパーシェルパはかなりの重装備だ。WindowsCEベースのPDAナビ、マルチ高度計、大型スクリーン、ETC、無線機、トップケース、サイドバッグなどなどハンドメイドのパーツの取り付けが特徴だ。マシン自体は古いタイプだそうだが良く手入れがされていてほとんどオーバーホール済み。大切に乗られているのが良く判る。(^^)

 トコトコと走るのが得意なスーパーシェルパだが実は高速道路では意外とパワーを感じさせてくれる。オフ車でこのクラス唯一のDOHCエンジンを搭載し250ccの排気量ながら通常の高速走行程度ならほとんどストレスを感じさせない。

 このスーパーシェルパが既に終息モデルとなってしまったのはとても残念に思う。出来ればインジェクション化し再び発売してくれるのを願うばかりだ。

 談合坂SAを出発する際、天気予報では夕方から雨の筈が既にポツポツと雨が降ってきていた。私は念のため早めにレインスーツを上下に着込んだ。初めは気にならない程度の小雨で止むかもしれないとの期待もあったがその後若干強い雨も降りだす。そこで中央高速道路は河口湖ICまで時速80km位でのんびり走行する。まぁスーパーシェルパはこれ位の速度が一番燃費が良く快適に走れるので丁度良い。

西湖 いやしの里 根場(ねんば)

 今回ツーリングのメインの目的地は「西湖 いやしの里 根場」である。ここはわらべさんが教えてくれた場所なのだが、昔懐かしい茅葺民家が立ち並ぶ集落を再現したものだ。つまり全ての民家が最近建てられたものであり実は古いものはない。しかしこれには訳があり、昭和41年の台風26号による大災害で壊滅した民家を再現したものだそうだ。

 その「いやしの里」に到着したのが8時頃。わらべさんはメッシュジャケットの下にウィンドブレーカーのみで走行していたそうで途中の強い雨ですっかりずぶ濡れ状態。身体が冷え切ってしまったようでかなり寒そうに震えていたので心配した。到着時には雨が一時的に止んでいたので取りあえず濡れたジャケットやシャツを脱ぎ、レインジャケットを着てからメッシュジャケットを着込んで対処していた。(^^;) この時だけ一時的に雲が切れ、その間から富士山を望む事が出来た。

西湖いやしの里(根場)富士山の眺めも良い

 ところでこの「いやしの里」、中に入るのに入場料(200円)を払う必要が有った。そして入場は9時からでそれまでは入れない。(爆) 営業開始まで時間が有ったが他に立ち寄ろうと思っていた「コウモリ穴」の営業開始も9時からだったので、そのまま近くにあったベンチに座り話をしながら待つ事にした。その間にまた強い雨が降ってきたがベンチの上には屋根があったのでゆっくりと出来て丁度良かった。

雨・雨・雨・・・雨の中、観光客の姿も・・・

 しばらく経つと他の観光客もちらほら見かけ出す。8:50頃には早めに営業開始となったようで早速見学する事にした。この時位から雨は小康状態となり、多少なり降ってはいたものの傘は必要ない程度となった。そそ、ちなみに駐車料金は2台で1台分のスペースを使用すると言う事で1台あたり150円だった。

いやしの里リヤカーも展示

 いやしの里は山の景色も美しく、茅葺屋根の建物もその景色に違和感無く溶け込んでいる素晴らしいものであった。茅葺屋根の建物自体は民家ではなくそれぞれが資料館であったり飲食店やお土産屋さんだったり色々な体験(陶芸、お香づくりなど)が出来る施設となっている。一軒一軒見て周りながら昔懐かしい雰囲気を楽しむ事が出来ると言う感じだ。

縁側でゆっくり茅葺屋根の中

 富士山はすっかり厚い雲に覆われてしまい見ることが出来なくなってしまったが、雨が降ったお陰でここから眺められる近くの山々には薄い霧がかかり、しっとりと濡れた感じの緑が何とも言えない心地良さを与えてくれた。茅葺屋根の縁側に座ると何となく落ち着く感覚さえ気付かされる。雨の中のツーリングとなったが不思議と辛くなく、雨を楽しむツーリングと言った方が正解だろう。

昔ながらの展示物も多いアヤメの花が栄える

 再現された集落とは言え、元々は同じ様な建物が建ち並ぶ風景だった事は「防砂資料館」を見学して学ぶ事が出来た。この地を襲った土石流の激しさは想像以上だったことも知る事が出来た。このいやしの里を真っ二つに分ける形で流れる川の深さが災害の悲惨さを物語っているかのようだ。

竹馬集落を二分する川

 途中、竹馬を見つけたので久し振りに挑戦してみた。子供の頃は得意であった筈が上手く乗れず少しショックを受ける。(^^;)是非皆さんも挑戦してみては如何でしょうか?お子さんの遊び場としてもお勧めします。(^^)

本物ですなだらかな坂

鎧

 ちなみにこの「いやしの里」は武田信玄由来の伝統工芸だけでなく、歴史的にも貴重とも思われる鎧兜や鉄砲、刀など色々なものが展示されていた。特に鎧兜などの展示物は数が多く、戦国時代の日本史が好きな方なら興味深いだろう。

 それからこの「いやしの里」は坂のあちこちに建物が点在するが、右上の写真の通りなだらかな坂になっており、また、その分景色も良くまったく苦にはならない感じだった。

 1つ残念だったのはこの集落からの富士山の眺めはとても良いそうだが今回は見れなかった事。今度また天気の良い時にでも娘ともう一度来ようと思う。

 この「いやしの里」では10:20頃までゆっくりと見て回った。

 駐車場へと戻り次の目的地である「西湖コウモリ穴」に向かう事にした。

 

 

西湖コウモリ穴

わらべさんのスーパーシェルパ

 「西湖 いやしの里 根場」に行く途中、まだ営業していなく通り過ぎてきた「西湖コウモリ穴」へと向かう。ここなら雨が降っていようと洞窟の中なので関係無い。

 駐車場は無料。到着すると中学生位の団体が見学に来ていた。入場料は大人300円(小中学生150円)で自動券売機でチケットを購入する。
(10:30)

 チケットを購入後いざ入ろうとするとヘルメットを渡された。
そう、ここは入場者全員がヘルメットを被るよう渡されるのである。

 頭のサイズがでかい私は直ぐには被る事が出来ずプラスチック製のベルトを緩め自分でサイズを調整した。(汗)正直、この時は「ヘルメット着用なんて大袈裟だなぁ」と完全になめていた。(^^;)

 

 

西湖蝙蝠穴駐車場ヘルメット姿の龍人です

 コウモリ穴への入口までの道はまさに樹海の中。木製のチップが敷きつめられた道は歩き易くここだけ歩いても気持ちが良い。富士山から流れた溶岩による奇抜な風景が、ここがまさに樹海の中である事を思い出させてくれる。

ああ

 コウモリ穴は観光化されてはいるが、実際にまだ多くのコウモリが奥に住んでいるそうだ。そのため入口の鉄製枠の上部にはコウモリが飛びながら抜けられるだけの隙間が設けられている。

ああ

 洞窟内に入ると最初は広くて普通に歩けるのだが、順路を歩いて行くといきなり狭い場所を通らせられる。その低さは頭を打つどころかしゃがみながら歩いても背中を打ちそうなほど低い。当然ヘルメットはゴリゴリと岩に当たるのである。閉所恐怖症の人には絶対無理だなと直ぐに思った程だ。

 当初探検気分を盛り上げるため位と思っていたヘルメットはここではまさに必需品だった。(^^;) ちなみにヘルメットを脱いでから改めて確認すると、ヘルメットの上部はかなり傷だらけであった。

ああ

  洞窟内はそれなりに楽しめたがコウモリの姿はまったく見る事が出来なかった。一通り見てから駐車場横にある休憩室を兼ねたコウモリの資料館に立ち寄った。せめてコウモリがどんな生き物かを詳しく知る為にはここに立ち寄る事がお勧めだ。

富士芝桜まつりへ

 コウモリ穴の次に向かったのは「野鳥の森公園」。(11:15) しかし、少し小雨がパラパラと降って来たのと学生がお弁当を食べていたのでバイクから下りもせずにそのまま道の駅「朝霧高原」を目指す事にした。

富士芝桜駐車場

 ところが途中で「富士芝桜まつり」会場入口の看板を発見。急遽立ち寄る事にした。ところがこの入口から駐車場までの区間、これでも駐車場への道か?と思うほど荒れておりしかも狭い。

 しかも雨のお陰で大きな水溜りやぬかるみかけているところもあった。
オフ車のスーパーシェルパで良かったとつくづく思った。(--;)

 そしてこの駐車場、バイクでも300円も取られた。(爆) 駐車場の係員の人に尋ねてみると肝心の芝桜は見頃をとっくに過ぎており、約2割程度の開花状態らしい。それゆえ現時点では入場料は無料としています。との事だった。(11:30)

 正直それならバイクは駐車場無料にしてねと言いたい。本当にこの駐車場までの道酷かったんだから・・・。(--;)

 

 

ああ

 芝桜の状態は右上写真の通り。やはり見頃はとっくに終わっていたが満開時であればかなり綺麗だったに違いない。渋滞も物凄かったかもしれないが・・・。(^^;)

道の駅「朝霧高原」

ああ

 道の駅「朝霧高原」では「こけももソフト」を食べた。う~ん何時食べてもこれは美味しい。ここでは外せない一品だ。(12:15) ここでは新鮮なキャベツが売られていてお土産にしたかったのだが、残念ながら荷物を載せる余裕が無く断念する。

ああスーパーシェルパ

 右の写真は朝霧高原でスーパーシェルパ2台を並べて撮った写真。同じスーパーシェルパでも仕様やカラーリングが違うだけでかなり印象が変わるものだ。(12:23)

 この時路面はまだ濡れているが、この後急速に天気が回復して来るのであった。う~ん・・・本当は日中は曇りで夕方から雨の予報だったのに・・・と晴れてきても素直に喜べなかった。

 ちなみにこの時私の左足の靴の中は雨が浸入して大変な事になっていた。これはこの日古いライディングシューズを履いていたためで、本当は防水の筈の靴が何処か穴が開いているらしい。

 長時間濡れた靴下を履いたままだったので、実は帰宅後靴を脱ぐと足がふやけて異臭を放っていた。(爆) 

 

富士宮焼きそばを食べに行く

  道の駅「朝霧高原」を出ると我々は富士宮焼きそばを食べるべく富士宮を目指して走行した。今回は私が以前に食べに行った「うたちゃん」を目指したのだが結局探し回っても見つからず、結局「みっちゃん家」と言うお店に入る事にした。しかし、焼きそば自体はまぁまぁだったが、特にこれが富士宮焼きそばだ!と言う様な特徴をあまり感じられなかったのが残念だった。それはこのお店は一応「富士宮やきそば」の旗を掲げていたのだが、どちらかと言うとお好み焼き屋さんだったからだろう。食事後は東名高速道路富士ICを目指して出発する。(13:45)

みっちゃん家富士宮やきそば

 この後、空には青空も見えてきた。天気予報は完全に外れ、当初の「夕方雨が降る前に帰宅する為、早めの出発早めの帰宅」は完全に裏目に出た感がある。でも、今回のツーリングは雨を楽しんだツーリングルートだった気がする。

青空が・・・わらべさんとスーパーシェルパ

 東名高速道路はまだ時間的に早かった事もあり渋滞にも遭わず快走する。足柄SAに少し立ち寄った後、厚木の渋滞発生を避けるため取りあえず海老名SAまで行ってしまおうと言う事となった。(16:57) こうして海老名SAではコーヒーを飲みながらゆっくりとしたのだがこれが大正解。その後海老名SAを出発すると渋滞が発生しかけていたのであった。私達はギリギリこの渋滞に巻き込まれなくて済んだのである。本日の走行距離約320Kmでした。

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