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GW東北キャンプツーリング(3泊4日)

大渋滞に通行止め、それでも目指した本州最北端&男鹿半島

2009.5.2~5.5 走行

青森県大間にて

GWの高速道路は渋滞との戦い【1日目】

 さすがに日帰りでは難しい東北地方の北部へのツーリング、ETC休日特別割引の恩恵とゴールデンウィーク(GW)の連休を絶好の機会と捉え、ニュースでは悲観的に予想されていた大渋滞をも覚悟し初日(5月2日)から下北半島到達を目指すツーリング計画を実行した。

 今回のツーリングは3泊4日のキャンプツーリング。3泊すべてをキャンプとし、しかも娘とのタンデム乗車となる。この時期ならではのかさばる厚手の衣類をも満載し、もうこれ以上荷物は載せられないと言うほど積載したR1200RTは重いのなんのってこれで渋滞のすり抜けをこなせるのだろうかと心配になるほど重かった。

カメさんとFJR1300

 しか~し!今回は何と渋滞すり抜け切り込み隊長のカメさん(FJR1300)が2日間同行してくれるので心強い。(^^)

 カメさんも今回はキャンプ用品を揃えてのツーリングとなり気合が入っている。

 それに驚く事に今回このキャンプツーリングはGW後半に予定している鹿児島までの往復ツーの前哨戦みたいなものらしい。恐るべし!

 GWのみで5,000Kmを走破するカメさんはもう常識人ではない。 あっ!失礼(笑)

 私とひかりは2日(土)の早朝3:50に自宅を出発。少しでも現地に早く着きたいのと渋滞を少しでも避けたいと思いいつもより早い出発となった。カメさんとは蓮田SAに5時待ち合わせとしていたが、無線のお陰で浦和付近で走行中合流出来たので、蓮田SAには立ち寄らず先へ先へと少しでも距離を延ばすべく走行する。しかし、予想は的中し早くも渋滞に巻き込まれる。30km、そして17km、40km、そしてまさかの通行止めも。(爆)

 誰だぁ~!事故起こして通行止めにした奴は~!一番恐れていたパターンに遭遇してしまった。これで下北半島に着く事が出来るのであろうかと早くも不安が過ぎる。

荷物満載&ヒットエアー装着

 結局通行止め処置により白河ICで強制的に下ろされるが当然出口までは大渋滞。せめてもの救いは矢吹ICで直ぐにまた高速道路に乗る事が出来た事だ。

 それでもこの通行止めや渋滞、そして一般道を走らさせられたのはこの日中に下北半島を目指す私達にとってかなりの時間ロスとなってしまった。

 その後もうんざりするほど渋滞に巻き込まれ続けながらも走り続け、国見SAでやっと朝食とも昼食とも取れる時間帯になってしまったがゆっくりとレストランでご飯を食べたのが9:45頃だった。

 牛タン定食

 この国見SA(下り線)で私が食べたのが「牛たん定食」(1,480円)。ひかりは「みちのく板そば」(1,000円)を食べた。ここの名物は牛タンのようで、カメさんも「牛たんらーめん」を食べていた。

 そして私が最近購入した書籍「全国SA・PA 道の駅ガイド」に掲載され、飲んでみたいと気になっていた「福島 桃の恵み」ジュースをここで見つける。

 当然ここでこの「福島 桃の恵み」(150円)を購入。しかし、その横に「伊達の蜜桃」(160円)なるジュースも売られていることに気が付いた。

 どっちが美味いか?

 そうとなればこの「福島 桃の恵み」と「伊達の蜜桃」、どちらが美味しいのか?当然確かめたくなり両方とも1本づつ購入して飲み比べてみた。

 実際に飲んでみてひかりと私の意見は一致。左側の「伊達の蜜桃」の方が甘みが強く美味しかった。

 それからこの国見SAではもう一つ、「ももどら」(140円)と言う桃の果肉が入ったどら焼きを購入。こちらもなかなか美味しく気に入った。

 結局この国見SAでは1時間ほど休憩してから出発する。

八戸道路

 高速道路の渋滞はこの後も更に続いた。

 今回の高速道路の走行は景色を楽しむと言うよりは渋滞が何時起きるかとか、渋滞を抜けるのに安全を確認しながら走行することに専念していた方が圧倒的に多かった。

 しかしそれでも唯一途中で岩手山がど~んと見えたのが印象的だった。 岩手山と高速道路の距離が近いので迫力のある勇姿が見れた。

 ところで今回の高速走行ではやたらと甲虫類との激突が多かった。お陰でバイクのフロント部分やスクリーン、ヘルメットのシールドが酷く汚れてしまったのだ。

やっと渋滞を抜けて・・・

 八戸自動車道に入るとさすがに道は空き、ここからはやっと渋滞に巻き込まれる事は無くなり快適走行となる。したがって必然的に周りを走行する車のスピードもかなりハイペースとなり、覆面パトカーに捕まった車を目撃するなどして気を引き締める。こんなところでスピード違反で捕まりたくはないものだ。(^^;)

第二みちのく道路終点のIC

 八戸自動車道から第二みちのく道路へと入った。本来なら三沢ICで一般道に降りる予定だったが、三沢IC付近では景色に見とれていたせいか通り過ぎてしまい結局終点まで行ってしまった。

 そして終点のICに到着しすると何とETCゲートが無かった。(汗)(15:40頃)

 料金所のおじさんに「申し訳ないけどETCカードを出して欲しい」と言われたが、ETCカードはシートを外したりしなければそう簡単に出るものではなく、仕方なく料金所横の駐車スペースにバイクを停める。

 すると別の係員の方が恐縮しながら駆け寄ってきてETCカードを受け取り対応してくれた。ここまでの料金は本来なら7,550円+150円(矢吹ICより)だが1,150円となっていた。ここまでの区間だけで6,550円も安い。(^^)

 ちなみに途中通行止めにより強制的に下ろされた扱いはどうなるのかとカメさんがこの係員の方に確認すると、請求時に清算され二重には取られないとの事だった。本当だろうか?後日請求が来た時にしっかり確認したいと思う。(^^;)

 第二みちのく道路を出ると三沢駅前を通過しガソリンスタンドで給油してから県道170号線を北上、国道338号線へと進んだ。この辺りではよくトラクターと遭遇する。何故かトラクターを運転しているのは女性が多く、働く姿が印象的だった。

 県道7号線、国道279号線へと進み途中菜の花の匂いを感じながら走行する。峠では風力発電機も多く見かけた。

 国道279号線沿いの大曲付近でコンビニ(ローソン)に立ち寄り最後の休憩。(17:38) さすがにここまで時間が遅くなると、果たして明るいうちにキャンプ場に到着出来るか不安も付きまとう。先を急がなければ・・・。

キャンプ場は雪景色の中?

 国道279号線から県道4号線に入り恐山へと向かう。さすがにこの薄暗い時間帯、そして場所が場所だけに太鼓橋付近を通過する時は不気味な雰囲気が漂っていた。荒涼とした景色と硫黄の匂いが火山の地である事を感じさせてくれる。ひかりは恐山での観光も楽しみにしていたのだが、それは明日の予定にと取っておき、目指す薬研野営場へと先を急ぐ。

 しかし、この恐山から薬研野営場へと進む県道4号線は峠を上るにつれ雪景色へと変わってきた。路面自体には雪は積もっていなかったのだが、道路脇の雪はかまくらが作れるのではないか?と思えるほど積もっていた。

 そう言えば目指す薬研野営場へはまったく電話で確認もせず、こんなに雪が積もっていると閉鎖されているのでは?との不安も出てきた。開いていたとしてももしかしてテントを張るどころの状況ではなく、テントの代わりにかまくらの中で寝る?などと無線を通してカメさんとジョークを言いながらも実は少し心配していた。(汗)

やっと目的地へ到着

 心配していた薬研野営場も峠をかなり下った所に在り安心する。何とか暗くなる前にキャンプ場に到着する事が出来た。薬研野営場はキャンプ場に入るところからジャリであったが、RTでも苦労する事無く入れた。

謎の穴穴が無数に有るキャンプ地

 到着するとまずは受付へ。思っていたより開放的なキャンプ場で清潔感もあり一目で気に入った。料金は大人1泊500円と小中学生300円で計800円だった。

アーディンDX

 さて、では早速カメさんと2張テントを張る場所をと見渡すと、芝のサイトに無数の穴が開いているのに気が付いた。「う~ん・・・何だろう???」 ひかりも何の穴なのかとても気になっていたが、手早くテントを張る必要が有りなるべくこの穴が無い場所を選んでテントを張った。

 ちなみにカメさんはこの穴をモグラの穴と分析。ひかりに100円を穴の中に入れるともぐら叩きが出来るからやってご覧とジョークを飛ばしていた。(笑)

 ひかりもテント張りを手伝う。日没まで時間的な余裕も無く、カメさんはここで初めてこのテントを張るので私も設営のお手伝いをさせてもらった。そして無事暗くなる直前に何とか全て終わらせる事が出来た。

 そして夕食である。私とひかりはスパゲッティを茹でて食べ、カメさんは途中で購入した弁当を食べた。温泉はもう既に暗くなっていたしさすがに面倒になりパスする。

 この後はしばらくコーヒーを飲みながら3人でゆったりとした楽しい一時を過ごし、早めの就寝となった。

早朝はかなり冷え込む【2日目】

 特に風も強くなく、鶯の鳴き声で4時頃目が覚める。さすがに北の方だけあって夜明けも早い。このキャンプ場の周りは鶯がかなり多くいるらしい。やたらとあちこちで鳴いている。

娘のひかりと記念撮影

 夜中から明け方にかけかなり冷え込んだがひかりはぐっすりと寝ている。

 夜中に1回だけトイレに行った以外は熟睡出来たそうだ。朝起きると空にはどんよりとした黒い雲が漂っていた。まるで今にも強い雨が降りそうだった。

 しかし、しばらくするとその黒い雲も何処かに行ってしまい心配は無くなった。予報では一応雨が降らない筈だ。(4:00)

 朝の活動開始は5時近くになってからとなった。

 そしてこの日の朝食は朝からカレーライス。ひかりのリクエストだ。アーディンDXⅡ

 私はご飯を炊くのに水加減を誤り、かなり芯の残った固いご飯となってしまったが何とかカレーのルーでごまかした。

 カメさんは温かい麺類を食べて身体も温めていた。

 さて、この日はカメさんも一気に自宅まで帰らなければならない。その割には少しゆっくりとしてしまうがとりあえず観光として大間崎に行こうと言う事になり、慌ててテント類の撤収を開始する。

 そして一通り撤収が完了し、準備が出来たところで一応記念撮影。そして出発した。(7:10頃)

 

薬研キャンプ場

 

本州最北端に到達

 大間崎には県道4号線 → 国道279号線へと進んだ。さすがにライダーの姿も多く見られ、通り過ぎざまにお互い挨拶をする機会も多い。ひかりも通り過ぎざまに手を上げて挨拶するようになった。(^^)

ここ本州最北端の地の碑  津軽海峡を横目に大間へと向かうが、上空は残念ながらスッキリとは晴れてはくれず水平線上に北海道の地は見えない。

 そして念願の大間崎に到着。(7:50) 偶然にもバイクを駐車した場所は「本州最北端の地」の碑の目の前だった。

 予想はしていたがさすがにこの場所は風が強かった。天候は東の空には雲の切れ間から青空が見えていたが、西の空には黒くて厚い雲がせまっていた。

 そしてしばらくすると一瞬だがパラパラと通り雨が降った。

大間崎ここです

 ここではカメさんも私達も記念写真を撮ったりして時間を過ごす。そしてひかりと私は焼きイカを食べた。柔らかくて美味しい。しかし風が強くひかりは髪の毛が邪魔で上手く食べれない。そこで風除けに近くにあったバス停の中で食べさせた。

イカ焼きバス停内にて

 しばらくしてFJRのバイクに乗ったグループが到着する。カメさんも思わぬクラブ員との遭遇に喜んでいた。

まさかの降雪通行止め

 大間崎を満喫し次は楽しみにしていた恐山へと向かう予定だった。しかし、来た道を引き返し恐山へと向かう途中、電光表示板に予定していたルート(県道4号線・恐山~薬研区間)が降雪の為、緊急通行止め処置と表示されていた。

 つまり昨日越えてきたあの道に雪が降ったのだ。(驚) これでは仕方が無いと今回は諦める。

 この日はカメさんは自宅へと帰り、私とひかりは宮城県の鳴子温泉で北海道から能登半島を周っていたMk73さん(BMW R1200RT)と合流する予定だった。そこで途中で分かれるまで一緒に走行する事となっていた。

 国道279号線 → 県道7号線 → 国道338号線と言うルートを走行する。往きには長く感じた道のりだったが、帰り道となるとあっと言う間に距離が進む。特に寄り道をする事無く走り続けた。

カメさんのFJR1300

 高速道路へは第二みちのく道路の三沢ICから乗ることになった。三沢ICではETCが設置されていた。

スイカ!

 高速道路は予想通り空いていた。上りゆえ昨日の渋滞が嘘の様に感じられない。対向車線もそんなに混んでいないようにも思える。何しろ昨日は私もニ十数年運転していて最悪の大渋滞に遭遇した感が有った。

 昨日とは違い若干景色も楽しめるのだが、岩手山は昨日はクッキリと見えたのに今日は雲が掛かっていた。

 スイカ好きのひかりは途中で発見したスイカデザインのガスタンクに喜んでいた。

 しかし、さすがに鳴子までは昨日の半分の距離とは言え軽く400km以上有る距離だ。そう直ぐには到着しない。 結局カメさんとはカメさんが給油で立ち寄った前沢SAにて別れ、私達2人は昼食を食べてから出発することにした。

久し振りの再会

 そして築館ICを降りたのは14:00頃となった。Mk73さんと電話で連絡を取り合い目指すは鳴子温泉の先、鬼首温泉郷の「吹上高原キャンプ場」となった。キャンプ場までのルートは全般的に快適であったが、鳴子温泉の国道108号線へ入る手前で激しい渋滞に遭遇した。

Mk73さんとキャンプ場で再会

 私達が鳴子ダムの横を通過する際、丁度ダムの水を放水している場面に遭遇、かなり迫力のある光景も見られた。吹上高原キャンプ場へは一方通行の上り坂を上がって到着した。

 このキャンプ場は人気が有るらしく、物凄く混雑していた。入口で受付を済ませ、早速Mk73さんに到着の報告をして位置を確かめた。すると入口を入って直ぐのところで場所取りをしていてくれたらしく、直ぐに合流出来た。

 Mk73さんとはよく電話やメールで連絡を取りあっているが、直接お会いするのは実に2年2ヶ月振りだ。

 心配されたキャンプ場内のバイクの駐車環境も良く、しかもMk73さんのお陰ですんなりとテントを張る場所も確保出来一安心する。

ひかりと2ショット

 Mk73さんは翌日夜には北海道へ向けて仙台からフェリーに乗る予定だった。そこで今回はこのキャンプ場でゆっくりと過ごし、翌日はお昼頃まで一緒に走る予定だった。

 取りあえずテントを張り終え一息ついたところでキャンプ場内の温泉施設で汗を落としさっぱりする事にした。

 入浴料金は私とひかりの2人で丁度1,000円だった。ひかりも私も昨夜は温泉に入れなかったので、やっと温泉に入ることが出来ると喜んだのだが、何と温泉は超満員で洗い場には待ち行列が出来てしまっているほどの混雑ぶりだった。

 しかもやっと空いたと思った洗い場ではシャワーのお湯が出ないと言う始末。ハッキリ言って最悪だった。今日の温泉はゆったり入ろうと思っていたが、ゆったりなんて雰囲気は程遠く、しっかり身体を洗ったところで早々に出たのだった。

 この日の夜はMk73さんと楽しい夜を過ごした。さすがに賑やかなキャンプ場だったので耳栓を持って来れば良かったかもと思ったが、意外と直ぐに寝る事が出来た。ところが、夜中に一度目が覚めた。急にパラパラと雨が降ってきたのだ。しかしこの雨、5分位で直ぐに止んだのでホッとする。

吹上高原キャンプ場

 このキャンプ場は結構標高の高い所に有り、上の写真でも判るように遠くの山の低い位置には雪が残っている。それゆえにかなり涼しいキャンプ場だ。視界が開けている場所なので風が吹いていないのが幸いだった。

 そそ、このキャンプ場、面積が広く混雑も激しかった割には洗い場やトイレの設備が乏しくあまり快適ではなかったのが残念だった。ひかりと2人で1,500円と言う金額ならもうちょっとトイレや水場等の設備の拡充を図って頂きたいものだ。しかし、もう少し空いていれば印象が違ったかもしれないのだが・・・。(^^;)

Mk73とのショートツーリング【3日目】

Mk73さんのBMW R1200RT

 3日目私達は唯一天気が良さそうな男鹿半島を目指す事にし、途中までMk73さんとのツーリングを楽しむ事となった。

 キャンプ用品を手際良く片付け出発したのが7:55頃。走行ルートは国道108号線を北上し国道13号線を右折、十文字で別れMk73さんは仙台へ行きフェリーで北海道へ、私とひかりは秋田県男鹿半島を目指す予定だ。

 ところでMk73さんは私と同じくFTM-10S(アマチュア無線機)をバイクに装備している。しかしまだFTM-10Sを購入後無線機能を使用する機会が無かったそうで、今回私との交信で初めて効果を確かめる事が出来たそうだ。

 使用してみての感想はとても音声がクリアでストレス無く使用出来、とても快適だったそうだ。ただ、トークスイッチのボタンの装着場所が以前の私と同じ場所だったので少し押し難かったそうだ。自宅に戻ったら私と同じくクラッチレバーの根元のダイヤル部分に変更するそうだ。

Mk73さん

 さて、国道108号線はとても走り易く、景色の変化もあってなかなか良いコースであった。

 途中道の駅「おがち」に立ち寄る。この道の駅では農産物直売所や郷土料理が楽しめる飲食店が有るなど充実している。

 ここで珍しいレトルトパックに入ったリンゴジュースを購入し、ひかりがキャンプ場で購入したパンを食べながら飲んでみた。美味しかった。

 国道13号線を走行中、無線でMk73さんが道沿いにビーチパラソルを立て、アイスクリームを売っているおばさんの事を教えてくれた。

 確かに国道沿いにその様な人を見かける。実はこれ、「ババヘラアイス」と言って東北地方では良く見かける光景だそうだ。Mk73さんの話ではアイスクリームをコーンに盛る時、薔薇の花の様に形を作ってくれると言うパフォーマンスが人気だそうだ。後で機会があったら食べてみようと思った。

りんごジュース

 そしていよいよMk73さんとのお別れの時が来た。最後に道の駅「十文字」に立ち寄った。ここでも農産物やお弁当など色々揃っている。私達も昼食用に炊き込みご飯のお弁当(200円)とお芋の天ぷらや、夕食用にとぶなしめじ等を購入する。

 そしてこの駐車場でMk73さんとお別れとなった。次回お会いするのは夏の北海道ツーリングだ。

 先にMk73さんが出発し、ちょっと出遅れて私達も出発した。私達は湯沢横手道路十文字ICから直ぐに高速道路を走行する。一方Mk73さんは国道13号線を北上し、国道107号線で東へと進む。

 お互いの姿は確認出来なかったが、無線を入れっぱなしだったのでお互いの位置を話しながら走行する。驚く事に何と私が秋田自動車道大曲IC付近に至っても、20km以上離れているMk73さんと交信出来たのは正直ビックリした。

 ところでMk73さんの話しでは、太平洋側へと向かう峠道は昨年6月に発生した「岩手・宮城内陸地震」の影響で全ての道が通行止めの状態で、結局峠から引き返して秋田自動車道へと乗り、仙台港から乗る予定だったフェリーをキャンセルして青森まで走行し、青森からフェリーに乗って帰られたそうだ。(^^;)

 「岩手・宮城内陸地震」と言えば昨年6月に妻と2台でツーリングに行く途中に発生した地震を思い出した。道が山ごと陥没したTVでの大きな被害映像が今でも強く記憶に残る。しかし約1年弱経過した現在でも復旧が進んでいないと言う事は、やはり如何に被害が深刻なものだったかと言う事を印象付けられた。

男鹿半島を目指す

秋田自動車道

 私達は秋田自動車道を男鹿半島目指して一気に北上した。そして太平山PAにて休憩しここで先ほど道の駅で購入したお弁当を食べた。天気はどんどん回復し、空には青空が広がっていて気持ちが良い。

 するとここで小さな女の子を連れた男性に声を掛けられた。話しによるとこの方もビューエルに乗られているそうで、何時かは娘さんとバイクに乗りたいと思っているそうだ。

 とても親切な方でこれから向かう男鹿半島の話しをすると、走行ルートや入道崎やキャンプ場の詳しい話をしてくれてとても参考になった。

国道101号線沿いにて

 秋田自動車道を昭和男鹿半島ICで下り国道101号線を走行する。交通量はそこそこ多い。この先の渋滞が少し気になる。

 国道101号線をそのまま走行すると早くも巨大ななまはげ像を発見、勿論迷う事無く立ち寄った。

 天気はとても良く既にこの時点で気温はかなり急上昇しかなり暑い。

 そこでここではババヘラアイスも売られていたので記念の写真を撮り終わってからババヘラアイスをひかりと食べる事にした。

 ババヘラアイス初体験だ。 結構売れているようで待っている人も多い。

ばばへらアイスばばへらアイス

 ババヘラアイスは1個200円。おばさんが1個1個づつ丁寧に花の様にアイスをコーンに盛ってくれる。

ばばへらアイス

 ババヘラアイスはババァ(おばさん)がヘラを使ってアイスを盛って売っていると言う事らしい。(^^;)

 ババヘラアイスは見た目も良く味も美味しい。食感はアイスと言うよりシャーベットに近い。東北地方に行かれた方は是非ご堪能する事をお勧めしたい。

 ひかりもとても気に入ったらしく、「何故東京には無いんだろう・・・あれば良いのに」と言っていた。

 この後も走行中あちこちの場所でこのババヘラアイス売りの人を見かけた。

 

なまはげ館

なまはげ館前のバイク駐車スペース

 通称「なまはげライン」は景色が良い快走ルートだった。

 なまはげラインを左折し、真山神社の鳥居を抜け「なまはげ館」に到着。(12:50) バイクの駐車場所はなまはげ館に一番近い場所で料金も無料だった。

 本来なら伝承館で生のなまはげを見たかったのだが、満員で2時間以上待つとの事で断念。「なまはげ館」のみ見学する。(大人500円、 小中高生250円)

 この館内もそこそこ混雑していたが、特に気になるほどではなかったのがせめてもの幸いだった。

なまはげ

なまはげ館

 なまはげについては館内でビデオを上映していてなまはげの詳しい風習が良く判った。

 なまはげのお面も地区により多種多様であり、中には鬼と言うよりはロボット面、手抜きではないかと思うものさえある。大きさはこれはいくら何でも被るのに大き過ぎるだろうと言うものもあった。

 ビデオでなまはげが映像に出てくると小さな子供が泣き出し笑いを誘っていた。

 そして次に向かったのは入道崎である。(13:30頃出発)

大混雑の入道崎

入道崎

 県道55号線へ出て入道崎に近づくと手前500m程から渋滞に巻き込まれた。しばらくそのまま大人しく渋滞に巻き込まれていたのだが、後から地元ナンバーのバイクが来たのでついて行く事にした。

 これが功を奏し、入道崎まで出る事に成功する。 しかし、バイクを停める場所ですら満車状態で停める場所に苦労した。

 入道崎は眺望の開けた広い場所で景色が素晴らしい。

 

入道崎にて

 草原が広がる高台は切り立った海岸線の上に有るが、海岸へも下りる事が出来る。ひかりは海岸にも行きたいと言い、一緒に急な崖を下りてみた。

 ここではしばらくは磯遊びの時間となった。潮溜まりの中には貝やヤドカリ、アメフラシや小魚などを見つけしばらく楽しんだ。

 それとさすがにここは日本海。ハングル文字の書かれた工業製品のゴミが多数打ちあげられていたのも目に付いた。

 そしてひかりと急な岩場の場所にも登ったりとちょっとした登山気分も味わった。

 その後少しお腹が空いたので付近に有る食堂へと行ってみたが、何処も超満員で行列が出来ておりとても並ぶ気にはなれず断念する。

 ところでここで埼玉県の羽生市から来られた男性ライダーとお話しをした。この方は私より年配の方だったが、驚いた事にここまで日帰りでツーリングに来たそうだ。(驚) 何と往復1,500kmの日帰りツーリングだ。

男鹿桜島リゾート・キャンプ場

男鹿桜島リゾートキャンプ場のテントサイト

 入道崎を堪能した後は、早めにキャンプ場へと向かった。3日目に選んだキャンプ場は「男鹿桜島リゾート・キャンプ場」だ。

 キャンプ場へは15:40頃に到着する。

 このキャンプ場は車やバイクの乗り入れはNG。バイクは舗装された駐車場かジャリ敷きの駐車場のどちらかに停め、リヤカーにて荷物を運ぶ事となる。

 一見面倒なようだがひかりはリヤカー初体験となり楽しそうだ。特に不便は感じない。

 「男鹿桜島リゾート・キャンプ場」の受付はHOTELきららかにて行っている。料金はテント1張1泊1,050円。

男鹿桜島リゾートキャンプ場

 設備的には標準的でお風呂はHOTELきららかのお風呂を利用する事となる。お風呂の入浴時間は時間制限が設けられ、夕方は18時~19:30までが利用可能で金額も大人800円と子供500円とそこそこ高かった。

 キャンプ場到着後まずはテントを設営する。今回はひかりがメインでテント張りを行った。かなりしっかりマスターしたようだ。(^^)

 そしてお腹が空いていたので早速ご飯を炊く。おかずはコーンビーフを焼いたものと道の駅「十文字」で買ったぶなしめじだ。それに味噌汁と言うメニュー。ここではぶなしめじを焼くのもひかりが担当する。

 ぶなしめじは結構美味しく頂けた。ご飯も程よい固さに炊け成功した。すると丁度18時頃となり、温泉セットを持ってHOTELへと向かった。

 この時間になると夕陽がとても美しく、HOTELへ行く前に見晴らしの良い海岸の展望台に立ち寄った。その時撮影した写真が下の写真だ。

男鹿桜島にて

 夕陽も勿論美しかったが夕陽に照らされた海岸もとても美しい。そして夕陽は海に太陽の光が伸び、こちらも感動する位美しかった。

日本海に沈む夕陽

 そしてHOTELきららかのお風呂に入るとガラス越しに夕陽を眺めながらの入浴となった。そしてクライマックスが訪れる。太陽がゆっくりと海に沈んでいったのだ。残念ながら女湯からはスリガラスで見えなかったそうだが男湯の方は透明のガラスだったので最高の入浴となったのだ。

 ところでこの男湯。景色が良いからと言って仁王立ちしていると危険である。目の前には通路があり、この時も女性が目の前を歩いていったのだ。(^^;)

HOTELきららか

 それからこの日の夜はもう1つ感動の景色を見ることが出来た。

 それは夜中ひかりがトイレに行く際、ついでに一緒に海岸線を歩くと月が西の空に見え、太陽と同じく月の光の帯が海に映っていたのだ。

 私もこんな景色は初めてかもしれない。ひかりもとても感動し、夕陽だけでなく月の美しさにも魅了されたのだった。

 このキャンプ場はとても気に入った。天気が良い日に是非もう一度訪れたいと思う。

最終日、帰宅はやはり渋滞にはまる【4日目】

リヤカー

 4日目の朝は4:50頃目が覚める。天気も良く晴れていた。

 ひかりはまだ少し寝かせたままで十分な睡眠時間を取らせる事にした。今日は最終日なので東京に帰らなければならない。

 GWのUターンラッシュの予想ではこの日が渋滞のピークである。出来ればなるべく渋滞に巻き込まれずに帰ろうとこの日は観光目的では何処にも立ち寄らずに帰る事にする。

 ひかりは5:30頃に目が覚め起きた。早寝した事により十分睡眠を取れたようだ。

 3日間キャンプ生活で毎日長距離バイクに乗っている割には元気で安心する。いざとなれば何処かの宿泊施設にでも泊まりゆっくりしようかとも思っていたが、ひかりはキャンプ好きなので苦にはならないようだ。それどころかキャンプを楽しんでいる。(^^)

 朝食を食べ終わると早速後片付けだ。ひかりも手際良く手伝いリヤカーを1人で持ってくる。そして撤収時にはリヤカーにひかりを乗せて私が引っ張る。ひかりはこれに満足し喜んでいた。

リヤカーを引く龍人リヤカーに乗るひかり

 この後は海岸線沿いの県道59号線を走行し国道101号線へと入り、昭和男鹿半島ICから秋田自動車道 → 東北自動車道を経由して自宅へと向かった。

 予想通り所々で渋滞に巻き込まれたが、大きな渋滞は福島トンネルを先頭に30kmの渋滞が最大であった。少しは早めの出発が功を奏した様である。

 この4日間、雨には降られなかったのだが最後の最後に雨に降られてしまった。埼玉県の加須付近ではとうとう雨に降られる。まぁそれでもキャンプで雨に遭遇しなくて天候には恵まれたと思う。こうして自宅へ到着したのは17時前とまだ明るい時間帯に無事到着した。走行距離は計2,280km。ひかりの体力には脱帽した。

以下、経費データ

給油データ

場所 給油 単価 金額
5/2 東北自動車道長者原SA 20.53L @127 2,607円
  青森県三沢市内 13.89L @124 1,722円
5/3 青森県むつ市内 8.5L @124 1,054円
  宮城県築館IC付近 19.54L   2,306円
5/5 秋田県男鹿市内 15.84L @125 1,980円
  東北自動車道那須高原SA 20.58L @124 2,614円
  帰宅後 未給油    

その他経費(食費を除く)

利用施設 2人分料金
5/2 薬研野営場 800円
5/3 吹上高原キャンプ場 1,500円
  入浴料 1,000円
5/4 なまはげ館 750円
  男鹿桜島リゾート・キャンプ場 1,050円
  HOTELきららか入浴料 1,300円

有料道路代

後日掲載予定

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